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フリガナソワ マツト
ローマ字SOWA Matsuto
氏名楚輪 松人
メールsowa-ma@kinjo-u.ac.jp
学位文学修士 
所属文学部 / 英語英米文化学科
職名教授
所属学会日本英文学会 日本オースティン協会 ディケンズ・フェローシップ日本支部 
専門分野文学   
研究課題英国小説(オースティン、ディケンズ、ブロンテ姉妹、その他) 英米児童文学 イギリス文化評論(イギリスの美術と音楽を中心に) 

学会及び社会における活動等

開始年月 活動内容 終了年月
1981年 4月 ディケンズ・フェロウシップ日本支部会員 現在に至る
1984年 4月 日本英文学会中国四国支部会員 現在に至る
1985年 4月 日本英文学会会員 現在に至る
1987年 4月 日本英文学会中部支部会員 現在に至る
1988年 4月 日本ブロンテ協会企画理事 1989年 3月迄
2001年 4月 日本ヴィクトリア朝文化研究学会 2011年 3月迄
2006年10月 日本英文学会中部支部理事 2011年 3月迄
2010年 4月 日本オースティン協会会員 現在に至る
2014年 4月 日本英文学会中部支部大会準備委員 2016年 3月迄
2015年 4月 金城学院大学キリスト教文化研究所8代目所長 現在に至る
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受賞歴

受賞年月 受賞名
1987年10月 日本ブロンテ協会奨励賞佳作受賞
1999年 4月 「福原賞」(福原記念英米文学研究助成基金)受賞
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著書

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
「英語英文学研究」 共著 1993年 7月 田中逸郎他編(英宝社) 「河井迪男先生退官記念」に編纂された論文集への寄稿。「Charlotte Bronteと観相術:Jane Eyreにおける<視>のテーマ」と題して、C.ブロンテの小説『ジェイン・エア』における眼差しの政治学を論じ、当時の疑似科学がブロンテの小説世界にどのように投影されているかについて考察する。(P413~P420)
「ことばの地平:英米文学・語学論文集」 共著 1995年 9月 梅田倍男編(英宝社) 「神話としての『嵐が丘』:エミリー・ブロンテの両性具有の夢」と題して、小説『嵐が丘』の主人公キャサリンとヒースクリフの合一の願いが意味するもの、またそれを通して作者が表象しようとしたものが何であったかについて考察する。(P205~P216)
「危機を超える文学─ディケンズの『大いなる遺産』の現在」 共著 2009年11月 要田圭治・大嶋浩・田中孝信編『英文学の地平 テクスト・人間・文化』(音羽書房鶴見書店) 「植木研介先生退職記念論文集」に編纂された論文集への寄稿。今から約150年前に書かれたディケンズの小説『大いなる遺産』(1861)の「現代性」について論じる。人間にとっての「物語」の持つ意味や所謂「古典」の意義について考察する。(P38〜P57)
Evil and its variations in the works of Elizabeth Gaskell: sesquicentennial essays. [Edited by Mitsuharu Matsuoka. Osaka, JP: Osaka Kyoiku Tosho, 2015, pp. 233-248.] 共著 2015年 6月 Osaka Kyoiku Tosho Charlotte Brontë saw the ‘evil’ in the prevalent idea in the Victorian age and said, ‘One can see where the evil lies—but who can point out the remedy?’ The evil referred to by Brontë is ‘social control’ in a male-oriented society: societal mechanisms or processes that regulate individual and group behavior in an attempt to gain conformity and compliance to the rules of Victorian society. In the Life it is represented by the villains: Robert Southey and Elizabeth Gaskell. The real heroine of the Life is Harriet Taylor whom the poor Brontë should have followed instead of the preachy Gaskell.
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学術論文

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
「Dombey and Son: Dickens' New Testament Parable」 単著 1985年10月 Phonenix 26(広島大学文学研究科大学院生英文学会) ディケンズの中期の小説『ドンビー父子』を新訳聖書的な寓意小説と捉え、主人公ドンビー氏の娘フロレンスに、当時の功利主義精神に対する作者の反応、その愛と赦しの精神の表象を見る。(P19~P45)
「Great Expectations:Dickensの自己認識と<紳士>の問題」 単著 1986年 3月 Phonenix 27(広島大学文学研究科大学院生英文学会) ヴィクトリア朝時代、論争の種となった<紳士の理念>について、小説家ディケンズがどのように理解していたのか、その後期の小説『大いなる遺産』を中心に論じる。(P91~P106)
「George Silvermanのサイコ・カタルシス:その手記執筆の意味」 単著 1986年10月 Phonenix 28(広島大学文学研究科大学院生英文学会) ディケンズの最晩年の短篇「ジョージ・シルヴァーマンの釈明」を語り手自身による精神分析療法的な手記と捉え、<語ること>と<書くこと>の意味について論じる。(P3~P27)
「Wuthering Heightsの天上性と地上性:CatherineとHeathcliffの愛について」 単著 1987年10月 『ブロンテ・スタディーズ』(日本ブロンテ協会)(第1巻第2号) エミリー・ブロンテの小説『嵐が丘』の主人公キャサリンとヒースクリフの愛についての考察。二人の愛が体現するものは、現世的な要素とプラトニック的な要素の二面性を持つ愛であることを指摘する。(日本ブロンテ協会奨励賞佳作入選論文)(P54~P68)
「サム・ウェラー考:ディケンズの文学的気質の一つの現れ」 単著 1989年 3月 『金城学院大学論集』、通巻第129号(英米文学編第30号) ディケンズの出世作『ピクウィク・ペーパーズ』の主人公ピクウィック氏に仕える忠僕サム・ウェラーこそ、作者自身の代理者であり、このロンドン子の醸し出す現実的なブラック・ヒューモアに喜劇作家ディケンズのヒューモア精神の本質を分析する。(P59~P88)
「トマス・ラヴ・ピーコック『夢魔御殿』<解題>」 単著 1989年10月 『中京大学教養論叢』(中京大学学術研究会)第30巻第2号 イギリス・ロマン派の作家、ピーコックの本邦初訳となる小説に「解題」として、作者・作品紹介の文章を執筆する。
「ディケンズ『西洋若夫婦事情』<解題>」 単著 1990年 2月 『中京大学教養論叢』(中京大学学術研究会)、第31巻第1号 イギリス・ヴィクトリア朝の小説家、ディケンズの本邦初訳となる初期の短編に「解題」として、作者・作品紹介の文章を執筆する。
「『大いなる遺産』における<亡霊>」 単著 1990年 3月 『金城学院大学論集』、通巻第130号(英米文学編第31号) ディケンズの最大傑作の小説『大いなる遺産』を、二人の登場人物、ミス・ハヴィシャムとマグウィッチの復讐悲劇として捉え、シェイクスピアの『ハムレット』のエコーを探る。(P71~P90)
「ヴィクトリア朝大論争(その一):性の二重基準をめぐって;<現代のバビロンに捧げられる処女の貢物>」 単著 1991年 3月 『金城学院大学論集』、通巻第139号(英米文学編第32号) イギリスのジャーナリズム史において、「扇情的ジャーナリズム」の立役者であったW.ステッドの新聞報道「現代のバビロンに捧げられる処女の貢物」の読解し、時代の社会における娼婦の問題について考察する。(P77~P100)
「ヴィクトリア朝大論争(その二):ヴィクトリア朝中産階級の女子教育をめぐって;Linton夫人の「当世娘」とその反響」 単著 1992年 3月 『金城学院大学論集』、通巻第144号(英米文学編第33号) ヴィクトリア朝時代の娘気質について、「女嫌い」で有名は反動的女性作家、リントン夫人の著した諷刺エッセイ「当世娘」を読解し、ヴィクトリア朝時代の女子教育の問題点について考察する。(P29~P49)
「ヴィクトリア朝大論争(その三):総督エア論争;カーライルとディケンズをめぐって」 単著 1993年 3月 『金城学院大学論集』通巻第149号(英米文学編第34号) 1865年の「ジャマイカ事件」に焦点を当て、カーライルとディケンズの場合を例に取り、帝国主義と当時の知識人の偏狭さ、その差別性を考察する。(P81~P100)
「謎解き『嵐が丘』:発見されたヒースクリフの手紙;『ヒースクリフの嵐が丘への帰還の物語』」 単著 1993年 3月 『イギリス小説ノート』(第8号) E.ブロンテの小説『嵐が丘』のテクストにおける空白の三年間の謎を解こうと試みる現代アメリカ女流作家リン・ヘア・サージャントの新刊書を読解し、現代の文学批評理論を実践して創作するというその企ての意義、着眼点の新奇さを考察する。(P29~P41)
「ディケンズの『互いの友』:そのタイトルの意義をめぐって」 単著 1994年 3月 『金城学院大学論集』、通巻第154号(英米文学編第35号) 完成されたディケンズの最後の小説『互いの友』の表題の意義を考察する。語法的には問題があるとされたその表現に作者の託した願いをプロットと人物造型の二点から考察する。(P135~P153)
「伝記研究の意味と方法:シャーロット・ブロンテ伝の場合」 単著 1996年 3月 『金城学院大学論集』通巻第164号(英米文学編第37号) 「ブロンテ博物館」の管理者であった著者によるブロンテ一家に関する新しい伝記の紹介し、新しい伝記と従来の伝記の比較・対照することで、<ブロンテ研究>の新側面の可能性を考察する。(P117~P140)
「ブロンテ姉妹の霊性」 単著 1996年 4月 『金城学院大学キリスト教文化研究所』(第1号) ブロンテ三姉妹のキリスト教信仰について、それぞれの代表的作品、及び伝記を参照しながら概略し。三姉妹の作品世界を解くキーワードを模索する。(P67~P88)
「模倣、剽窃、それとも創造?:ウォー、ワイルド、そしてアクロイドの場合」 単著 1996年10月 『イギリス小説ノート』(第10号) 作家のオリジナリティとは何か。三人のイギリスの小説家を例に取りながら、そのテクストの<組み合わせ術>の巧みさ、またインターテクスチュアリティの問題について考察する。
「読解:M.L.キング牧師の演説<わたしには夢がある>」 単著 1996年10月 『キング研究会会報』(第5号) ケネディ大統領の就任演説と並んで、アメリカ人による典型的な演説として有名なキング牧師の演説をテキストとして、<スピーチ>における「レトリック」について分析する。
「最新詩集The Spirit Levelを読む」 単著 1997年 2月 『英語青年』(シェイマス・ヒーニー特集号)(第142巻、第11号) アイルランドの詩人シェイマス・ヒーニーのノーベル文学賞受賞を記念して特集号を組んだ『英語青年』への寄稿。ヒーニーという詩人のテクストの抒情性と政治性を論考する。(P19~P22)
「「パンチ&ジュディ」とディケンズ:幻想文学としての『骨董屋』」 単著 1997年 3月 『金城学院大学論集』通巻第169号(英米文学編第38号) 19世紀ヴィクトリア朝の大衆芸能である「パンチ&ジュディ」の人形芝居が、小説家ディケンズの想像力によってどのように変容したか。初期の傑作『骨董屋』の場合を中心、その小説における幻想性と幻想作家としてのディケンズ側面を再評価する。(P131~P152)
「これからの大学英文科:海外編;オックスフォード大学の場合」 単著 1998年 3月 『金城学院大学人文・社会科学研究所紀要』(第1号) 大学や学科の改組・改革が進行するなかで、これからの英文学科はいかにあるべきか。イギリスのオックスフォード大学の場合を海外の事例研究として紹介する。(P36~P48)
「古英詩『十字架の夢』:解釈と鑑賞;その霊的オーラをめぐって」 単著 1998年 3月 『金城学院大学キリスト教文化研究所紀要』(第2号) 古英詩のテクストとして有名な『十字架の夢』、この詠み人知らずの素朴な宗教的抒情詩の翻訳を試み、個々の敬虔な表現についてキリスト教信仰の立場から主観的な解釈を施す。(P1~P25)
「感情移入と同一化:ヒーニーと亡命詩人たち;"My responsible tristia"をめぐって」 単著 1998年 3月 『金城学院大学論集』通巻第174号(英米文学編第39号) アイルランドの現代詩人シェイマス・ヒーニーが、オーヴィッドやダンテなどの先輩の亡命作家に見た同一性とは何であったのか。その代表的な詩を例に取り考察する。(P147~P169)
「英詩における<老い>の表象:シェイクスピアの『ソネット集』第73番を中心に」 単著 1998年 3月 『金城学院大学人文・社会科学研究所紀要』(第1号) 「高齢社会」という特集号を組んだ『人文・社会科学研究所紀要』への寄稿。英米文学作品の数ある<老い>の表象として、最も有名かつ最も議論のあるテクストとして、シェイクスピアの「ソネット」に焦点を当て、その解釈論について考察する。(P18~P35)
「『不思議の国のアリス』にみるダーウィンの衝撃:ルイス・キャロル;神なき時代の逆説家」 単著 1999年 3月 『金城学院大学人文・社会科学研究所紀要』(第2号) 1998年、ルイス・キャロル没後百周年を迎えた現在、そのノンセンス文学の本質が何であったのかを問い直す。(P27~P41)
「シェイマス・ヒーニーの『詩を信頼する』:解題と翻訳」 単著 1999年 3月 『金城学院大学論集』通巻第179号(英米文学編第40号) 1995年にノーベル文学賞を受賞した現代詩人シェイマス・ヒーニーの受賞講演『詩を信頼する』について解説し、その翻訳を行う。(P187~P223)
「テッド・ヒューズ追悼」 単著 1999年 3月 『金城学院大学人文・社会科学研究所紀要』(第2号) 先頃、物故したイギリスの桂冠詩人テッド・ヒューズの代表的な<動物詩>3篇を取り上げ、ヒューズの詩人としての功績、現代詩への貢献を追悼する。(P43~P52)
「ブリティッシュそれともアイリッシュ?:詩人としてのヒーニーの文化的アイデンティティ」 単著 2000年 3月 『金城学院大学論集』通巻第184号(英米文学編第41号) 文学における<ナショナリズム>の問題を、現代詩人シェイマス・ヒーニーの場合を例にとって考察する。(P127~P160)
「ヒースクリフはストーカーか?」 単著 2001年 3月 『金城学院大学論集』通巻第189号(英米文学編第42号) 「愛と復讐の小説」、あるいは「不滅の男女の愛」などと形而上学的なロマンスと解釈されている『嵐が丘』を、則物的に考察する。(P125~P154)
「反批評家としての批評家:ジョン・ケアリーの批評」 単著 2001年 7月 『金城学院大学人文・社会科学研究所紀要』(第5号) オックスフォード大学の<マートン英文学教授>であるジョン・ケアリー教授の学者・研究者・ジャーナリストとしての仕事ぶりを辿る。(P13~P30)
「テクストはあるがままに:文学批評におけるパラフレーズの問題」 単著 2003年 3月 『金城学院大学論集』通巻第199号(英米文学編第44号) 文学研究や文学批評の実践の場において、未だにパラフレーズという名を借りた主観主義の猖獗、横行についての批評的考察。(P105〜P205)
「E.J.ブロンテの『ベルギー・エッセイズ』解読(その1):解題と翻訳」 単著 2004年 3月 『金城学院大学論集』通巻第204号(英米文学編第45号) 『嵐が丘』の作者E.J.ブロンテがベルギー留学時代に著したフランス語によるエッセイについての分析。今後の課題として、E.J.ブロンテの表現方法や語彙など、その文体の特徴や小説作法の謎を明らかにしていく予定。(P91〜P122)
「チャタトンの影の下に:英国ロマン派の3人のカメレオン詩人たち」 単著 2005年 3月 『金城学院大学論集人文科学編』第1巻第1・2号合併号 早熟の天才詩人チャタトンのイメージが、後のロマン派の詩人たちに如何に受容され、それぞれの詩人の自己成型にどのように影響を与えているかを検証し、すぐれた詩人とはカメレオン詩人であることを結論する。(P1~P22)
「『ハウスホールド・ワーズ』の「緒言」を読むための予備知識:ディケンズの文学公約[マニフェスト]の意義について」 単著 2005年 7月 『金城学院大学人文・社会科学研究所紀要』第9号 英国ヴィクトリア朝の“国民的作家”ディケンズの功績を、彼の主宰した週刊誌の「緒言」に具体的に読み取っていく。本文の解説と翻訳を通して、ディケンズ文学の内実を検証する。(P23~P46)
「ドロシー・ヴァン=ゲントのディケンズ批評:解題と翻訳」 単著 2005年 9月 『金城学院大学論集人文科学編』第2巻第1号 ディケンズ批評における古典の著者、イギリス小説のすぐれた批評家としてのヴァン=ゲントの足跡と、そのディケンズ批評の長所を分析し、その難解なテクストの翻訳を試みる。(P75〜P97)
「John CareyのNicholas Nickleby論:解題と翻訳」 単著 2006年 9月 『金城学院大学論集人文科学編』第3巻第1号 文壇と学会の双方において、現在のイギリス批評をリードする英文学研究者ジョン・ケアリーの批評実践例を考察し、そのディケンズ批評の長所と短所を分析する。(P9〜P30)
「イギリスの書評文化(1):文化としての書評」 単著 2007年 7月 『金城学院大学論集人文科学編』第3巻第2号 我が国では等閑視されている「書評ジャーナリズム」について、文化先進国イギリスの場合を例に取り検証した。愚弟的には、ヴァージニア・ウルフの「書評無用論」を吟味し、作家と書評の関係について考察する。(P1〜P16)
「イギリスの書評文化(2):書評に対する作家たちの高慢と偏見-ロマン派の詩人たちを中心に-」 単著 2007年 9月 『金城学院大学論集人文科学編』第4巻第1号 作家と書評家の両面付加価値的な関係を考察する。ヴァージニア・ウルフの「書評論」を手引きとして、ロマン派の詩人たちを中心に考察し、その他、英文学史にその名を連ねる文豪や人気作家の書評に対する考えを明らかにする。(P8〜P24)
イギリスの書評文化(3):J.ミドルトン・マリーの「書評考」を読む」 単著 2008年 7月 『金城学院大学人文・社会科学研究所紀要』第11号 イギリスの書評ジャーナリズムの具体例として、作家・書評家である文人のJ.ミドルトン・マリーの書評に対する考えを明らかにする。(P1〜P14)
「A.A.ミルン:『ぼくがとても小さかったころ』:翻訳と評釈」 単著 2009年 3月 『金城学院大学論集人文科学編』第5巻第2号 児童文学者ミルンの自伝の萌芽となるエッセーについての研究。本邦初の翻訳と評釈。(P1〜P14)
「ワーズワスと生物多様性─エコフェミニストとしてのウィリアム&ドロシー・ワーズワス─」 単著 2010年 9月 『金城学院大学論集』(人文科学編)第7巻第1号 現代の環境保護主義者およびフェミニストの先駆者としてワーズワス兄妹、イギリスのロマン派の二人の詩人の業績を検証する。ワーズワス兄妹のテクストにおける生物多様性の意義を論じ、二人にあっては環境保護主義とフェミニズムの思想が一体のものであることを論証する。(P56〜P75)
「(書評)松村昌家(著)『ヴィクトリア朝文化の世代風景──ディケンズからの展望──』東京:英宝社、2012」 単著 2012年10月 『ディケンズ・フェロウシップ年報』35号(2012): 57-62. 今年、生誕200周年を迎えたイギリスの作家、ディケンズを記念して出版された研究書についての書評エッセイ。著者は日本におけるディケンズ研究の権威で、博覧強記の松村昌家氏。書評では、著者の松村氏、ディケンズという作家、さらにディケンズを中軸にしてヴィクトリア朝時代の文化を論じることの意義について詳述した。
A Study of “The Love Suicides at Sonezaki”: A Unique “Liebestod” of the Japanese Taste 単著 2013年 3月 『金城学院大学論集』(人文科学篇 第9巻第2号)(P43〜P55) ワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』(1865)に高らかに歌い上げられ、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』(1594)や、エミリー・ブロンテの『嵐が丘』(1847)のモティーフである「リーベストート(Liebestod)」のテーマを、近松門左衛門の『曾根崎心中』(1703) に読み取る研究。『曾根崎心中』の「リーベストート」のテーマは、「愛の死」でもなければ、「愛ゆえの死」でもない。お初・徳兵衛の心中事件を、いわば「男女の愛の成就=仏の慈悲の完成」と考えた革命的な恋愛思想の浄瑠璃作者による、愛の至高の姿を追求した末の表現であると結論する。
「文学と都市」についての考察 (1) : レイモンド・ウィリアムズの場合 単著 2014年 3月 『金城学院大学論集』人文科学編10 (2), pp. 65-77, 2014-03-31 英文学に表象された都市の問題を論じる。嚆矢となったレイモンド・ウィリアムズの論文を紹介する。
生首と美女──ヴェロニカ、ユディト、サロメ── 単著 2016年 3月 金城学院大学キリスト教文化研究所紀要 キリスト教絵画に繰り返される「生首の美女」のモチーフについての研究。ヴェロニカ、ユディト、サロメの3人の女性について、(1)歴史に記された人物像、(2)伝説上の人物像、そして(3)絵画の中の人物像、それぞれの特性を考察し、最後に、男社会で首を斬られたきたのが女性の現実であったいうアイロニーを指摘した。
『ローマの休日』の二つのテクスチュアリティ : ロマン派の文脈のなかで見えてくるもの 単著 2017年 3月 金城学院大学論集. 人文科学編,13(2),14-27 (2017-03-31) ハリウッド映画の名作『ローマの休日』(1953)は哀愁に満ちた、ただ甘く美しいだけのロマンスではない。脚本のインターテクスチュアリティとコンテクスチュアリズムの分析を通して、「赤狩り」でハリウッドを追われた作者ダルトン・トランボの、ハリウッドに対する痛烈な皮肉、そのロマンティックな自由と反逆の精神を検証する。
『カサブランカ』における三つのドラマ:二項対立を昇華する理想主義の力 単著 2017年10月 『金城学院大学論集』(人文科学編)14(1),[掲載予定](2018-10-31) ロマンスと戦争の二項対立的なドラマを主題とするハリウッド映画『カサブランカ』(1942)に潜む理想主義の力を検証する。リック、イルザ、ルノーの3人の主要人物の克己主義の精神が体現するものについて分析し、同時に同作品がアメリカの個展としての特性を備えていることも論じる。
「翻訳と解説:レーチェル・ヘンダーライト著『和解の奉仕者:メリー・F・スマイス』」『金城学院大学キリスト教文化研究所紀要』(第23号) 単著 2020年 3月 金城学院大学キリスト教文化研究所 金城学院創立130周年・金城学院大学設立70周年を記念する『紀要』(第23号)への寄稿として、これまで未邦訳であったメリー・F・スマイスに関する小冊子(人物伝)の全訳と解説である。著者ヘンダーライトについての簡単な説明、併せて金城学院の創立記念日を伝える有益な2枚の写真も紹介する。
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学会発表

題目/演目名等 発表年月 発表学会名等 概要
ディケンズの『イエスの生涯』:ディケンズの天国獲得のストラテジー 2014年10月 日本英文学会中部支部第66回大会 ディケンズのキリスト教理解について、キーテキストである『イエスの生涯」を分析する。(1)ディケンズの新約聖書中心主義の意味、(2)反旧約聖書と反ユダヤ主義の意味を探り、ディケンズの反ユダヤ主義の根底に一人の人物、靴墨工場時代の仲間、ボブ・フェイギンの影響があったことを指摘する。
『ローマの休日』のテクスチュアリティ〜ロマン派の文脈において見えてくるもの〜 2016年10月 日本英文学会中部支部第68回大会 英国ロマン派のテクストがハリウッドの映画に変容するプロセスを時代の資料を用いて検証し、ハリウッド反逆児、ダルトン・トランボについて論じた。インターテクスチュアリティとコンテクスチュアリティ、作品の二つのテクスチュアリティを考察することにより、それまで不可視であった作品のロマン主義芸術の傾向を明らかにした。
「ロスト・イン・トランスレーション〜『ティファニーで朝食を』の場合〜」 2019年10月 日本英文学会中部支部第71回大会  アメリカの現代作家トルーマン・カポーティの中編小説『ティファニーで朝食を』(1958) の精読により、主人公の人物造型の分析を通し、同性愛の主題、カポーティによる「コールガールとしての芸術家の肖像」の創造、さらには原作の小説と映画の違いなどを論じる。
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口頭発表

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
「Great Expectations論:<紳士>Compeysonの意味」 単著 1985年10月 日本英文学会中国四国支部第38会大会 ディケンズの小説『大いなる遺産』における似非紳士コンペイソンに焦点を当て、影のように作品世界を覆うこの極悪人に作者ディケンズが与えた役割は何であったかを論じる。作品のプロットの構造面からの考察。
「サム・ウェラーの白さ」 単著 1988年 6月 ディケンズ・フェロウシップ日本支部1988年度春期大会 ディケンズの出世作『ピクウィク・ペーパーズ』登場する忠僕サム・ウェラーのキャラクター分析を通して、作品世界に潜む暗いヒューモアの意味するところを論じる。
「Dickensにおける<淪落の女>」:Nancyの特異性」 単著 1989年 4月 イギリス小説研究会 ディケンズの初期の小説『オリヴァー・トゥイスト』におけるヒロインの娼婦ナンシーに光を当て、ディケンズの世界における娼婦の系譜を辿る。『大いなる遺産』の脱獄囚人マグウィッチと同様、ディケンズによるナンシーの創造は、強盗団の巣窟や牢獄といった汚辱にまみれた犯罪世界、死と隣り合わせの世界こそ、人間の激情、あるいは正義、慈悲、赦しなどの意味が立ち現れる場所であることを指摘する。
「『大いなる遺産』における「亡霊」の意義」 単著 1989年10月 日本英文学会中国四国支部第42回大会 ディケンズの小説『大いなる遺産』にシェイクスピアの『ハムレット』エコーを探り、この小説が復讐悲劇的な要素を持つ作品であることを論じる。
「Charlotte Bronteの観相学と骨相学:Jane Eyreにおける<視>の政治学」 単著 1991年 9月 イギリス小説研究会 19世紀当時のイギリスで人気のあった疑似科学、観相学と骨相学が、C.ブロンテの小説作法に与えた影響について考察する。
「『ロンドン商人』と『大いなる遺産』:ステレオタイプからアーキタイプへ」 単著 1992年 6月 ディケンズ・フェロウシップ日本支部1992年度春期大会 「シンポジウム:ディケンズと演劇」での発題。ディケンズの小説に見られる演劇性について論じる。演劇の本質が<憑依>にあることを指摘して、この点から考察するとディケンズの小説『大いなる遺産』は非常に演劇的な小説であることを、プロットと人物造型にを例に取り考察する。
「ディケンズの『互いの友』:その表題の意義をめぐって」 単著 1993年10月 日本英文学会中国四国支部第46回大会 ディケンズの完成された最後の小説『互いの友』の表題の意義を考察する。作者の表題に託した願いを、プロットと人物造型の二つの点から分析する。
「神話としての『嵐が丘』:Emily Brontの両性具有の夢」 単著 1993年10月 ブロンテ協会(1993年大会) 「シンポジウム:『嵐が丘』を読む」での発題。E.ブロンテの唯一の小説である『嵐が丘』は同性愛的な作者E.ブロンテの神話創造の願望の所産として論じる。
「英国式文学研究の方法とその課題」 単著 1995年11月 金城英語・英文学会 大学における英文学研究の意義とは何か。英文学研究の新しいアプローチを模索する。
「小説、犯罪、そして帝国:W.コリンズの『月長石』読解」 単著 1995年12月 イギリス小説研究会 ポスト構造主義の視点から見た探偵小説についての考察。コリンズの最大傑作である『月長石』の場合を考察する。
「なぜディケンズはビデオ化されるのか?:小説と映像」 単著 1997年10月 ディケンズ・フェロウシップ日本支部1996年度総会 ディケンズの後期の小説『リトル・ドリット』をテクストとして、<小説>と<映画>という姉妹芸術について論じる。特に、ディケンズの小説に見られる視覚芸術性、ディケンズが<見せる>作家であることを指摘する。
「英詩におけるDanteの受容について:"Ugolino"のエピソードを中心として」 単著 1997年11月 日本英文学会中国四国支部第50回大会 中世のイタリアの詩人ダンテに深く影響を受けたイギリスの詩人たち、チョーサーから現代詩人までを広く論じ、その影響の内実が何であったかを考察する。
「『嵐が丘』を読む」 単著 1998年 5月 日本ブロンテ協会1998年度公開講座 日本ブロンテ協会の主催による公開市民講座として、E.ブロンテの唯一の小説『嵐が丘』を論じ、この作品がイギリス文学における<ロマンス>の終結であることを指摘する。
「『アリス』の物語にみるダーウィンのプロット:神なき時代の夢想家?」 単著 1998年10月 日本英文学会中国四国支部第51回大会 1998年に没後百周年を迎えたノンセンス作家ルイス・キャロルのキリスト教信仰に対する懐疑、「ダーウィニズム」に対する戸惑いなどを論じ、それらが二つの「アリス」の物語にいかに表象されているかを論じる。
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翻訳

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
「トマス・ラヴ・ピーコック『夢魔御殿』(第4章~第9章)」 単著 1989年 2月 『中京大学教養論叢』第30巻第3号(通巻第88号) 作品の翻訳、および文体の統一など監修を務める。(P1110~P1156)
「トマス・ラヴ・ピーコック『夢魔御殿』(第1章~第3章)」 共著 1989年10月 『中京大学教養論叢』第30巻第2号(通巻第87号) イギリス・ロマン派の面妖なる小説家ピーコックの最大傑作『夢魔御殿』の本邦初訳。作品の翻訳にあたり、文体の統一など監修を務める。また「あとがき」として、作家論、作品論の執筆を担当する。(P634~P662)
「トマス・ラヴ・ピーコック『夢魔御殿』(第10章~第15章)」 共著 1990年 6月 『中京大学教養論叢』第30巻第4号(通巻第89号) 作品の翻訳、および文体の統一など監修を務める。また「あとがき」の執筆を担当する。(P1605~P1656)
「ディケンズ『西洋若夫婦事情』」 共著 1990年 9月 『中京大学教養論叢』第31巻第1号(通巻第90号) 小説家ディケンズの修業時代のスケッチ集の翻訳。作品の翻訳、および文体の統一など監修を務める。また「解説」として、作家論・作品論、及びヴィクトリア時代の女性観・結婚観について執筆する。(P364~P414)
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書評

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
「『ヒースクリフは殺人者?』、新刊紹介:John Sutherland, Is Heathcliff A Murder? : Puzzles in 19th-Century Fiction」 単著 1996年12月 『英語青年』 (第142巻/第9号) ロンドン大学の高名なイギリス小説の研究者による新刊書の紹介。小説研究者にとって、その研究意義を再確認させる良書であることを指摘する。(P38~P39)
「ジェイン・エアは幸福になれるのか?新刊紹介:John Sutherland: Can Jane Eyre Be Happy?: More Puzzles in Classic Fiction」 単著 1997年12月 『英語青年』 (第143巻/第9号) 『ヒースクリフは殺人者』に続く、サザランド教授の第二冊目となる同類の新刊書の紹介。小説の醍醐味は楽しむことにあることを改めて再確認させるものであると指摘する。(P50)
「書評:チャールズ・ディケンズ原作、ロマン・ポランスキー監督、ロナウド・ハーウッド脚本、バーニー・クラーク主演 オリバー・ツイスト』」 共著 2006年10月 ディケンズ・フェロウシップ日本支部『年報』第29号 ロマン・ポランスキー監督の新作映画『オリバー・ツイスト』を、これまで映画化されたディケンズの数々の名画との比較により、その意義を論じる。
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