著書名 |
単著、 共著の別 |
出版年月 |
発行所・発表雑誌等 |
概要 |
「保育施設における保育形態と空間構成の対応に関する研究-機能分化型施設の事例的考察」 |
共著 |
1986年 3月 |
日本建築学会東北支部研究報告集第47号 |
保育所、幼稚園における保育形態と保育空間の関係を明らかにするために、前半部では戦後の保育施設の歴史を概観し、さらに全県的な資料が入手できた宮城県、山形県の保育所についてはその詳細な平面分析を行った。その結果、児童の発達の個人差を受けとめることを目的とした機能分化型施設が、近年の先進的傾向の一つとして見いだされた。後半部では、その機能分化型施設について、所期の目的が達成されているかどうかを検証するため行ったヒアリングと観察調査の結果について分析を行った。その結果、所期の目的とは異なり、機能分化型施設が一斉的な保育を促す結果となっている現状が明らかになった。総頁数4頁(P121〜P124)。筧和夫、菅野實、湯田善郎、間瀬正彦 |
「老人福祉の施設需要に関する基礎的研究その1 対象老人の出現傾向」 |
共著 |
1986年 8月 |
昭和61年度大会(北海道)日本建築学会学術講演梗概集E巻(建築計画・農村計画) |
本研究は、急速な高齢化が進む中で、老人福祉施策を計画的に進めるために必要と考えられる老人福祉の施設需要に関する基礎的知見を得ることを目的として行われた。調査資料は、仙台市における独居老人、高齢夫婦世帯、在宅寝たきり老人をほぼ網羅するかたちで収集した。分析の結果、対象老人の出現傾向を数値的に明らかにした。総頁数2頁(P317〜P318)。筧和夫、菅野實、本間敏行、湯田善郎、間瀬正彦 |
「老人福祉の施設需要に関する基礎的研究その2 対象老人の諸特性」 |
共著 |
1986年 8月 |
昭和61年度大会(北海道)日本建築学会学術講演梗概集E巻(建築計画・農村計画) |
本研究は、その1に引き続き、仙台市における独居老人、高齢夫婦世帯、在宅寝たきり老人について、対象老人の属性、地区別特性、属性の変化などを数値的に明らかにした。総頁数2頁(P319〜P320)。筧和夫、菅野實、本間敏行、湯田善郎、間瀬正彦 |
「長岡医療と福祉の里ビハーラ-仏教ホスピス-計画」 |
共著 |
1988年 3月 |
東北大学建築学報28号 |
欧米では1970年代からターミナルケア施設の整備が進められてきたが、我が国においては計画指針も存在しないというのが現状である。本稿では、新潟県長岡市で進められた仏教ホスピス=ビハーラ計画の中で、日本的な環境に適合したホスピスのあり方について考察するものである。前半分では、ビハーラ計画と平行して進められた150床の地域病院計画の考え方について述べた。後半部では、その地域病院と連携するかたちで計画されたビハーラについて述べた。その中で、日本人の持つ特質を考慮し、欧米のホスピスのように明確に機能分化した空間を備えるだけでなく、患者の精神的変化に対応できる多様な空間を備えた施設のあり方を提案した。総頁数16頁(P145〜P160)。菅野實、小野田泰明、間瀬正彦、坂井澄充、庄田英行、山本和恵 |
「肢体不自由児者の住空間整備に関する研究その6」 |
共著 |
1988年 6月 |
日本建築学会東北支部研究報告集第51号 |
本研究は、障害者の空間移動や生活行為が行われる場所の床様式に着目し、障害者の主体条件と、起居様式との関係を明らかにすることで、障壁のない床様式のあり方を考察することを目的とするものである。調査・分析の結果、それぞれ主体条件の異なった障害者について、食事室における生活様式・床様式の現状、それについての将来の希望が明らかにされた。総頁数4頁(P129〜P132)。筧和夫、菅野實、本間敏行、湯田善郎、間瀬正彦 |
「肢体不自由児者の住空間整備に関する研究その7 団らん室・就寝室の床様式と室間関係」 |
共著 |
1988年 6月 |
日本建築学会東北支部研究報告集第51号 |
本研究は、その6に引き続き、それぞれ主体条件の異なった障害者について、団欒室、就寝室における生活様式・床様式の現状、それについての将来の希望、さらにそれらの空間のつながり方と床様式の関係が明らかにされた。総頁数4頁(P125〜P128)筧和夫、菅野實、本間敏行、湯田善郎、間瀬正彦 |
「高齢者の生活実態と包括的サービス要求に関する研究その2 要援護高齢者層の介護問題」 |
共著 |
1988年10月 |
昭和63年度大会(関東)日本建築学会学術講演梗概集E巻(建築計画・農村計画) |
仙台市における福祉ニーズ調査をもとに、援助必要層に焦点をあてて、その生活条件及び介護構造を明らかにした。重度の型ほど様々な困難を複合的に抱えており、一部では親族内解決が難しい層が出現していることを明らかにした。総頁数2頁(P.521〜522)。筧和夫、菅野實、本間敏行、間瀬正彦 |
「ビハーラ-その計画に関する試論」 |
共著 |
1989年10月 |
日本仏教社会福祉学会年報20号 |
日本ではターミナルケアの場ホスピスの整備は、英米の影響を受けて主としてキリスト教関係者によって進められてきたが、極めて実例が少ないのが現状である。それに対して、日本的な環境により適合するホスピスの整備を仏教者の側から求める声が起ってきた。本稿では、日本的な環境により適合した仏教ホスピス=ビハーラの理念を空間化する試みについて報告した。提案内容としては、患者の精神的葛藤を許容する多様な空間のネットワーク、病室を孤立させない街路のような空間構造、宗教を強要しない仏教のメタフォリックな表現、患者自身が施設をつくっていくことのできる余地、死後の尊厳ある扱いを可能とする空間計画などについて提案を行った。総頁数17頁(P91〜P107)。菅野實、小野田泰明、間瀬正彦 |
「仙台市健康増進センターの計画」 |
共著 |
1990年 7月 |
地域施設計画研究8号(日本建築学会) |
医療費の抑制が重要な課題となった今日、健やかな高齢化社会の実現のために、健康増進のための施設整備が急務である。本稿では、仙台市で実際に進められた仙台市健康増進センターの計画の理念と、その概要を報告するものである。他の同様な大型施設では、多様な設置形態をとっているが、本施設では体系的な健康増進をはかるため、健康度測定、指導、相談、教育普及、情報提供、運動実施の機能を備えるだけでなく、交流、レクリエーション機能も備え、幅広い年齢層に楽しく、安全に、しかも効果的に健康増進を実施してもらえるよう計画を行った。総頁数4頁(P85〜P88)菅野實、関信男、若松洋、渡辺宏、石垣正利、間瀬正彦 |
「ジャンウーゴ・ポレゼッロの設計方法に関する研究その2 その設計方法における体系性について」 |
共著 |
1994年 9月 |
1994年度大会(東海)日本建築学会学術講演梗概集F巻 |
本研究は、現代のイタリア建築家ジャンウーゴ・ポレゼッロの設計方法の持つ意味を考察し、その体系性を明らかにするものである。考察の結果、彼の作品にみられる諸規則は、現代的な性格を備え、しかも歴史や都市との関係性を保持した作品をつくろうとしているポレゼッロの姿勢のあらわれであることが明らかになった。さらに諸規則は、体系性を持った設計計画過程として再構成することが可能であることが確認された。総頁数2頁(P1127〜P1128)。阿部泰朝、間瀬正彦、松本啓俊 |
「ジャンウーゴ・ポレゼッロの設計方法に関する研究その1 作品分析による設計方法の分析」 |
共著 |
1994年 9月 |
1994年度大会(東海)日本建築学会学術講演梗概集F巻 |
本研究は、厳格な方法論的手法を展開していると評価されている現代のイタリア建築家ジャンウーゴ・ポレゼッロの作品分析を通して、その設計方法を明らかにするものである。分析の結果、限定された寸法体系、グリッド・軸線の設定の規則、建物の平面形の設定とその分割の規則、限定された建築要素・建築部分、立面計画のルール、歴史的要素の参照法などが明らかになった。総頁数2頁(P1125〜P1126)阿部泰朝、間瀬正彦、松本啓俊 |
「宮城県大河原町の公共施設整備計画」 |
共著 |
1995年 7月 |
地域施設計画研究13号(日本建築学会) |
行財政事情が逼迫する今日、多岐にわたる公共施設をいかに効果的・効率的に配置するかは大きな課題である。本論では、宮城県大河原町を具体的な例として、以上のような問題について調査・分析を行い、基礎的な提言を行った。その結果、従来の施設圏域の考え方には改める余地があること、地域の個性を表出させる施設の整備は広域的な視点が必要であること、また場合によっては施設ではなくソフト優先の整備が必要であることが明らかになった。そして、その結果に基づき諸施設の基礎的な整備指針について提言を行った。総頁数8頁(P51〜P58)。菅野實、小野田泰明、間瀬正彦、川村和己、須田美奈子、福士譲 |
「戦後ヴェネツィア建築における意匠的傾向について-戦後イタリア建築に関する研究その1-」 |
単著 |
2000年 3月 |
金城学院大学論集家政学編39号 |
現代建築の無味乾燥なデザインは、一般の大衆から乖離してしまい、またポストモダニズム建築も、建築に楽しげな表情を加えることには成功したが、一般の人々を巻き込んでの大きな動きとはならなかった。それに対して、長い文化的蓄積を持つヨーロッパでは、戦後まもない時期から既存の環境と新しい建築との関係について様々な実験が繰り返されてきた。本論では、ヨーロッパの中でも特異な環境を持つヴェネツィアにおいて、新しい建築がどのような意匠的傾向を持っているのかを調査し、分析した。その結果、特に80年代以降、配置計画、ヴォリュームの配置、材料・色彩の選択において、歴史的な建築との連続性を配慮し、既存の環境との調和に成功を収めた作品があることが明らかになった。総頁数10頁(P19〜P28)。 |
「イニャツィオ・ガルデッラの「ザッテレの家」に関する考察-戦後イタリア建築に関する研究その2-」 |
単著 |
2002年 3月 |
金城学院大学論集家政学編41号 |
本論文では、’50年代に建設され、周辺の歴史環境と良く調和したヴェネツィアの「ザッテレの家」について、意匠の特徴、生み出された時代背景を明らかにし、さらに既存の建築や都市との調和的関係について、前報に引き続き考察を深めた。総頁数9頁(P51〜P59)。 |
「東海・北陸地方における女性建築士の活動実態」 |
単著 |
2004年 3月 |
金城学院大学論集家政学編43号 |
本報告では、東海・北陸地方で実施した女性建築士の活動実態に関するアンケート調査の結果をもとに、女性建築士の活動実態を明らかにした。その結果、女性建築士の繰り返される転職傾向、勤務の人の自営への転換の希望の少なさ、厳しい労働環境(労働時間、収入)、育児や家族の介護が仕事に与える影響、仕事の楽しさを心の支えとする人の多さ、住宅に限定される仕事内容などが明らかになった。総頁数10頁(P15〜P24)。 |
美術館のアプローチ空間に関する研究 |
共著 |
2015年 3月 |
金城学院大学消費生活科学研究所、『研究所紀要』 |
美術館における空間体験は、展示室において芸術作品が鑑賞者に与える印象に、少なからず影響を及ぼすものと考える。アプローチ空間(敷地入口から建物までと、建物入口から展示室までの両空間を含める)は、美術館における空間体験の中でも特に印象的な部分であり、日本においては様々な方法で念入りに計画されてきた部分である。本研究では、日本の美術館のアプローチ空間を、空間幅・空間高さ・高低差の変化、建物の見え方、外観の印象の視点から、タイプ分けを行った。そして、それぞれのタイプについて、その意味について考察を行った。総頁数10頁(P1〜P10)間瀬正彦、坂下理絵、友松加奈絵 |