フリガナ | ソノダ クニヒロ |
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ローマ字 | SONODA Kunihiro |
氏名 | 薗田 邦博 |
メール | naka-k@kinjo-u.ac.jp |
学位 | 修士(医療栄養学) 博士(薬科学) |
所属 | 生活環境学部 / 食環境栄養学科 |
職名 | 准教授 |
所属学会 | 日本栄養改善学会 日本薬学会 日本NO学会 |
専門分野 | 生活科学 基礎医学 薬学 |
研究課題 | 野菜・果物に含まれる亜硝酸塩の循環器疾患予防に関する研究 食品間または食品と薬物間の相互作用に関する研究 食品の褐変防止方法の探索 |
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著書名 | 単著、 共著の別 |
出版年月 | 発行所・発表雑誌等 | 概要 |
管理栄養士養成課程における「人体の構造と機能」に関する科目の関連性ー解剖生理学実験・生化学実験における学生の関心及び認識度の比較検討ー | 共著 | 2009年 3月 | 金城学院大学論集 自然科学編 2009;Vol.5, No.2, 17-30 | 管理栄養士は、医療現場で活用できる高度な知識や技術を習得することが求められている。そこで、国家試験にも出題されている基礎科目の解剖生理学と生化学の実験を通して学生がどのような点に興味関心を示し、両教科間の関連性について認識しているかを明確にすることを目的に調査を行った。調査の結果、教科書や講義で聞いた内容を実験を通して視覚的に捉えることにより学生の興味関心を引き、学習に対する意欲を向上させることに繋がる結果が得られた。薗田(中西)邦博、坪内凉子、長谷川洋子、北森一哉、小林身哉【論文作成、調査、解析、評価を行った】 |
Effect of mitochondrial aldehyde dehydrogenase on pharmacokinetic profile of nitrite in plasma and organs. | 共著 | 2009年 6月 | The Nitric Oxide Biology and Chemistry supplement. 2009; Vol.20, S40 | 我々は以前、野菜や果物に含まれる亜硝酸塩の血圧降下作用にミトコンドリアアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)が関連していることを報告している。本実験では、生体内に取り込まれた亜硝酸塩がALDH2を有する主要臓器(脳、肺、心臓、動脈、膵臓、肝臓、胃、小腸、大腸)でどのような動態を示すのか検討した。ALDH2阻害剤を処置すると、ほとんどすべての臓器で亜硝酸イオンの代謝が抑制された。従って、生体内に入った亜硝酸塩は速やかに全身の臓器に移行し、臓器に普遍的に存在するALDH2によって一酸化窒素(NO)に変換されていることが示唆された。 Kunihiro Sonoda(Nakanishi), Yoshinori Kubo, Kazuo Ohtake, Hiroyuki Uchida, Kotake Humiaki, Hideshi Natsume, Jun Kobayashi.【実験、解析、評価を行った】 |
児童のための食育媒体の開発―「あいち県版食育カルタ」の作成― | 共著 | 2009年 9月 | 金城学院大学論集 自然科学編 2009;Vol.6, No.1, 22-29 | カルタは、これまでに食育媒体の一つとして各地域で作成され実践教育時に使用されている。カルタの内容に含まれる食材や食文化は、地域によって異なるものが多い。そのため理解および認識を増進するためには各地域に特異的なものであることが望まれる。これらのことを踏まえ、我々は「あいち県版食育カルタ」を開発・作成した。丸山智美、今津範子、飯伏真子、石垣知里、太田貴子、堀西恵理子、薗田(中西)邦博、北森一哉【共同研究につき担当部分抽出不可】 |
Oral nitrite ameliorates dextran sulfate sodiumu-induced acute experimental colitis in mice. | 共著 | 2010年 4月 | Nitric Oxide. 2010;Vol.23, 65-73 | 食事から摂取している亜硝酸塩をデキストラン硫酸ナトリウム(DSS)誘発性大腸炎モデルマウスに与え大腸炎に対する効果を検証した。亜硝酸塩を摂取させると大腸炎で起こる腸の委縮と組織学的な障害を抑制した。亜硝酸塩の病態進展抑制のメカニズムには、炎症で増加するタンパク質の抑制と血中TNF-αの抑制が関与していた。従って、亜硝酸塩摂取は大腸炎で起こる炎症を抑制することにより病態の進展を抑制するものと考えられた。Kazuo Ohtake, Midri Koga, Hiroyuki Uchida, Kunihiro Sonoda (Nakanishi), Junta Ito, Masaki Uchida, Hideshi Natsume, Jun Kobayashi.【共同研究につき担当部分抽出不可】 |
食育媒体の開発―「郷土料理すごろく(東海3県版)」の作成 | 共著 | 2010年 9月 | 金城学院大学論集 自然科学編 2010; Vol.7, No.1, 41-50 | 独自に作成した「郷土料理すごろく」を使用し、郷土料理への関心を高め、地域に関する食の知識を得るための食育媒体としての使い勝手について女子大学生に本すごろくを実施してもらい評価した。すごろくの総評、使いやすさ、実施にかかる時間、情報量、内容は概ね良好であった。しかし、すごろくの大きさや補足情報などいくつか改善する必要があった。堀西恵理子、薗田(中西)邦博、丸山智美、北森一哉【共同研究につき担当部分抽出不可】 |
学童保育所における「あいち県版食育カルタ」を用いた食育プログラムとその効果 | 共著 | 2011年 3月 | 金城学院大学論集 自然科学編 2011; Vol.7, No.2, 10-18 | 本研究では、あいち県版食育カルタを食育媒体として用いた場合の食育効果について学童保育に通う子供たちを対象に検討した。結果、あいち県版食育カルタを1カ月3日以上実施することにより行動変容段階モデルの関心期になったことから知識を得る効果が認められた。しかし、維持期にまで到達しなかったため今後、実施方法や実施マニュアルを再評価する必要がある。堀西恵理子、薗田(中西)邦博、玉田葉月、丸山智美、北森一哉【共同研究につき担当部分抽出不可】 |
Nitrite ameliorates ischemia/reperfusion injury of skeletal muscle in rat crush injury model | 共著 | 2011年 5月 | The Nitric Oxide: Biology and Chemistry Journal. Supplement. 2011;Vol.2, S24 | 生体内で一酸化窒素を産生する亜硝酸塩がクラッシュシンドローム(CS)モデルラットの平滑筋の傷害に対して有効な治療効果を示すのか検証した。その結果、亜硝酸塩の処置によりCSモデルラットの血圧降下、pHの低下、HCO3- の低下を抑制し、生存率を改善させた。また、炎症の指標であるIL-6とMPO活性を低下させた。以上のことから亜硝酸塩の処置によりCSモデルラットによる平滑筋の傷害、及び生存率低下を改善させることが示唆された。Jun Kobayashi, Ryo Nozaki, Isamu Murata, Kazuo Ohtake, Kazuya Ooi, Kunihiro Sonoda(Nakanishi), Genya Nakano, Soichiro Kimura, Hideo Ueda, Hiroyuki Uchida, Yasunori Morimoto. 【共同研究につき担当部分抽出不可】 |
Oral nitrite improves insulin resistance in type-2 diabetic KKAy mice. | 共著 | 2011年 5月 | The Nitric Oxide: Biology and Chemistry Journal. Supplement. 2011; Vol.2, S22 | 野菜や果物に普遍的に含まれる亜硝酸塩のインスリン抵抗性改善効果に関して、糖尿病モデルマウスのKKAyマウスとコントロールとしてC57BL/6マウスを用いて研究を行った。その結果、亜硝酸塩の摂取は、KKAyマウスで起こるインスリン抵抗性の増大と骨格筋における亜硝酸塩低下をコントロール群と同程度まで改善した。更に、亜硝酸塩の摂取により骨格筋のAktのリン酸化レベルが増加した。この結果から、亜硝酸塩がインスリン抵抗性の増大に対して有効であることが示唆された。Genya Nakano, Kazuo Ohtake, Kunihiro Sonoda(Nakanishi), Isamu Murata, Hiroyuki Uchida, Jun Kobayashi. 【共同研究につき担当部分抽出不可】 |
Oral nitrite improves myocardial fibrosis induced by chronic blockage of nitric oxide synthesis in rats. | 共著 | 2011年 5月 | The Nitric Oxide: Biology and Chemistry Journal. Supplement. 2011; Vol.2, S22 | 我々が日常的に摂取している野菜や果物に含まれる亜硝酸塩が内因性の一酸化窒素(NO)産生低下によって起こる心筋の線維化に対して保護的に作用するのか評価した。結果、生体内のNO産生を低下させるL-NAMEを投与すると血圧の上昇と心筋間質の線維化が認められた。一方、亜硝酸塩を与えると血圧上昇、及び心筋間質の線維化が抑制された。従って、NO産生の低下によって起こる血圧の上昇や心筋間質の線維化を亜硝酸塩(野菜や果物)摂取により抑制できる可能性を示した。Kunihiro Sonoda (Nakanishi), Kazuo Ohtake, Genya Nakano, Hiroyuki Uchida, Miya Kobayashi, Emiko Hirayama, Kazue Hiranuma, Masaki Uchida, Hideshi Natsume, Jun Kobayashi.【実験、解析、評価を行った】 |
Development of novel rat model for high-fat and high-cholesterol diet-induced steatohepatitis and severe fibrosis progression in SHRSP5/Dmcr | 共著 | 2011年 8月 | Environ Health Prev Med. 2011; 17(3):173-82 | SHRSP5/Dmcrラットに通常食、又は高脂肪と高コレステロール混合食(HFC)を与え、摂取期間による肝臓への影響を評価した。HFCを摂取したラットの肝臓は、ヒトの非アルコール性の脂肪性肝炎(NAFLD)患者に見られる病態に近い変化が見られた。更に、HFC摂取による脂肪性肝炎と線維化の進行は、時間依存的変化が現れるためNAFLDの有用な動物モデルとして使用できる。Kazuya Kitamori, Hisao Naito, Hazuki Tamada, Miya Kobayashi, Daisuke Miyazawa, Yuko Yasui, Kunihiro Sonoda(Nakanishi), Satoru Tsuchikura, Naomi Yasui, Katsumi Ikeda, Takashi Moriya, Yukio Yamori, Tamie Nakajima.【共同研究につき担当部分抽出不可】 |
小学校における「あいち県版食育カルタ」を用いた食育プログラムと効果についてー低学年の場合ー | 共著 | 2012年 3月 | 金城学院大学論集 自然科学編 2012; Vol.8 No.2, 18-24 | 本研究では、小学校2年生を対象に授業時間に媒体として「あいち県版食育カルタ」を用いた食育プログラムの内容と食育プログラムとしての効果について検討した。食に関する知識についてはカルタ実施後で高くなり、食育媒体として「遊びを通して」学ぶことができ、発達段階に合わせた学習の集中を妨げることが無かったことから、小学2年生における「あいち県版食育カルタ」を用いた食育プログラムは有効であると推察された。堀西恵理子、薗田(中西)邦博、玉田葉月、丸山智美、北森一哉【共同研究につき担当部分抽出不可】 |
Nitrite Reduces Ischemia/reperfusion-induced Muscle Damage and Improves Survival Rates in Rat Crush Injury Model | 共著 | 2012年 6月 | J Trauma Acute Care Surg. 2012; 72(6):1548-54. | 亜硝酸塩は、野菜や果物に含まれる物質であり、近年では生体内で一酸化窒素を産生し様々な生理作用を示すことが明らかになっている。我々は、亜硝酸塩を処置することによりクラッシュシンドローム(CS)モデルラットの虚血再灌流で起こる死亡率と筋組織障害抑制効果を評価した。亜硝酸塩の処置は、CSモデルラットで起こる虚血再灌流による炎症を抑制し、死亡率も亜硝酸塩の投与量に依存して改善した。従って、CSに対して亜硝酸塩の処置が有効であることが示唆された。Isamu Murata, Ryo Nozaki, Kazuya Ooi, Kazuo Ohtake, Soichiro Kimura, Hideo Ueda, Genya Nakano, Kunihiro Sonoda (Nakanishi), Yutaka Inoue, Hiroyuki Uchida, Ikuo Kanamoto, Yasunori Morimoto, Jun Kobayashi.【モデル動物の作成に関与した】 |
小学校における「あいち県版食育カルタ」を用いた食育プログラムと効果についてー高学年の場合ー | 共著 | 2012年 9月 | 金城学院大学論集 自然科学編 2012; Vol.9 No.1, 7 - 13 | 小学校高学年に対して効果的な食育プログラムを構築するための基礎資料作成を目的に、我々が作成した「あいち県版食育カルタ」を用い調査を行った。カルタ使用後において、食に関する知識が高くなり楽しく学習できることが分かった。従って、食育に対する本カルタの使用と食育プログラムは有効であると推察された。堀西恵理子、薗田(中西)邦博、玉田葉月、丸山智美、北森一哉【共同研究につき担当部分抽出不可】 |
Acute lethal crush-injured rats can be successfully rescued by a single injection of high-dose dexamethasone through a pathway involving PI3K-Akt-eNOS signaling | 共著 | 2013年 8月 | J Trauma Acute Care Surg. 2013 ;75(2):241-249. | クラッシュシンドローム(CS)は、虚血再灌流で起こる筋組織障害抑制効果や炎症性症状により高い死亡率である。そこでデキサメタゾン処置による治療効果を評価した。高容量のデキサメタゾン処置により、炎症性の指標や死亡率の改善がみられそれらはPI3K-AKT-eNOSのシグナル系を介した作用であった。Murata I, Ooi K, Shoji S, Motohashi Y, Kan M, Ohtake K, Kimura S, Ueda H, Nakano G, Sonoda K, Inoue Y, Uchida H, Kanamoto I, Morimoto Y, Kobayashi J.【モデル動物の作成に関与した】 |
Aldehyde dehydrogenase 2 partly mediates hypotensive effect of nitrite on L-NAME-induced hypertension in normoxic rat. | 共著 | 2014年 8月 | Clin Exp Hypertens. 2014;36(6):410-8. | 一酸化窒素不足の高血圧モデル動物を用い有酸素下における亜硝酸塩の血圧降下作用にミトコンドリアアルデヒド脱水素酵素が関与していることを報告した。Kunihiro Sonoda, Kazuo Ohtake, Yoshinori Kubo, Hiroyuki Uchida, Masaki Uchida, Hideshi Natsume, Miya Kobayashi and Jun Kobayashi.【論文作成、解析、評価を行った】 |
Dietary nitrite supplementation improves insulin resistance in type 2 diabetic KKAy mice | 共著 | 2015年 1月 | Nitric Oxide. 2015; 44: 31–38 | 生体内で作られる一酸化窒素の不足は、インスリン抵抗性や内皮機能の低下と関連する。亜硝酸塩は、その一酸化窒素を産生することが報告されている物質で野菜や果物に多く含まれている。そこで、2型糖尿病モデルマウス(KKAy糖尿病マウス)に対して食事由来亜硝酸塩がどのような影響を示すのかについて検討した。その結果、食事由来の亜硝酸塩摂取は、2型糖尿病モデルマウスのNO不足を補いインスリンシグナル、代謝、脂肪組織変化を改善させることがわかった。Kazuo Ohtake , Genya Nakano , Nobuyuki Ehara , Kunihiro Sonoda , Junta Ito , Hiroyuki Uchida , Jun Kobayashi. 【解剖および組織標本の作製を担当した】 |
管理栄養士養成課程における食品学実験に関する考察~実験方法の理解と手技習得について~ | 共著 | 2015年 9月 | 金城学院大学論集 自然科学編 2015; Vol.12 No.1 1-7 | 本学で行われている入学後最初の実験実習科目である食品学実験(1)を通して学生が実験方法や実験手技を習得できているかについて、授業時間内に学生が導いたデータを基に考察を行った。結果、データは予想される結果とほぼ一致しており、学生全体として食品学実験(1)における実験手技や実験方法を習得できていると結論付けた。ただし、本実験では個人における評価は行っていないため今後の課題である。玉田葉月、浅野(白崎)友美、吉田明日美、堀西恵理子、薗田邦博【調査、論文執筆に関与した】 |
リンゴ果汁の褐変およびDPPHラジカル消去活性に対する柑橘系果実果汁添加の影響 | 共著 | 2016年 3月 | 金城学院大学論集 自然科学編 2016; Vol.12(2) 29-36 | リンゴ果汁の褐変および抗酸化能に対する柑橘系果実果汁の影響を調べた。本実験では、グレープフルーツとレモン果汁添加を比較した。その結果、レモン果汁の添加がリンゴの褐変および抗酸化作用の維持に強い影響を与えることが明らかとなった。以上のことからリンゴ果汁へのレモン果汁添加はGF果汁添加に比べ望ましいと考えられた。薗田邦博、玉田葉月、浅野(白崎)友美、橋本沙幸【論文執筆、研究を行った】 |
氷冷操作がリンゴ果汁の褐変およびラジカル消去活性に及ぼす影響 | 共著 | 2016年 3月 | 金城学院大学論集 自然科学編 2016; Vol.12, No.2, 66-74 | 氷冷操作または塩化ナトリウムの添加によるりんご果汁の褐変および抗酸化能に及ぼす影響を調べた。両操作はポリフェノールオキシダーゼによる経時的なポリフェノールの酸化を防ぎ、褐変および抗酸化活性の低下を抑えることが明らかとなった。玉田葉月、浅野(白崎)友美、橋本沙幸、薗田邦博【実験及び研究デザインなどを担当】 |
Dietary nitrite reverses features of postmenopausal metabolic syndrome induced by high-fat diet and ovariectomy in mice. | 共著 | 2017年 2月 | Am J Physiol Endocrinol Metab. 2017; 1;312(4):E300-E308. | 更年期の女性は、内皮の一酸化窒素シンターゼ(eNOS)活性が低下したメタボリックシンドロームを発症するリスクが高い。ホルモン補充療法は、eNOS活性を増加させ、メタボリックシンドロームで起こる障害を正常化する。我々は、一酸化窒素(NO)補給はこの症候群に対して治療効果を有すると仮説を立て、卵巣摘出(OVX)および高脂肪食(HF)によって誘発された閉経後メタボリックシンドロームモデルマウスにおける食餌性亜硝酸塩の効果を調べた。その結果、内因性NO不足が閉経後メタボリックシンドローム発症のきっかけに関わる可能性があり、食物に含まれる亜硝酸塩由来NOがこの症候群のいくつかの障害を抑制することが示唆された。Ohtake K, Ehara N, Chiba H, Nakano G, Sonoda K, Ito J, Uchida H, Kobayashi J.【脂肪組織標本の作成を担当した】 |
Dietary Nitrite Supplementation Attenuates Cardiac Remodeling in L-NAME-induced Hypertensive Rats | 共著 | 2017年 4月 | Nitric Oxide. 2017; 1;67:1-9. | 一酸化窒素(NO)の生物学的利用能の低下は、高血圧性心疾患の発症の根底にある。我々は、L-アルギニンのアナログ型であるL-NAMEを用いL-NAME誘発高血圧に対する食餌性亜硝酸塩の効果を調べた。その結果、毎日の食事で摂取可能な亜硝酸塩量においてもAT II-AT 1Rを介した心臓リモデリングを改善し得ることが示唆された。Kunihiro Sonoda, Kazuo Ohtake, Hiroyuki Uchida, Junta Ito, Masaki Uchida, Hideshi Natsume, Hazuki Tamada and Jun Kobayashi.【論文、実験、解析を行った】 |
リンゴ果汁の褐変に対する果実果汁添加の影響 | 共著 | 2017年 9月 | 金城学院大学論集 自然科学編 2017; Vol.14, No.1, 7-14 | 我々は、前回の報告で柑橘系果実の影響を報告した。今回の報告では、リンゴ果汁の褐変防止効果をパイナップル、メロン、キウイ、ブドウ、ナシで検討した。その結果、パイナップル、メロン、キウイでは1時間褐変を防止することを明らかにした。一方、ブドウやナシには褐変を防止する効果がないことがわかった。また、褐変を抑制した果実の特徴にビタミンCが多く含まれていた。薗田邦博、玉田葉月、浅野(白崎)友美、橋本沙幸【論文、実験、解析を行った】 |
L-NAME誘発性高血圧ラットの血圧に対する亜硝酸塩とニフェジピンの相互作用 | 共著 | 2018年 3月 | 金城学院大学消費生活科学研究所論集 2018;22(1), 7-16 | 食品成分で血管拡張作用を示すNOを産生する亜硝酸塩と臨床的に汎用されているジヒドロピリミジン系のカルシウム拮抗薬の併用投与による血圧と、それぞれの成分の体内動態に対する相互作用について検討した。亜硝酸塩とニフェジピンの併用は血圧に対して相互作用を示すことが明らかになった。また、この相互作用はニフェジピンが亜硝酸塩(または、亜硝酸塩から生成されたNO)の代謝や消失に影響を与えたことによる薬物動態学的な相互作用であることが示唆された。薗田邦博、大竹一男、内田博之、玉田葉月、小林順[論文、実験、解析を行った] |
管理栄養士養成課程の食品学実験における教育効果と他の科目との関連性に関する一考察 | 共著 | 2018年 9月 | 金城学院大学論集 自然科学編 2018;Vol.15, No.1, 20-25 | 食品学実験を通した食品学への興味・関心、および他の科目との関連についてアンケートにより調査を行ったので報告した。食品学実験により食品学への興味・関心が増していることがわかった。また、他の科目との関連が理解できることにより、より実験の原理の理解に繋がる可能性がることがわかった。これらのことから、各科目間の関連を伝えていくことにより学生の理解はより深まると考えられた。上島寛之、舟橋諭美、浅野(白崎)友美、薗田邦博 [論文作成と調査に関与した] |
Dietary nitrite attenuates elastase-induced pulmonary emphysema in a mouse model | 共著 | 2018年12月 | Biol. Pharm. Bull.2018 Vol.41, No.12. 1818-1823 | 肺気腫は、慢性閉塞性肺疾患の主要な病理学的特徴であり、肺胞構造の破壊と呼吸器系の炎症を特徴とする。 我々は、亜硝酸塩が抗炎症作用を介して肺気腫の発症を抑制すると仮説を立て研究を行った。 結果、 食餌性亜硝酸塩は肺胞における構造破壊およびマクロファージの蓄積を抑制した。 このことから食事中の亜硝酸塩が、マウスにおける肺気腫の発症を予防する可能性があることを示した。Kunihiro Sonoda, Kazuo Ohtake, Maya Tagiri, Miku Hirata, Hazuki Tamada, Hiroyuki Uchida, Junta Ito and Jun Kobayashi. [実験、論文の執筆などを行った] |
果実の未利用資源の加工に関する研究-摘果桃の加工- | 共著 | 2019年 3月 | 金城学院大学論集 自然科学編 2019 Vo.15, No2, 6-10 | 多量に廃棄される摘果果実のうち、摘果桃のジャムへの加工を試みた。外皮の柔毛処理方法、添加する砂糖の濃度、洋酒の種類を検討し、高圧加熱等の一定の方向性を見出した。清水彩子、薗田邦博、丸山智美 |
果実の未利用資源の加工に関する研究ー花梅の加工ー | 共著 | 2020年 9月 | 金城学院大学論集自然科学編 2020 Vol. 17, No1 5-9 | 花梅は実梅に比べ果肉が少なく食用として適していないことから廃棄されている。我々は、廃棄される花梅を梅シロップに加工することにより活用できると考えた。そこで本研究では、梅シロップに加工するため花梅の品種および使用する糖類の種類を変え官能評価により評価検討した。その結果、どの種類の花梅と糖類を使用しても、おいしさについては「ふつう」以上の評価が得られたことから花梅を梅シロップに加工できることが示唆された。清水彩子、薗田邦博、丸山智美 |
NO不足妊娠高血圧ラットの胎仔発育不全に対する亜硝酸塩補給の影響 | 共著 | 2021年 3月 | 金城学院大学論集自然科学編2021 Vol.19 No.2 | 妊娠高血圧障害(HDP)は、低体重出生児となるリスクが高い。HDPの発症要因の1つに一酸化窒素産生低下が関与していることが知られている。一方、野菜類に含まれる亜硝酸塩は生体内でNOを産生することから妊娠高血圧障害による低体重出生児となるリスクを低下させることができると仮説を立てた。本研究では、NO産生を低下させる試薬をラットに与えHDPモデルを作成し、亜硝酸塩の摂取への影響を検討した。その結果、亜硝酸塩を経口補給することでNOの不足を伴うHDPによる血圧上昇と胎盤形成不全を抑制し、FGRを改善する可能性を示した。すなわち、野菜類の摂取により予防できることが示唆された。薗田邦博、大竹一男、河野有華、小林順【論文作成、実験、解析、評価を行った】 |
題目/演目名等 | 発表年月 | 発表学会名等 | 概要 |
L-NAME誘発性高血圧ラットにおける亜硝酸塩とNifedipineの相互作用に関する研究 | 2006年 3月 | 126年会 日本薬学会 (宮城県) | 野菜に多量に含まれている亜硝酸塩と高血圧治療薬として汎用されているNifedipineの併用投与による血圧、並びに両物質の体内動態に及ぼす影響を評価した。亜硝酸塩とNifedipineの併用投与により相乗的な血圧降下作用を示し、このメカニズムには、Nifedipineによる亜硝酸塩の代謝抑制が関与していることが示唆された。従って、亜硝酸塩を多く含む食品摂取後にNifedipineを摂取すると相互作用を起こす可能性があることを報告した。薗田(中西)邦博、大竹一男、内田博之、石坂仁美、小竹文明、原田園子、須永克佳、津田整、小林順【実験、解析、評価を行った】 |
高血圧モデル動物の血圧に及ぼす亜硝酸塩の影響 | 2006年12月 | 第21回 日本フリーラジカル学会関東支部会 (東京都) | 野菜や果物に普遍的に含まれ新たな一酸化窒素(NO)供給源として着目されている亜硝酸塩の血圧降下作用をNO不足高血圧モデル動物を用いて検討した。亜硝酸塩の投与量に依存した血圧降下作用が認められ、血圧の変化と血漿中の亜硝酸イオンの推移が一致していた。従って、生体内のNOが減少した高血圧に対して亜硝酸塩を含む食品の摂取は、血圧の上昇を抑制する可能性があることを報告した。薗田(中西)邦博、大竹一男、内田博之、石坂仁美、小林順 【実験、解析、評価を行った】 |
NOS由来NO産生が不十分な高血圧ラットにおける亜硝酸塩の血圧降下作用 | 2007年 5月 | 第7回 日本NO学会 (滋賀県) | 食事から日常的に摂取している亜硝酸塩の血圧降下作用について一酸化窒素(NO)を自発的に供給するNOドナーのDEA/NOと比較した。亜硝酸塩を投与すると投与量依存的な血圧降下作用を示した。また、その際の血中亜硝酸塩量が血圧の推移と一致していた。亜硝酸塩は、DEA/NOに比べ血圧降下作用は弱いものの亜硝酸塩の血中濃度が10μMオーダー以上で血圧降下作用を示すことを報告した。薗田(中西)邦博、大竹 一男、内田 博之、小林 順【実験、解析、評価を行った】 |
Hypotensive Effect of Nitrite on Experimental Rat Hypertension is Mediated through Multiple Oxidoreductase-involved Pathways. | 2007年 9月 | Second International Role of Nitrite in Physiology, Pathophysiology, and Therapeutics Meeting. (USA) | 野菜や果物から摂取した亜硝酸塩が生体内でどのように一酸化窒素(NO)を産生するか現在、明確になっていない。そこで、亜硝酸塩と類似した構造のニトログリセリン(狭心症発作治療薬)からのNO産生に関連していることが知られているキサンチン酸化還元酵素とアルデヒド脱水素酵素に着目し検討を行った。両酵素阻害において亜硝酸塩の血圧降下作用が抑制された。従って、生体内の亜硝酸塩は、ニトログリセリンと同じ酵素系でNOに変換されていることが示唆された。Kazuo Ohtake, Kunihiro Sonoda(Nakanishi), Hiroyuki Uchida, Jun Kobayashi. 【実験、解析、評価を行った】 |
亜硝酸塩の血圧降下作用とその機構に関する研究 | 2008年10月 | 第6回 セルフメディケーション学会 (愛知県) | 野菜や果物に多く含まれる亜硝酸塩からの一酸化窒素(NO)産生にミトコンドリアアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)が関連している可能性が高いことから亜硝酸塩とALDH2の関連を血圧降下作用から検証した。亜硝酸塩は、ALDH2を阻害することにより血圧降下作用が抑制されたが自発的にNOを産生する物質は、ALDH2阻害による影響は受けなかった。従って、生体内に入った亜硝酸塩は、様々な臓器にあるALDH2の酵素活性が正常でないと血圧降下作用が減弱することが示唆された。薗田(中西)邦博、大竹一男、久保佳範、内田博之、小竹文明、夏目秀視、小林順【実験、解析、評価を行った】 |
亜硝酸塩由来NOバイオアベイラビリティーに及ぼすALDH2の影響(1) | 2009年 3月 | 129年会 日本薬学会 (京都) | 我々は、亜硝酸塩からの一酸化窒素(NO)産生と血圧降下作用にミトコンドリアアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)が関連していることを報告した。一方で先行研究において、亜硝酸塩の構造に類似したニトログリセリンの投与によりシステイン残基が修飾され酵素活性を低下させることが報告されている。そこで本実験では、亜硝酸塩のALDH2酵素活性阻害に関して検証した。その結果、in vitroにおいて亜硝酸塩がALDH2の酵素活性を阻害をするためには非生理的レベルの量が必要であった。薗田(中西)邦博、久保佳範、大竹一男、内田博之、小竹文明、夏目秀視、小林順【実験、解析、評価を行った】 |
亜硝酸塩由来NOバイオアベイラビリティーに及ぼすALDH2の影響(2) | 2009年 3月 | 129年会 日本薬学会 (京都) | 生体内における亜硝酸塩由来一酸化窒素(NO)の生物学的利用能と体内動態を評価し、ミトコンドリアアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)との関連について検討した。亜硝酸塩を投与すると、速やかに亜硝酸イオンが様々な臓器に分布し、臓器に普遍的に存在するALDH2によってNO (もしくはNO様物質) に変換され、血圧降下作用を示している可能性があることを報告した。久保佳範、薗田(中西)邦博、大竹一男、内田博之、小竹文明、夏目秀視、小林順【実験、解析、評価を行った】 |
亜硝酸塩由来NO活性に及ぼすミトコンドリアアルデヒドデヒドロゲナーゼの影響 | 2009年 5月 | 第9回 日本NO学会学術集会 (静岡県) | 野菜や果物から摂取している亜硝酸塩と臓器に普遍的にあるミトコンドリアアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)との関連性について血圧と亜硝酸塩の体内動態から検討した。ALDH2を阻害すると亜硝酸塩の血圧降下作用、並びにほとんどの臓器で亜硝酸イオンの代謝を顕著に抑制した。従って、生体内に入った亜硝酸イオン は、様々な臓器中に分布して臓器に普遍的に存在するALDH2によって一酸化窒素(NO)、又はNO様物質 に変換され血圧降下作用を示すことが示唆された。薗田(中西)邦博、久保佳範、大竹一男、内田博之、小竹文明、夏目秀視、小林順【実験、解析、評価を行った】 |
低カロリー甘味料の長期摂取によるマウス肝臓のグリコーゲンの形態変化に関する研究 | 2009年 5月 | 第63回 日本栄養・食糧学会 (長崎県) | 甘味料として使用されているパルスイートカロリーゼロ、シュガーカット、ラカントSは、糖尿病や肥満症など、カロリー摂取制限を必要とする人に適した甘味料である。これらの甘味料が生体内でどのような影響を示すのか、特に肝臓の機能への影響を上白糖と比較した。肝臓中に存在するグリコーゲンのα粒子とβ粒子は、4種類の糖質間では差が見られなかったがコントロール群と比較するとα粒子が増加し、β粒子は減少していた。これらの結果から、肝臓のグリコーゲン形態は、摂取する糖質の違いで変化することが示唆された。飯田蓉子、野口知里、薗田(中西)邦博、岸 和廣、小林身哉【共同研究につき担当部分抽出不可】 |
「あいち県版食育カルタ」の活用効果 | 2009年 9月 | 第56回 日本栄養改善学会 (北海道) | 独自に作成した「あいち県版食育カルタ」を使用した食育により、食に関する知識の増加と食行動変容に対するカルタの活用効果を調査した。食生活や作法に関しての質問においては、カルタ実施前後で改善効果が認められなかった。しかし、食知識の向上は認められ、食育効果が期待できるものと考えられた。北森一哉、今津範子、飯伏真子、石垣知里、太田貴子、堀西恵理子、薗田(中西)邦博、玉田葉月、丸山智美【共同研究につき担当部分抽出不可】 |
L-NAME誘発性高血圧ラットおける日常的摂取量の亜硝酸塩の影響 | 2009年10月 | 第53回 日本薬学会関東支部大会 (埼玉県) | 日常的摂取量の亜硝酸塩 を慢性的に与え、一酸化窒素(NO)不足高血圧モデルラットで起こる心臓傷害への影響をACE阻害薬であるカプトプリルと比較し評価した。NOの不足で起こる血圧上昇や心臓疾患で増加する生化学的指標を亜硝酸塩摂取によりカプトプリルと同程度まで改善した。従って、日常的な亜硝酸塩の摂取は、内因性NO産生の低下によって起こる心臓傷害に有効であることが示唆された。薗田(中西)邦博、大竹一男、中野玄也、前田美紀、内田博之、小林身哉、中野いずみ、夏目秀視、小林順 【実験、解析、評価を行った】 |
亜硝酸塩によるDSS誘発性大腸炎の軽減効果に及ぼすiNOS及びHO-1の発現量の影響 | 2009年10月 | 第53回 日本薬学会関東支部大会 (埼玉県) | これまでに食事から摂取している亜硝酸塩がデキストラン硫酸ナトリウム(DSS)誘発性大腸炎マウスの病変進展を軽減することを報告した。そこで本実験では、亜硝酸塩がどのようなメカニズムで病態を改善したのか評価した。その結果、DSS誘発性大腸炎マウスに亜硝酸塩を加えると炎症で増加するiNOSとHO-1の発現レベルが顕著に低下した。従って、DSS誘発性大腸炎に対して亜硝酸塩は、抗炎症作用によって病態の進行を抑制していることが示唆された。大竹一男、古賀みどり、中 祥子、野崎 麻梨奈、内田博之、伊藤順太、薗田(中西)邦博、内田昌希、夏目秀視、小林順 【共同研究につき担当部分抽出不可】 |
Development of new rat model for nonalchoholic fatty liver disease in SHRSP5/Dmcr fed a high-fat and high-cholesterol diet. | 2010年 9月 | 14th international SHR symposium (Canada) | 高脂肪・高コレステロールの摂取が非アルコール性脂肪性肝炎(NAFLD)に関与するのかSHRSP5/Dmcr ラットを用いて評価した。高脂肪・高コレステロールを摂取させるとSHRSP5/ Dmcr ラットの肝臓組織への脂質の沈着から線維化を発症し、偽小葉の形成まで確認した。生化学的にも線維化に関連するTGF-β、α-SMAのmRNAや蛋白の増加を確認した。これらの病態は、人のNAFLDと類似した状態であるためNAFLDモデル動物して使用できる。Kazuya Kitamori, Hazuki Tamada, Miya Kobayashi, Hisao Naito, Daisuke Miyazawa, Yuko Yasui, Kunihiro Sonoda (Nakanishi), Satoru Tsuchikura, Naomi Yasui, Katsumi Ikeda, Takashi Moriya, Yukio Yamori, Tamie Nakajima.【共同研究につき担当部分抽出不可】 |
食育媒体の開発―「郷土料理すごろく(東海3県版)」の作成 | 2010年 9月 | 第57回 日本栄養改善学会 (埼玉県) | 郷土料理への関心を高めるため「郷土料理すごろく」を開発し、教育媒体としての使い勝手について検討した。総評は「良い」「まあよい」があわせて91%、情報量についても「ちょうど良い」が91%であった。「郷土料理すごろく」は、教育媒体として使いやすいことが推察された。今後、参加者が楽しみながら意欲をもって取り組めるように今回、明らかになった検討項目を改善し、より効果的な教育媒体としていく。堀西恵理子、薗田(中西)邦博、丸山智美、北森一哉【共同研究につき担当部分抽出不可】 |
インスリン抵抗性の伸展に及ぼす亜硝酸塩由来一酸化窒素の影響に関する研究 | 2011年 3月 | 第131年会 日本薬学会 (静岡県) | 我々が日常的に食事から摂取している亜硝酸塩が2型糖尿病モデルマウス(KKAyマウス)のインスリン抵抗性発症と進展に及ぼす影響を評価した。KKAyマウスに亜硝酸塩を与えると、インスリン抵抗性の指標であるHOMA-IRと摂食量を低下させた。また、KKAyマウスで低下していたNOxを亜硝酸塩摂取により改善させた。従って、骨格筋に不足したNOが亜硝酸塩から供給されインスリン抵抗性を改善させた結果、摂食抑制につながったものと考えられた。中野玄也、大竹一男、薗田(中西)邦博、内田博之、小林順 【脂肪組織標本を担当した】 |
一酸化窒素産生不足による心筋線維化に対する亜硝酸塩の影響 | 2011年 3月 | 第131年会 日本薬学会 (静岡県) | 野菜や果物に普遍的に含まれ一酸化窒素(NO)を産生することが示唆されている亜硝酸塩がNO不足による心臓線維化に対して予防的に作用するのか検討した。亜硝酸塩の摂取は、血圧と心臓の線維化を抑制した。更に、血漿中のNOxは亜硝酸塩の摂取により増加した。従って、亜硝酸塩を多く含む野菜や果物を積極的に摂取することでNO産生の不足による心筋線維化を予防できることが示唆された。薗田(中西)邦博、大竹一男、中野玄也、内田博之、小林身哉、平沼和恵、平山恵理子、小林順 【実験、解析、評価を行った】 |
小学校における「あいち県版食育カルタ」を用いた食育プログラムについて-高学年の場合- | 2011年 9月 | 第58回 日本栄養改善学会 (広島県) | 小学校の授業時間内(45分)で「あいち県版食育カルタ」を使用した際の教育効果について検討した。結果、「あいち県版食育カルタ」は小学校高学年において、45分間の授業時間内で実施することにより、「旬」や「郷土料理」についての認知度が上がった。従って、小学校高学年の授業での「あいち県版食育カルタ」は教育媒体として有効であると推察された。堀西恵理子、薗田(中西)邦博、玉田葉月、北森一哉、丸山智美【共同研究につき担当部分抽出不可】 |
Effect of nitrite supplementation on hypertension and myocardial fibrosis in L-NAME-treated rats | 2011年12月 | Asian Federation for Pharmaceutical Sciences Conference 2011 (Malaysia) | 亜硝酸塩の補給による2型糖尿病モデルマウス(KKAyマウス)のインスリン抵抗性に対する影響を評価した。亜硝酸塩の補給により、血糖値やインスリン抵抗性の指標であるHOMA-IRの低下が認められ、脂肪細胞の肥大も抑制された。更に、これらのメカニズムにPI3/AKTとGLUT4のシグナルが関与していた。以上の結果から亜硝酸塩の補給は2型糖尿病におけるインスリン抵抗性の増大を抑制することが示唆された。Genya Nakano, Kazuo Ohtake, Kunihiro Sonoda(Nakanishi), Hiroyuki Uchida, Yuki Saito, Naomi Machida, Jun Kobayashi. 【脂肪組織標本を担当した】 |
Effect of nitrite supplementation on insulin resistance in type-2 diabetic mice | 2011年12月 | Asian Federation for Pharmaceutical Sciences Conference 2011 (Malaysia) | 亜硝酸塩は、食事由来の一酸化窒素(NO)供給物質として注目されている。その亜硝酸塩の補給がNOを不足させた高血圧モデルラット(L-NAME誘発性高血圧ラット)の心血管障害に対してどのような影響を与えるか評価した。亜硝酸塩を補給することにより慢性的なNO不足に伴う血圧の上昇、及び心臓組織の線維化と血管壁/内腔比の増加を高血圧治療薬のCaptoprilと同程度まで抑制した。従って、野菜や果物に含まれる亜硝酸塩は、心血管障害に対して有効な物質であることが示唆された。Kunihiro Sonoda (Nakanishi), Kazuo Ohtake, Genya Nakano, Hiroyuki Uchida, Miya Kobayashi, Emiko Hirayama, Kazue Hiranuma, Masaki Uchida, Hideshi Natsume, Jun Kobayashi. 【実験、解析、評価を行った】 |
一酸化窒素欠乏ラットにおける血圧と心血管線維化に及ぼす亜硝酸塩摂取の影響 | 2012年 6月 | 第12回 日本NO学会学術集会 (兵庫県) | 日常的に摂取している野菜や果物に含まれる亜硝酸塩は近年、一酸化窒素(NO)の供給物質として注目されている。本研究では、NOの産生低下で起こる血圧の上昇と心肥大や心血管の線維化に対して亜硝酸塩の摂取が有効であるか評価した。結果、亜硝酸塩を与えると血圧、及び心血管の線維化を抑制することが分かり、NOの指標であるNOxを増加させることが明らかとなった。従って、亜硝酸塩を含む野菜の摂取がNO不足による心血管障害を抑制する可能性を示した。薗田(中西)邦博、大竹一男、中野玄也、内田博之、小林身哉、平沼和恵、平山恵理子、内田昌希、夏目秀視、小林順 【実験、解析、評価を行った】 |
亜硝酸塩は2型糖尿病マウスのインスリン抵抗性を改善する | 2012年 6月 | 第12回 日本NO学会学術集会 (兵庫県) | 食品成分である亜硝酸塩の摂取による2型糖尿病モデルマウス(KKAyマウス)のインスリン抵抗性に関する影響について発表した。KKAyマウスに亜硝酸塩を与えると耐糖能の改善がみられ、骨格筋におけるインスリンシグナルが改善された。更に、亜硝酸塩の摂取により脂肪組織の形質肥大を抑制した。以上のことからインスリン抵抗性に伴う病態に対して亜硝酸塩の摂取が有効であることが示唆された。中野玄也、大竹一男、内田博之、薗田(中西)邦博、江原 伸行、小林順 【脂肪組織標本を担当した】 |
「あいち県版食育カルタ」を用いた食育プログラムの小学校低学年と高学年の比較 | 2012年 9月 | 第59回 日本栄養改善学会 (名古屋) | 小学校における食育の指導計画や使用媒体は、児童の発達段階や学年により異なる。そこで、異なる学年で「あいち県版食育カルタ」を用いた食育プログラムを実施し、食育効果の差を検討した。高学年と低学年で食に関する知識を「知っている」割合が異なっていた。そのため低学年では、高学年よりも時間に余裕を持った授業計画を立てる必要があると考えられた。堀西恵理子、薗田(中西)邦博、玉田葉月、丸山智美、北森一哉【共同研究につき担当部分抽出不可】 |
KKAyマウスの亜硝酸塩摂取に及ぼす脂肪組織及びインスリン抵抗性の影響 | 2013年 3月 | 第133年会 日本薬学会 (神奈川県) | 脂肪細胞は、肥満の進行によって形質肥大を起こし炎症性サイトカインを分泌する。この増加は、インスリン抵抗性を増悪させ、結果的に骨格筋の GLUT4 活性を低下させる。またこの増悪によって内因性の NO バイオアベイラビリティーが低下することも報告されている。そこで本研究では、肥満を伴うインスリン抵抗性の病態に及ぼす外因性のNOドナーの影響を評価した。江原 伸行、中野玄也、大竹一男、内田博之、薗田(中西)邦博、小林順 【脂肪組織標本を担当した】 |
亜硝酸塩の摂取は一酸化窒素不足ラットの心臓リモデリングを改善する | 2013年 3月 | 第133年会 日本薬学会 (神奈川県) | ラットにNO合成酵素阻害剤(Nω-nitro-L-arginine methyl ester : L-NAME)を慢性的に処置すると血圧上昇に伴い心肥大や心血管の線維化が起こる。一方、食事に含まれる亜硝酸塩から酵素的・化学的にNOを産生することが明らかになってきた。そこで我々は、L-NAMEの慢性投与による血圧上昇と心血管の線維化に対する亜硝酸塩の影響を評価した。薗田(中西)邦博、大竹一男、江原伸行、内田博之、小林身哉、内田昌希、夏目秀視、小林順 【実験、解析、評価を行った】 |
一酸化窒素産生不足ラットの心臓傷害とアンジオテンシンⅡ受容体mRNA発現に対する亜硝酸塩の影響 | 2013年 6月 | 第13回 日本NO学会 (沖縄) | 【背景・目的】我々は、ラットにNO合成酵素阻害剤(Nω-nitro-L-arginine methyl ester : L-NAME)を慢性的に処置し、一酸化窒素(NO)の産生低下に伴った心臓の線維化を亜硝酸塩が抑制することを報告した(第12回日本NO学会 2012 神戸)。今回は更に、L-NAMEの慢性投与による左心室の肥大と線維化に関連するmRNA発現に対する亜硝酸塩の影響を評価した。薗田(中西)邦博、大竹一男、江原伸行、内田博之、小林身哉、内田昌希、夏目秀視、小林順 【実験、解析、評価を行った】 |
高脂肪食摂取したOVX マウスの亜硝酸塩摂取に及ぼす糖代謝及び脂質代謝の影響 | 2013年 6月 | 第13回 日本NO学会 (沖縄) | 【背景・目的】過食や運動不足に伴う肥満によってインスリン抵抗性が引き起こされる。更に女性は、閉経に伴うエストロゲンの減少によって肥満がより増悪されることも報告されている。肥満の進行は、脂肪細胞の形質肥大を起こし、炎症性サイトカインの分泌が促進され、結果的に脂質代謝異常や耐糖能異常を引き起こす。我々はすでに、雄性KKAy マウスへ亜硝酸塩を摂取させることでインスリン抵抗性が改善することを報告している。本研究は卵巣摘出術(OVX) を施したマウスに高脂肪食を与えた結果起こる脂質代謝と糖代謝に対する亜硝酸塩摂取の影響を評価した。江原 伸行、大竹一男、、薗田(中西)邦博、千葉大成、内田博之、小林順 【脂肪組織標本を担当】 |
小学校授業で「あいち県版食育カルタ」を用いた食育プログラムによる学校給食の残食意識への効果 | 2013年 9月 | 第60回 日本栄養改善学会 (兵庫) | 目的:文部科学省による「食に関する指導の手引き」において、食に関する指導の内容について、食事のマナーや健康により食事のとり方、食事と文化などの食に関する指導を行うことが記されている。我々が作成した「あいち県版食育カルタ」には食事のマナーや健康により食事のとり方、食事と文化を組み込んでいる。これまでに「あいち県版食育カルタ」の食育効果について検証し、食行動や郷土料理への理解について一定の効果があったことを報告した。本研究では、授業時間内に実施する「あいち県版食育カルタ」を用いた食育プログラムの効果のうち、学校給食の残食意識への効果を検討した。堀西恵理子、薗田邦博、玉田葉月、北森一哉、丸山智美【共同研究につき担当部分抽出不可】 |
亜硝酸塩はOVXした高脂肪食摂取マウスの脂肪細胞肥大化を抑制する | 2014年 3月 | 第134年回日本薬学会(熊本) | 閉経等によりエストロゲンが減少することで一酸化窒素 (NO) 産生能が低下し、高脂肪食を摂取すると、更なる肥満症の増悪が引き起こす。一方、野菜中に含まれる亜硝酸塩は、体内で酵素的化学的にNOへ還元されることから、内因性NOのバックアップシステムとしての役割が期待されている。そこで本研究では汎用されている閉経モデル動物に高脂肪食を与えて肥満症を惹起させ、肥満症に対する亜硝酸塩の影響を評価した。亜硝酸塩は、OVXマウスに高脂肪食を与えて起こる肥満症に対し、脂肪細胞内で抗炎症作用を発揮し脂肪細胞肥大化を抑制する結果、脂質及び糖代謝異常を是正することが示唆された。江原 伸行、大竹一男、、薗田(中西)邦博、千葉大成、内田博之、小林順 【脂肪組織標本を担当した】 |
高脂肪食負荷した卵巣摘出マウスの脂肪細胞肥大化及び脂肪肝に及ぼす亜硝酸塩の影響 | 2014年10月 | 第35回 日本肥満学会(宮崎) | 本研究では、卵巣摘出術 (OVX) にてエストロゲン産生を低下させたマウスに高脂肪食を与えた更年期肥満症モデルを用いて脂肪細胞肥大化及び脂肪肝に及ぼす亜硝酸塩の影響を評価した。その結果、本マウスに亜硝酸塩を与えると、体内で不足するNOが補給され、脂肪細胞の炎症抑制及び肝での脂肪酸合成低下が関わる機構によって更年期肥満症を予防する可能性が示唆された。大竹一男、江原伸行、千葉大成、薗田邦博、内田博之、小林順【脂肪組織標本を担当した】 |
一酸化窒素不足ラットの心血管傷害に対する亜硝酸塩の影響 | 2016年 3月 | 日本薬学会 第136年会(横浜) | 亜硝酸塩摂取が一酸化窒素(NO)の不足による心筋の繊維化の抑制に有効であることは以前に報告した。今回、そのメカニズムを明らかにするため、組織の免疫染色法により血圧上昇に関わるアンギオテンシンⅡ受容体や酸化ストレスに関わるNADPHoxidaseの発現を測定した。その結果、これらのたんぱく質がL-NAMEで上昇し、亜硝酸塩の摂取で低下した。このことから亜硝酸塩の心臓保護効果は一酸化窒素の補給による酸化ストレスの低下が関わることが示唆された。薗田(中西)邦博、大竹一男、玉田葉月、江原伸行、内田博之、内田昌希、夏目秀視、小林順 【実験、解析、評価を行った】 |
透析患者の食事療法のための市販弁当栄養価の検討 | 2018年 1月 | 第21回日本病態栄養学会年次学術集会(京都) | 発表者:石田淳子、薗田邦博、寺島健彦、伊藤陽香、久保有佳里、加藤明彦日本病態栄養学会第21巻 S-180, 2018 |
透析患者の食事療法に向けた外食の栄養表示に関する調査 | 2018年 6月 | 第63回日本透析医学会(神戸) | 外食の栄養表示が透析患者の食事療法基準にどの程度対応できるかについて調査を行った。全国規模で外食を提供している25社の栄養表示の情報を収集し評価を行った。たんぱく質やカリウムに関しては基準内に入っていたがナトリウムに関しては基準を上回っていた。外食を利用する頻度が高い透析患者は減塩を中心とした食事選択をするよう栄養指導することが望ましい。また今後、透析患者に対応した栄養表示の項目を拡充させることが望まれる。発表者:石田淳子、薗田邦博、佐藤綾香、棚橋彩香、林風夏、加藤明彦、日本透析医学会雑誌51, 716 |
植物性たんぱく質は動物性たんぱく質と比較して尿中リン排泄量が少ない | 2019年 1月 | 第22回日本病態栄養学会(横浜) | 透析患者の栄養管理では、低栄養で起こりやすいフレイル・サルコペニア予防の観点から高リン血症を予防しつつ適切なたんぱく質摂取が重要でる。本研究では、健常女性を対象に摂取たんぱく質の違いによるリン排泄量への影響を検討した。結果、植物性と動物性たんぱく質は同程度のエネルギーとたんぱく質を摂取していたが、植物性たんぱく質では動物性たんぱく質摂取グループに比べ尿中リン排泄量が低下した。このことから、透析患者への食事に対して植物性たんぱく質の利用が有効であることが示唆された。石田淳子、薗田邦博、橋本沙幸、浅野友美、玉田葉月、加藤明彦[調査・解析などの一部を担当] |
非アルコール性脂肪性肝疾患モデルラットの心肥大と線維化に対する亜硝酸塩の影響 | 2019年 3月 | 第139年会 日本薬学会(千葉) | 非アルコール性脂肪性肝疾患の患者は、高血圧を伴うことが多く心血管イベントの発生が高いことが知られている。そこで本研究では、心血管イベントが発生することが報告されている非アルコール性脂肪性肝炎モデルラットに対する亜硝酸塩摂取による心肥大と心血管線維化への影響を検討した。野菜や果実に普遍的に含まれる亜硝酸塩の摂取は、高血圧を伴う非アルコール性脂肪性肝疾患による心血管イベントの発生を低下させることが示唆された。薗田邦博、大竹一男、高村亜矢乃、河野有華、北森一哉、内田博之、伊東順太、加園恵三、小林順[発表・実験・解析を行った] |
非アルコール性脂肪性肝疾患モデルラットの肝炎に対する亜硝酸塩の改善効果 | 2019年 3月 | 第139年会 日本薬学会(千葉) | 本研究では食事により脂肪性肝炎を発症するモデルラット(SHRSP5/Dmcr)を用い、野菜や果物に普遍的に含まれる亜硝酸塩摂取による肝臓の酸化ストレスの増大および炎症に対する影響を検討した。その結果、亜硝酸塩の摂取は、酸化ストレスの増大を抑制し、炎症を抑えることにより脂肪肝から脂肪性肝炎への病態進展を抑制することが示唆された。河野有華、薗田邦博、大竹一男、高村亜矢乃、北森一哉、内田博之、伊東順太、加園恵三、小林順[実験・解析の一部を担当] |
NAFLDモデルラットの肝炎と心血管病変に対する亜硝酸塩補給の予防効果 | 2019年11月 | 第29回日本循環薬理学会・第55回高血圧関連疾患モデル学会 合同学会 (香川) | 食事誘発性のNAFLDモデルラットを用いて亜硝酸塩の補給による肝臓と心臓障害への有効性について検討した。亜硝酸塩の補給は、脂肪肝から脂肪性肝炎への病態進展を抑制するだけでなく、心血管イベントの発生率を低下させることが示唆された。河野有華、薗田邦博、大竹一男、高村亜矢乃、北森一哉、内田博之、伊東順太、加園恵三、小林順 |
亜硝酸塩とカプトプリルの併用によるNASHモデル動物の肝線維化抑制効果 | 2021年 3月 | 第141年会 日本薬学会(広島) | 本研究ではNASHモデル動物の線維化発症に対する亜硝酸塩単独摂取の有効性とNASHに対して一部有効性が認められているカプトプリル(Cap)との併用について検討した。カプトプリルは亜硝酸塩と併用して摂取するとNASHの線維化発症に対して有効であることが示唆された。河野有華、薗田邦博、北森一哉、大竹一男、小林順【実験および解析の一部を行った】 |
著書名 | 単著、 共著の別 |
出版年月 | 発行所・発表雑誌等 | 概要 |
食事性硝酸塩摂取の炎症および免疫機能への影響と心血管系の健康とのかかわり | 共著 | 2020年 5月 | 栄養学レビュー(Nutrition Reviews の日本語版)第28巻第3号 (通巻第108号)P175~193 女子栄養大学出版部 | Kyle Raubenheimerらの論文、原題「Effect of dietary nitrate on inflammation and immune function, and implications for cardiovascular health」を翻訳し、日本語版として出版された。 翻訳担当:大竹 一男、薗田 邦博、小林順 |