著書名 |
単著、 共著の別 |
出版年月 |
発行所・発表雑誌等 |
概要 |
「日本女子大学家政学シリーズ 衣生活学」 |
共著 |
1990年 5月 |
朝倉書店 |
衣服および衣生活の基本となる内容についてまとめた。著書 第4章4−1「衣生活のための衣服素材」執筆(P78〜P85)、4−2「衣服のデザインと製作」(P90〜P93)、第5章5−1「現代の衣生活」分担執筆(P111〜P116) 総頁数10頁 樋口ゆき子編著、佐々井啓、白石孝子、大塚美智子、中野(青山)喜久子共著 |
「被服構成学 -着やすさと美しさを求めて」 |
共著 |
1995年11月 |
朝倉書店 |
主に既製服の設計・製作・管理に必要な基本的な内容をまとめた著書。第4章「被服素材と造形性能」執筆(P63〜P77)、第6章「被服の生産」 分担執筆(P105〜P114)総頁数25頁 中保淑子編著、青山喜久子、他5名共著 |
「生活科学シリーズ 衣服学」 |
共著 |
2000年 4月 |
朝倉書店 |
最新のデータを用いて衣服各分野の基本的な内容をまとめた著書。第2章2−2「糸」、2−3「布地」を執筆(P36〜P57) 総頁数22頁 島崎恒蔵、佐々井啓編、青山喜久子、他13名共著 |
「生活科学シリーズ 衣生活学」 |
共著 |
2000年 4月 |
朝倉書店 |
衣生活を文化的・歴史的な視点と科学的な視点からまとめた著書。第4章4−1「衣生活のための衣服素材」執筆(P78〜P86)、4−2「衣服のデザイン製作」分担執筆(P101〜P110) 総頁数19頁 佐々井啓編著、青山喜久子、他5名共著 |
「社会福祉専門職ライブラリー介護福祉士編新・家政学概論」 |
共著 |
2002年 4月 |
誠信書房 |
介護福祉士の養成に必要となる家政学の知識(家庭経営・管理、栄養・調理、被服生活、住居生活)についてまとめた著書。第3章第3節「被服の素材と品質表示」を執筆(P118〜P135) 総頁数18頁 佐々井啓、渡辺聰子、他2名共編、青山喜久子、他21名共著 |
「新版 家政学事典」 |
共著 |
2004年 7月 |
朝倉書店 |
新しい時代の家政学に関する内容をまとめた事典。第Ⅵ編 被服編6章 被服材料 6.2.2「縫い糸」執筆(P662〜P663)総頁数1頁(社)日本家政学会編、青山喜久子、他多数名共著 |
「アパレル構成学-着やすさと美しさを求めて」 |
共著 |
2004年 8月 |
朝倉書店 |
衣服の歴史、設計、製作、管理、着用に関し、新しいデータを用いて構成した著書。主に既製服の設計・製作の章を担当。第5章「アパレル素材と造形性能」執筆(P54〜P67)、第7章「アパレルの生産」分担執筆(P91〜P100)総頁数24頁富田明美編著、青山喜久子、他5名共著 |
「第3版 繊維便覧」 |
共著 |
2004年12月 |
丸善株式会社 |
繊維関係の学生、研究者、技術者を対象とした現在の繊維に関する科学と技術の概要を示した便覧。「繊維材料とその製法」から「繊維と環境」までの5部門からなる。第3部門 繊維と人間 3節アパレル企画・設計と生産3・3・2、b-ⅱ-(3)「縫い糸」を執筆(P512〜P513)総頁数2頁 繊維学会編、青山喜久子、他多数名共著 |
「新版アパレル構成学-着やすさと美しさを求めて-」 |
共著 |
2012年 8月 |
朝倉書店 |
既刊「アパレル構成学」を改訂し最新データを用いて再構成した著書。主に既製服の設計・製作の章を担当。第6章「アパレル素材と造形性能」執筆(P59〜P72)、第8章「アパレルの生産」分担執筆(P90〜P104)総頁数29頁富田明美編著、青山喜久子、他6名共著 |
「衣服の百科事典」 |
共著 |
2015年 4月 |
丸善出版株式会社 |
被服学の自然科学、社会科学、人文科学の3つの分野をさらに細分類し、興味深いテーマを掲げて解説した事典である。「6.縫製機器と縫製」を執筆(P138~141、149~151、156~158)総頁数10頁、日本家政学会編、青山喜久子、他多数名共著 |
「被服学事典」 |
共著 |
2016年10月 |
朝倉書店 |
被服学の基礎から応用、環境問題までを解説する事典の「2章 生産」の「縫製機器」の項を執筆。牛腸ヒロミ 他 共編著、青山喜久子、他多数名共著 |
「新版 生活材料学」 |
共著 |
2018年10月 |
㈱アイ・ケイコーポレーション |
被服・インテリア、生活に関わる繊維材料について、基礎から現代の新しい材料までを分かりやすく解説した短大・大学生向けテキスト。3章糸(P39~48)、5章編み物・レース(p62~71)執筆。榎本雅穂・古濵裕樹共編著、青山喜久子 他9名共著 |
「アパレル設計実習・アパレル生産実習テキスト」 |
共著 |
2019年 3月 |
日本衣料管理協会 |
衣料管理士養成課程で使用するテキストの「第1部 アパレル設計実習」の「第4章 衣服の製作 各種用具と機器の取扱い」(p71~P78)を執筆。大塚美智子 他 共編著、青山喜久子、他7名共著 |
著書名 |
単著、 共著の別 |
出版年月 |
発行所・発表雑誌等 |
概要 |
「本縫差動送りミシン縫製による縫目の伸長性に関する研究」 |
共著 |
1981年 2月 |
繊維製品消費科学 22巻2号 |
本研究は、工業用本縫差動下送りミシンを用いて編物の引張縫製を行う場合の差動送り条件が縫目の伸長性に及ぼす影響を明らかにしたものである。縫目の伸長性は、縫糸、差動比とともに押え圧力の影響を大きく受ける。また、縫目の単位長さ当たりの縫糸消費長と縫目の破断伸長率との間に直線的な関係が得られた。縫製中の送り歯上の布地の最大伸長率を写真撮影により実験式にまとめ、縫製後の縫目ピッチを推定する方法を導びいた。このピッチから縫糸消費長を算出することにより縫目の伸長率の推定が可能となった。総頁数8頁(P72〜P79) 島崎恒蔵、中野(青山)喜久子(共同研究につき本人担当部分抽出不可能) |
「梳毛織物の耐摩耗性について(水分量の影響)」 |
共著 |
1982年 4月 |
日本女子大学紀要 29巻 |
本研究は、回転円筒型摩擦試験機の原理に基づいた摩擦試験機を自作し、梳毛織物の摩擦強度に水分が及ぼす影響について研究したものである。多量の水分が付着した布地を摩擦すると摩耗やテカリが著しく発生し、同時に摩擦力が増大することを明らかとした。本研究の結果は毛織物の摩擦性に関する消費性能について有益な知見を提供するものである。総頁数6頁(P117〜P122)島崎恒蔵、中野(青山)喜久子、(共同研究につき本人担当部分抽出不可能) |
「本縫差動送りミシンを用いたギャザー縫製に関する研究」 |
共著 |
1982年 6月 |
繊維製品消費科学 23巻6号 |
本研究は、工業用本縫差動下送りミシンを用いてギャザー縫製を行う時に生ずる縫目部分のギャザー(ギャザー量、縫目線部のギャザー状態)について、縫製条件および布地の性質との関係を研究したものである。ギャザー量(縫い縮み率)は差動比とともに布地の曲げ剛さの影響を強く受ける。ギャザー量および縫製時に送り歯上で生ずる布地の見かけのすべり量は、差動送り条件に関するファクターに対して整理することができた。また、縫目線部のギャザー状態は3種類に分類することができ、これらは針目間の布地量から平均針目間隔を引いた値と密接に関係する。以上の関係を用いると、差動送り条件から、ギャザー量および縫目部分のギャザー状態を推定することが可能である。総頁数6頁(P249〜P254) 中野(青山)喜久子、島崎恒蔵(共同研究につき本人担当部分抽出不可能) |
「シームパッカーの形態に関する研究」 |
共著 |
1983年 9月 |
繊維製品消費科学 24巻9号 |
本研究は、シームパッカーの複雑な波形の形態を把握することを目的として行った研究である。サインカーブを刻んだ型を作成し布地にモデル的にパッカーを付与し、その波形をスペクトル解析することにより、型からの距離によるパッカーの形態変化を明らかにした。パッカーの最小波長は、型の波長、布地のパッカー波長、型からの距離、型の縮み分の4変数を用いて実験的に1つの曲線として整理することができ、この曲線上に実際のシームパッカーの波形もおおむね乗ることが確認できた。このようなパッカー形状の把握は、パッカーだけでなく、ギャザーやフレアー形状などの傾向の把握にも参考となる。総頁数6頁(P408〜P413) 島崎恒蔵、中野(青山)喜久子、(共同研究につき本人担当部分抽出不可能) |
「本縫差動送りミシンによるシームパッカリングの防止方法─送り歯形状の変更によるパッカリングと歯きず防止効果─」 |
共著 |
1984年 3月 |
繊維製品消費科学 25巻3号 |
本研究は、本縫差動下送り機構をパッカリング防止縫製に利用することの可能性について研究したものである。低差動比の引張縫製により、一般にパッカリング防止効果を得ることができ、特に伸長性の高い織物には防止効果が高く表れた。しかし伸長弾性回復率および滑脱抵抗力の小さい織物は縫い縮み率の減少と並行して送り歯きずが生ずる傾向にあった。縫目線部の送り歯による差動送り効果を高めることに力点を置いて送り歯の形状、材質を変更し縫製を行ったところ、パッカリングおよび送り歯きずの双方を改善することができた。本実験の結果は、難縫製素材である新合繊、新素材の縫製に特に有効である。総頁数7(P118〜P124) 中野(青山)喜久子、島崎恒蔵(共同研究につき本人担当部分抽出不可能) |
「差動上下送り機構における差動送り効果について─縫製条件と布物性の影響─」 |
共著 |
1985年10月 |
繊維製品消費科学 26巻10号 |
本研究は、工業用本縫差動上下送りミシンの差動送り条件と布送り効果および布物性との関係を研究したものである。上下布縫い縮み率および縫いずれ率は、下送りと押え送り量に関するファクターにより良好に整理することができた。下送りと押え送り部の布地の見かけのすべり量に関しても同様に整理できた。また、縫製条件を一定とし、布物性と縫いずれ率の関係を重回帰分析により求めたところ、縫いずれ率には布重量、表面摩擦係数、曲げ剛さの3変数の影響が大きいことが明らかとなった。総頁数7頁(P438〜P444) 島崎恒蔵、綾久仁子、中野(青山)喜久子(共同研究につき本人担当部分抽出不可能) |
「単環縫ミシン縫目の伸長性に関する研究」 |
共著 |
1986年 8月 |
繊維製品消費科学 27巻8号 |
本研究は、単環縫ミシンの動的縫糸張力の測定を行い、縫糸張力と縫目の伸長性との関係について研究したものである。縫目の破断伸長率は単位長さ当たりの縫目の縫糸消費長と間に直線的な関係があった。縫糸がルーパボディの中央に把持された時に発生する張力ピークは縫目の引き締めと関係が深く、縫目の1縫目当たりの縫糸消費長との間に両対数グラフ上で直線的な関係が成り立った。動的縫糸張力の測定により、縫目の縫糸消費長、さらに破断伸長率まで推定できることを明らかにした。総頁数5頁(P347〜P351) 島崎恒蔵、中野(青山)喜久子(共同研究につき本人担当部分抽出不可能) |
「二重環縫ミシン縫製における動的縫糸張力とシームの縫糸消費長および伸長性について」 |
共著 |
1990年 4月 |
繊維製品消費科学31巻4号 |
本研究は、二重環縫ミシン縫製における動的縫糸張力がシームの縫糸消費長および伸長性に及ぼす影響について研究を行ったものである。針糸とルーパ糸の張力はそれぞれ3つの角度にピークが発生した。縫目の形態は針糸張力によって主に決定され、針糸の引き締めに関係が深い2つの針糸張力ピークを変数とした判別関数により縫目形態の判別が可能であった。縫糸消費長は針糸とルーパ糸の3つのピークを変数とした重回帰式で推定することができる。縫目の破断伸長率と単位長さ当たりの総縫糸消費長との間には高い相関関係が得られた。以上の結果を用いれば、動的針糸張力を測定することにより、ステッチ形態、縫糸消費長、さらには縫目の破断伸長率まで良好に推定することができる。総頁数7頁(P183〜P189) 青山喜久子、島崎恒蔵(共同研究につき本人担当部分抽出不可能) |
「梳毛織物の耐摩耗性について(第2報)─水分量と摩擦力の同時測定─」 |
共著 |
1990年 4月 |
日本女子大学紀要 37巻 |
本研究は、布地の水分が梳毛織物の摩耗性(テカリ)に及ぼす影響について研究を行ったものである。前報より布地の摩耗性は水分量の影響を強く受けることが明かとなったため、前報の回転型摩擦試験機を布地の水分量と摩擦力が連続的に測定できるように改良し実験を行った。その結果、摩擦力は作用する力や布の種類によってその大きさは異なるが、最大値を示す範囲に関しては布地の種類に関わらず共通であり、水分率35〜55%程度の範囲に増大する領域があった。この知見は消費科学的に非常に意味があると思われる。総頁数5頁P77〜P81) 島崎恒蔵、中野(青山)喜久子、(共同研究につき本人担当部分抽出不可能) |
「布地の力学的特性がギャザースカートのシルエットに及ぼす影響」 |
単著 |
1993年 3月 |
金城学院大学論集 通巻33号 |
本研究は、布地の力学的特性(布目角度の変化を含む)がギャザースカートのシルエットに及ぼす影響について明らかにしたものである。まず、ギャザースカートのシルエットの数値化を行い、シルエットの決定に強い影響をもつ要素として前面の裾幅とノードの高さを選択した。両要素は布目角度の変化に関わらず、B2/Wとの間に正の相関関係が認められた(B2は水平方向の布の曲げ剛さ、Wは布重量を示す)。また、両要素を目的変数として布物性との定量的な関係を求めたところ、曲げ特性の他、布の変形しやすさと関連する伸長特性の変数が選択され良好な重回帰式が得られた。 総頁数8頁(P1〜P7) |
「シームパッカリングと針貫通力の関係」 |
単著 |
1995年 3月 |
金城学院大学論集 通巻35号 |
本研究は、針貫通力と布地の力学的特性および縫い縮み率との関係について研究したものである。針貫通力の大きさとチャート形状は針に対する布地の接触状態を表しており、針のテーパー部が布地を貫通する時に生ずる張力ピークとその直後に生じる張力緩和の比と布地の力学的特性(EM、B、W)との間には片対数グラフ上で直線的な相関関係が得られた。さらに上記の布地の力学的特性と縫い縮み率との間にも片対数グラフ上で相関関係を得ることができた。以上の関係を用いることにより、針貫通力から布地の力学的特性さらに縫い縮み率の推定が可能である。総頁数8頁(P1〜P8) |
「二重環縫上下差動送りミシンによるいせ込み縫製に関する研究」 |
単著 |
1999年 3月 |
金城学院大学論集 通巻37号 |
本研究は、工業用二重環縫上下差動送りミシンを用いて、上下差動送り条件と布地の力学的特性およびいせ込み効果との関係を研究したものである。いせ込み効果を表す指標として、いせ込み率と縫目部分のいせ込みの外観を考え、布地の力学的特性との関係をそれぞれ力学的特性を説明変数に用いて多変量解析によって求めたところ、関係式には両者ともに、縫目方向の曲げ特性、せん断特性、縫目に対して垂直方向の伸長特性が選択された。いせ込みは縫目方向の曲げ特性だけでなく縫目周辺の布地の変形しやすさに関する布特性の影響をも大きく受けて発現していることを明らかにした。総頁数7頁(P1〜P7) |
「上下差動送りミシンによるいせ込み縫製に関する研究(第1報)-縫製条件と布地の物理的特性の影響」 |
共著 |
2002年 6月 |
繊維学会誌 58巻6号 |
本研究は、工業用二重環縫上下差動送りミシンを用いて、工業縫製における袖付け線のぐし縫い縫製を想定し、上下差動送り条件と布地の種類および布目角度を変化させた布地の物理的特性と布地のいせ込み効果との定量的な関係を研究したものである。布地のたて布、よこ布およびバイアス方向(45°、135°)の縫い縮み率の把握により、他の布目角度の縫い縮み率の推定が可能であることを明らかにした。また上記の4つの布目角度の布地のEM, Bの測定により、他の布目角度のEM, Bおよび縫い縮み率の推定が可能であることも明らかにした。総頁数7頁(P216〜P223) 青山喜久子、島崎恒蔵(共同研究につき本人担当部分抽出不可能) |
「既製服の素材と縫製品の欠点について」 |
単著 |
2002年 6月 |
家庭科教育76巻 12号 |
既製服に生じやすい代表的な縫製欠点‐シームパッカリング、地糸切れ、縫い目の滑脱、毛繊維のハイグラル・エクスパンションの性質により生ずる各種事故‐を取り上げて、その発生原因と防止方法について論述した。総頁数5頁(P61〜P65) |
「差動上下送りミシンによる縫いずれ防止縫製に関する研究-縫いずれに対する布送り条件と上下布の物理的特性の影響-」 |
共著 |
2007年 8月 |
繊維製品消費科学48巻8号 |
本研究は、差動上下送りミシンを用い、縫いずれを防止するための布送り条件と布地特性の関係について明らかにしたものである。同素材縫製における縫いずれ率0%となる布送り条件(Lx)とその縫い縮み率(Sx)を実験的に求め、布地特性の主成分分析結果を検討した結果、二つの主成分を用いて布地の縫いずれ防止効果の傾向(Lx、Sx)を把握することができた。上下布が異なる布地を縫製した場合のLx、Sxは上布の影響を大きく受け、同素材縫製の場合のLx、Sxに関する布地の傾向と一致した。総頁数10頁(P543〜P552) 青山喜久子、島崎恒蔵(共同研究につき本人担当部分抽出不可能) |
「上下差動送りミシンによるいせ込み縫製に関する研究(第2報)-コンピュータ縫製による袖山曲線のいせ込みへの応用」 |
共著 |
2008年11月 |
繊維学会誌 64巻11号 |
同研究1報において、上下差動送りミシンを用いて任意の縫製布の任意の布目角度に対して縫い縮み率を推定するための実験的方法を明らかにした。得られた関係式を用いると、4種類の布目角度で所定の差動比により縫製した縫い縮み率の結果から、任意の布目角度における縫い縮み率を得るために設定すべき差動比を内挿により求めることができる。本報では、この関係を実際の袖山曲線の自動いせ込み縫製に応用して、その実用的な有効性について検討を行ったところ、良好な結果が得られた。総頁数6頁(P313〜P318) 青山喜久子、島崎恒蔵(共同研究につき本人担当部分抽出不可能) |
博士論文「ミシンの布送りと可縫性に関する研究」 |
単著 |
2010年 2月 |
日本女子大学大学院人間生活学研究科 |
本研究は、縫製品質の上でミシンの布送りが重要であるという立場から、工業用ミシンで用いられる各種の布送りと縫合布の可縫性との関係について検討を行ったものである。下送りミシンにアタッチメントとして装着する先引きローラ送り装置、差動送り、差動上下送り、上下差動送りを使用し、シームパッカリングや縫いずれの防止、縫い目の伸長性の改善、ギャザー縫製、いせ込み縫製について、各ミシンの布送り方式における布特性とその可縫性との関係を明らかにし、その縫製効果を把握した。 |
「ミシン縫製における先引きローラを利用したシームパッカリングの防止に関する研究」 |
共著 |
2010年 5月 |
繊維製品消費科学51巻5号 |
先引きローラを付属した本縫いミシンによる縫製において、パッカリング防止効果が高く得られる布送り条件(ローラ送り量・駆動範囲)を明らかにするとともに、布地特性を変数とした主成分分析を行い、防止効果の発現と布地特性の関係についてその傾向を把握した。さらに防止効果の判別関数は、送りに関する組み立て変数および布地特性値を変数に用いることにより算出できることを示した。総頁数頁9頁(P424~P432)青山喜久子、島崎恒蔵(共同研究につき本人担当部分抽出不可能) |
「おしゃれ支援を目的とした高齢女性用フレアパンツの提案」 |
共著 |
2011年 3月 |
金城学院大学消費生活科学研究所「研究所紀要」第15巻、第1号 |
本研究は、高齢女性にとって着脱が楽に行えて着心地がよく、しかもおしゃれで汎用性のあるフレアパンツを設計し製品化することを目的に行った研究である。始めに、高齢者施設に入所する高齢女性の衣生活およびおしゃれ意識を把握し、衣服の着脱に関する問題点を理解するためにアンケート調査を実施した。この結果をもとに、3種類のスカート風フレアパンツを製作し、着脱性、着心地の面からも良好な評価を得ることができた。さらに、手指変形症状のあるリウマチ患者から良好な評価の得られた切り替え部にニットを使用した提案服3について、素材の性質による着脱性への影響を明らかにするために、伸長性の異なる4種類のニットを使用したフレアパンツによる着装評価を行った。その結果、手指のリウマチ症状が進むと、ツーウェイ方向に高い伸長性を有するニットは着脱しにくいという有用な知見を得ることができた。総頁数9頁(P1~P9)、青山喜久子、平林由果、平岩暁子、飯田信子 |
「上肢の関節可動域が制限されるひとのためのエプロン提案」 |
共著 |
2016年 3月 |
金城学院大学消費生活科学研究所20巻1号 |
上肢の関節可動域が制限されるひとのために、市販のエプロンホルダーを使用したワンタッチで着脱できるエプロン提案した。着脱の上肢の負担について一般のエプロンと、筋電図を測定し筋肉の負荷量を比較した。また着脱動作を解析し所要時間の比較を行い、提案したエプロンの着脱負荷が小さいことを確認した。総頁数9頁(P1~P9)。平林由果、平岩暁子、青山喜久子、飯田信子、丸山真澄 |
「飾り縫いミシン縫製におけるシームの外観・伸長特性 -縫製条件設定に関する実験的検討-」 |
共著 |
2018年 9月 |
繊維製品消費科学 59巻9号 |
4種類のステッチ形式(406, 407, 602, 605)が形成可能な工業用飾り縫いミシンを用いて、ニット生地を縫製した場合のシームの外観特性とシームの伸長性について行った研究である。20種類の試験布のニットの縫製後の上下布の寸法変化率を布地の物理的特性から推定する重回帰式を導くとともに、縫い伸び・縫い縮みを発生するシームを改善する能率的な手順を示した。次に、実験に用いたすべての試料の4種類のシームの伸長性と縫糸消費長の有効な定量的な関係式を明らかにした。総頁数10頁(P689~P698)。青山喜久子、岩佐宏美、島﨑恒蔵 |
題目/演目名等 |
発表年月 |
発表学会名等 |
概要 |
「上下差動送りミシンによるいせ込み縫製に関する研究(第2報)-袖つけ線のいせ込み縫製への応用」 |
2006年 6月 |
日本繊維製品消費科学会 |
既報「上下差動送りミシンによるいせ込み縫製に関する研究(第1報)−縫製条件と布地の物理的特性の影響」(繊学誌Vol.58, No.6))で得られた縫い縮み率と布地特性の定量的関係を用いて、袖つけ線の自動いせ込み縫製への応用を検討した研究の発表である。形状の異なる3種類の袖山パターンに対して、応用可能であることを明らかにした。 |
「差動上下送りミシンを用いた縫いずれ防止縫製の研究」 |
2006年 6月 |
日本繊維製品消費科学会 |
差動上下送りミシンを用いて、2枚の布地(同素材・異素材)の縫いずれを防止するための布送り条件と布地特性の関係について詳細に検討した結果を発表した。 |
「環縫いミシンを用いたニット縫製に関する研究」 |
2007年 5月 |
日本家政学会 |
衣料素材として需要が増加傾向にあるニット縫製に用いられる環縫いミシン(JUKI MF-7723)を用いて、使用するミシン糸の本数によって形成可能な二重環縫目(ステッチ形式406、407)、偏平縫目(602, 605)をとりあげ、縫製条件と縫い特性(縫い縮み率、引張強伸度等)との関係を求めた。さらに針糸とルーパー糸を複合した縫糸消費長のファクターと縫目引張伸度との定量的関係を明らかにすることができた。 |
「上下差動送りミシンによるいせ込み縫製に関する研究-袖つけ線のいせ込み縫製と可縫性-」 |
2007年 6月 |
日本繊維製品消費科学会 |
同研究発表「上下差動送りミシンによるいせ込み縫製に関する研究(第2報)-袖つけ線のいせ込み縫製への応用−」で得られた関係が、多くの種類の布地を用いた場合も袖山線のいせ込み縫製へ応用が可能か否かについて検討した結果を発表した。 |
「ニット生地縫製におけるシームの外観に関する研究」 |
2008年 5月 |
日本家政学会 |
本研究は、既発表「環縫いミシンを用いたニット縫製に関する研究」に引き続き、ニット縫製に用いられる二重環縫い差動送りミシンを使用して、縫製に重要なシームの外観と差動送り条件および生地物性の関係を求めた研究の発表である。生地物性からシームの外観を推定し、さらにシームの外観を良好にするための縫製条件の推定方法を提案した。 |
「下送りミシンにおける先引きローラの送り効果に関する研究」 |
2008年 6月 |
日本繊維製品消費科学会 |
最近の衣料には軽量で柔軟な素材が好まれるが、縫製面からみるとシームパッカリングが発生しやすいため、防止対策が必要な素材である。本研究は、柔軟な素材を損傷させずに引張送りすることができる先引きローラ送りミシンを用いて、パッカリングの防止縫製の観点からローラの送り条件(送り量、駆動範囲)を検討した結果を発表した。 |
「先引きローラ送りミシンによる布送り効果と布物性の関係」 |
2008年 8月 |
第17回繊維連合研究発表会 |
パッカリングの防止効果は、布地の物理的特性によって変化するため、布地の物性に対応した布送り条件の設定が重要である。本研究では、布地の物性と布送り条件(ローラの駆動範囲と送り量)の関係を検討した結果を発表した。 |
「先引きローラによるパッカリング防止効果と生地物性」 |
2009年 6月 |
日本繊維製品消費科学会 |
パッカリングの防止効果に影響を及ぼす布地の生状を明らかにするために主成分分析を行い、主成分得点から防止効果が得られやすい領域、得られにくい領域を明らかにした。また、布送りに関する変数と布地の物性を変数とする判別式により、防止効果の判別が可能であることを示した。 |
「上下差動送りミシンによるいせ込み縫製に関する研究―布地の物理的特性と縫い縮み率の関係―」 |
2010年 5月 |
日本家政学会 |
上下差動送りミシンによる自動いせ込み縫製の精度のよい差動比データの設定方法の確立を目的に、布地の物理的特性と縫い縮み率の定量的関係について詳細に検討した結果を発表した。2段階の差動比(1.42、1.82)に関する重回帰式に4つの布目角度の布物性を代入することによりすべての縫い縮み率を推定して袖山曲線の差動比データを作成した。袖山曲線の自動いせ込み縫製実験を行った結果、概ね良好な結果が得られた。しかし、高い差動比において45°、135°のいせ込み率の推定誤差が大きく見られた試料については、設計値との差が大きかった。 |
「おしゃれで着脱しやすい衣服の提案―高齢者のためのフレアパンツの試作―」 |
2010年 6月 |
日本繊維製品消費科学会 |
高齢女性に対するおしゃれ支援のボランティア活動を通してスカート着用がおしゃれ意識と結びついているという知見を得たことから、パンツの機能を有するスカート風なフレアパンツを製作した。種々な試作をくり返し、4種類のフレアパンツについて評価と課題等について考察した。 |
「上下差動送りミシンによる自動いせ込み縫製の差動比データ設定法の検討」 |
2010年 6月 |
日本繊維製品消費科学会 |
上下差動送りミシンによる自動いせ込み縫製における差動比データの作成方法を簡略化する方法を求めて行った研究である。差動比の増加による縫い縮み率の増加傾向を検討したところ、縫い縮み率は3段階の差動比の縫い縮み率からある程度推定可能であることが把握できたため、この方法を用いて袖山曲線の差動比データを作成した。袖山曲線の自動いせ込み縫製実験を行った結果、設計値に近似した縫製結果が得ることができた。 |
「高齢女性の装いに対する意識とオシャレ感に適合したフレアパンツの提案」 |
2011年 5月 |
日本家政学会 |
初めに高齢者施設に入所する女性のパンツとスカートの着用実態と着装意識の調査を行った。日常のパンツ着用者は9割であったが、おしゃれな装いとしてスカートを挙げる人が4割を占めた。次に、我々が提案する高齢女性用の胴部ニット仕様のフレアパンツについて、着脱のしやすさ、着装時の運動機能性に対するニットの性質の影響を把握するために、4種類の伸縮性の異なるニット素材を用いたフレアパンツを作成して着装し比較評価を行った。被験者は高齢者8名、リウマチ患者10名である。高齢者にとってはニットのよこ方向の伸びが重要であり、手指に障害のあるリウマチ患者にとっては軽くたて・よこ方向に伸縮するニットが着装性が良いことが明らかとなった。 |
「車いす使用者のための拘束感を軽減したジーンズの提案」 |
2011年 6月 |
日本繊維製品消費科学会 |
本研究は、車いす使用者に対し身体に負担の少ないジーンズのリフォーム方法の検討を行ったものである。初めに2way方向に高伸縮性を有するニット地で下半身にフィットするパンツを作成し、身体への拘束感に密接に関係する立位時と座位時の下半身各部位の寸法変化(水平・垂直方向)の測定を行った。臀部で垂直方向に最大49%、膝前部に38%の伸びが観察された。この結果を踏まえて、ジーンズの後ろパンツのW.L.~膝線までのパターンを切り抜き、寸法変化の大きい部位のパターンを展開すると同時に後ろ股上線をわ裁ちのパターンに変更した。この部分は椅子座面に接する部分であるため、ニット地を使用してジーンズを作成したところ、拘束感、不快感が改善され、着用者に好評なリフォームの方法を明らかにすることができた。 |
「上下差動送りミシンを用いた最大いせ込み率と布地の物理的特性の関係に関する研究」 |
2012年 6月 |
日本繊維製品消費科学会 |
自動いせ込み縫製は所定の寸法に仕上げるだけでなく、その外観も重要である。布地の種類および布目角度ごとに、滑らかな布地の膨らみを形成する縫い縮み率および布送り条件を明らかにすることができるならば、前報で得られた結果と合わせて自動いせ込み縫製に有効に活用できる。本研究は、上下差動送りミシンを用いて、いせ込みの外観とパッカリングやしわが発生し始める境となる縫製条件および縫い縮み率(最大いせ込み率と呼ぶ)と布地の物理的特性(布地種類・布目角度)の関係の把握を試みたものである。 |
「簡単に着脱できる胸当てエプロンの提案と洗濯性評価」 |
2013年 5月 |
日本家政学会 |
腕の可動域が狭く指の力が弱いリウマチ患者の方に使いやすい胸当て付きで片手の取り外し可能なエプロンを考案した。胸当て部の保形のために市販のプラスチック板を使用したため洗濯性に不安があったが、洗濯実験の結果、洗濯ネットを用いることにより問題はないことが分かった。考案したエプロンは、健常者にも使いやすいエプロンとなった。 |
「布目角度の相違が縫製効果に及ぼす影響」 |
2013年 6月 |
日本繊維製品消費科学会 |
衣服は、左右対称の布目角度からなる多数の縫目線から構成されている。縫製の際、縫製条件は同じでも、布地によっては左右の縫目線の縫い縮み率および縫いずれ率などの縫製効果が異なることが知られている。これらの縫製効果の違いは、布地の上下の重ね方による布地特性の違いが原因と考えられる。本研究は、衣服の縫合を想定し、左右対称の布目角度の布地の縫合において縫製効果に差が生ずる理由を調べ、効率的な縫製に供することを目的に基礎研究を行った。研究の結果、縫製効果に及ぼす布地特性の影響は単純ではないが、朱子織のような左右非対称の布地組織や、節糸を使用する物性が均一でない布地場合は、縫製効果は、上下布の重ね方により影響を受けることが明らかになった。 |
「車いす使用者によるリフォームジーンズの着用評価」 |
2013年 6月 |
日本繊維製品消費科学会 |
ジーンズは、車いす使用者からも着用したいという要望が強いボトムスの一つであるが、身体への拘束感が強く着脱が困難なため着用を諦めている人が多い。前報で提案したリフォームジーンズを用いて、本研究では、車いす使用者を対象に、衣服圧と着用感を測定し、リフォームジーンズの着用評価を行った。被験者によって測定値および変化量に違いはあったが、車いす使用者によるリフォームジーンズの着用評価は良好であることが確認できた。また介助者からも、着脱時に膝やヒップで引っ掛からず、スムーズに引っ張り上げることができ、着脱介助の負担が軽減されると評価された。 |
「差動送り条件下におけるニット生地の挙動」 |
2014年 6月 |
日本繊維製品消費科学会(京都工芸繊維大学) |
ニット縫製の伸ばし縫い(縮み縫い)に用いられる差動送り縫製下のニット生地の挙動について、高速度マイクロスコープを用いて動的に把握した研究である。差動送り効果は引張特性EMTが大きい布地ほど大きく発現した。差動送りをしない条件下ではEMTが大きい布地ほど縫い伸びが生じやすく、EMTが小さい布地ほど縫い縮みがしやすい傾向が見られた。差動送りで伸ばし縫いあるいは縮み縫いを行なうと、押え金下のニット生地は針位置より15~20mm手前あたりから寸法変化率が大きくなり、ステッチが形成されるタイミングでほぼ最大となった。押え金と後ろ送り歯の影響が小さくなるに従い、寸法変化率は0%に近づいた。 |
「衣服のシルエットに及ぼす布地の物理的特性の影響」 |
2014年 6月 |
日本繊維製品消費科学会(京都工芸繊維大学) |
ボックス型ワンピースの好ましいシルエットを形成する布地特性を明らかにするために行った研究である。各種の試料を用いてワンピースを製作し、1/2サイズの人台に着装させた。特徴的なシルエットの試料5種類を選び、シルエットを評価するために重要と考える5つの項目について、18名の被験者に官能検査(順位法)を行い、試料間の差を明らかにした。その結果、「シルエットの良さ」は、布地の「いきいきしている」「自然に落ちている」ことと同様な捉えられ方をしていた。ワンピースの裾面積は上記の項目の順位が高いほど大きい傾向が認められた。また、布物性W、TO、B1/W、2HB1/Wを説明変数とする重回帰式により推定可能であることを明らかにした。 |
「車いす使用者のためのリフォームジーンズの着脱動作の検証 ―筋電・動作解析より―」 |
2014年 6月 |
日本繊維製品消費科学会(京都工芸繊維大学) |
著者らが、前報で車いす使用者用に提案したリフォームジーンズについて、「着脱しやすさ」に関する確認を行なうために、リフォームジーンズとリフォームなしのジーンズの着脱動作に着目し比較実験(着脱動作時の筋電を測定、動作解析、着用評価)を行なった。被験者は8名である。リフォームジーンズは、測定したすべての筋肉において負担が小さかった。リフォームなしのジーンズより短時間で着脱でき、着脱による頭部の左右揺れも少ないことが確認できた。 |
「乳幼児の肌着に及ぼす洗濯の影響」 |
2015年 6月 |
日本繊維製品消費科学会(信州大学) |
新陳代謝が激しく衣服を頻繁に汚す乳幼児にとって、肌着は身体を清潔に保つ重要な衣服であり、1日に何度も着替えるため洗濯の回数が多い。乳幼児の敏感な肌に対し肌にやさしく柔らかい肌着を用意するために、近年、家庭の洗濯に柔軟剤が使われることが多い。本研究は、乳幼児の肌着の洗濯の方法、柔軟剤の付与が肌着の外観および風合いの変化に及ぼす影響について明らかにすることを目的に行った研究である。 |
本縫いミシンの送りの軌跡が可縫性に及ぼす影響 |
2018年 6月 |
日本繊維製品消費科学会 |
4種類の布送りの軌跡が設定可能な工業用本縫いミシンを用いて、縫製欠点であるパッカリング、横ずれの発生と送りの軌跡の種類および布地の物理的特性との関係の把握を試みた。縫製欠点の生じやすい試験布を用いて実験を行ったところ、送りの初期の段階で布地を把持する送り2種に防止効果が認められた。 |
「本縫いミシンの送りの軌跡が可縫性に及ぼす影響(2報)-薄地の場合-」 |
2020年 6月 |
日本繊維製品消費科学会 |
4種類の送りの軌跡を有する工業用本縫いミシンを用いて、引き続き、軌跡の種類と可縫性の関係について研究を行った。2報では薄地織物を実験試料に用いた。 |