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フリガナモリタ ジュンヤ
ローマ字MORITA Junya
氏名森田 順也
メールmorita@kinjo-u.ac.jp
学位教育学修士 
所属文学部 / 英語英米文化学科
職名教授
所属学会日本英語学会 英語コーパス学会 
専門分野言語学   
研究課題文脈依存の語形成 「分散形態論」に基づく名詞化の分析 統語構造に対する意味論的アプローチ 

学会及び社会における活動等

開始年月 活動内容 終了年月
1984年 4月 日本英語学会会員 (大会運営委員 平成25年12月~平成28年11月) 現在に至る
2002年 4月 日本言語学会会員 2013年 3月迄
2005年 4月 英語コーパス学会会員 現在に至る
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受賞歴

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著書

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
『語の構造と意味』 単著 2003年 7月 晃学出版  本書の目的は、①語の構造と意味に関する基本的な知識を提示すること、②雑誌・小説・評論などから収集した豊富なデータを提供すること、及び③形態論的研究はどのような方向に進んでいてどんな分野でどんな成果が期待されているのかを示すことにある。具体的には、「派生」(2章)、「複合」(3章)、「副次的語形成パターン」(4章)、「語の意味」(5章)、「研究のトピック」(6章)について詳論する。総頁数:170
『動詞の補部構造に関する形態論的研究―名詞化に伴う補部の継承性の観点から』 単著 2011年 7月 晃学出版 本書は、形態的機構の仕組み及び統語的機構との相互関係の解明を目的として、英語の継承現象―複雑語がその基体と同一の補部構造(項構造)を持つ現象―に焦点を当てて、そのメカニズムを明らかにするものである。第1章では、補部の継承の概念を明らかにした後、補部の継承を規制する原理の文法理論全体における位置づけを行う。第2章は先行研究の精査に当てられる。第3章では、名詞化に伴う基体動詞の補部構造の継承を詳細に調査した後で、補部の継承に関する記述的一般化を提示する。第4章では、前章で述べた記述的一般化を説明する。最後に第5章で、本書の骨子をまとめ、残された問題と今後の展望について述べる。総頁数:179
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学術論文

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
「語形成‐その階層性と線状性」 単著 1985年 7月 大修館書店 『英語教育』第34巻第4号 形態論の分野で焦点の1つになっているOrdering paradoxに関して、従来の分析の問題点を指摘し、その代案を提案する。P72〜P74
“X-Bar Morphology and Synthetic Compounds in English” 単著 1985年11月 日本英語学会 English Linguistics II 統語構造と語構造の平行性を示し、文法理論の再編を示唆する。P43〜P59
「形容詞的な前置詞句」 単著 1986年 3月 大修館書店 『英語教育』第34巻第13号 2つの異なる範疇(形容詞・前置詞句)の性質を合わせ持つ特殊な表現に対する、妥当な分析を検討する。P71〜P73
「“John had the nerve to do so”構文について」 単著 1990年 3月 金城学院大学 『金城学院大学論集』通巻第134号(英米文学編第31号) 半イディオム表現を生成するメカニズムの解明を目的として、 “John had the nerve to do so”という構文を取り上げ、詳しく考察する。P95〜P109
「範疇の拡張‐様態副詞類の『同音異義語』の場合‐」 単著 1991年 7月 開拓社 『現代英語学の諸相—宇賀治正朋博士還暦記念論文集』 範疇の拡張のメカニズムを解明することを目的として、様態副詞類の「同音異義語」を取り上げ、詳しく考察する。P332〜P340
「形容詞由来の抽象名詞について‐ity/-ness派生語を中心にして‐」 単著 1993年 3月 金城学院大学 『金城学院大学論集』通巻第149号(英米文学編第34号) 語形成過程の規則性を解明し、その規則性を説明するためのより良い理論を打ち立てようとする試みの一環として、抽象名詞を作り出す生産的な語形成パターンである-ityと-nessの接辞付加について、両者を比較しながら詳しく考察する。P243〜P262
「文法化‐文法的推移による強意詞形成の場合‐」 単著 1994年 3月 金城学院大学 『金城学院大学論集』通巻第154号(英米文学編第35号) 副詞類の下位類のメンバーが強意詞の機能へとその機能を拡張させていくことを、「文法化」理論に基づいて詳論し、同一の項目がなぜ異なる概念を表わすために使われるのか説明を試みる。P285〜P303
“Lexicalization by Way of Context-dependent Nonce-word Formation” 単著 1995年 9月 Swets & Zeitlinger English Studies 76 本稿の目的は、文脈依存の臨時語形成の機能、及び問題の語形成が既存の語形成的制約に与える影響について、豊富な英語の実例に基づいて詳論することにある。具体的には、「余剰性の除去」「情報構造の明示化」という機能を議論し、「語をより多義的にすること」「形態的制約の違反を助長すること」という帰結を論証する。P468〜P473
“Some Consequences of Context-dependent Nonce-word Formation” 単著 1997年 7月 大修館書店 Studies in English Linguistics:A Festschrift for Akira Ota on the Occasion of His Eightieth Birthday 本稿の目的は、①「文脈依存の語形成を経由しての語彙化」という文法モデルを提唱し、②このモデルが、形態的及び統語的特徴を合わせ持つ中間表現の存在に原理的説明を与えることを論証することにある。具体的には、mistreatタイプ動詞の詳細な事実観察によってその諸特徴を明らかにした後、本動詞の特質は、臨時語形成とその後の慣習化の帰結であることを論証する。P83〜P98
“Relationship between Morphology and Syntax in Core Grammar and the Periphery” 単著 1998年 3月 金城学院大学 『金城学院大学論集』通巻第174号(英米文学編第39号) 本稿の目的は、生成文法理論の中心的課題の一つである「子供の言語獲得の説明」のために、語彙部門をどのように制限したらよいか、また、形態部門と統語部門の関係はどうあるべきかについて、議論することにある。具体的には、「自律性仮説」を確認した上で、形態的及び統語的特徴を合わせ持つ混合表現という自律性仮説の反例を提示する。このような形態部門と統語部門の自律性及びその反例を、どのように調和させるべきか、という問題提起を行う。P387〜P409
“An Analysis of Gerundives in the Framework of ‘Distributed Morphology’” 単著 1999年 2月 日本英語学会 JELS 16 本稿の目的は、「分散形態論」のモデルに基づき、形態・統語的特質を有する動名詞構文を分析することによって、同モデルを支持する議論を行うことにある。具体的には、「動詞的動名詞」「名詞的動名詞」「動名詞的総合複合語」は、統語構造を基にして形態部門で形成されることを議論する。その後、同提案の帰結‐①先行研究の問題点が解消すること、②三種の動名詞の類似点及び相違点が説明されること‐を述べる。P151〜P160
「『分散形態論』の概要と展望」 単著 1999年 3月 金城学院大学 『金城学院大学論集』通巻第179号(英米文学編第40号) 屈折形態論及び派生形態論の現象を、「分散形態論」の基本的操作を用いて例示しながら、同理論の基本的概念及び全体の枠組みを詳述する。さらに、同理論の問題点を指摘し、今後の研究動向を展望する。P409〜P429
“Some Remarks on the Verbs That Govern Infinitive and/or Gerundives” 単著 2001年 3月 金城学院大学 『金城学院大学論集』通巻第189号(英米文学編第42号) 動詞の補部はいかに指定されるべきかという研究の一環として、動詞の目的語としてのto不定詞と動名詞の特質を詳しく考察する。(尚、本論文は、標準的なスタイルシートに従って、できる限り平易な専門用語を用いて書かれており、教育的貢献をも企図するものである。)P331〜P354
“The+Adjective Nominal:Its Grammatical and Functional Nature” 単著 2002年 3月 金城学院大学 『金城学院大学論集』通巻第194号(英米文学編第43号) 「機能的に動機づけられた語彙化」の研究の一環として、「the+形容詞」形名詞表現の特質を詳しく考察する。具体的には、問題の表現の統語的・意味的・語彙的特質を明らかにした後で、その表現の持つ5つの語用論的機能を明示する。P325〜P341
“Lexicon-syntax Interface (Lexicon and Grammar:The English Syntacticon, by Joseph E. Emonds)" 単著 2003年11月 日本英語学会 English Linguistics 20:2 Emonds (2000), Lexicon and Grammar:English Syntacticonの3つの主要なテーマである「下位範疇化」「多レベル語彙挿入」「語彙部門外の語形成」に焦点を当てながら、同書の長所及び問題点を浮き彫りにする。次に、その問題点を解消できるような修正案を提示する。P584〜P608
“Mixture of Morphological and Syntactic Elements in English:A Dynamic View” 単著 2003年11月 開拓社 Empirical and Theoretical Investigations into Language 本稿の目的は、「自律性仮説」とその反例を組織的に結び付けるために、反例の特質を記述し説明することにある。具体的には、問題の反例に対する従来の対処法及びその問題点を指摘した後(3節)、「動的文法理論」の枠組みで新しい分析を提案し(4節)、その6つの帰結を議論する(5節)。P419〜P434
「派生名詞表現の分析‐『分散形態論』的見方‐」 単著 2005年 3月 くろしお出版 『現代形態論の潮流』 形態部門と統語部門の相互関係の解明を目的として,「分散形態論」の理論的枠組みで派生名詞表現を詳論する。まず,分散形態論の論点を整理することによって,同理論の進展を概観する(2節)。次に,同理論に基づく派生名詞の分析を紹介した後で,修正を加えつつこの分析を発展させる(3節)。P35〜P54
「『軽動詞+動詞由来名詞』表現(I)」 単著 2006年 3月 金城学院大学 『金城学院大学論集』人文科学編第2巻第2号 半イディオム表現を生成するメカニズムの解明を目的として、「複合述語」を詳細に分析する。具体的には、複合述語に関する先行研究の問題点を指摘した後で、問題解決のためのアプローチを示唆する。P58 〜P70
「名詞化における『変則』‐語の内部に出現する機能範疇」 単著 2006年11月 英潮社 『英語の語形成—通時的・共時的研究の現状と課題』 複数接辞や前置詞といった機能範疇は、語の内部要素として通常現れることはできないが、限られた文脈で生起することがある。本稿の目的は、この2種類の機能範疇の内的実現について、どのような条件下でどの程度行われるのか、そしてその背後にどのような共通の原理が働いているのかを議論し、これを詳細なデータを使って実証することにある。P408〜P425
“Where Does Nominalization Take Place?‐An Antilexical Model” 単著 2007年 3月 日本英語学会 JELS 24 反語彙主義の立場から名詞化の分析を提案し、大規模コーパスを使用してこれを例証する。具体的には、事象名詞‐派生名詞(名詞的動名詞を含む)及び総合複合語‐の構造が統語部門で派生され、形態部門で再調整され、語彙挿入で完結することを、広範なデータに基づき提案する。加えて、事象名詞の統語的計算は普遍的になされる一方で、形態的再調整及び語彙挿入は個別言語特有の半規則的プロセスになりうることを示唆する。P141〜P150
「『軽動詞+動詞由来名詞』表現(II)」 単著 2007年 3月 金城学院大学 『金城学院大学論集』人文科学編第3巻第2号 半イディオム表現を生成するメカニズムの解明を目的として、軽動詞と動詞由来名詞から成る「複合述語」を詳細に分析する。森田(2006)で指摘した先行研究の問題点を解決するために、新たなアプローチを提案する。具体的には、複合述語を構成する軽動詞及び動詞由来名詞が各々統語的に独立していく過程を、詳細なデータを使って実証する。P80〜P92
“The Pursuit of the Elegant Lexicon:A Case Study of -ity/-ness Forms” 単著 2008年 3月 ひつじ書房 An Enterprise in the Cognitive Science of Language レキシコンにリストされる項目の数を減らし、未登録の項目を語形成規則によって派生させることによって経済的なレキシコンが得られることを論証する。具体的には、大規模コーパスを駆使して-ity派生語を観察することによって、以下の2点を明らかにする。①特定の基体形に-ityが選択されライバル接辞の付加を阻止する。②創造的な語形成装置が特定のタイプの-ity派生語を生成しレキシコンの欠員を満たす。P153~P165
「補部の継承―先行研究とその問題点(I)」 単著 2009年 9月 金城学院大学『金城学院大学論集』人文科学編第6巻第1号 本稿の目的は、複雑語の補部の継承に関する3つの代表的な先行研究のポイントを例示し、その理論的・経験的問題点を明らかにすることにある。P20~P32
“Syntax-morphology Interaction and Morphological Constraints” 単著 2010年 3月 日本英語学会 JELS 27 本稿の目的は、複雑語の補部構造を規則的に導き出すための原理を提案し実証することにある。語形成を規制する一般的制約としての継承制約を提案した後、同制約でカバーしきれない事例の対処法について議論する。P139~P148
「形態と統語のインターフェイス―名詞化を例として分散形態論の立場から―」 単著 2012年 9月 日本英文学会『第84回大会Proceedings(付2011年度支部大会Proceedings)』 本稿の目的は、反語彙主義の代表である分散形態論の枠組みで英語の名詞化を分析することによって、形態‐統語の相互関係の主要な側面を明らかにすることにある。具体的には、l 節点、後期挿入、競合等の分散形態論の基本システムが有機的に働き合って名詞化表現を生成することを、豊富な事例を使って例証する。P189 ~P190 (学会発表11に加筆・修正を施したもの。)
"Context-dependent Lexical Innovation in English and Japanese" 単著 2013年 6月 Estudos Linguisticos/Linguistic Studies 8 本稿の目的は、文脈依存の当座の名詞化に関する統語的、形態的特質を明らかにすることにある。具体的には、大規模コーパス(BNC)、現代の文書、及び子供の自然発話から抜粋された英語と日本語の文脈依存の名詞表現を分析することによって、同名詞化の文法的機能及び形態的制約への影響を明らかにした後で、子供の言語獲得の理論的含意を示す。P173~P186(学会発表9に加筆・修正を施したもの。)
「語の内部に見られるコロケーション:形態素間の共起関係とメンタルレキシコン」 単著 2014年 9月 日本英文学会『第86回大会Proceedings(付2013年度支部大会Proceedings)』 本稿の目的は、形態素間の親近性にどのような規則性が認められるか、そしてそのことが語形成やメンタルレキシコンの構成にどのような影響を与えるかを明らかにすることにある。具体的には、英語派生語の豊富なデータに基づき、接辞間の共起関係が線状的・階層的に隣接した領域内でのみ可能であることを実証した後で、同共起関係と阻止の原理により関連する語形が規則的に決定され、簡潔なレキシコンへと導かれることを提示する。P214~P215 (学会発表14に加筆・修正を施したもの。)
「Postsyntactic Compound―先行分析とその問題点」 単著 2015年 3月 金城学院大学『金城学院大学論集』人文科学編第11巻第2号 本稿の目的は、Shibatani and Kageyama (1988)等が明らかにしたpostsyntactic compound(統語論の後で作られる複合語)の特性を整理し、その問題点・課題を示すことによって、語形成と他の部門、とりわけ統語論との関係はどうあるべきかを論ずることにある。P101~P111
「Postsyntactic Compoundの分析―構文拡張的見方―」 単著 2015年11月 開拓社 『現代の形態論と音声学・音韻論の視点と論点』 本稿の目的は、postsyntactic compoundの二面的特質を一般化し、その根源を統一的に説明することにある。具体的には、広範なデータから得られる当該複合語の語彙的・統語的特性群を提示した後、文法の拡張という重層的文法観に基づき、同複合語構文のサブタイプ間の有機的関係を論証する。P42~P60
"Some Creative Aspects of Nominalization: An Analysis of Hapax Legomena in English" 単著 2016年 3月 金城学院大学 『金城学院大学論集』 人文科学編第12巻第2号 本稿の目的は、大規模コーパスから摘出される「頻度1の名詞表現」を分析することによって、名詞化の創造的側面を明らかにすることにある。具体的にはhapax nominalsの内的・外的構造を観察した後で、両構造が語用論的機能と密接に関係することを例証する。P72~P81(学会発表8に加筆・修正を施したもの。)
"A Syntactic-Morphological Analysis of Nominal Compounds" 単著 2016年12月 Florida Linguistics Papers 3 本稿の目的は、統語論と形態論の最適なバランスと相互作用を追究することにある。具体的には、総合複合語の統語的・形態的特性を明らかにした後で、同特性群を説明するために「適正に分配された語形成」のモデルを提案する。P1~P12 (学会発表18に加筆・修正を施したもの。)
"Narrow Productivity, Competition, and Blocking in Word Formation" 単著 2018年 5月 Proceedings of the Third International Conference on Computational Linguistics in Bulgaria 本稿の目的は、狭く定義された生産性(narrow productivity)を提案し、これに基づいて英語の接尾辞付加の生産性を算出することにある。調査結果に基づき関連する語彙挿入プロセスを提案することによって、反語彙主義の形態理論である分散形態論モデルの基本概念ー競合(competition)及び阻止(blocking)ーを実証する。P34~P40
"An Analysis of Deadjectival Nominalization: A DM-theoretic View" 単著 2019年 8月 Proceedings of WECOL 2018, vol. 23 本稿の目的は、日本語の形容詞由来名詞化の特性群が「分散形態論」の枠組みで的確に説明されることを示すことによって、同理論の妥当性を実証することにある。具体的には、大規模コーパスから摘出された形容詞由来名詞表現の詳細な観察によって、同表現の統語的・形態的特質を抽出した後で、それらを原理的に説明する。P130~P139
"An Analysis of Self-compounds within an Antilexicalism Framework" 単著 2019年 9月 金城学院大学 『金城学院 大学論集』 人文科学編第 15巻第1号(発行予定) 統語論と形態論の組織的な相互関係を解明することは、生成 言語学における重要な課題の一つである。相互関係に係る代 表的な現象が形容詞化であり、その中でself複合語形成に焦点を当てる。本研究の目的は、大規模コーパスから抽出されたself-複合語を詳細に分析することによって、同複合語の統語的・形態的・意味的特性を明らかにした後で、反語 彙主義の観点からこれらの特性を原理的・統一的に説明することにある。P~P(学会発表21に加筆・修正 を施したもの。)
"Grammaticalization in Derivational Morphology: Verification of the Process by Innovative Derivatives" 単著 2019年 9月 Second International Workshop on Resources and Tools for Derivational Morphology 日英語の刷新的な動詞由来名詞表現及び動詞由来形容詞表現に関する、豊富なデータに基づき、両表現の意味的・形態統語的特性を明らかにする。次に上記の観察に基づいて、名詞化及び形容詞化の本質について、「文法化」の観点から統一的に説明する。P121~P130
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学会発表

題目/演目名等 発表年月 発表学会名等 概要
「“John had the nerve to do so”構文について 1989年 5月 日本英文学会第61回大会 (青山学院大学) 半イディオム表現を生成するメカニズムの解明を目的として、”John had the nerve to do so”構文を取り上げ、その特質及び生成過程を詳論する。
「文脈依存の語形成」(シンポジウム:「語形成のメカニズム」) 1994年11月 日本英語学会第12回大会 (東京大学) 最初に、臨時語形成には語用論的な要因が強く関与していることを観察する。次に、問題の語形成が既存の語及び語形成メカニズム全体にどのような影響を与えるか考察する。最後に、Principles&Parameters 理論への理論的含意に触れる。
「『分散形態論』に基づく動名詞構文の分析」 1998年11月 日本英語学会第16回大会 (東北大学) 本発表の目的は、Halle&Marantz(1993)等で提唱されている「分散形態論」のモデルに基づき、形態・統語的特質を有する動名詞構文を分析することによって、同モデルを支持する議論を行うことにある。具体的には、三種の動名詞句が、統語構造を基にして形態部門で形成されることを議論する。
「形態論研究に対する大規模コーパスの有効性‐形容詞由来の抽象名詞を例として‐」 2006年 4月 英語コーパス学会第27回大会 (広島大学) 子供による語彙獲得を説明するためには、①リストされない複雑語が多く存在すること、②一般的条件に従って語形成が行われること、③阻止の原理が働いて無駄な情報が語彙部門から排除されること、の3点を明らかにする必要がある。本発表は、大規模コーパスから得られる形容詞由来の名詞を用いて、①−③を例証しようとするものである。
「名詞化はどこで行われるのか?-反語彙主義モデル」 2006年11月 日本英語学会第24回大会 (東京大学) 本発表の目的は、反語彙主義の立場から名詞化の分析を提案し、大規模コーパスを使用してこれを例証することにある。具体的には、「分散形態論」の視点から事象名詞を分析し、同分析が語彙主義の問題点を解決できることを、British National Corpusからのデータに基づいて例証する。
「動詞由来名詞の補部の継承可能性‐BNC調査を中心として‐」 2009年 4月 英語コーパス学会第33回大会 (神戸大学) 本発表の目的は、事象名詞化に伴う基体動詞の補部の継承を詳細に調査することによって、関連する記述的一般化を試みることにある。具体的には、BNCを最大限に利用した事実観察によって、継承性に関する補部の階層関係(ランキング)、とりわけ継承力の段階性を実証する。
「統語‐形態の相互関係と形態的制約」 2009年11月 日本英語学会第27回大会(大阪大学) 本発表の目的は、複雑語の補部構造を規則的に導き出すための原理を提案し実証することにある。語形成を規制する一般的制約としての継承制約を提案した後、同制約でカバーしきれない事例の対処法について議論する。
“Some Creative Aspects of Nominalization: An Analysis of Hapax Legomena in English” 2010年12月 CBA 2010 Corpus-based Approaches to Paraphrasing and Nominalization (University of Barcelona) 本発表の目的は、大規模コーパスから摘出されるhapax名詞表現を分析することによって、名詞化の創造的側面を明らかにすることにある。具体的には、BNCで確認されるhapax名詞表現の詳細な分析によって、メンタルレキシコンに格納されない名詞化表現に関する内的・外的構造、伝達的機能、及び形式と機能の密接な関係を実証する。
“Context-dependent Lexical Innovation in English and Japanese” 2011年 9月 2nd International Conference on Grammar and Text (Universidade Nova de Lisboa) 本発表の目的は、文脈依存の当座の名詞化に関する統語的、形態的特質を明らかにすることにある。具体的には、大規模コーパス(BNC)、現代の文書、及び子供の自然発話から抜粋された英語と日本語の文脈依存の名詞表現を分析することによって、同名詞化の文法的機能及び形態制約への影響を明らかにした後で、子供の言語獲得の理論的含意を示す。
“Morphological Study on Verbal Argument Structure: Inheritance of Arguments in Nominalization” (Poster Session) 2011年 9月 Structuring the Argument: A Multidisciplinary Workshop on the Mental Representation of Verbal Argument Structure (CNRS Pouchet, Paris) 本発表の目的は、名詞化に伴う動詞の項の継承性の観点から、動詞の項構造の本質を明らかにすることにある。具体的には、名詞化に伴う各種の項の継承可能性を大規模コーパス(BNC)から得られるデータを用いて実証した後で、本継承可能性に対応して動詞の項が層を成すことを提示する。
「形態と統語のインターフェイス―名詞化を例として分散形態論の立場から―」(シンポジウム:「最先端言語理論による文法におけるインターフェイスの探求」) 2011年10月 日本英文学会中部支部第63回大会(名古屋大学) 本発表の目的は、反語彙主義の代表である分散形態論の枠組みで英語の名詞化を分析することによって、形態‐統語の相互関係の主要な側面を明らかにすることにある。具体的には、l 節点仮説、後期挿入、競合等の分散形態論の基本システムが有機的に働き合って名詞化表現を生成することを、豊富な事例を使って例証する。
“Neologism in English and Japanese: An Analysis of Agentive Nominals” 2012年 7月 International Conference on Neology in Specialized Languages (University of Lyon) 本発表の目的は、新造語の語彙的、形態的、及び語用論的な特質を明らかにすることにある。具体的には、日英語の大規模コーパスから摘出された動作主名詞のhapax(トークン頻度1のもの)を詳細に分析することによって、どのような状況でどんな新語が造られるかを実証した後、新造語が言語社会で確立される過程を提案する。
"Morphology-Syntax Interface: Abstract Nominalization of Adjectives in English and Japanese" 2013年 9月 1st International Symposium on Morphology and Its Interfaces (Université Lille 3) 本発表の目的は、反語彙主義の観点から日英語の状態名詞を分析し、形態‐統語のインターフェイスの特質を解明することにある。具体的には、両名詞表現の構造が統語部門で構築され、音形が異形態競合によって形態部門で決定され、語レベル特有の制約により同名詞化の過剰生成が抑制されることを、広範なデータに基づいて実証する。
「語の内部に見られるコロケーション―形態素間の共起関係とメンタルレキシコン―」(シンポジウム:「“コロケーション”研究の諸相」) 2013年10月 日本英文学会中部支部第65回大会シンポジウム(椙山女学園大学) 本発表の目的は、形態素間の親近性にどのような規則性が認められるか、そしてそのことが語形成やメンタルレキシコンの構成にどのような影響を与えるかを明らかにすることにある。具体的には、英語派生語の豊富なデータに基づき、接辞間の共起関係が線状的・階層的に隣接した領域内でのみ可能であることを実証した後で、同共起関係と阻止の原理により関連する語形が規則的に決定され、簡潔なレキシコンへと導かれることを提示する。
“Morphological Study and Its Implications for Language Education” 2014年 9月 II International Conference on Linguistics, Literature and Cultural Studies in Modern Languages (Universidad Católica de Murcia) 本発表では、形態的研究が言語教育と密接に関係づけられることを例証する。具体的には、大規模コーパスのhapax legomenaを分析することによって、語形成の創造的・機能的側面及び各種の原理を実証した後で、形態メカニズムの理解が、学習者の語彙及びライティングの技術を向上させることを提示する。
「語形成パターンの生産性:BYU-BNC hapaxによる検証」 2014年10月 英語コーパス学会第40回大会(熊本学園大学) 本発表の目的は、大規模コーパスから摘出されるhapaxに基づき各種の語形成型の生産値を測定し、その理論的含意を示すことにある。具体的には、BYU-BNCから摘出された12種類の派生語のhapaxを、提案された測定法に当てはめて各接辞の生産値を算出した後、同生産値を用いて、「競合により複雑語の語形が生産的に加工される」という仮説を裏付ける。
“Contextually-Motivated Word Formation: Complex Words That Rise in the Comparison and Contrast of Separate Entries or Processes” 2015年 7月 4th International Conference on Grammar and Text (Universidade Nova de Lisboa) 本発表では、反語彙主義への経験的証拠を与えるために、文脈に関係づけられた語形成の特性群を提示する。具体的には、比較/対照の統語・談話的環境で複雑語が生産的に創造されることを例証した後、同造語法が形態操作の制約を緩和させ文法的可能性を広げることを提案する。
"A Syntactic-Morphological Analysis of Nominal Compounds" 2016年 3月 3rd Florida Yearly Linguistics Meeting (Florida International University) 本発表の目的は、統語論と形態論の最適なバランスと相互作用を追究することにある。具体的には、総合複合語の統語的・形態的特性を明らかにした後で、同特性群を説明するために「適正に分配された語形成」のモデルを提案する。
"Discursive Morphological Extension: Agentive and 'Unagentive' Derivatives in English and Japanese" 2017年 6月 5th International Conference on Grammar and Text (Universidade Nova de Lisboa) 本発表の目的は、形態論的可能性を拡大するプロセスの本質を解明することにある。具体的には、大規模コーパスから摘出される日英語の動作主及び被動作主派生名詞(e.g. employer, employee)を詳細に分析することによって、複雑語の意味的・機能的・形式的拡張の諸相を明らかにした後で、「文法化」理論への理論的含意を示す。
"Narrow Productivity, Competition, and Blocking in Word Formation" 2018年 5月 Third International Conference on Computational Linguistics in Bulgaria (House of Europe, Sofia) 本発表の目的は、狭く定義された生産性(narrow productivity)を提案し、これに基づいて英語の接尾辞付加の生産性を算出することにある。調査結果に基づき関連する語彙挿入プロセスを提案することによって、反語彙主義の形態理論である分散形態論モデルの基本概念ー競合(competition)及び阻止(blocking)ーを実証する。
"An Analysis of Self-compounds within an Antilexicalism Framework" 2018年 6月 5th International Conference on Language and Literature (University of Cantabria) 統語論と形態論の組織的な相互関係を解明することは、生成言語学における重要な課題の一つである。相互関係に係る代表的な現象が形容詞化であり、その中でself複合語形成に焦点を当てる。本研究の目的は、大規模コーパスから抽出されたself-複合語を詳細に分析することによって、同複合語の統語的・形態的・意味的特性を明らかにした後で、反語彙主義の観点からこれらの特性を原理的・統一的に説明することにある。
"An Analysis of Deadjectival Nominalization: A DM-theoretic View" 2018年12月 West Coast Conference on Linguistics 2018 (California State University, Fresno) 本発表の目的は、日本語の形容詞由来名詞化の特性群が「分散形態論」の枠組みで的確に説明されることを示すことによって、同理論の妥当性を実証することにある。具体的には、大規模コーパスから摘出された形容詞由来名詞表現の詳細な観察によって、同表現の統語的・形態的特質を抽出した後で、それらを原理的に説明する。
"An Analysis of Deverbal Adjectivization in the Framework of Distributed Morphology" 2019年 6月 3rd Budapest Linguistics Conference (Eötvös Loránd University) 本発表の目的は、英語と日本語における動詞由来の「能動的」形容詞化の分散形態論的分析を提案し、同理論を実証することにある。具体的には、関連する形容詞化接辞(e.g. -ive/-的)を2種類に分類し、各々の特徴を解明した後で、提案される統語的及び形態的派生によって諸特徴を原理的に説明する。
"Grammaticalization in Derivational Morphology: Verification of the Process by Innovative Derivatives" 2019年 9月 Second International Workshop on Resources and Tools for Derivational Morphology (Charles University, Prague) 日英語の刷新的な動詞由来名詞表現及び動詞由来形容詞表現に関する、豊富なデータに基づき、両表現の意味的・形態統 語的特性を明らかにする。次に上記の観察に基づいて、名詞化及び形容詞化の本質について、「文法化」の観点から統一的に説明する。
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口頭発表

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
「Parallelism between Morphology and Syntax」 単著 1988年 4月 太田朗先生御退任記念研究発表会 (上智大学) 統語部門と形態部門の両部門において、同種の原理・原則‐θ-criterion、拡張の原理‐が働くことを示し、両部門の平行性を浮き彫りにする。
「wordは文法のどこで作られるのか?‐lexicalism vs. anti-lexicalism」 「形態論シンポジウム」 単著 2004年 8月 名古屋大学大学院国際開発研究科主催 形態論と統語論の相互関係に関しては,語彙主義の立場と反語彙主義の立場が対立している。本発表では,両者の問題点を指摘した後で,実例に基づいて第三の立場の妥当性を示唆する。
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書評

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
A.M. Di Sciullo (ed.) Projections and Interface Conditions:Essays on Modularity.Oxford University Press, 1997.xii+257pp. 単著 1999年12月 日本英文学会 『英文学研究』第76巻2号 Di Sciullo (1997)について、その概要を紹介し、論評を加える。P210〜P214
David Embick, Localism versus Globalism in Morphology and Phonology. MIT Press, 2010, xii+218pp. 単著 2012年12月 日本英語学会 English Linguistics 29:2 Embick (2010)について、その概要を紹介し、論評を加える。具体的には、分散形態論の観点から対象本の全体的評価を行った後で、対象本の主要なテーマである「局所理論に基づく異形態の分析」に焦点を当てて、その長所及び問題点を詳述する。P447~P457
Artemis Alexiadou et al. (eds.), The Syntax of Roots and the Roots of Syntax. Oxford University Press, 2014, xiii+333pp. 単著 2017年10月 日本英語学会 English Linguistics 34:1 Alexiadou et al. (2014)について、その概要を紹介し、論評を加える。具体的には、対象本の主要なテーマーRootにまつわる4つの根本的な問いに対する各種の分析ーを概観した後で、各システムの長所及び短所を例証し、その理論的含意を提示する。P81~P92
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科学研究費

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
大規模コーパスに基づいた英語の名詞化現象の実証的研究 単著 2005年 4月 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C)、研究課題番号:17520332、研究期間:2005年-2006年) 生成形態論の中心的課題は、子供の語彙獲得の事実―限られたデータを基にして短期間に語を獲得する―を説明することにある。そのためには、より簡潔な語彙部門が求められる。本研究では、語彙部門にリストされる項目の数を減らし、未登録の項目を語形性装置によって導きだせるような、「経済的なレキシコン」のシステムを提案する。
反語彙主義モデルに基づく形態‐統語関係の実証的研究 単著 2014年 4月 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C)、研究課題番号:26370462、研究期間:2014年-2016年) 本研究では、形態と統語のインターフェイスに属すると従来議論されてきた名詞化が、文法のどのレベルで行われるのかを考察することによって、厳しく制約されるべき形態的情報と統語的情報の相互作用の仕組みを解明する。具体的には、分散形態論に基づき、日英語の過程名詞化、状態名詞化、動作主名詞化を分析することによって、形態‐統語関係の反語彙主義的立場の妥当性を新たな手法で確証する。
分散形態論に基づく形容詞化現象の実証的研究 単著 2017年 4月 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C)、研究課題番号:17K02697、研究機関:2017年-2019年) 本研究は、子供による言語の獲得、とりわけ語彙の獲得の説明―子供が短期間に大量の語を獲得できるのはなぜか―を最終目標として、英語の形容詞化現象に焦点を当てて、そのメカニズムを明らかにするものである。提案されるメカニズムは、広範なデータと新たな手法を用いて統計的に実証される。
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