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フリガナサエキ ケンイチ
ローマ字SAEKI Kenichi
氏名佐伯 憲一
メールksaeki@kinjo-u.ac.jp
学位博士(薬学) 
所属薬学部 / 薬学科
職名教授
所属学会日本薬学会 日本癌学会 日本環境変異原学会 日本薬物動態学会 
専門分野薬学 環境学   
研究課題含窒素芳香族化合物の代謝活性化機構 フッ素含有化合物を用いた薬物代謝酵素の特異的プローブの開発  

学会及び社会における活動等

開始年月 活動内容 終了年月
1990年 3月 日本薬学会会員 現在に至る
1990年 4月 日本癌学会会員 現在に至る
1996年11月 日本環境変異原学会会員 現在に至る
2008年 3月 日本薬学会ファルマシアトピック専門小委員 2009年 2月迄
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受賞歴

受賞年月 受賞名
2000年 7月 日本薬学会東海支部学術奨励賞
2016年11月 日本環境変異原学会 望月喜多司記念賞
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著書

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
横浜薬科大学衛生系実習・実習書 共著 2010年 9月 横浜薬科大学 6年制薬学教育における3年次後期の衛生系実習で実施する「食品成分試験」「裁判化学」「水質試験」「室内空気環境試験」「スモールグループディスカッション(食中毒についておよび化学物質の毒性について)」「薬物代謝反応」に関する6項目をまとめた。実習内容だけにとどまらず、衛生化学全般の知識をわかりやすく解説したほか、国家試験の過去問なども取り上げて、重要ポイントをピックアップした。(上記項目のうちの4項目を執筆した。)(総ページ数65頁、P1~16およびP35~65)共著者 佐伯憲一,加藤輝隆,須原義智
第96回 薬剤師国家試験 -新国家試験形式 解答・解説集- 2011 共著 2011年 6月 横浜薬科大学 2011年3月に実施された第96回薬剤師国家試験について、新国家試験形式にフォーマットを直したうえで、解答・解説をとりまとめた。(衛生薬学に関する問題のうち6問を担当した。)(総ページ数267頁、P84,P86,P88,P108,P120,P121)共著者 野上靖純,梶原正宏,藤井儀夫,小俣義明,稲葉二朗,梶原康宏,佐伯憲一,ほか総著者数73名
衛生試験法・注解2015 共著 2015年 3月 金原出版株式会社 公益社団法人日本薬学会編の衛生試験法・注解において2.1項の飲食物試験法:食品成分試験法(P.185-270)について試験法委員として一部を担当した。
衛生試験法・注解2020 共著 2020年 3月 金原出版株式会社 公益社団法人日本薬学会編の衛生試験法・注解2020において2.1項の飲食物試験法:食品成分試験法について試験法委員として一部を担当した。
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学術論文

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
Spin-Spin Coupling between Fluorine and Aromatic Protons of 3-Fluoroquinoline: Dependence on the Electronic Structure of the Ring Nitrogen 共著 1992年 1月 Heterocycles, 第33巻第1号 医薬品の基本骨格にも良く見られるキノリンのフッ素置換誘導体の構造決定に関する基礎的データとして、フッ素原子と芳香環水素原子との間のNMR結合定数について系統的に検討した。その結果、ピリジン環3位に位置したフッ素原子が隣接する水素原子と非常に特徴的な結合定数を有していることを明らかにしたほか、その結合定数が溶媒の酸性度によって変化することを明らかにした。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析に全面的を行った。)(P35~P38)共著者 Saeki, K., (筆頭) Kohda, K., Kawazoe, Y., Sakamoto, Y
Metabolism of Mutagenicity-Deprived 3-Fluoroquinoline: Comparison with Mutagenic Quinoline 共著 1993年 3月 Biological&Pharmaceutical Bulletin, 第16巻第3号 変異原性を有するキノリンと、そのフッ素置換体で変異原性を示さない誘導体の一つである3-フッ素化キノリンについて、ラット肝ホモジネートを用いて代謝経路の検討を行った。その結果、キノリンにおける主たる代謝経路である5、6位への酸化は主に解毒的な代謝経路であることが明らかとなったほか、ピリジン環側への酸化的代謝が変異原性発現に関与していることが示唆された。(フッ素化キノリンの代謝産物の単離および構造決定を行った。)(P232~P234)共著者 Saeki, K., (筆頭) Takahashi, K., Kawazoe, Y.
フッ素置換アミノキノリン類の変異原性-その代謝活性化機構の考察- 共著 1993年10月 変異原性試験 第2巻第4号 環境中に多く見られる発癌性芳香族アミン類のモデル化合物としてアミノキノリンを用いて、その代謝活性化機構の解明に向けた検討として、各種フッ素化誘導体を合成しその変異原性を測定した。その結果、アミノキノリン類では、母核であるキノリン骨格に起因した代謝活性化経路よりも置換基であるアミノ基に起因した代謝活性化が優先して進行していることが示唆された。(フッ素化アミノキノリン類の合成を行った。)(P234~P238)共著者 佐伯憲一(筆頭)、神谷昌嗣、仙石葉子、高橋和彦、川添 豊
Effect of fluorine-substitution on basicity of benzo[h]quinoline and benzo[f]quinoline and quinoline 共著 1995年 2月 Heterocycles, 第41巻第2号 芳香環内窒素原子に与えるフッ素原子の置換基効果について、共役酸のpKaを指標にしてベンゾキノリンとキノリンについて定量化した。さらに、近年利用が盛んである、半経験的分子軌道法(MOPAC)におけるフッ素置換基のパラメータの信頼性を検討する目的で、これらのpKa値についてMOPAC PM3を用いた計算値と実測値を比較した。その結果、フッ素置換基から環内窒素までのシグマ結合の数とpKa値の減少度(塩基性の減少度と同等)は負の相関が見られた。また、ベンゾ[h]キノリンでは、MOPAC PM3においての計算値と実測値の間に良い相関が得られた。(フッ素化キノリン類及びフッ素化ベンゾキノリン類の合成を行った。)(P315~P322)共著者 Wu, W., Saeki, K., Kawazoe, Y.
Potent mutagenic potential of 4-methylquinoline: Metabolic and mechanistic considerations 共著 1996年 4月 Biological&Pharmaceutical Bulletin, 第19巻第4号 環境中に多く見られる発癌性含窒素芳香族化合物の1つであるキノリンについて、そのメチル誘導体の変異原性とラット肝ホモジネートによる代謝経路の検討を行った。その結果、メチルキノリン類のうち最も強い変異原性を示す4位置換体では、キノリンにおける主たる解毒代謝経路であるベンゼン環部位への酵素的酸化が抑制され、相対的にピリジン環側への酵素的酸化が亢進していることが明らかとなり、このピリジン環部位への酸化的代謝が変異原性発現に深く関与していることが示唆された。(メチルキノリン類の合成およびその代謝産物の単離並びに構造決定を行った。)(P541~P546)共著者 Saeki, K., (筆頭;corresponding author)Takahashi, K., Kawazoe, Y.
Hydrogen-exchange reaction of methyl-substituted N-amino- and N-methyl-quinolinium ions 共著 1996年 9月 Heterocycles, 第43巻第9号 医薬品の前臨床試験段階での体内動態試験にはトリチウム置換化合物がよく使われるが、それらの化合物の合成には、芳香環またはベンジリック位の水素原子の求核的トリチウム化反応が有効である。求核的トリチウム化反応の反応性の検討には重水素化反応が代用できる。本研究では、キノリンのメチル置換体について求核的重水素化反応に与える環内窒素上置換基の影響を検討した。その結果、N-アミノ置換基はN-メチル置換基に比べ、環内水素原子(2位)の重水素化反応速度を数十倍促進したが、ベンジリック位水素原子の速度は数倍しか促進しなかった。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。)(P1951~P1958)共著者 Wu, W., Saeki, K., (corresponding author) Terashima, I., Kawazoe, Y.
Substituent effect of the fluorine atom on electrophilic deuteration of benzo[h]quinoline 共著 1996年 9月 Heterocycles, 第43巻第9号 芳香族フッ素化合物の物理化学的性質の理解を目的として、芳香族求電子置換反応の代表例である酸性溶媒中での重水素化反応速度に与えるフッ素置換基の影響を検討した。さらに、近年非常に多くの分野で利用されているコンピュータを用いた半経験的分子軌道法による反応速度の計算値と実測値の解析を行った。その結果、フッ素置換基は、多くの場合環の水素原子の重水素化反応を遅くする効果が見られたが、その位置特異性は非常に複雑であった。また、分子軌道計算によるシグマコンプレックスの安定性と反応速度の実測値の間にはわずかながら相関が見られたが、安定性の予測と実測値が逆転するケースも見られ、フッ素原子の分子内あるいは分子間相互作用のうち、分子軌道計算では考慮されていないか、あるいはパラメータが一部不適切である可能性が示唆された。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。)(P1937~P1942)共著者 Wu, W., Saeki, K., Kawazoe, Y.
Fluorinated benzo[h]quinolines and benzo[f]quinolines 共著 1996年12月 Chemical&Pharmaceutical Bulletin, 第44巻第12号 芳香族フッ素化合物の新たな合成法として、近年電解液として第4級アンモニウム塩含有フッ化水素酸を用いた電解フッ素化反応が注目されている。そこで、本研究ではベンゾキノリン類2種を用いて、このフッ素化反応の適応について検討した。その結果、従来では非常に困難であった位置選択的な電解フッ素化反応が進行することが明らかとなり、この第4級アンモニウム塩含有フッ化水素酸を用いた電解フッ素化反応がベンゾキノリン類などの含窒素芳香族炭化水素のフッ素化合物の合成法として非常に有用であることが示唆された。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。)(P2254~P2258)共著者 Saeki, K., (筆頭;corresponding author) Tomomitsu, M., Kawazoe, Y., Momota, K., Kimoto, H.
Organ variation in the mutagenicity of ethylnitrosourea in MutaTMMouse: Results of the collaborative study on the transgenic mutation assay by JEMS/MMS 共著 1996年12月 Environmental and Molecular Mutagenesis, 第28巻 日本環境変異原学会の分科会である哺乳動物変異原性研究会で行った、26機関参加の共同研究。直接発癌物質の代表例であるエチルニトロソウレアを用いて、遺伝子導入マウス(MutaTMMouse)の変異原性試験系としての有用性を検討した。その結果、この試験系は、一部の研究機関でやや低感受性の結果が見られたが、おおむね安定した感度での変異誘発頻度の検出が可能であり、発癌物質の臓器特異的な変異誘発を見る上でも有用な知見が得られることが示唆された。(共同研究につき、本人担当部分抽出不可能)(P363~P375)共著者 26機関共同研究(第14機関目)
Modification of the carcinogenic potency of quinoline, a hepatocarcinogen, by fluorine atom substitution: Evaluation of carcinogenicity by a medium-term assay 共著 1997年 1月 Biological&Pharmaceutical Bulletin, 第20巻第1号 医薬品の基本骨格に多く見られるキノリンの遺伝子傷害性除去を目的とした構造修飾として、3位へのフッ素原子導入が有用であることを、サルモネラ菌を用いた変異原性試験(エームス試験)において既に明らかにしているが、このキノリン核への3位フッ素化が実験動物におけるキノリンによる発癌性をも除去可能かどうかを検討した。なお、発癌試験としては、ラット肝中期発癌性試験(名市大・伊東法)を用いた。その結果、強変異原性を示す5位フッ素置換キノリンでは、キノリンと同様に前癌病変誘発性の増加が見られたが、変異原性を示さない3位フッ素置換キノリンでは、陰性対照群と比較して前癌病変の増加は認められず、この3位フッ素化がキノリンの肝発癌性を除去していることが示された。これにより、キノリン核への3位フッ素導入法がキノリンにおける抗発癌性構造修飾法として有用であることが示唆された。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。)(P40~P43)共著者 Saeki, K., (筆頭) Kadoi, M., Kawazoe, Y., Futakuchi, M., Tiwawech, D., Shirai, T.
Substituent effect of an N-amino group on the H-D exchange of ring hydrogens of adenines compared with an N-methyl group 共著 1997年 1月 Heterocycles, 第45巻第1号 核酸塩基の構造修飾誘導体は、医薬品の抗癌剤や抗ウイルス薬に多く見受けられる化合物群である。本研究では、核酸塩基の1つであるアデニンを用いて、N-アミノ置換誘導体の化学的性質について、構造が類似しているN-メチル置換体との比較検討を行った。その結果、N-アミノ基はN-メチル基に比べアデニンの8位における求電子的重水素化反応を8倍速く進行させることが明らかとなった。(重水素化反応速度の測定及び実験データの解析を行った。)(P157~P162)共著者 Wu, W., Saga, T., Terashima, I., Saeki, K., Kohda, K., Kawazoe, Y.
Dual stimulatory and inhibitory effects of fluorine-substitution on mutagenicity: An extension of the enamine epoxide theory for activation of the quinoline nucleus 共著 1997年 6月 Biological&Pharmaceutical Bulletin, 第20巻第6号 川添らが以前に提唱したキノリンにおける代謝活性化機構であるエナミンエポキサイド機構が、発癌性含窒素芳香族化合物における一般則となり得るか否かについて検討する目的で、キノリン骨格を有する三環性芳香族化合物4種を用いてそのフッ素置換誘導体15種を合成し、その変異原性を比較検討した。その結果、ピリジン環部位を含む代謝活性化部位をすべてフッ素置換した化合物では、フッ素の高い電気陰性度による置換部位での酸化的代謝の抑制に基づく変異原性の消失が見られた。これにより、検討した4種の三環性含窒素芳香族化合物では、その遺伝子傷害性発現にエナミンエポキサイド機構が関与していることが示唆され、この機構が当該化合物群での代謝活性化機構として一般性を有していることが示唆された。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。)(P646~P650)共著者 Saeki, K., (筆頭;corresponding author)Kawai, H., Kawazoe, Y., Hakura, A.
In vivo mutagenesis by the hepatocarcinogen quinoline in the lacZ transgenic mouse: Evidence for its in vivo genotoxicity 共著 1998年 1月 Mutation Research, 第412巻第2号 遺伝子導入マウスを用いたin vivo変異誘発試験の有用性を検討する目的で、キノリンを変異原物質として用い、肝部分切除を行う方法と行わない方法について、肝臓及び他の臓器における変異頻度の変化を調べた。その結果、肝発癌物質であるキノリンは、肝部分切除群及び肝部分切除を行わなかった群の何れにおいても肝細胞中の遺伝子に有意に変異頻度の上昇がみられた。なお、その他の臓器では変異頻度の上昇は認められず、この試験系が被検物質の臓器特異的発癌をも予測可能な非常に有用な系である可能性を示唆するものであった。(実験の実施及び実験データの解析を行った。)(P161~P166)共著者 Suzuki, T., Miyata, Y., Saeki, K., (corresponding author) Kawazoe, Y., Hayashi, M., Sofuni, T.
Antimutagenic structual modification of quinoline assessed by an in vivo lacZ-transgenic mice 共著 1998年 5月 Mutation Research, 第414巻第1-3号 ラットおよびマウスに対し発癌性を有するキノリンは、抗マラリア薬や抗菌剤の基本骨格中に多く見られ、その遺伝子毒性除去を目的とした構造修飾法の確立は、当該化合物群の医薬品としての開発において非常に有用な知見となりうる。そこで本研究では、変異原性を有するキノリンと、そのフッ素化誘導体のうち強変異原性の5-フッ素化キノリンおよび変異原性を示さない3-フッ素化キノリンの3種の化合物について、遺伝子導入マウスを用いたin vivo変異原性試験を行い、3位フッ素化が変異原性除去構想修飾法として有用であるか否かについて検討した。その結果、キノリンおよび5-フッ素化キノリンはいずれもマウス肝細胞中で遺伝子に変異を高頻度で誘発していたが、3-フッ素化キノリンでは非投与群に比べまったく変異頻度の上昇は見られなかった。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。)(P165~P169)共著者 Miyata, Y., Saeki, K., (corresponding author) Kawazoe, Y., Hayashi, M., Sofuni, T., Suzuki, T.
Effects of oligofluorine substitution on the mutagenicity of quinoline: a study with twelve fluoroquinoline derivatives 共著 1999年 2月 Mutation Research, 第439巻第2号 近年フッ素化合物はその多彩な生理活性や特異な物理化学的性質により非常に注目を受けているが、2個から4個程度のフッ素化についての置換基効果についてはほとんど検討されていない。そこで本研究では、環境変異原物質の一つであるキノリンの変異原性に与えるオリゴフッ素化の影響について、12種のフッ素化キノリンを用いてエームス試験により検討した。その結果、フッ素の置換位置特異的な変異原性増強効果並びに置換位置特異的な変異原性除去効果は2個または3個のフッ素置換においても保持されており互いに加成的であった。また、局所に4つのフッ素をもつ化合物では、テフロンのようなパーフルオロ置換に類似していると思われる性質を示した。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。)(P149~P157)共著者 Kato, T., Saeki, K., (corresponding author) Kawazoe, Y., Hakura, A.
Substituent effect of a fluorine atom on the mutagenicity of nitroquinolines 共著 1999年 5月 Mutation Research, 第441巻第2号 ニトロフッ素芳香族類は、古くから用いられているタンパク質のN末端標識試薬などに代表されるように、一般的に良く見受けられる化合物群であるが、その遺伝子毒性については未解明な点が多く、本研究ではキノリンを用いて、そのニトロフッ素体16種について系統的に変異原性を検討した。その結果、ニトロ基のパラ位に位置するフッ素が変異原性を最大119倍も増強することが明らかとなったほか、これらの化合物における変異原性の強さと環内窒素のカチオン性との間に正の相関が見られ、その変異原性増強には、ニトロ基の還元され易さが関与していることが示唆された。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。)(P205~P213)共著者 Saeki, K., (筆頭;corresponding author)Murakami, R., Kohara, A., Shimizu, N., Kawai, H., Kawazoe, Y., Hakura, A.
Mutagenicity of 4-nitroquinoline 1-oxide in the MutaTMMouse 共著 1999年 8月 Mutation Research, 第444巻第2号 実験的に化学発癌を引き起こす際に用いられる代表的な発癌物質の1つである4-ニトロキノリン1-オキサイドについて、近年開発されたマウスを用いた変異原性試験系のMutaTMMouse系を使った6機関が参加した共同研究によるin vivo変異原性試験研究を行った。その結果、この試験系が実験者によるばらつきがそれほど多くなく、また、発癌臓器特異性の解析においてもある程度有効であることが示された。(被検物質の高投与群での肝臓、脾臓、骨髄、肺における変異頻度の解析を行った。)(P321~P336)共著者 Nakajima, M., Kikuchi, M., Saeki, K., Miyata, Y., Terada, M., Kishida, F., Yamamoto, R., Furihata, C., Dean, W.S.
Anti-mutagenic structural modification by fluorine-substitution in highly mutagenic 4-methylquinoline derivatives 共著 2000年 2月 Mutation Research, 第465巻 1-2号 キノリン骨格は医薬品の基本骨格中にも多く見受けられるが、キノリン自身はラットやマウスに対し肝発癌性を有しサルモネラ菌に対し変異原性を示す。そのキノリン誘導体の中でも特に強い変異原性を示す4-メチルキノリンを用いて、フッ素置換構造修飾による変異原性の除去法を検討し、ラット肝ホモジネートによる代謝経路を調べ、抗変異原性構造修飾法のメカニズム的考察を行った。その結果、4-メチルキノリン骨格中のピリジン環側の2位をフッ素で置換することにより変異原性が完全に除去されることが明らかとなったほか、そのメカニズムは、2位のフッ素が代謝活性化経路である2、3位への酵素的エポキサイド生成を抑制するためであることが示唆された。なお、これらの結果は以前我々が提唱したキノリン類における代謝活性化機構であるエナミンエポキサイド説を裏付けるものであった。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。)(P173~P182)共著者 Kato, T., Hakura, A., Mizutani, T., Saeki, K. (corresponding author)
Clastgenicity of quinoline derivatives tested by micronucleus induction in vivo in the hepatocytes of partially hepatectmized mice 共著 2000年 2月 Biological&Pharmaceutical Bulletin, 第23巻第2号 小核試験は、動物固体を用いたin vivo遺伝毒性試験の1つとして広く普及しているが、末梢血や骨髄などの限られた臓器での試験系しか実用化されておらず、肝臓での代謝活性化を必要とする薬物の遺伝子傷害性を評価するには適さない。そこで本研究では、肝部分切除を施すマウス肝小核試験について、その簡便な試験系の開発とその有用性の確認を目的として、これまでに変異原性や発癌性の知見が蓄積されているキノリン類を用いて検討した。その結果、一部の化合物で疑陽性の結果が見られたが、マウス肝小核試験は末梢血小核試験では検出できないキノリン類の遺伝子傷害性を比較的高感度に検出可能であった。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。)(P219~P221)共著者 Saeki, K., (筆頭;corresponding author)Kadoi, M., Kawazoe, Y., Igarashi, M., Shimada, H.
Hepatocarcinogen quinoline induces G:C to C:G transversions in the cII gene in the liver of lambda/lacZ transgenic mice (MutaTMMouse) 共著 2000年11月 Mutation Research, 第456巻 1-2号 遺伝子導入マウスを用いたin vivo変異誘発試験を用いてマウス体内で生じた遺伝子変異の詳細な検討を目的とし、キノリンを変異原物質として用い、肝臓において生じた遺伝子の変化を調べた。その結果、肝発癌物質であるキノリンは、マウスの肝臓において非常に特徴的にGC塩基対からCG塩基対へのトランスバージョンを8割近くの頻度で誘発することが明らかとなった。このような変異のパターンは他の変異原物質ではあまり報告が無く、キノリンに特徴的な変異であることが示唆された。また、この試験系が被検物質の遺伝子変化を検討する試験系として非常に有用な系である可能性を示すものであった。(実験の実施、実験データの解析を行った。)(P73~P81)共著者 Suzuki, T., Wang, X., Miyata, Y., Saeki, K., Kohara, A., Kawazoe, Y., Hayashi, M., Sofuni, T.
含窒素芳香族化合物のフッ素置換による抗発癌性構造修飾 単著 2000年12月 YAKUGAKU ZASSHI, 第120巻 12号 キノリン骨格を有する数種の含窒素芳香族化合物についてフッ素置換構造修飾による変異原性の除去法を検討し、抗変異原性構造修飾法のメカニズム的考察を行った。その結果、キノリン骨格中のピリジン環側のβ位をフッ素で置換することによる変異原性の減弱が、キノリン類に共通の遺伝子傷害性除去法として有用であることが明らかとなった。(P1373~P1385)
Indirubin and Indigo are potent aryl hydrocarbon receptor ligands present in human urine 共著 2001年 8月 The Journal of Biological Chemistry, 第276巻 34号 アリールハイドロカーボン受容体は、ダイオキシン類の毒性発現に深く関与していることが示唆されているが、その生体内における生理的役割は未だ解明されていないほか、内因性のリガンドも不明であった。我々は、ヒト尿中よりアリールハイドロカーボン受容体に対し、ダイオキシン類よりも高い親和性で結合する化合物を2種単離しその構造を解析したところ、インディルビンおよびインディゴであることが明らかとなった。この発見は、アリールハイドロカーボン受容体の生理的役割を解明する上で非常に重要であるほか、ダイオキシン類の毒性発現メカニズムの解析においても重要な知見であると思われる。(実験の実施、実験データの解析を行った。)(P31475~P31478)共著者 Adachi, J., Mori, Y., Matsui, S., Takigami, H., Fujino, J., Kitagawa, H., Miller, C.A., Kato, T., Saeki, K., Matsuda, T.
Activation of the aryl hydrocarbon receptor by methyl yellow and related congeners: structure-activity relationships in halogenated derivatives 共著 2002年 4月 Biological&Pharmaceutical Bulletin, 第25巻第4号 ダイオキシン類の毒性発現に関与しているアリールハイドロカーボン受容体は、環境中の多種多様な化合物によって活性化されることが知られている。我々は以前バターの着色剤として使用されていたメチルイエローについて、そのハロゲン誘導体23種を合成し、アリールハイドロカーボン受容体活性化能を検討した。その結果、当該化合物群におけるアリールハイドロカーボン受容体活性化とハロゲンの置換位置との相関を明らかにした。この知見は、染料の基本骨格として多く用いられているアゾ色素化合物の毒性を理解する上で非常に重要な知見であると思われる。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。)(P466~P471)共著者 Kato, T., Matsuda, T., Matsui, S., Mizutani, T., Saeki, K. (corresponding author)
The influence of quinoline on coumarin 7-hydroxylation in bovine liver microsomes and human CYP2A6 共著 2002年 4月 Journal of Health Science, 第48巻 2号 キノリン骨格は医薬品の基本骨格中に多く見られる。キノリンは、ヒト肝マイクロソーム分画を用いた検討により、CYP2A6およびCYP2E1などで代謝されることが報告されている。そこで、キノリン類がCYP2A6に対しどの程度阻害活性を有しているかについて、バキュロウイルス発現系ヒトCYP2A6および、ウシ肝マイクロソーム分画を用いて検討した。その結果、キノリンおよびそのフッ素誘導体は中程度のCYP2A6阻害能を有していたが、3位フッ素置換キノリンのみはほとんど阻害活性を示さなかった。また、ウシ肝マイクロソーム分画中には、ヒトCYP2A6様活性が存在し、その酵素活性のキノリン類による阻害パターンは、発現系ヒトCYP2A6と非常に類似していることが明らかとなった。(実験の実施、実験データの解析を行った。)(P173~P182)共著者 Hirano, Y., Uehara, M., Saeki, K., Kato, T., Takahashi, K., Mizutani, T.
Effect of 10-aza-substitution on benzo[a]pyrene mutagenicity in vivo and in vitro 共著 2002年12月 Mutation Research, 第521巻第1-2号 タバコの煙などに多く含まれるベンズピレンは、Bay領域発がん機構により代謝活性化される事が広く知られている。一方、ベンズピレンの10位が窒素で置換された10-アザベンズピレンはその代謝活性化機構が不明な環境発がん物質である。そこで我々は10-アザベンズピレンの遺伝子傷害性について、in vivoおよびin vitroの両面から検討した。その結果、ベンズピレンがマウスにおいて調べた全ての臓器で非常に顕著な変異誘発を示したのに対し、10-アザベンズピレンは、肝臓と大腸で僅かに変異誘発性を示したのみであった。一方、in vitro変異原性試験においてヒト肝ホモジネートを用いた場合には、ベンズピレンよりもむしろ10-アザベンズピレンのほうが高い変異原性を示すことが明らかとなった。これらの試験系による変異強度の差異は、マウスとヒトにおける代謝活性化酵素活性と深く密接している可能性が示唆された。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。)(P187~P200)共著者 Yamada, K., Suzuki, T., Kohara, A., Hayashi, M., Hakura, A., Mizutani, T., Saeki, K. (corresponding author)
Study of in vitro glucuronidation of hydroxyquinolines with bovine liver microsomes 共著 2002年12月 Fundamental& Clinical Pharmacology, 第16巻第6号 薬物代謝第II相の代表的な反応の1つであるグルクロン酸抱合活性を簡便に測定する系の構築を目的として、ウシ肝マイクロソーム分画を用いて水酸化キノリン類のグルクロン酸抱合について検討した。その結果、放射性同位体標識したUDPGAを用いて非常に高感度にin vitroグルクロン酸抱合活性を測定する事が可能であった。また、キノリンの水酸化体のうち3、5、6位の水酸化誘導体はウシ肝マイクロソームにより効率良くグルクロン酸抱合体へと変換されることが明らかとなった。(実験の実施、実験データの解析を行った。)(P513~P517)共著者 Kanou, M., Saeki, K., Kato, T., Takahashi, K., Mizutani, T.
Activation of the human Ah receptor by aza-polycyclic aromatic hydrocarbons and their halogenated derivatives 共著 2003年 4月 Biological&Pharmaceutical Bulletin, 第26巻第4号 環境中の多種多様な多環芳香族炭化水素によって活性化される事が知られているアリールハイドロカーボン受容体は、ダイオキシン類の毒性発現に関与している事が知られている。我々は窒素を含有する環境中の多環芳香族化合物10種についてそのハロゲン誘導体59種とあわせて、アリールハイドロカーボン受容体活性化能を検討した。その結果、代表的な環境発癌物質として知られているベンゾピレンの10位に窒素を含有する化合物では、アリールハイドロカーボン受容体活性化能が約100倍も高くなることが明らかになった。さらに、窒素含有芳香族においてもハロゲン置換によりアリールハイドロカーボン受容体活性化能が増加する傾向がみられた。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。)(P448~P452)共著者 Saeki, K., (筆頭;corresponding author)Matsuda, T., Kato, T., Yamada, K., Mizutani, T., Matsui, S., Fukuhara, K., Miyata, N.
Metabolic activation of 10-aza-substituted benzo[a]pyrene by cytochrome P450 1A2 in human liver microsomes 共著 2004年 2月 Mutation Research, 第557巻第2号 ヒト肝ホモジネートを用いたin vitro変異原性試験において10-アザベンズピレンは、ベンズピレンよりも高い変異原性を示すことが明らかとなっている。そこで、10-アザベンズピレンがヒト肝ホモジネート中のどのCYP分子種によって代謝活性化されるかについて検討した。その結果、10-アザベンズピレンは、ヒトCYP1A2によって高い変異原性を示す事が明かとなったほか、その変異原性の強さは9人のヒト肝ホモジネート間で42倍もの個体差が見られた。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。)(P159~P165)共著者 Yamada, K., Suzuki, T., Hakura, A., Mizutani, T., Saeki, K. (corresponding author)
In vivo mutagenicity of benzo[f]quinoline, benzo[h]quinoline, and 1, 7-phenanthroline using the lacZ transgenic mice 共著 2004年 4月 Mutation Research, 第559巻第1-2号 環境中に広く存在する含窒素芳香族類の1つであるベンゾキノリンおよびフェナンスロリンについて遺伝子導入マウスであるMuta Mouse試験系を用いてin vivo変異原性を検討した。その結果、検討した3種の化合物は全てフェナンスレンの窒素含有誘導体であったが、その窒素置換位置によって変異誘発臓器や変異のパターンが異なることを明らかにした。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。)(P83~P95)共著者 Yamada, K., Suzuki, T., Kohara, A., Hayashi, M., Mizutani, T., Saeki, K. (corresponding author)
Aryl hydrocarbon receptor-mediated induction of microsomal drug-metabolizing enzyme activity by indirubin and indigo 共著 2004年 5月 Biochemical and Biophysical Research Communications, 第318巻第2号 我々が以前にヒト尿中より単離構造決定した内因性アリールハイドロカーボン受容体リガンド候補物質であるインディルビンおよびインディゴについて、薬物代謝酵素誘導能を実験動物で検討した。その結果、インディルビンおよびインディゴは野生型マウスにおいてはCYP1A1または1A2を誘導したのに対し、アリールハイドロカーボン受容体ノックアウトマウスでは誘導効果は見られなかった。この結果から、インディルビン及びインディゴは哺乳動物の体内でアリールハイドロカーボン受容体を介してCYP1Aの誘導に関与している事が強く示唆された。(実験の実施、実験データの解析を行った。)(P571~P578)共著者 Sugihara, K., Kitamura, S., Yamada, T., Okayama, T., Ohta, S., Yamashita, K., Yasuda, M., Fujii-Kitamura, Y., Saeki, K., Matsui, S., Matsuda, T.
Inhibition of human cytochrome P450 2E1 by halogenated anilines, phenols, and thiophenols 共著 2005年 7月 Biological&Pharmaceutical Bulletin, 第28巻第7号 ヒト肝臓中に存在する主要な代謝酵素の1つであるCYP2E1に関して、アニリン、フェノール、チオフェノールといった低分子芳香族化合物による阻害効果について検討した。また、それら化合物群の阻害効果に与えるフッ素・塩素・臭素置換基の影響について網羅的な解析を行った。これらの検討結果から、3,4−位あるいは3,5−位に塩素置換した場合、アニリン、フェノールの何れにおいてもCYP2E1阻害効果が高いことが明らかになった。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。)(P1221~P1223)共著者 Ohashi, Y., Yamada, K., Takemoto, I., Mizutani, T., Saeki, K. (corresponding author)
Nitrogen-substitution effect on in vivo mutagenicity of chrysene 共著 2005年 9月 Mutation Research, 第586巻第1号 環境発癌物質の1つであるクライセンの窒素含有誘導体である1, 10−ジアザクライセンおよび4, 10−ジアザクライセンについて、その変異原性を遺伝子導入マウスによって検討した。その結果、これらの窒素含有クライセン類は、クライセンよりも強い変異原性を示し、特に肺において高い変異原性を示した。また、その変異スペクトルは、GCからTAへの塩基置換が多くみられることを明らかにした。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。)(P1~P17)共著者 Yamada, K., Suzuki, T., Kohara, A., Kato, T., Hayashi, M., Mizutani, T., Saeki, K. (corresponding author)
Nitrogen-substitution effects on the mutagenicity and cytochrome P450 isoform-selectivity of chrysene analogs 共著 2005年 9月 Mutation Research, 第586巻第1号 1, 10−ジアザクライセンおよび4, 10−ジアザクライセンについて、ヒト肝マイクロソームを用いた変異原性を検討した。その結果、1, 10−ジアザクライセンはヒトCYP1A2によって主に代謝活性化されるのに対し、4, 10−ジアザクライセンはヒトCYP1A2と2A6の両方によって代謝活性化された。すなわち、これらの窒素含有クライセン類では、窒素の置換位置によって、代謝活性化に関与するCYP分子種に違いが生じることが明らかになった。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。)(P87~P95)共著者 Yamada, K., Hakura, A., Kato, T., Mizutani, T., Saeki, K. (corresponding author)
CYP2E1/2A6-Selective inhibition by halogenated anilines on metabolic activation of dimethylnitrosamine in human liver microsomes 共著 2006年10月 Journal of Health Science, 第52巻 5号 アニリンを用いて、CYP阻害効果に与えるハロゲン置換の影響について、その置換位置・ハロゲンの種類・置換した数との関係を詳細に検討し、9種のハロゲン置換アニリン類を用いることによってCYP2E1とCYP2A6の阻害を別々に評価するモデルを確立した。さらに、このモデル化合物群を用いて、ヒト肝ミクロソームによるジメチルニトロサミンの変異原性に対する阻害効果を検討し、ジメチルニトロサミンの代謝活性化にヒト肝増中のCYP2E1が主に関与していることを明らかにした。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。)(P87~P95)共著者 Ohashi, Y., Kato, T., Yamada, K., Mizutani, T., Saeki, K. (corresponding author)
Phenotype analysis of human CYP2C9 polymorphism using a panel of fluorine-substituted benzo[h]quinolines as inhibitors of tolbutamide hydroxylation 共著 2006年12月 Journal of Health Science, 第52巻 6号 フッ素置換ベンゾキノリン類を用いたトルブタミド代謝阻害効果の比較によって、ヒト肝ミクロソームにおけるCYP2C9の遺伝的多型酵素の解析を行った。その結果、ベンゾキノリンへのフッ素置換位置によってCYP2C9酵素に対する阻害効果が、多型酵素ごとに変化することが明らかになり、これを利用することによって、遺伝子型(DNAの遺伝情報としての多型)と表現型(代謝酵素の活性としての多型)を相互に比較することが可能であった。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。)(P821~P824)共著者 Matsuyama, N., Kato, T., Kimura, K., Mizutani, T., Saeki, K. (corresponding author)
Clastogenicity of quinoline and monofluorinated quinolines in chinese hamster lung cells 共著 2007年 6月 Journal of Health Science, 第53巻 3号 環境発癌物質の1つであるキノリンを用いて、培養細胞(CHL細胞)を用いた染色体異常検出系の評価を行った。具体的には、キノリンのフッ素置換体を4種用いて、フッ素置換位置と変異原性の強弱について、過去実験のデータと、CHL細胞を用いた染色体異常試験と小核試験との結果で比較した。その結果、CHL細胞を用いた小核試験は、染色体異常試験との良い相関が見られたが、化合物によっては過去の変異原性のデータと一部ことなる結果が見られた。(実験の実施、実験データの解析を行った。)(P325~P328)共著者 Suzuki, T., Takeshita, K., Saeki, K., Kadoi, M., Hayashi, M., Sofuni, T.
Modification of mutagenicity by fluorine-substitution on diazachrysene 共著 2007年 6月 Journal of Health Science, 第53巻 3号 環境発癌物質の1つであるクライセンの窒素含有化合物である4, 10-ジアザクライセンについて、その変異原性に与えるフッ素置換の影響を検討した。その結果、4, 10-ジアザクライセンの2つのピリジン環部位を共にフッ素で置換した場合のみ変異原性の顕著な減少がみられ、ジアザクライセンの代謝活性化には2つのピリジン環部位が関与していることが示唆された。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。)(P320~P324)共著者 Hakura, A., Kato, T., Kawamura, I., Mizutani, T., Saeki, K. (corresponding author)
Clastogenicity of quinoline derivatives in the liver micronucleus assay using rats and mice 共著 2007年 8月 Journal of Health Science, 第53巻 4号 キノリンとそのフッ素置換体2種を用いて、ラット及びマウスにおけるin vivo肝小核試験の有用性について、過去の変異原性及び中期発癌試験データなどとの比較により検討した。その結果、肝部分切除術を施さない方法のほうが肝部分切除した場合に比べて小核誘発による染色体異常の検出感度は低いものの、過去のキノリン類の遺伝子傷害性との相関が高いことが確認された。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。)(P470~P474)共著者 Hakura, A., Kadoi, M., Suzuki, T., Saeki, K (corresponding author)
Radiation Dose-Rate Effect on Mutation Induction in Spleen and Liver of gpt delta Mice 共著 2010年 2月 Radiation Research, 第173巻 2号 放射線を照射した際に生じる変異頻度について、遺伝子導入マウスの1種であるgpt deltaマウスを用いて、脾臓と肝臓の2つの臓器での検討を行った。その結果、変異頻度は放射線量に比例して増加したが、脾臓と肝臓ではその頻度は異なっており、脾臓のほうで高い変異頻度が観察された。(実験の実施、実験データの解析を行った。)(P138~P147)共著者 Okudaira, N., Uehara, Y., Fujikawa, K., Kagawa, N., Ootsuyama, A., Norimura, T., Saeki, K., Nohmi, T., Masumura, K., Matsumoto, T., Oghiso, Y., Tanaka, K., Ichinohe, K., Nakamura, S., Tanaka, S., Ono, T
幼児の突発性発疹による高熱・発疹に井穴刺絡が有効であった症例 共著 2010年 4月 日本刺絡学会誌(Journal of the Japan Association of Shiraku Acupuncture) 第13巻 1号 高熱を発し, 汗が出ないという症状の1歳4か月の女児患者に対し、発熱および痒みを訴える時に井穴刺絡を行ったところ、施術により症状は緩解し落ち着いた。井穴は各経絡の出入部であり、経絡を疎通する目的で刺絡を行うのに好都合な場所であるため、井穴刺絡は刺絡鍼法の中でも特に重要なものである。患者は突発性発疹と考えられた。(実験データの解析を行った。)(P36~P38)共著者 小松 一, 小松信子, 成田延幸, 難波昭雄, 荒木麻由, 佐伯憲一, 鷲見 正宏
横浜薬科大学における実務実習事前学習の進捗状況 共著 2010年 7月 神奈川県病院薬剤師会会誌,第124巻 実務実習事前学習として6年制薬学部4年次の通年科目として実施したプログラムについて、今後の発展・改善を目的として、実施プロセスの評価を行った。(評価の実施および解析の一部を行った。)(P23~P25)共著者 荒木麻由,難波昭雄,松本瑞子,成田延幸,佐伯憲一,小松 一,瀧川真美,黒岩美枝,金成俊,弓田長彦,鷲見正宏
横浜薬科大学第一期生の実務実習に向けての意識 共著 2010年 7月 神奈川県病院薬剤師会会誌,第124巻 6年制薬学部においては5年次に病院11週間・薬局11週間の長期にわたる実務実習が行われる。大学では4年次に実務実習事前学習を実施するが、これらのカリキュラムについての学生の理解度を測定し、さらに、実務実習に対する学生の意識を調査した。(アンケートの実施および解析の一部を行った。)(P26~P29)共著者 難波昭雄,荒木麻由,成田延幸,桑原弘行,岩瀬由未子,水島規子,佐伯憲一,小松 一,鷲見正宏
薬学部生のキャリアに対する意識調査ー女子学生が考えるキャリアとはー 共著 2018年10月 薬学教育 第2巻(2018) 本学薬学部生のキャリアに対する意識調査を実施し、問題点などについて検討した。  前田徹, 平松佑彩, 佐伯憲一, 水谷秀樹, 吉川昌江, 青柳裕, 矢野玲子, 高橋誠弥, 原崎周平, 日野知証
Hepatocarcinogen 4-methylquinoline induced G:C to C:G transversions in T the cII gene in the liver of lambda/lacZ transgenic mice (MutaTMMouse) 共著 2020年 5月 Mutation Research, 第821巻 遺伝子導入マウスを用いたin vivo変異誘発試験の有用性を検討する目的で、4-メチルキノリンを変異原物質として用い、肝臓及び他の臓器における変異頻度の変化及びその変異パターンの解析を行った。その結果、キノリン骨格に共通性のあるGCからCGへの変異パターンを明らかにした。(実験の実施及び実験データの解析を行った。)(P161~P166)共著者Kitamura, Takayoshi Suzuki, Arihiro Kohara, Ken-ichi Saeki* (corresponding author)
Phenotypic analysis of human CYP2C9 polymorphisms using fluorine-substituted tolbutamide 共著 2020年 8月 Drug Discoveries & Therapeutics 第14巻 フッ素置換トルブタミドを用いて、発現系CYP2C9の遺伝的多型酵素の解析を行った。その結果、トルブタミドのフッ素置換によってCYP2C9酵素に対するKm及びVmaxが、多型酵素ごとに変化することが明らかとなった。また、トルブタミドとフッ素置換トルブタミドの混合代謝系を用いることで、表現型(代謝酵素の活性としての多型)解析が可能となることを示唆した。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。)共著者 Yuki Kitamura, Ken-ichi Saeki*(corresponding author)
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学会発表

題目/演目名等 発表年月 発表学会名等 概要
Inhibitory effect of fluorine-substitution on metabolism of azapolyaromatic hydrocarbons leading to detoxication or genotoxic activation 1994年 8月 第14回国際フッ素化学シンポジウム (横浜) 環境中に多種存在する変異原性含窒素芳香族化合物における、フッ素置換による変異原性に与える影響を検討する目的で、三環性含窒素芳香族2種を用いてそのフッ素置換誘導体数種を合成し、その変異原性並びに代謝経路を比較検討した結果について発表した。その結果、検討した2種の三環性含窒素芳香族化合物では、その遺伝子傷害性発現にエナミンエポキサイド機構が関与していることが示唆され、この機構が当該化合物群での代謝活性化機構として一般性を有していることが示唆された。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。また、発表原稿を作成し、発表を行った。)共同発表者 Saeki, K., Tomomitsu, M., Hakura, A., Kawazoe, Y.
Detection of quinoline-induced mutation in the lacZ transgenic mouse 1997年 9月 第7回国際環境変異原学会(トゥールース、フランス) ラットおよびマウスに対し発癌性を有するキノリンと、そのフッ素化誘導体のうち強変異原性の5-フッ素化キノリンおよび変異原性を示さない3-フッ素化キノリンの3種の化合物について、遺伝子導入マウスを用いたin vivo変異原性試験を行い、3位フッ素化が変異原性除去構想修飾法として有用であるか否かについて検討した結果を発表した。その結果、キノリン及び5-フッ素化キノリンは何れもマウス肝細胞中で遺伝子に変異を高頻度で誘発していたが、3-フッ素化キノリンでは非投与群に比べまったく変異頻度の上昇は見られず、3位フッ素化によりin vivoにおいても変異原性が除去されることが明らかとなった。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。また、発表原稿を作成し、発表を支援した。)共同発表者 Miyata, Y., Saeki, K., Kawazoe, Y., Suzuki, T., Hayashi, M., Sofuni, T.
Chlorinated quinolines as fluorescent probes of human cytochrome P450 2E1 2007年10月 8th ISSX Meeting, (Sendai Japan) キノリンの塩素置換体について、塩素置換基の置換位置と数の違いによるCYP2E1選択性への影響を検討し、CYP2E1選択的蛍光プローブとしての有用性について考察した。その結果、5, 7-位に塩素置換基を2つ置換した誘導体がCYP2E1蛍光プローブとして最も有用であることが明らかとなった。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。また、発表原稿を作成し、発表を支援した。)共同発表者 Cui, X., Mizutani, T., Saeki, K.
Effects of fluorine-substitution on the CYP2C9-inhibiting activity of tolbutamide analogs 2007年10月 8th ISSX Meeting, (Sendai Japan) トルブタミドおよびその誘導体について、様々なフッ素誘導体を新規に合成し、フッ素の置換位置とCYP2C9阻害効果について検討した。その結果、数種のフッ素置換トルブタミド誘導体では、CYP2C9 活性に対する阻害効果が、多型酵素(CYP2C9.1, 2C9.2あるいは2C9.3)で異なることが明らかとなった。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。また、発表原稿を作成し、発表を支援した。)共同発表者 Matsuyama, N., Mizutani, T., Saeki, K.
A case of Keegan-type Dissociated Motor Loss which successfully responded to moxibustion treatment 2010年 2月 The 15th International Congress of Oriental Medicine, (Chiba, Japan) キーガン型頸椎症の患者に対する鍼灸治療の有効性について検討した。その結果、1症例ではあるが、左上腕がほとんど上がらない症状を有するキーガン型頸椎症に対して鍼灸治療を施した結果、左上腕が充分に上げ下げできる程度まで回復した。(実験データの解析の一部を行った。)共同発表者 Komatsu, H., Komatsu, N., Araki, M., Narita, N., Namba, A., Saeki, K., Sumi, M.
フッ素置換トルブタミド誘導体を用いた CYP2C9 多型検出法 2012年10月 フォーラム2012 衛生薬学・環境トキシコロジー フッ素置換トルブタミド類似体について、フッ素置換部位の違いによるCYP2C9阻害効果について、CYP2C9多型酵素を用いて検討した。その結果、トルブタミド骨格の一部を構造修飾することによってCYP2C9多型酵素に対する阻害効果が大きく変化することが明らかとなった。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。また、発表原稿を作成し、ポスター発表を行った。)共同発表者:佐伯憲一, 小島 恵理子, 五十鈴川 和人, 小松 一 , 木村 和哲
キノリン類のヒト肝ミクロソームによる蛍光代謝産物の生成に対する置換基の影響 2012年11月 日本病院薬剤師会東海ブロック・日本薬学会東海支部 合同学術大会2012 クロル置換及びメチル基置換キノリン類について、その置換部位の違いによる薬物代謝酵素CYP分子種に対する選択性への影響について検討した。その結果、2個のクロル置換を行った場合、その置換部位のわずかな違いでCYP3A4とCYP2E1との選択性に差が見られることが明らかとなった。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った。また、発表スライドを作成し、口頭発表を行った。)共同発表者:佐伯憲一、崔欣鶴、五十鈴川和人、小松一、江口素子、田島雄太、木村和哲
食品成分試験法 食物アレルゲン(PCR法による検出) 2016年 3月 日本薬学会第136年会 衛生試験法注解における新規掲載事項としての、PCR法による食物アレルゲンの検出法について、実験結果の解析の一部を担当した。共同発表者:佐久間智宏,酒井信夫,石井里枝,大坂郁恵,岡本正志,後藤浩文,佐伯憲一,手島玲子,三野芳紀
有機化学的アプローチによるアザアレーン類の変異誘発機序解明とフッ素置換による 変異原性除去 2016年11月 日本環境変異原学会第45回大会 キノリン核を有する含窒素芳香族炭化水素の代謝活性化機構について、エナミンエポキシド構造の関与が一般則として多くの化合物の発癌機序に関与していることを解明した。なお、この発表は日本環境変異原学会第45回大会において望月喜多司記念賞の特別講演として行った。
NNKが誘導したマウス肺がんに対するサルナシ果汁の発がん抑制効果に関与するタンパク質の同定 2018年 3月 日本薬学会第138会年会 アルキル化剤の1種であるNNKによってマウスに誘発される肺がんに対する、サルナシというフルーツの果実の果汁による抑制効果について検討し、タンパク質の発現レベルでの考察を行った。(結果の考察について一部担当した。)共同発表者:北村祐貴、三宅直子、有元佐賀惠、及川伸二、村田真理子、佐伯憲一
4-メチルキノリンのシトクロムP450代謝における 肝ミクロソームの比較 2020年 3月 日本衛生学会 第90回学術総会 様々なCYP が混在した肝ミクロソームでの基質濃度によるCYPの分子種特異性の変化について4-メチルキノリンを用いて検討した結果、pooledヒトとcontrolラットの肝ミクロソームでは高濃度及 び低濃度領域で共に直線性を示す二相性の関係がみられた。一方で、 3-MC誘導ラットの肝ミクロソームでは高濃度領域では直線性を示した が、低濃度領域では「つの字型」の曲線を示すアロステリックな挙動がみられ、低濃度領域での4-MeQの代謝に関わるCYPが異なっている可能性が示唆された。(実験計画の立案、実験の実施、実験データの解析を全面的に行った)共同発表者:北村 祐貴,二村 麻友,佐伯 憲一
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