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フリガナサイトウ ユカ
ローマ字SAITO Yuka
氏名齊藤 由香
メールysaito@kinjo-u.ac.jp
学位地理学博士 
所属国際情報学部 / 国際情報学科
職名教授
所属学会日本地理学会 経済地理学会 
専門分野地理学   
研究課題ヨーロッパ(とくにスペイン)景観研究 ワイン地理学 都市の空間コード研究 

学会及び社会における活動等

開始年月 活動内容 終了年月
1998年 4月 日本地理学会会員 現在に至る
1998年 9月 経済地理学会会員 現在に至る
2008年 4月 経済地理学会中部支部幹事 2018年 3月迄
2017年 4月 尾張旭市市民活動助成事業選定委員 現在に至る
2018年 4月 経済地理学会編集委員会幹事 現在に至る
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受賞歴

受賞年月 受賞名
2003年 3月 日本地理学会賞(奨励賞)受賞、論説「スペインにおける日産自動車の進出と物流システムの構築」
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著書

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
スペインワイン産業の地域資源論-地理的呼称制度はワインづくりの場をいかに変えたか- 共著 2010年 7月 ナカニシヤ出版 スペインワイン産業における産地の成立と発展の経路を,ワイン生産地が有する多様な資源(気候・土壌などの自然条件,市場への近接性にかかわる地理的立地条件)と企業家によるその活用に着目して明らかにするとともに,地理的呼称制度による産地認定がワイン生産地に与えた影響を,カタルーニャ自治州の12の原産地呼称に関する分析を通じて検討し,ワイン生産の場が資源化されるプロセスを克明に描き出した。竹中克行・齊藤由香,P313
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学術論文

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
「大都市インナーエリアにおける小規模工場の集積と地域的生産連関-名古屋市中川区露橋地区を事例に-」 単著 1999年 6月 経済地理学年報第45巻第2号 大都市インナーエリアにおける小規模工場の集積地として,名古屋市中川区露橋地区を事例に取り上げ,小規模工場群の集積過程,生産内容および地域的生産連関について明らかにした。地区内での水平的な生産連関はみられないものの,個々の受注先との垂直的連関において,需要の変動に迅速に対応できるフレキシブルな生産体制が築かれていることが判明した。P140~P155
「スペインにおける日産自動車の進出と物流システムの構築」 単著 2001年10月 地理学評論第74巻第10号 スペインに進出した日産自動車を事例に,日本と異なる生産環境のもとで,日系自動車メーカーがいかなる物流システムを構築しているのかを,サプライヤーとの部品調達関係の分析を通じて明らかにした。サプライヤーの地理的集積が形成されなかったスペインでは,「ミルクラン方式」「調節倉庫利用」など多様な部品調達方法を用いることで,JIT納入に対応していることが実証的に示された。P541~P566
Development of Wine Industry in Spain: Three Pioneer Regions in Commercial Wine Production. 共著 2004年 4月 Geographical Review of Japan vol.77, No.5 スペインにおける商業的ワイン生産の先駆的地域であるリオハ,ヘレス,パナデスの3つの事例を取り上げ,各々の工業化の過程,現在の生産構造ならびにサブ―リージョンの問題について比較検討した。同じく早期に工業化を迎えた産地でありながら,その時期や生産組織のあり方,そして担い手となった生産者のタイプ(輸出加工業者,醸造企業,協同組合)が大きく異なることを指摘した。Yuka SAITO,Katsuyuki TAKENAKA P241~P261(text in English)
「スペインにおけるワイン醸造業の発展過程とその地域的差異」 単著 2004年 4月 地学雑誌第113巻第1号 スペインにおけるワイン醸造業の発展過程を明らかにするなかで,とくに産地による発展経路の違いに着目し,5つの産地の比較検討を行った。自然条件,市場への近接性,企業家精神の有無は,産地発展のための重要な前提条件であるものの,これらのもつ意味は時代によって異なり,それによって産地の相対的地位も変化することが明らかになった。P62~P86
Trayectorias de tres regions pioneras en la producción commercial de vino en España: Jerez, Penedès y Rioja. 共著 2006年 5月 Mediterranean World vol.XVIII, 4と同じく,スペインワイン醸造業における商業的生産の先駆的産地であるリオハ,ヘレス,パナデスを取り上げたが,とくに歴史的発展過程に重点を置いて論じたものである(4とほぼ同様の内容のスペイン語訳)。Katsuyuki TAKENAKA,Yuka SAITO P131~P159(text in Spanish)
「スペイン・ワイン産業における原産地呼称による製品差別化-生産者からみた産地訴求性と品質訴求性-」 単著 2010年 2月 地学雑誌第119巻第1号 スペイン・パナデス地方に展開する3つの原産地呼称(DOパナデス,DOカバ,DOカタルーニャ)を事例に,DOのもつ産地訴求性と品質訴求性に着目し,地域ブランドとしての意義・機能について,ワイン生産者の事業戦略の分析を通じて明らかにした。ワイン生産者は,産地訴求性,品質訴求性の異なるこれら3つのDOを巧みに使い分けることで,市場における製品差別化を実現していることが判明した。P69~P83
「特色ある日用消費財産業」 共著 2010年 2月 所収:立川武蔵・安田喜憲監修 『朝倉世界地理講座第7巻地中海ヨーロッパ』朝倉書店. 地中海諸国(イタリア・スペイン・ポルトガルなど)におけるローカルな産業が,近年のグローバル化の流れのなかで,どのような戦略を展開しているのかを,アパレル産業,食品加工業,ワイン産業などの日用消費財産業の事例に基づいて論じた。竹中克行,齊藤由香,P368~P376
「スペイン・カタルーニャ自治州における景観政策の新展開-「景観目録」の作成に注目して-」 単著 2011年 3月 金城学院大学論集(社会科学編)第7巻第2号 「ヨーロッパ景観条約」(2000年)の理念をいち早く取り入れ,スペインで最も先駆的な景観政策を推進しているカタルーニャ自治州を事例に,その理念と実践の枠組みを提示することを目的とした。なかでも,その中核をなしている「景観目録」作成の試みに焦点を当て,その作成プロセス,目的,機能を明らかにするとともに,同自治州の景観政策の成果と課題について,日本の景観政策との比較を行いながら検討した。P13~P31
「ブドウ畑の景観の価値づけと保全-スペイン・カタルーニャ自治州アル・パナデス郡における景観憲章の制定-」 単著 2011年 9月 金城学院大学論集(社会科学編)第8巻第1号 スペイン・カタルーニャ自治州において,景観憲章(Carta de Paisatge)の策定に最も早くから取り組んだアル・パナデス郡の事例を取り上げ,景観憲章が成立に至るまでの背景を明らかにすると同時に,その過程でこの地域の景観にいかなる価値が付与され,保全運動に結びついていったのかを検討した。バルセロナ大都市圏の外延的拡大に伴い,ブドウ畑の景観が失われるなかで,アル・パナデス郡の景観に生産機能以外の多様な価値が見出されたこと,その価値を活かすべく,景観憲章の制定後,エノ・ツーリズムの振興や景観条例の策定など,様々な景観施策が実施されていることが明らかになった。P50~P69
「景観を通じて結ばれる地域-スペイン・カタルーニャ自治州アル・パナデス郡における景観憲章の取り組み-」 単著 2012年10月 所収:小林浩二・大関泰宏編著 『拡大EUとニューリージョン』 原書房 本論文では,バルセロナ大都市圏の一角に位置する伝統農業地域アル・パナデス郡を対象に,都市化と工業化の波に翻弄されるなか,いかにして地域的なまとまりを(再)構築しようとしているのかを,景観憲章の取り組みのプロセスに着目して検討した。同郡における景観保全に向けた運動は,ブドウ畑という地域資産,景観をめぐる言説としての景観憲章,そしてその理念を実現するための制度上のしくみ-これら3つの要素が絡み合うことで地域としての一体感が生まれ,成功へと導かれたことが明らかになった。P265~P277
「景観をつくる人々」 共著 2015年 3月 所収:竹中克行編 『人文地理学への招待』 ミネルバ書房 大学生向けの人文地理学の入門書として位置づけられる『人文地理学への招待』の第3章に相当。景観とは,地理学の古典的かつ根源的なテーマでありながらも,それを地理学的にどのように研究・分析したらよいのかを具体的に示した教科書的な記述はこれまできわめて少なかった。本論文では,景観を研究する際に,何に着目し,どのようにアプローチしたらよいのかを,既存の景観研究の研究視点・分析視角などを紹介しながら解説すると同時に,景観研究を通じて地理学が土地と人との関係性の再構築にいかなる貢献を果たしうるのかを論じた。齊藤由香・竹中克行 P47~P64
Raising-awareness on landscape through the footpath routes: a challenge for the preservation of vineyard landscape in Alt Penedès, Catalonia (Spain). 単著 2015年11月 Mediterranean World, XXII 本研究では,景観に対する市民意識を向上させる手段の1つとして,教育に着目し,スペイン・カタルーニャ地方・スビラッツ市におけるフットパスを活用した景観教育について明らかにした。スビラッツ市では,パナデスの景観保全運動が高まるなか,ブドウ畑の景観を地域最大の資源として位置づけ,これを活かしたフットパス事業を展開している。今回は,行政と事業者が連携して取り組むフットパスを活かした景観教育プログラムに注目し,その企画や運営,フットパスを活用したフィールド学習や教材の中身について分析を行った。フィールド学習における現場での景観観察を通じて,「楽しみながら」学ぶことが,子供たちの景観に対する関心や意識の向上に大きく貢献していることが明らかになった。Yuka SAITO, P79~P96 (text in English)
「観光を通じて顕在化される景観―スペイン・パナデスにおけるブドウ畑の景観を活かした観光の取組―」 単著 2016年 3月 金城学院大学論集(社会科学編)第12巻第2号 本研究では,景観に対する市民意識を向上させるもう1つの手段として,観光に注目し,スペイン・パナデスにおいて地域の共有資産としてのブドウ畑の景観が,観光という行為を通じていかにして顕在化されているのかを検討した。ブドウ畑の景観を活かしたハイキングやサイクリング・ツアーを企画・運営する3つの事業者のケース・スタディより,土地に通じたガイドによる語りが,たんに美しいブドウ畑の景観を見せるだけではなく,景観を成り立たせているむしろ「見えないもの」に人々の目を向けさせることで,景観に対する意識の涵養に大きく寄与していること,また観光を通じて家族や友人などと「景観をともにみる」という視覚的経験を共有することが,景観に対する市民意識の覚醒を促していることが確認された。P37~P50
連載「人々がはぐくむ景観-スペインのブドウ畑から-」 第1回 土地にほれこむ人々 単著 2017年 6月 地理 第62巻7号(2017年7月号) 連載「人々がはぐくむ景観」の第1回。イントロダクションとして,カタルーニャの景観カタログの思想を紹介しながら,本稿における景観のとらえ方を示すとともに,景観に対するアプロ―チとして,景観をはぐくむ主体に着目することの意義について論じた。P60~P67
連載「人々がはぐくむ景観-スペインのブドウ畑から-」 第2回 はたらく-風景をつくる仕事 単著 2017年 7月 地理 第62巻8号(2017年8月号) 連載「人々がはぐくむ景観」の第2回。パナデスの生業であるワイン醸造業に焦点を当て,経済地理的な視点から景観を論ずる視点を提示した。ブドウ畑の風景をつくる主体として,大手メーカー,ブドウ栽培農民,近年頭角をあらわした中小の醸造家を挙げ,各々の仕事がパナデスの土地イメージの形成にいかに寄与しているのかを論じた。P74~P81
連載「人々がはぐくむ景観-スペインのブドウ畑から-」 第3回 たのしむ-土地とのつながりを実感する 単著 2017年 8月 地理 第62巻9号(2017年9月号) 連載「人々がはぐくむ景観」の第3回。人々が土地とのつながりを実感する機会として,フィエスタ(祭り)に注目。パナデスの農や食をテーマとした祭りは,人々が土地の風景をイメージし,土地と人との物語を追体験する機会でもある。景観とは,物理的に存在する環境の見えであると同時に,人々の地理的想像力によって育まれる土地の風景でもあることを論じた。P62~P69
連載「人々がはぐくむ景観-スペインのブドウ畑から-」 第4回 あるく-風景に浸かる 単著 2017年 9月 地理 第62巻10号(2017年10月号) 連載「人々がはぐくむ景観」の第4回。人々が景観を発見し,経験する機会として,観光に注目。ハイキングやサイクリングを通してパナデスの土地や景観の魅力を伝えようと取り組む事業者の活動を紹介。視覚のみならず五感でもって風景の経験を可能にするこれらの営みは,景観に対する人々の意識の涵養に大きく貢献していることを論じた。P60~P67
連載「人々がはぐくむ景観-スペインのブドウ畑から-」 第5回 まなぶ-土地のすがたを知る 単著 2017年10月 地理 第62号11号(2017年11月号) 連載「人々がはぐくむ景観」の第5回。景観教育をテーマとする今回は,カタルーニャ自治州の教育プロジェクト「都市,地域,景観」ならびにパナデスのスビラッツ市の子供向けの野外学習プロジェクトを取り上げた。景観教育においては,視覚的表層としての景観を理解させるのみならず,景観をつくる人々の営為に目を向け,土地と人との関係性を学ぶという視点が重要であることを論じた。P58~P66
連載「人々がはぐくむ景観-スペインのブドウ畑から-」 第6回 人々をつなぐ景観 単著 2017年11月 地理 第62巻12号(2017年12月号) 連載「人々がはぐくむ景観」の最終回。景観を守り育てる人々の活動として,最後にパナデスの景観保全運動を取り上げた。景観とは,景観運動のように,一部の活動家による「意識的な」取組によって守られるべきものではなく,本連載で紹介してきたように,生業,観光,スポーツ,教育といった,土地の人々の日常的な営為を通じて育まれていくべきものであることを論じた。P74~P81
名古屋・白壁地区の緑に表れる都市の持続的文脈 共著 2018年 9月 金城学院大学論集(社会科学編)第15巻第1号 本研究では、都市に蓄積された持続的文脈のうち、とくに人間にとって意識的・主体的にかかわりの深い緑に注目し、持続性のある空間パタンをなす緑の現れ方を明らかにするとともに、そうしたパタンを持続させている要因について考察することを目的とした。今回は名古屋の歴史的町並みの1つである白壁地区を対象として、現地調査より緑の現れ方を把握すると同時に、都市計画基本図、航空写真などの新旧の地図資料の判読・解析を行うことで、町割・土地利用の変化と緑被の変化の関係性について時系列的考察を行った。齊藤由香・長谷川泰洋・竹中克行 P1~P14
Interpretation of Agricultural Landscape in the Metropolitan Fringe of Barcelona: Analysis on the Vineyard Landscape of Plana de Penedès, Catalonia (Spain) 単著 2019年10月 Mediterranean World Vol. XXIV スペイン・カタルーニャ自治州パナデスでは,これまでブドウ畑の景観保全をめぐる社会運動が活発に展開されてきたものの,保全の対象である景観とはいったいどのような特徴・価値を有するのか,いかなる変数(atributos)が景観の「らしさ」を生み出しているのか,十分に議論されてきたわけではない。本研究では,カタルーニャ景観観測院の「景観カタログ」から景観の構成要素を抽出するとともに,それらの空間的な配置・関係性をフィールド調査における観察に基づき確認することで,パナデスの景観の可視化を試みた。Yuka SAITO,P61~P76(text in English)
Reconstruction of landscape in the Guadiamar Green Corridor: Landscape intervention by environmental policy of the Autonomous Community of Andalusia, Spain. 単著 2021年 3月 Mediterranean World Vol.XXV 本論文は、スペイン・アンダルシア自治州における景観政策のうち、環境政策からの政策的介入の事例として、保護景観「グアディアマル緑道」を対象に、その景観マネジメントの思想や方法を明らかにすることを目的とした。グアディアマル緑道は、1998年スペイン史上最悪とも呼ばれる環境汚染事故・アスナルコジャル鉱山事故からの回復を目指し、自治州環境省を中心として進められた環境再生プロジェクトの結果構築された生態系回廊である。このプロジェクトが目指したのは、たんに事故直前のグアディアマル川流域の生態系を取り戻すのではなく、その前にすでに人間による土地開発によって失われていた、モレナ山脈とドニャーナ自然公園という2つの生態圏を結ぶ流域空間をランドスケープとして(再)構築することであった。そのさいには、人間の活動を完全に排除するのでなく、むしろ誰もが立ち入ることのできる公共空間として再生させたことが、自然と人間、さらには動植物をも含めた生態システムとして、ランドスケープの価値を高めたといえる。Yuka SAITO, P-P. (in print) (text in English).
スペイン・カタルーニャの景観政策における景観概念とその具現化―景観を地域としてとらえる思想 単著 2021年 4月 「都市計画」350号  「景観法とは何か:景観法の相対的位置づけ」を共通テーマとする特集号に寄せて、本稿はヨーロッパとくにスペイン・カタルーニャ自治州の景観政策にフォーカスし、景観のとらえ方(概念定義)や景観政策の実践について論じた。さらにそれらを踏まえて上で、日本の景観法の制度的特性について再考することを試みた(依頼論文)。
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学会発表

題目/演目名等 発表年月 発表学会名等 概要
「スペインにおける日系自動車メーカーの生産システム」 2000年 2月 スペイン史学会第87回定期研究会(拓殖大学) スペインに進出した日系自動車メーカーが,「日本的生産システム」を現地でいかに導入しているのかを,ジャスト・イン・タイム(JIT)生産方式に着目して検討を行った。
「スペインにおける日系自動車メーカーの進出と生産システム―日産モトールイベリカ社の事例―」 2000年 3月 日本地理学会2000年度春季学術大会(早稲田大学) スペインに進出した日系自動車メーカーの事例として,バルセロナに立地する日産モトールイベリカ社を取り上げ,スペインへの進出背景を明らかにするとともに,JITを中心とする同社の生産システムについて,現地のサプライヤー(部品メーカー)との間の取引関係の分析から検討した。
「スペインにおける日産自動車の物流システムの構築プロセス」 2001年 7月 経済地理学会関東支部7月例会(明治大学) スペインで操業する日産自動車が,JIT生産方式を導入し,これをヨーロッパレベルで展開するに至った過程を,サプライヤーの地理的分布や部品調達にかかわる物流システムの構築プロセスに着目して明らかにした。
「スペインワイン醸造業の発展過程とその地域的差異」 2003年 4月 スペイン史学会第103回定例研究会(青山学院大学) スペインワイン醸造業において,品質・商圏の異なる5つの伝統的産地(ヘレス,リオハ,パナデス,リベイロ,ラマンチャ)を対象に,これらの発展過程にみられる地域的差異とその背景について,自然条件,立地条件,企業家の存在といった地域の内的要因,国際市場における需要変動や国際政治・経済の変化などの外的要因の両面から考察した。
「スペインにおける商業的ワイン生産の発展―3つの先駆的地域の事例―」 2004年 6月 人文地理学会第252回例会(アスト津) スペインの商業的ワイン生産の先駆的地域である,リオハ,ヘレス,パナデスの3つの産地を事例に,工業化の過程,および生産構造のあり方とサブリージョンの関係について,比較検討を行った。
「スペインワイン生産者の製品戦略における地理的呼称制度の意味-その1. パナデス地方の原産地呼称にみる領域設定の論理‐」 2008年 3月 日本地理学会2008年度春季学術大会(獨協大学) スペイン・パナデス地方に展開する3つの原産地呼称(DOパナデス,DOカバ,DOカタルーニャ)を対象に,各々の発足経緯と産地領域の画定方法を分析することで,DOの設置目的や各DOが有する規制・保証機能に明確な差異がみられることを指摘した。
「地理的呼称制度の重層的展開とワイン生産者の戦略-スペイン・パナデス地方を事例に-」 2008年 6月 経済地理学会中部支部6月例会(名古屋大学) 3つのDOが折り重なって展開するスペイン・パナデス地方において,ワイン生産者たちが製品差別化の手段として,これらのDOをいかに活用しているのかを,彼らの事業戦略(原料調達戦略,販売戦略)に着目して考察した。
Valorization and conservation of vineyard landscape in Catalonia, Spain. 2010年 9月 Mediterranean Studies Group Trieste Workshop 2010(University of Trieste, Italy) スペイン・カタルーニャ自治州のワイン産地,パナデス地方における景観保全運動の展開について,「景観憲章」制定の経緯とそこから発展した景観施策の実践の事例を通じて明らかにした。
スペイン・カタルーニャ自治州における新たな景観政策の実践-カタルーニャ景観観測院の取り組みを中心に- 2010年10月 日本地理学会2010年度秋季学術大会(名古屋大学) 「ヨーロッパ景観条約」(2000年)の制定を受けて,新たな取組が進められているスペイン・カタルーニャ自治州の景観政策について,その基本理念,目的,枠組を把握すると同時に,その中心的役割を担う景観観測院の活動について報告した。
ブドウ畑の景観を観光に活かす-スペイン・カタルーニャ自治州パナデスにおけるエノツーリズム- 2012年 3月 日本地理学会2011年度春季学術大会(首都東京大) スペインを代表するワイン産地・パナデスは,近年観光にも力を入れるようになっており,ワインをテーマとした観光(エノツーリズム)が地域経済において重要な地位を占めるようになっている。本報告では,パナデスのエノツーリズムを事例に,ワイナリー巡りを主体とした従来のエノツーリズムとは異なる,新しい試みとして,景観を観光資源として活かす様々な取り組みについて報告を行った。
観光を通じて顕在化されるブドウ畑の景観―スペイン・パナデスにおけるフットパス事業の取り組み 2012年10月 経済地理学会中部支部10月例会(愛知県立大学サテライトキャンパス) スペイン・カタルーニャ自治州のパナデス地方では,近年景観保全に向けた様々な取り組みが行われている。本研究では,ブドウ畑のなかに張り巡らされたフットパス(散策道)に注目し,これを活用した観光が,人々の景観に対する意識の向上=啓蒙に果たしうる役割について検討することを目的とした。パナデス地方にある3つの町(スビラッツ,ビラフランカ・ダル・パナデス,サン・サドゥルニ・ダノヤ)を対象に,行政によるフットパス事業の成果と課題を明らかにするとともに,地元事業者の企画によるフットパスを活用した観光やイベントにも着目し,景観を顕在化する手段としてのフットパスの可能性について検討した。
Valorization process of vineyard landscape in Penedès (Spain). 2013年 8月 Regional Conference of the International Geographical Union in Kyoto 2013 近年景観変容の著しいスペインの大都市近郊地域の事例として,バルセロナ大都市圏に位置するパナデス地方を取り上げ,その景観が地域の共通資産として価値づけられ,それが保全活動へと結びついていくプロセスについて明らかにした。パナデスの景観はブドウ栽培・ワイン醸造業という生業のもとに成り立つ,いわゆる産業景観(industrial landscape)であり,産業景観としてのブドウ畑の景観の価値を見出すとともに,それを地域で共有していくためのしくみの重要性をとくに強調した(英語による口頭発表)。
スペイン・カタルーニャ自治州スビラッツ市におけるフットパスを活用した景観教育・啓蒙の取り組み 2014年 3月 日本地理学会2014年春季学術大会(国士舘大) 本研究では,スペインカタルーニャ自治州スビラッツ市を事例に,フットパスを活用した景観教育・啓蒙の取り組みについて明らかにした。2003年に開設された「スビラッツ・ブドウ・ワインルート」の9つのルートのうちの1つは,児童向けの景観教育を行うルートとして設定されている。教材開発や野外学習の実施など,景観教育の実践にどのようなアクターがかかわっているのかを把握するとともに,教材の分析を通じて,地域の景観がいかに表象されているのかを検討した。
Social Networks for Preservation of Landscape in Crisis in Penedès Region, Catalonia(Spain) 2014年 9月 Workshop co-organized By The Mediterranean Studies Group at Hitotsubashi University-Tokyo And l'Institut Universitaire de la Recherche Scientifique-Rabat “Crises and Networks in the Mediterranean World”, Université Mohammed-V(Rabat, Morocco) 本報告では,「危機とネットワーク」という同ワークショップのテーマに即し,スペインカタルーニャ自治州パナデス地方・スビラッツ市で行われている景観教育プログラムに光を当て,危機にある景観を守るため,地域内外のアクターが景観保全をめぐり,いかなるネットワークを構築しているのかを考察した。スビラッツ市では,自らのフットパス・ルートを活用して小学生児童向けの景観教育プログラムを展開している。人口3000人規模という,財政的にも人的資源にも十分ではない小規模な町スビラッツで,先進的な景観教育プログラムが実現している背景には,地元の環境教育企業,バルセロナ大学,文化・教育財団など,地域内外の様々なアクターとの間で連携を図ることで,財政面・学術面・人的資源の面で必要なサポートが得られていることが明らかになった(英語による口頭発表)。
Morphology of agricultural landscape in the metropolitan fringe of Barcelona: analysis on the vineyard landscape of Plana de Penedès, Catalonia(Spain). 2016年 3月 Mediterranean Studies Group Corfu Workshop 2016 (Ionian University, Greece) Penedès is one of the peri-urban agricultural spaces located at the metropolitan fringe of Barcelona, whose landscape is characterized strongly by the monoculture of vine. Suffering from territorial transformations in recent decades caused by the urban pressure of Barcelona, people come to rethink the significance and values of their traditional landscape as common assets that generate territorial identity. However, features and structures of the landscape which they perceive in everyday life are not necessarily well-understood, nor shared among them. In this presentation, the author tried to interpret the landscape morphology of Plana de Penedès (Plain of Penedès), based on the analysis of descriptions of Landscape Catalogue of Catalonia and on some findings obtained from field survey.
バルセロナ大都市圏縁辺部の農業景観-ワイン産地パナデスの景観を読み解く- 2016年 4月 経済地理学会中部支部4月例会(長良川うかいミュージアム・岐阜市) 本研究では,環境変化の激しい大都市縁辺部におかれた農業景観の保全・維持に必要な知識や方法を探求すべく,バルセロナ近郊のワイン産地・パナデスを事例に,景観に姿・かたちを与える要素(景観構成要素)とその関係性の分析を通じて,視覚的形象としてのパナデスの景観を可視化することをねらいとした。『景観カタログ』から抽出した景観構成要素に関する地図解析やフィールド調査の結果から,パナデスの景観とは,異なる空間スケールからなる複数のレイヤが積層することで形成された「厚みのある」景観であること,その帰結として現在我々が目にする景観は,自然的・人文的要素の調和のとれた多様性に富んだ景観となっていること,さらにそのことがパナデスの景観に「らしさ」を与えていることが明らかになった。
緑から読み解く都市の持続的文脈-名古屋市の歴史的町並みに現れる緑への注目― 2018年 3月 日本地理学会2018年度春季学術大会(東京学芸大学) 本研究では、都市の持続的文脈を読み解く1つの手法として、歴史的町並みに現れる緑に着目し,都市における緑の現れ方を明らかにすると同時に、現れ方のパターンやその変化が、都市環境を構成するその他の要素(地形・水文環境,町割・地割,土地利用など)とどのように関わっているのかを、時間的・空間的に分析・考察した。齊藤由香・長谷川泰洋・竹中克行
Comparative Prospection of Environmental Enotourism between Spain and Japan. 2018年 6月 23rd International Euro-Asia Research Conference in Kobe (Kansei Gakuin University, Japan) The objective of this study is to analyze the business models in the world of wine tourism in Spain and Japan. A sample of nine companies from each country classified in different sizes was analyzed. A content analysis reveals significant differences between large, medium and small companies, especially in variety of products, international expansion, and capitalization. Nevertheless, it is observed in common that the wide-spread use of social network plays an important role as a tool of dialogue between the community and the wineries. Casas-Romeo, Agusti (UB), Subirà-Lobera, Esther (UB), Satoshi Sughara, (Kansei-Gakuin Univ.) , Yuka Saito (Kinjo-Gakuin Univ.)
スペイン・アンダルシア自治州の景観政策―自治州各省庁による施策の総合化の試み― 2019年 3月 日本地理学会2019年春季学術大会(専修大学) アンダルシア自治州は,カタルーニャ自治州とならび,スペインで最も景観に対する政策的関心の高い地域の一つに数えられる。しかしながら,カタルーニャとは異なり,景観法に相当する法律を持たないがゆえに,行政の縦割り構造のなかで,景観政策にかかわる施策が複数の省庁に分散してきた。本報告では,アンダルシア自治州においてとりわけ景観への関与の大きい環境・地域整備省,文化省,公共事業庁(勧業・住宅省)の3つの省庁を取り上げ,景観の名のもとで作成された地図資料を手がかりに,各々の施策を分析した。さらに,こうしたバラバラな施策を一つの景観政策に結合すべく現在整備中の景観カタログに注目し,政策ツールとしての射程と課題について考察を行った。
地理的表示(GI)は単なるラベリングではない-スペイン・ワインの原産地呼称制度から再考するGIの概念と機能 2020年 2月 International Symposium “From local to global, the challenge of Geographical Indications: International and Japanese perspectives”(Nagoya University) 地理的表示(GI)に関する国際シンポジウムにおける発表。本研究は,地理的表示の理念と機能について,スペインのワインの原産地呼称制度の経験を振り返りながら再検討することを目的とした。GIやDO(原産地呼称)を含む地理的呼称とは,たんに原産地を表示するのみでなく,その製品が土地と結びついた品質を有することを証明るものである。こうした土地と品質の関連性をDOがいかに説明しているのかを,スペインのワイン産地パナデスに展開するDOパナデス,DOカバを事例に,「産地訴求性」と「品質訴求性」という2つの側面から検討した。その結果,必ずしもこれらの訴求性を完全に兼ね備えていないDOでは,訴求性の欠如を乗り越えるべく,産地と生産者による対応がみられたことが明らかになった。また,”土地と結びついた品質”を担保できるDOの空間スケールとは何かについても考察を行った。
「文化遺産の景観的価値を解釈する-スペイン・アンテケラのドルメン遺跡における景観マネジメント-」 2020年 3月 日本地理学会2020年度春季学術大会(駒沢大学) 景観法をもたないスペイン・アンダルシア自治州では,景観政策は環境,文化,地域計画など景観との関連の深い政策領域において個別に進められきた。ゆえに,景観のとらえ方や政策的介入のあり方は分野によって大きく異なっている。本研究ではとくに文化財政策にフォーカスし,景観の観点から行われている政策的介入の事例として,世界遺産「アンテケラのドルメン遺跡」の景観マネジメントを取り上げ,この考古遺跡の有する景観的価値がどのように見出されたのか,それを可視化し社会と共有するためどのような政策的介入が行われてきたのかを明らかにした。※コロナウイルス感染拡大により開催中止。「要旨集の掲載をもって口頭発表として承認」。
文化遺産の景観的価値を解釈する-スペイン・アンテケラのドルメン遺跡における景観マネジメントー 2020年 5月 経済地理学会第67回大会(成蹊大学) 景観法をもたないスペイン・アンダルシア自治州では,景観政策は環境,文化,地域計画など景観との関連の深い政策領域において個別に進められきた。ゆえに,景観のとらえ方や政策的介入のあり方は分野によって大きく異なっている。本研究ではとくに文化財政策にフォーカスし,景観の観点から行われている政策的介入の事例として,世界遺産「アンテケラのドルメン遺跡」の景観マネジメントを取り上げ,この考古遺跡の有する景観的価値がどのように見出されたのか,それを可視化し社会と共有するためどのような政策的介入が行われてきたのかを明らかにした。※コロナウイルス感染拡大により一般口頭発表は中止となったため、「要旨集の掲載をもって口頭発表として承認」とされた。
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博士論文

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
「スペインワイン醸造業における産地形成と原産地呼称制度に関する研究」 単著 2005年 3月 名古屋大学大学院文学研究科 学位申請(課程博士)論文 スペインワイン醸造業の発展過程を歴史的・地理的に検討すると同時に,とくに1980年代以降のワイン醸造業の質的転換に重要な役割を果たした,原産地呼称制度に着目し,これが産地の発展・再編にいかなる影響をもたらしたのかを分析した。
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翻訳

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
「漁をする海-地中海ヨーロッパの漁業-」 単著 2010年 2月 所収:立川武蔵・安田喜憲監修 『朝倉世界地理講座第7巻地中海ヨーロッパ』 朝倉書店. ルベン・ルイス・ゴンザレス氏による寄稿「漁をする海‐地中海ヨーロッパの漁業」(スペイン語)の翻訳。P253~P259
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資料集

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
新版 図説名古屋圏 共著 2011年 3月 古今書院 本書は,「図説 名古屋圏」(1993年,古今書院)の改訂版として出版されたもので,齊藤の執筆担当は「第VIII 農業の特徴と地域的展開」。愛知県を中心とする東海地域の農業の形成とその後の展開について,「1.東海農業の特徴」,「2.都市近郊農業の地域的展開」,「3.渥美地域の農業」の3つのテーマを立てて,最近の研究論文や各種関連資料などの図表を掲載しつつ,その解説を行った。P62~P69
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事典

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
世界地名大辞典「ヨーロッパ・ロシア(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)」 共著 2016年 3月 所収:竹内啓一・手塚章・中村泰三・山本健兒編著 『世界地名大辞典 ヨーロッパ・ロシア(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)』 朝倉書店 朝倉書店出版の「世界地名大辞典」シリーズの「ヨーロッパ・ロシア」の3巻に含まれるスペインの地名のうち、ラ・リオハ県とカディス県の地名・計27件の執筆を担当した。
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講演会

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
まちの「らしさ」を育む~スペイン・カタルーニャのブドウ畑のまちの取り組み~ 単著 2018年12月 平成30年度尾張旭市市民活動促進助成事業・まちづくり講座(尾張旭市市民活動支援センター) 尾張旭市市民活動促進助成事業の一環として企画されたまちづくり講座。市民活動に取り組む市民の方々に向けて,「らしさ」を活かしたまちづくりに必要な視点とは何かについて,スペインのワイン産地パナデスの3つの町と人々の取組を事例に挙げながら,観光・祭り・学びという3つのテーマに沿って講演を行った。
Breve resúmen de mis trabajos: El porqué de la Geografía de España. 単著 2019年 9月 Reunión del Grupo de Investigación Estructuras y Sistemas Territoriales (Universidad de Sevilla) スペイン・アンダルシア自治州の研究グループ「地域構造・地域システム研究会」の9月例会において,これまでの研究経歴,ならびにアンダルシア景観地域研究所に在所中(2019年9月~12月)の研究計画に関するプレゼンテーションを行った(スペイン語による発表)。
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