フリガナ | イマエダ ミユキ |
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ローマ字 | IMAEDA MIYUKI |
氏名 | 今枝 美幸 |
学位 | 人間発達学 修士 |
所属 | 心理臨床相談室 |
職名 | 助教 |
所属学会 | 日本心理臨床学会 日本コラージュ療法学会 愛知県臨床心理士会 学校臨床心理士会 日本臨床心理士会 日本芸術療法学会 |
専門分野 | 心理学 |
研究課題 | 継続的コラージュ制作における自己像への着目と本来感の関連 継続的コラージュ制作における認知物語アプローチの導入 |
該当データはありません
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著書名 | 単著、 共著の別 |
出版年月 | 発行所・発表雑誌等 | 概要 |
コラージュ療法 材料からの再考 | 共著 | 2019年 3月 | ナカニシヤ出版 | コラージュ療法の基本姿勢や海外でのコラージュ療法の活用について概観し「材料」に注目した。材料としてはどのような種類のものがどの程度必要なのか検討し、調査を実施し「コラージュ療法基本材料シート集」を開発した。さらに、精神科クリニックや学校、生涯学習活動などのさまざまな領域における「コラージュ療法基本材料シート集」を用いたものを含む事例や作品のアセスメントにも考察を深めた。今村友木子・二村彩・加藤大樹・今枝美幸 |
著書名 | 単著、 共著の別 |
出版年月 | 発行所・発表雑誌等 | 概要 |
コラージュ療法の材料に関する検討(1)―基礎的研究の展望― | 共著 | 2014年10月 | コラージュ療法学研究5(1) | コラージュ療法のアセスメント的側面の理論構築を目指し、量的な手法を用いた基礎的研究について、材料統制のあり方に注目して概観した。その結果、材料が統制されていない研究が多く、材料が統制されていても研究者によってその方法がさまざまであることが明らかとされた。その背景には材料統制の課題があることが考えられた。今後のコラージュ療法の基礎的研究の発展のためには、統制材料集の開発の必要性が示唆された。二村彩・今村友木子・加藤大樹・今枝美幸 |
コラージュ療法の材料に関する検討(2)―コラージュ療法材料シート集の試作と使用感の検討― | 共著 | 2014年10月 | 日本コラージュ療法学研究5(1) | コラージュ療法の統一的な材料集の開発を目指し、コラージュ療法材料シート集を試作した。試作した材料集を使用して、学生らと臨床家らによる制作体験を実施し、使用感を検討した。その結果、本材料集が基礎研究場面や臨床場面で使用可能であることが示されたが、臨床場面における継続した使用には限界があることなどが示唆された。また、本材料集の検討を通して、コラージュ療法の材料にとってどのようなことが重要であるのか考察された。今村友木子・加藤大樹・二村彩・今枝美幸 |
コラージュ療法基本材料シート集の開発と今後の活用 | 共著 | 2015年 3月 | 金城学院大学論集 人文科学11(2) | コラージュ療法に求められる基本的な要素を備えた材料集の必要性から、まず、材料の内容比率を検討して試作版を作成した。試作版の使用感や意見を検討し、試作版に修正を加えて「コラージュ療法基本材料シート集」を開発した。開発した材料集は、基礎研究、臨床場面のどちらにも利点となると考えられた。また、この材料集はマガジン・ピクチャー・コラージュ法とコラージュ・ボックス法のどちらの長所も共存していると考えられた。今村友木子・加藤大樹・二村彩・今枝美幸 |
継続的コラージュ制作における自己像への着目と本来感の関連―気分変容と体験過程の検討― | 単著 | 2015年 3月 | 金城学院大学大学院人間生活学研究科論集15 | コラージュ制作後に作品内の自己像についての質問をする群としない群の2群を設定し、本来感や気分変容、体験過程について検討した。その結果、継続的コラージュ制作や自己像への着目による本来感の変化は示されなかったが、自己像に着目した群では「自己理解」が高まる結果が得られた。このことから、自己像への着目は自分について考えるきっかけとなり、本来感を高めるまでには達しなかったが自己理解を促進したと考えられた。 |
コラージュ制作における自己像への着目と体験過程の検討―本来感との関連― | 単著 | 2016年 8月 | コラージュ療法学研究7(1) | コラージュ制作後に作品内の自己像についての質問をする群としない群を設定し、半構造化面接を実施し、本来感や体験過程について検討した。半構造化面接で得られたコラージュ体験過程に関する語りはKJ法によって5つに分類された。コラージュ作品内の自己像への着目というアプローチを提示したことによって、作品と自分を結びつけることができるようになったと考えられ、そのことが自己理解を促進するのではないかと推察された。 |
青年期における本来感の研究の動向―自尊感情・自我同一性・居場所感の観点から― | 単著 | 2017年 3月 | 金城学院大学大学院人間生活学研究科論集17 | 「本来感」について自尊感情、自我同一性、居場所感の観点からレビューし整理した。その結果、本来感は自尊感情や自我同一性、居場所感などの他の心理特性によって説明できる要素が多く、それ故に独自の定義が曖昧であることが考えられた。しかし、このことは本来感という概念が多くの心理特性と関連する重要な概念であることを示していることが推察された。本来感の本質にアプローチするために、様々な方法によるさらなる検討が重要であることが示唆された。 |
継続的コラージュ制作における認知物語アプローチの導入―本来感・体験過程の検討― | 単著 | 2019年 3月 | 金城学院大学大学院人間生活学研究科論集19 | コラージュ制作後に認知物語アプローチを導入する群としない群を設定し、本来感と体験過程について検討した。その結果、本来感はコラージュの回数間や交互作用、群による有意差は得られなかったが、小程度の効果量が認められた。体験過程については、認知物語アプローチを導入した群の方が「気持ちの解放・安定」が低いことが明らかとなった。これは認知物語アプローチによって作品に意味付けを行うこととなり、この作業によって解放感が低くなったからであると考えられた。 |
題目/演目名等 | 発表年月 | 発表学会名等 | 概要 |
コラージュ療法材料シート集(試作版)の開発および検討 | 2013年10月 | 第5回日本コラージュ療法学会 | コラージュ療法における統一素材開発のために調査を行った。臨床家にコラージュの材料に関する使用比率の予備調査を行い、その結果を参考に「コラージュ療法材料集(試作版)」を作成した。そして、作成された材料集の内容検討とその使用感の検討を行った。今村友木子・二村彩・加藤大樹・今枝美幸 |
自己像に着目した継続的コラージュ制作における本来感の変化 | 2013年10月 | 第5回日本コラージュ療法学会 | コラージュ制作後における作品内に自己像への着目する群としない群を設定し、本来感や気分変容、体験過程について検討した。その結果、本来感はどちらの群においても高まる傾向がみられた。この結果から継続的にコラージュ制作を実施し、自分らしさを表現すること自体が本来感を高めるのではないかと考えられた。また、「満足感」においては交互作用が検出された。自己像に着目することによって作品自体の出来に左右されず、安定した満足感が得られたためではないかと考えられた。今枝美幸・今村友木子 |
継続的コラージュ制作における自己像への着目と本来感の関連 | 2014年 8月 | 第33回日本心理臨床学会秋季大会 | 2013年の発表からデータを増やし、本来感や気分変容、体験過程についてコラージュ作品内の自己像に着目する群と着目しない群を設定しそれぞれ検討した。「心理的退行」についても群によって質の違いが示唆され、自己像へ着目した群ではコラージュの切り貼り作業による退行だけでなく、自身の内面に触れたことによって得られた深い退行であったことが考えられた。今枝美幸・今村友木子 |
継続的コラージュ制作における自己像への着目と本来感の関連(2) | 2014年 8月 | 第6回日本コラージュ療法学会 | 本来感や体験過程について、コラージュ作品内の自己像に着目する群と着目しない群の本来感上昇した人たちと低下した人たちに半構造化面接を実施した。その結果、前回と違うものを作るという意識が自分らしく制作することを阻んだことが推測された。また、本来感が上昇した群では、制作時には意識されていなかったものの、無意識的に内省が促されていたと考えられた。 |
継続的コラージュ制作における認知物語アプローチの実施と本来感の検討 | 2015年11月 | 第47回日本芸術療法学会 | コラージュ制作後に認知物語アプローチを導入する群としない群を設定し、本来感や気分変容、体験過程について検討した。その結果、本来感はどちらの群においても有意差は見られなかった。認知物語アプローチを導入した群では制作体験を自分自身への理解と結びつけており、導入しない群よりも自己理解が深いものになったことが考えられた。今枝美幸・今村友木子 |
継続的コラージュ制作における認知物語アプローチの導入-本来感・一時的気分・体験過程からの検討- | 2017年11月 | 第36回日本心理臨床学会 | コラージュ制作後に認知物語アプローチを導入する群としない群を設定し、本来感、気分変容、体験過程について検討した。その結果、本来感の分散分析では有意差はみられなかったが、本来感得点の上昇した人は認知物語アプローチ群にのみみられることが明らかとなった。認知物語アプローチは自分とは別の存在(主人公)を設定するため、より無意識的な自己へのアプローチであったと考えられるが、質問紙での調査ではそうした無意識的な変化が反映されなかったのではないかと考えられた。今枝美幸・川瀬正裕・今村友木子 |
重症心身障がいの男性との面接―コラージュによる表現を用いて― | 2019年 8月 | 第11回日本コラージュ療法学会 | 親しい人をなくしたことで落ち込みや食欲不振がみられカウンセリングへとつながった重症心身障がいの男性とのケースについて検討した。自由に話すことや動くことが難しく、十分に自分の思いや考えを表現することは難しいCl.であったが、コラージュ療法をTh.がサポートしながら導入したことにより、気持ちの表現や思い出の振り返りを共有しやすくなった。コラージュ作品には思い出やなくした悲しみだけでなく、さまざまな表現が展開された。 |