著書名 |
単著、 共著の別 |
出版年月 |
発行所・発表雑誌等 |
概要 |
実習に行く前の覚える医薬品集:服薬指導に役立つ(2012年版) |
共著 |
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廣川書店 |
5年,6年次に6ヶ月に亘る参加型の実務実習を充実させるために,臨床で使用されている基本的な医薬品を効率よく学習することを意図して,本書を企画しました.医薬品の一般名,商品名・規格,効能・効果,用法・用量,警告,禁忌,副作用,服薬指導事項,取り扱い周知事項等の項目から構成され,学生が容易に理解できるように配慮した。 |
患者指向で考えるジエネリック医薬品選びのヒント |
単著 |
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JIHO |
患者にあったジェネリックを選択するための要素を整理し、各剤形における選択のポイントを解説した。 |
「輸液電解質計算プログラムELEC98」 |
共著 |
1995年 3月 |
メディカルレビュー社 |
医療の現場において輸液管理を行うのに必要な項目(カロリー、電解質、C/N比など)を自動的に計算し簡便に輸液管理を行うことのできるプログラムを作成した。また、各疾患における輸液管理の特徴について解説した。本人は、病棟における輸液の管理方法と本プログラムの使用方法について解説を行なった。総頁数54頁(P41~P94)網岡克雄、野呂岳志、岡田正、守山敏樹、上田尚彦他 総著者数7名 |
「医薬品服薬指導情報集」 |
共著 |
2000年 1月 |
じほう |
薬剤別に医療の専門家が処方を行う場合、調剤をする場合に必要な情報を掲載すると共に患者に対して服薬指導をする際に役に立つ表現例を記載している。本人は、抗アレルギー剤について担当した。厚生省医薬安全局安全対策課監修。総頁数37頁(P852~P864、P876~888、P898~908)網岡克雄、植松和子、大嶋孝一、堀美智子、望月真弓 他総著者数34名 |
「実践 医療薬学(科学的根拠に基づく薬物療法を行うために)」 |
共著 |
2000年 8月 |
じほう |
医療薬学について薬学教育と実践薬学について薬学生と薬剤師に対してわかりやすく解説を行う。実践編では医療の現場の内容に即した形での解説を行った。本人は医療行政と薬学教育・薬剤師教育を担当した。総頁数5頁(P32~P36)網岡克雄、岡野善郎、松山賢治、平野和行、足立哲夫他 総著者数70名 |
「正しい薬物療法のために。病態整理と薬効薬理より処方箋を見る(循環器領域)」 |
共著 |
2003年 9月 |
日本薬剤師 研修センター |
服薬指導において薬剤師が患者に伝えるべき事項を、POSの理論に基づき解説し、記録(薬歴)の重要性について解説した。本人は、病態生理と薬効薬理から処方箋を見る(循環器領域:不整脈、心不全)を担当した。総頁数34頁(P79~P113)網岡克雄、石川眞一郎、橋本博史 |
医薬品情報学 |
共著 |
2005年 |
南山堂 |
在宅療養と地域医療に関して解説を行なった。(P229~233)網岡克雄、折井孝男、著者総数28名 |
実務実習ガイドブック |
共著 |
2005年 |
南山堂 |
概論、調剤、薬剤管理指導、医薬品情報などの実例を見開き設問形式で(問題文、解説文、解答例)で掲載し、指導薬剤師が利用できるように作成した。編集:網岡克雄、鍋島俊隆、著者総数26名 |
薬事関係法規及び薬事関連制度解説 |
共著 |
2005年 |
薬事日報社 |
薬事関係法規及び薬事関係制度に関して解説を行なっている。(P38~73、316~405) |
医薬品情報学 |
共著 |
2006年 |
南山堂 |
在宅療養と地域医療に関して解説を行なった。(P229~233)網岡克雄、折井孝男、著者総数28名 |
実習に行く前の覚える医薬品集 |
共著 |
2006年 |
廣川書店 |
実務実習に必要な医薬品について、効能効果、用法用量だけでなく、薬剤師としての服薬指導に必要な情報を網羅した。 |
薬事関係法規及び薬事関連制度解説 |
共著 |
2006年 |
薬事日報社 |
薬事関係法規及び薬事関係制度に関して解説を行なっている。(P38~73、316~405) |
薬局管理学 |
共著 |
2006年 |
じほう |
薬局管理に必要な薬事・医療等の関連法規に関しての解説を担当した。(P99~P152)網岡克雄、植村直樹、下平秀夫 総著者数12名 |
わかりやすい薬局実務実習 |
共著 |
2007年 |
じほう |
医療の現場の薬剤師がどのように指導するかを、コアカリキュラムの内容をふまえ何を教えるかを例示した。 |
医薬品情報学 |
共著 |
2007年 |
南山堂 |
在宅療養と地域医療に関して解説を行なった。(P229~233)網岡克雄、折井孝男、著者総数28名 |
実習に行く前の覚 える医薬品集 |
共著 |
2007年 |
廣川書店 |
実務実習に必要な医薬品について、効能効果、用法用量だけでなく、薬剤師としての服薬指導に必要な情報を網羅した。 |
薬事関係法規及び薬事関連制度解説 |
共著 |
2007年 |
薬事日報社 |
薬事関係法規及び薬事関係制度に関して解説を行なっている。(P38~73、316~405) |
薬剤師生涯研修ガイド |
共著 |
2007年 |
薬ゼミ ファーマブック |
薬剤師の生涯研修について「何を」「どうやって」行なったらよいかを整理して紹介した。 |
薬局管理学 |
共著 |
2007年 |
じほう |
薬局管理に必要な薬事・医療等の関連法規に関しての解説を担当した。(P99~P152)網岡克雄、植村直樹、下平秀夫 総著者数12名 |
患者指向で考えるジエネリック医薬品選びのヒント |
単著 |
2012年 5月 |
JIHO |
患者ニーズは価格だけではない。患者の不安を取り除くために、薬剤師の視点で薬をチェックすることが重要である。本書のジェネリック医薬品選びのポイントは、剤形などテーマごとにチェックシートにまとめて掲載した。 |
実習に行く前の覚える医薬品集:服薬指導に役立つ(2012年版) |
共著 |
2012年10月 |
廣川書店 |
実務実習で学生が必要とする医薬品を抽出選択し、その医薬品情報・服薬指導のポイントなどを記載し薬学生が実務実習を行う時に必要な知識を効率よく習得できるようにまとめた。 |
著書名 |
単著、 共著の別 |
出版年月 |
発行所・発表雑誌等 |
概要 |
2型糖尿病患者におけるミリオペン®の使用性の調査 |
共著 |
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医療薬学 |
36, 689–695 (2010) |
「バルプロ酸ナトリウム徐放性製剤KW-6066Nの薬物動態の検討」 |
共著 |
1988年 3月 |
臨床薬理第19巻 |
健常成人男子8名を対象にバルプロ酸Na徐放製剤600mgおよび普通錠600mgを食後30分および空腹時にそれぞれ服用させ、その血中濃度の推移を検討、さらに、徐放製剤の1200mg/日を分1・分2で6日間投与し、同様の検討を行った。食後投与により普通錠は吸収の遅延を認めた。また、普通錠と徐放製剤の間にVd、lag time、Tmax、Cmaxに差を示し、徐放製剤は普通錠に比べ持続化を認めた。(P229~P230)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)網岡克雄、菱田広、坂本康孝、寺尾心一、武田明夫他 総著者7名 |
「徐放性バルプロ酸ナトリウム製剤(KW-6066N)の薬物動力学的検討単回投与試験およびバルプロ酸の吸収に対する食餌の影響」 |
共著 |
1988年10月 |
てんかん研究第6巻 |
徐放錠と市販の普通錠(デパケン錠)との600mg単回投与時のパラメータの比較をした。食事摂取は徐放錠には影響せず、普通錠を空腹時に服用した時に薬物の吸収が促進された。シミュレーションによる徐放錠連続投与時の定常状態における血中濃度の日内変動は、分二投与で非常に小さく分一投与でやや大きいが、治療効果を期待する点では許容範囲内にあると考えられた。この研究は徐放製剤が食事の影響を受けないため治療効果が安定する可能性と、服薬回数を減少させアドヒアランスを改善させる可能性を示すことができた。(P196~P203)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)網岡克雄、武田明夫、稲熊順子、清水章子、寺尾心一他 総著者7名 |
「入院調剤技術基本料100点取得への取り組み」 |
共著 |
1989年 1月 |
薬事新報第1519号 |
入院調剤技術基本料は、医療保険の中で新設された項目であり、病院薬剤師の臨床業務を評価する大きな転換となった。著書はこの入院調剤技術基本料を取得するためにはどのような業務を行なってゆくべきかを考察し、病院薬剤師の臨床業務の将来について記載している。(P80~84)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)網岡克雄、橋爪博隆、橋本光代、村上和正、坂本康孝 |
「徐放性バルプロ酸(VPA)ナトリウム製剤(KW-6066N)の薬物動力学的検討連続投与試験と患者の定常状態における血中濃度推移」 |
共著 |
1989年10月 |
てんかん研究第7巻 |
健常人8名の本剤連続投与試験と、本剤服用中の原発全般てんかん(PGE)4例、部分てんかん(PE)7例、続発全般てんかん(SGE)2例、計13例のVPA定常状態濃度の日内変動とその治療効果について検討した。本研究はデパケンR(協和発酵)の添付文書に使用されている。本研究は血中濃度の解析において医療現場での重要な指標となっている。(P152~P159)(全項目について共同執筆により本人担当部分抽出不可能)武田明夫、菱田広、網岡克雄、坂本康孝、寺尾心一他 総著者7名 |
「国立名古屋病院における病棟業務と入院調剤技術基本料について」 |
共著 |
1989年12月 |
医薬ジャーナル第25巻 |
国立名古屋病院救命救急センターに収容される患者は、基本的に意識障害を伴い生命の危機にさらされておいる。緊急を要するその治療における薬剤師の業務と入院調剤技術基本料制定に関して実行してゆく臨床薬剤師の業務、すなわち業務ひとつひとつの患者個人の薬物療法への統合について述べた。(P2787~P2789)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)網岡克雄、村上和正、坂本康孝 |
「Real-time Electrolyte Calculation System ELEC98の開発」 |
共著 |
1991年 4月 |
医薬ジャーナル第27巻 |
輸液療法の管理は病院薬剤師にとって大変重要な業務である。輸液治療を簡便に行なうためにプログラムを開発し現場で使用した。これにより病棟での輸液療法の支援を迅速に行なうことが出来るようになった。また、輸液のみならず経腸栄養剤もデータとして組み入れられており、経腸栄養剤を投与されている患者のカロリー、水分、電解質などの管理も簡便に行えるようになった。(P770~P774)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)野呂岳志、網岡克雄、小菅邦義、荒川正己 |
「小児での三方活栓からの薬物投与における注入量の検討」 |
共著 |
1992年10月 |
医薬ジャーナル第28巻 |
小児の薬物療法の特徴として微量な投与量が上げられる。この研究では微量な薬物を輸液のラインから投与するに当たり三方活栓を使用した場合の薬物の投与量について研究した。又、正確な投与を行なうための方法についても研究した。(P2209~2212)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)網岡克雄、加藤種子、長谷川洋一、川口悦子、渡辺俊彦 |
「各種消毒剤のMRSAに対する有効性について」 |
共著 |
1993年 1月 |
薬局第44巻 |
臨床の現場におけるMRSAについて病棟における実態を調査を行い、またMRSA臨床分離株での各種消毒薬の効果について検討を行なった。(P187~P191)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)網岡克雄、岩田寿男、水野宗道、伊藤一弘、小菅邦義他 総著者6名 |
「高カロリー輸液の基礎」 |
単著 |
1993年 1月 |
薬事新報1727号 |
病院薬剤師の業務として今後大変重要になってゆくであろう高カロリー輸液に関して、処方設計のための基礎知識やその調整法、管理方法について解説を行った。(P66~73) |
「臨床現場における粉末注射剤の溶解法についての検討現行溶解法と大塚生食注TNの作業効率の比較」 |
共著 |
1993年10月 |
医薬ジャーナル第29巻 |
粉末注射剤の効率的な溶解調製方法を調べるため、薬剤師及び看護婦を対象として注射器法、両頭針法及びTN法(大塚生食注TN)について作業時間の測定とアンケート調査を行った。TN法は溶解操作が迅速かつ簡便で, 汚染の可能性も少ない方法であった。TN法は看護婦の混注業務の軽減化に有用であり、薬剤師の注射剤業務への関与を容易にするものと思われる。(P2205~P2212)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)網岡克雄、高木亮、長谷川洋一、秋山哲平、水野宗道他 総著者6名 |
「抗不整脈薬長期服用中患者のフォローアップについてチームとしての取り組み」 |
共著 |
1995年 9月 |
TDM研究第12巻 |
抗不整脈薬のTDMの啓蒙、測定のルーチン化と定着化推進、内服中の外来患者の把握体制確立及びTDMの有効性の検討と投与計画作成指針の確立を目標とした。ケースカードの配布による啓蒙、HPLCによる測定薬物の追加、特定の抗不整脈薬の記録による患者の受診状況や変更のチェック体制の計画を実施した。(P227~P228)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)網岡克雄、田本慎一、野呂岳志、水野宗道、加藤林也 他総著者8名 |
「医薬品適正使用・安全対策の現状と課題副作用データベースの現状について」 |
単著 |
1996年 1月 |
薬事第38巻 |
副作用情報の取扱いと処理の流れ、副作用の報告項目と厚生省副作用データベースの様式を示した。医薬品の適正使用の一連のサイクルの実現には情報伝達・収集が重要なこと、また医療情報の相互利用において医療関係者、企業、行政等医療を支える各関係者の協力体制の構築を推進すべきことを述べた。(P47~P53) |
「【患者さんの安全のために薬剤師が行うリスクマネジメント】薬剤交付時の副作用早期発見対策」 |
単著 |
2000年11月 |
MedPharm第34巻 |
薬剤師は患者に対し、薬の基本的事項の説明と共に、服用中の薬剤の副作用、相互作用を十分に説明することが必要である。薬剤についての十分な説明と患者の理解が適正使用につながる。患者への薬剤情報提供手段としての服薬指導は、患者の状態、理解度により変化するため、薬歴、指導歴への記録と指導の連続性が必要である。薬剤師の適切な服薬指導による患者自身の副作用早期発見がリスクを軽減することを強調した。(P202~P205) |
「患者の症状等と医薬品の副作用との関係の効果的な検出法に関する研究(厚生労働省S)」 |
共著 |
2002年 |
平成13年度総括・分担研究報告書 |
添付文書の副作用用語からその副作用によって引き起こされる自覚症状や他覚症状を提示することができるようにすることを目的としてCARPIS副作用用語と添付文書の副作用用語との整合性を調査し用語のマッチングを行った。添付文書の副作用用語とCARPIS副作用用語との統合により、添付文書の副作用用語から当該副作用に関連する患者表現を含めた自覚症状用語や他覚症状の用語を関連づけることができた。(P82~P89)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)網岡克雄、稲垣員洋、大津史子 |
「Valproic acid increases biliary copper excretion in the rat」 |
共著 |
2002年10月 |
Epilepsy Res.第51巻 |
バルプロ酸ナトリウムのけ血中濃度について、ratを用いて血中濃度と胆汁中の濃度を測定することによって血中濃度の推移についての解析を行なった。(P279~P285)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)AMIOKA Katsuo、KUZUYA Takafumi、NABESHIMA Toshitaka |
「【医薬品適正使用を担う市販後調査の役割】薬剤使用評価への取り組み(副作用の情報収集と伝達)保険薬剤師の立場より」 |
単著 |
2003年 1月 |
薬局第54巻 |
保険薬局における医薬品の安全性の確保に関して、薬事法の改定の経緯を踏まえて薬剤師としての考え方を示し、また当薬局で試みている業務を紹介した。薬剤師は市販直後調査、副作用報告制度、服薬指導、医療従事者との情報交換などに積極的に参加すべきことを述べた。更に当薬局における安全対策の試みとして、副作用対策システムについて紹介した。(P42~P48) |
「副作用と安全対策 調剤薬局による安全確保」 |
単著 |
2003年 3月 |
日本医療薬学会会報第7巻 |
インフォームドコンセントに基づく医療の推進には安全性や有効性に関する情報への適格な指導が必要である。患者に薬物療法の理解に役立つ情報の提供、副作用、禁忌や慎重投与の適切な説明を行う必要がある。また、調剤過誤を防ぐためには重大な健康被害を招く医薬品は区別すること、薬袋・薬剤情報提供用紙等についても確認を怠らないこと等に配慮する。(P3~P8) |
【ジェネリック医薬品の現状と課題】ジェネリック医薬品普及の課題 情報提供、安定供給、加算体系など 研究者の立場から |
単著 |
2006年 5月 |
Progress in Medicine(0287-3648)26巻5号 |
今般の経済状況の変化、医療の高度化により保険財政が厳しい状況では、何らかの形での財源確保と支払いの制限が必要とされている。この状況を改革するために、現状の医療制度の改革において、1番の問題点は財源をどうするかが問われており、保険料のアップと患者の一部負担の増額などにより、この観点よりジェネリックについて解説を行なった。(P971-976) |
【ジェネリックを考える 適正使用のカギは薬剤師】 ジェネリックをめぐる諸問題 ジェネリックの添加物 |
単著 |
2006年 6月 |
調剤と情報(1341-5212)12巻10号 |
ジェネリック医薬品の使用を促進させるポイントは、「品質」、「供給」、「情報」の3要素と言われている。日本の現状、医療機関での採用のプロセス、品質評価の実際など、さまざまな角度からジェネリックを取り上げ、薬剤師の役割について解説をした。(P1209-1215) |
副作用初期症状データベースの構築について |
共著 |
2006年12月 |
医療情報学(0289-8055)26巻5号 |
副作用の初期症状を用いて副作用情報を説明すれば、患者も副作用を理解することが可能と考え、医療用医薬品を対象に重大な副作用とその初期症状からなるデータベースを構築した(P333-338)網岡克雄、松田勉、簾貴士、須賀水緒、奥脇敬子、中井達宏、宮崎工、鈴木聡子、寺島朝子、櫻田大也、佐藤信範、上田志朗 |
薬剤情報提供書に対する保険薬局薬剤師の意識調査 |
共著 |
2007年 6月 |
日本薬剤師会雑誌(0369-674X)59巻6号 |
薬剤師の薬剤情報提供書(薬情)の使用状況と満足度および薬情の内容評価に関し詳細なる意識調査を実施した。多くの薬剤師が薬情の有用性を認めてはいるが、内容については一部問題があると考えており、より実情に即した内容の薬情が求められていることが示唆された。(P119-121)網岡克雄、簾貴士、櫻田大也、佐藤信範、上田志朗 |
Carvedilol increases ciclosporin bioavailability by inhibiting P-glycoprotein-mediated transport. |
共著 |
2007年10月 |
J Pharm Pharmacol. 2007 Oct;59(10) |
近年、腎移植患者にカルベジロールをシクロスポリン(以下CsA)と併用した際にCsAの血中濃度が上昇したとの報告があった。我々も腎移植後カルベジロールを併用した患者でCsA 投与4 時間後のAUC(血中濃度-時間曲線下面積)が24%上昇した症例を経験した。しかし、カルベジロールとCsA の薬物動態学的相互作用の作用機序は現在までに明らかにされていない。本研究では、カルベジロールがCsA の薬物動態にどの程度影響をおよぼすのか、また、CsA の消化管吸収に大きく影響すると考えられているトランスポーターのひとつであるP 糖タンパクを介した輸送に対するカルベジロールの影響について、ヒト結腸腺癌細胞(以下Caco-2 細胞)を用い検討を行なった。(P1383-1387)Amioka K、Kuzuya T、Nabeshima T. |
In-vitro study of the drug interactions between Miglitol, an alpha-glucosidase inhibitor, and adsorbents |
共著 |
2007年12月 |
Yakugaku Zasshi. 2007 Dec;127(12) |
ミグリトールに着目し、臨床上処方される主な吸着剤との薬物相互作用についてin vitro試験を行い、臨床での併用時に注意すべき点について考察した。(P2051-2055)網岡克雄、和田育男、古田禎之 |
消化酵素及び糖代謝に関与する主要酵素に対するミグリトールのin vitro 酵素阻害試験 |
共著 |
2008年 4月 |
医薬品相互作用研究(0385-5015)31巻3号 |
新規のα-GIであるミグリトール(セイブル®)は、小腸粘膜に存在する二糖類水解酵素を阻害するが、アカルボースと異なり膵アミラーゼを阻害しない。吸収されたミグリトールはほとんど代謝を受けず、未変化体のまま腎から排泄されるため、体内での糖代謝に及ぼすミグリトールの影響について明らかにすることは非常に重要である。糖質以外の栄養源の消化に関わる膵消化酵素及び体内の糖代謝に関わる主要な酵素に及ぼすミグリトールの影響について検討を行なった。網岡克雄、和田育男、安田美花(P56-62) |
【緩和医療】在宅医療・緩和医療における関連法規 |
単著 |
2008年 6月 |
日本病院薬剤師会雑誌(1341-8815)44巻6号 |
在宅医療においても適切な医薬品供給体制の推進のため、関連の法律に関してもその整備が進められている。今後、薬剤師は、薬物療法全般について様々な場面で薬物療法に関して判断が求められるとともに、患者、家族や他の医療職とのコミュニケーションも不可欠になっており、入院・在宅に係わらず高度な医療提供、緩和医療などへの理解と取り組みを進めてゆかなければならない。(P886-887) |
免疫抑制薬の分子論的解析と臨床応用可能なPDモニタリングの開発 |
共著 |
2008年11月 |
今日の移植(0916-0094)21巻6号 |
網岡克雄、倉田洋子、加藤真梨奈、葛谷孝文、羽根田正隆、野田幸裕、長坂隆治、中尾昭公、打田和治、岩崎研太、小林孝彰 P602-604 |
Pharmacodynamics を用いた代謝拮抗薬およびmOR阻害薬の薬効評価 |
共著 |
2009年 4月 |
愛知県病院薬剤師会雑誌36巻4号 |
これまでに我々が確立したCFSE-FCM法を用いて代謝拮抗薬の個体間変動について明らかにした。網岡克雄、水谷加代子、葛谷孝文、加藤真梨奈、倉田洋子、岩﨑研太、野田幸裕、山田清文、小林孝彰(p2-7) |
Pretransplant Pharmacodynamic Analysis of Immunosuppressive Agents using CFSE-based T Cell Proliferation |
共著 |
2009年 9月 |
Clinical Pharmacology & Therapeutics(0009-9236)2007 Sep:86 (3) |
臓器移植前の薬物感受性試験法の開発の可能性について検討を行った。MPAの個体間変動が極めて小さいこと、シクロスポリン高感受性の患者においてはCMV/VZV感染症の発症率が高いことなどが明らかとなった。感受性試験の有用性が明らかとなった。Katsuo Amioka、Yoko Kurata、Marina Kato、Takafumi Kuzuya、Yuko Miwa、Kenta Iwasaki、Masataka Haneda、Yoshihiko Watarai、Kazuharu Uchida、Akimasa Nakao、Takaaki Kobayashi(p285-289) |
薬剤師ニーズに合致した臨床研究教育ワークショップの立案・実施・評価 |
共著 |
2010年 |
薬局薬学 2010;2:44-52 |
薬剤師のニーズに対応した臨床研究に関する知識やスキルを育成する目的で臨床研究教育ワークショップ(以下;本ワークショップ)を立案。実施しその教育的効果を評価する目的で本研究をおこなった。本ワークショップは,学会開催中に実施した計3時間の教育プログラムで、レクチャーと小グループ実習およびグループ発表会のセッションから構成した参加者は事前に指定されたテキストで事前学習をおこなった。本ワークショップによる参加者の学習効果と参加者によるプログラム評価をおこなう目的で自己記入式の質問票調査をおこなった。その結果、今回学習内容の事前および事後に実施した理解度テストは、スコアの大幅な改普がみられ、本ワークショップの難易度が適切であり、知的好奇心を高めた点などにおいても高い評価が得られた。さらにワークショップ全体に対して高い満足度、ワークショップに対する好意的な自由意見がみとめられた以上の結果から。木ワークショップは一定の教育効果や評価が得られ,薬剤師のニーズに呼応した教育プログラムである可能性が示唆された。 |
地域における多職種連携推進ワークショップ |
共著 |
2011年 |
医学教育 |
1) 地域の医療・介護現場における医師、薬剤師、看護師、介護士などの多職種連携推進を考えるワークショップを行った。2) 「地域における多職種連携に必要なもの」、「地域における多職種連携を妨げている要因」「地域における多職種連携を妨げている要因への対策」についてディスカッションを行った。3)重要な課題として、コミュニケーション、情報共有、リーダーシップ、その他が抽出され、その他には、医療・介護の制度面の改善の他、多職種連携の意義の明確と共有が挙げられた。 |
Lack of correlation between UGT1A1*6, *28 genotypes, and plasma raltegravir concentrations in Japanese HIV-1-infected patients. |
共著 |
2011年10月 |
|
Raltegravir is metabolized by glucuronidation via UDP-glucuronosyltransferase 1A1 (UGT1A1). We analyzed the genotypes of UGT1A1 (*6, *27, and *28) and their contribution to plasma raltegravir concentrations in 56 Japanese HIV-1-infected patients in the National Hospital Organization Nagoya Medical Center of Japan. Among the 56 patients, the UGT1A1 genotype in 2 patients was *6 homozygote. Heterozygous variants were found in 13 patients for *6, and in 11 patients for *28, while all of the patients were found to carry wild-type sequences at the position corresponding to the *27 allele. Plasma raltegravir concentration of a male patient with *6 homozygote (0.53 µg/ml) was modestly higher than that of patients with wild type (0.12 µg/ml) or *6 heterozygote (0.16 µg/ml). |
地域における多職種連携推進ワークショップ |
共著 |
2011年10月 |
医学教育 = Medical education 42(5), 289-293, 2011-10-25 |
多職種連携の医療を進めるための問題点を抽出し、解決方法を多職種で考えるワークショップを開催し、そこでのアンケート調査と考察を行った。 |
Short Communication Lack of Correlation Between UGT1 A 1*6, *28 Genotypes, and Plasma Raltegravir Concentrations in Japanese HIV Type 1-lnfected Patients |
共著 |
2012年 8月 |
AIDS RESEARCH AND HUMAN RETROVIRUSES |
Raltegravir is metabolized by glucuronidation via UDP-glucuronosyltransferase 1A1 (UGT1A1). We analyzed the genotypes of UGT1A1 (*6, *27, and *28) and their contribution to plasma raltegravir concentrations in 56 Japanese HIV-1-infected patients in the National Hospital Organization Nagoya Medical Center of Japan. Among the 56 patients, the UGT1A1 genotype in two patients was *6 homozygote. Heterozygous variants were found in 13 patients for *6 and in 11 patients for *28, while all of the patients were found to carry wild-type sequences at the position corresponding to the *27 allele. Plasma raltegravir concentration of a male patient with *6 homozygote (0.53 μg/ml) was modestly higher than that of patients with wild type (0.12 μg/ml) or *6 heterozygote (0.16 μg/ml). Another female patient with the *6 homozygote had a low plasma raltegravir concentration (0.03 μg/ml). |
多学部教員協働による医薬看護学生教育用シナリオ開発のこころみ |
共著 |
2013年 8月 |
医学教育:Medical education 44(4), 253-257, 2013-08-25 |
医薬看護教員協働による多職種連携教育用のシナリオ開発を行った.医療現場の課題として,患者・家族にとっての「医療事故」「医療人・施設不足」,医療人にとっての「医療情報共有」「評価・フィードバック」「達成感の不足」を抽出し,さらに,多職種連携による課題解決のためのキーワードとして,「多職種間の協力関係」「相互プロフェッショナリズムの理解」「各職種文化の具現」を挙げ,病院医療,在宅医療,介護,地域包括ケアの場面での,「看取り」,「認知症」のテーマにしたシナリオに盛り込んだ.シナリオは,医療職種によるケーススタディを行い,実用性と,限定的ではあったが多職種連携教育の効果が示された. |
題目/演目名等 |
発表年月 |
発表学会名等 |
概要 |
「メチルアルコール飲用患者における治療と経過」 |
1990年 8月 |
日本薬学会 第110年会 |
国立名古屋病院救命救急センターに入院した自殺患者の治療において、エチルアルコールの投与、人工透析を行い救命した症例について報告した。網岡克雄、荒川正己、三輪佳之、寺尾心一、武田明夫 |
「調剤薬局における医薬品の安全対策について」 |
2002年 3月 |
日本薬学会 第122年会 |
安全対策は、薬事法の改定の経緯を踏まえ大切な業務であると位置づけられる。今回は、薬剤師としての安全対策への考え方と事例に基づき医薬品の副作用の初期症状の出てくる機序を概説し、服薬指導時の副作用に対する表現方法についても解説する。また、服薬指導時に薬剤師の安全対策をサポートするシステムと服薬指導時の患者の訴えから有害事象を予測し医薬品の安全性確保を行うシステムについて概説する。 |
「副作用初期症状データベースの構築(第1報)」 |
2003年 3月 |
日本薬学会 第123年会 |
添付文書中の用語を抽出し、その用語に対しての初期症状を関連付ける事により医療現場において患者の訴えより副作用などを迅速に見つけることの出来るデータベースを構築した。網岡克雄、吉川均、宮崎工、佐藤信範、上田志朗他 総著者7名 |
「医療用医薬品の薬物排せつに関する研究」 |
2003年 3月 |
日本薬学会 第123年会 |
服薬指導時に薬剤師の安全対策をサポートするシステムと服薬指導時の患者の訴えから有害事象を予測し医薬品の安全性確保を行うシステムについて概説する。網岡克雄、長田和士、山形真一、佐藤信範、上田志朗他 総著者6名 |
「抗癌剤投与患者に対する薬剤情報提供について-保険調剤薬局の立場から」 |
2003年 3月 |
日本薬学会 第123年会 |
抗がん剤服用患者に対して、アンケート(SF36)を行い副薬指導の難しいといわれるがん患者に対して副作用を伝えることの有用性の調査を行なった。網岡克雄、茶島正充、永田稔 |
「服薬指導における医薬品の安全対策とは 副作用をどの様に伝えるのか!! 薬局における安全対策と副作用の初期症状と用語について」 |
2003年 3月 |
日本薬学会 第123年会 |
安全対策は、薬事法の改定の経緯を踏まえ大切な業務であると位置づけられる。今回は、薬剤師としての安全対策への考え方と事例に基づき医薬品の副作用の初期症状の出てくる機序を概説し、服薬指導時の副作用に対する表現方法についても解説する。 |
新服薬指導支援システム「POSMINT」の構築 |
2004年10月 |
日本薬剤師会 学術大会 |
宮崎工(薬進)、須賀水緒、奥脇敬子、中井達宏、岡本謙二、大沼博子、鈴木聡子、吉川均、石山泰明、松尾俊和、甲佐貴光、松田勉、永田稔、網岡克雄、大津史子、稲垣員洋、佐藤信範、上田志朗 |
オピオイドの副作用対策の基礎と臨床 |
2007年10月 |
日本緩和医療薬学会 |
シンポジストとして、緩和医療における、在宅医療、緩和医療における薬剤師業務と関連法規について解説を行なった。 |
リアルタイムRT-PCRを用いた免疫抑制薬の薬力学的モニタリング |
2008年 6月 |
第25回日本TDM学会学術大会 |
我々はCFSE-FCM法が再現性の高い免疫抑制薬の薬力学(PD)解析法であることを見出した。しかし、培養時間に72時間を要するため、さらに簡便なPD解析法の開発を試みた。その方法とはリアルタイムRT-PCRを利用する方法であり、健常成人の血液における検討において、再現性が確認できた。網岡克雄、倉田洋子、葛谷孝文、野田幸裕、羽根田正隆、長坂隆治、中尾昭公、打田和治、片山昭男、小林孝彰 |
免疫抑制薬の薬力学的モニタリング法の確立 |
2008年 6月 |
第25回日本TDM学会学術大会 |
現在、移植医療において、免疫抑制薬は重要な役割を担っている。そして、安価に、簡便に、再現性の高い免疫抑制薬の薬力学(PD)解析法の開発が望まれている。我々は、実際の薬効の変化を観察する薬力学的(PD)解析法の開発を試みた。その結果、蛍光色素CFSEを用いてTリンパ球量を測定する方法(CFSE-FCM法)は再現性の高いPD解析方法であることが示唆された。網岡克雄、倉田洋子、加藤真梨奈、葛谷孝文、野田幸裕、羽根田正隆、長坂隆治、中尾昭公、打田和治、片山昭男、小林孝彰、 |
免疫抑制薬の分子論的解析と臨床応用可能なPDモニタリングの開発 |
2008年 8月 |
Ciclosporin Pharmaco-Clinical Forum 2008 |
現在、免疫抑制薬において薬力学(PD)モニタリングの必要性が示唆されているが、その解析方法は未だ確立されていない。そこで我々は、より迅速、簡便、安価で、再現性の高い結果が得られる免疫抑制薬のPD解析方法の開発を試み、臨床応用への可能性を検討した。網岡克雄、倉田洋子、加藤真梨奈、葛谷孝文、羽根田正隆、野田幸裕、長坂隆治、中尾昭公、打田和治、岩崎研太、小林孝彰 |
Cell proliferationを指標とした PD assay の開発 |
2008年 9月 |
第44回日本移植学会総会 |
名古屋第二赤十字病院移植外科にて腎移植を受けた患者32名において我々が確立した感受性試験の有用性を検討した。網岡克雄、倉田洋子、加藤真梨奈、葛谷孝文、中尾昭公、打田和治、小林孝彰、 |
免疫抑制療法における T cell proliferation を指標とした PD assay の有用性 |
2009年 3月 |
第129回日本薬学会 |
我々が確立した感受性試験と患者の移植後の臨床経過との関連性を検討した。本法により感染症の予測ができる可能性が明らかとなった。網岡克雄、倉田洋子、加藤真梨奈、葛谷孝文、岩崎研太、羽根田正隆、打田和治、中尾昭公、小林孝彰 |
CFSE-FCM法を用いた免疫抑制薬感受性試験の臨床応用に向け-患者検体における検討- |
2009年 6月 |
平成20年度財団法人愛知腎臓財団研究助成報告会 |
我々が開発したCFSE-FCM法の実際の臨床現場での有用性を明らかにした。網岡克雄、倉田洋子、加藤真梨奈、葛谷孝文、中尾昭公、打田和治、小林孝彰 |
Lack of correlation between UGT1A1*6,*2 8 genotypes,an d plasma raltegravir concentrations in Japanese HIV-1-infected patients |
2012年 4月 |
Reviews in Antiviral Therapy & Infectious Diseases -Volume 3: 2012 |
ラルテグラビル(以下、RAL)は、HIVインテグラーゼ阻害剤であり、既存の抗HIV薬に耐性を示すHIV-1変異株に対して高い活性を示す。RALは、海外での臨床試験のデータを基に日本でも承認され、広く使用されるようになってきた。しかし一方で、RALの血中濃度は個人差が非常に大きく、とりわけ血中濃度の高い患者の場合には、長期服用に伴う副作用などについて検討が必要である。今回、我々はRALを含むHAARTで治療を行っている患者を対象に、RALの長期投与に伴う副作用を検討すると同時に、血中濃度との関連を解明すべくRALの代謝に関与するUGT1A1遺伝子多型についても検討を行った。結果としてエトラビリン併用の有無にかかわらず、日本人HIV感染患者におけるRALの血中濃度の個人差は大きかった。しかし、全ての症例において、CD4数、HIV-RNA量は、良好な経過を示しており、また長期投与に伴う目立った副作用も認められなかったことからRALの高い有効性が認められた。これによりRALは、血中濃度によらず比較的安全に投与できる薬剤であると考えられた。一方で、UGT1A1 *6/*6遺伝子を有する症例では、RALの代謝が遅延し、他の症例に比べてRALの血中濃度が高くなる傾向が認められた。その為、この症例に対しては、今後も注意深く観察していく必要があると考える。 |
Lack of correlation between UGT1A 1 *6 ,*2 8 genotypes,and plasma raltegravir concentrations in Japanese HIV・1-infectedpatients |
2012年 5月 |
HEPATITIS B AND C, HIV AND INFLUENZA |
ラルテグラビル(以下、RAL)は、HIVインテグラーゼ阻害剤であり、既存の抗HIV薬に耐性を示すHIV-1変異株に対して高い活性を示す。RALは、海外での臨床試験のデータを基に日本でも承認され、広く使用されるようになってきた。しかし一方で、RALの血中濃度は個人差が非常に大きく、とりわけ血中濃度の高い患者の場合には、長期服用に伴う副作用などについて検討が必要である。今回、我々はRALを含むHAARTで治療を行っている患者を対象に、RALの長期投与に伴う副作用を検討すると同時に、血中濃度との関連を解明すべくRALの代謝に関与するUGT1A1遺伝子多型についても検討を行った。結果としてエトラビリン併用の有無にかかわらず、日本人HIV感染患者におけるRALの血中濃度の個人差は大きかった。しかし、全ての症例において、CD4数、HIV-RNA量は、良好な経過を示しており、また長期投与に伴う目立った副作用も認められなかったことからRALの高い有効性が認められた。これによりRALは、血中濃度によらず比較的安全に投与できる薬剤であると考えられた。一方で、UGT1A1 *6/*6遺伝子を有する症例では、RALの代謝が遅延し、他の症例に比べてRALの血中濃度が高くなる傾向が認められた。その為、この症例に対しては、今後も注意深く観察していく必要があると考える。 |
OTC医薬品に対する消費者意識調査 : 学生に関して |
2013年 8月 |
日本医療薬学会年会講演要旨集 23, 353, 2013-08-28 |
本研究は学生を対象とし、薬学部学生と他学部の学生のOTCに関する意識の差を明らかにすることを目的として行った。薬学部の学生の方が価格に関しての教育レベルが高いことが分かった。これは医療封建制度などを理解しているためにOTC医薬品への知識、関心が高いものと考えられた。 |
ミグリトール製剤の高湿度状態における安定性評価 |
2017年11月 |
医学と薬学第74巻第11号p1427-1434 |
ミグリトール製剤は, 「2型糖尿病における食後過血糖改善剤」として2006年1月に株式会社三和化学研究所からセイブル(R)錠(25mg, 50mgおよび75mg)が発売された. 2015年6月には水なしで服用可能な口腔内崩壊錠のセイブルOD錠も発売されている. ミグリトール製剤の後発医薬品は, 普通錠のミグリトール錠「トーワ」および口腔内崩壊錠のミグリトールOD錠「サワイ」が2017年6月に発売されている. 先発医薬品と後発医薬品の品質の違いを添付文書で比較すると, 普通錠では添加剤や形状の違いの他に取扱い上の注意に相違が認められた. 先発医薬品では『無包装状態または分包の場合には, 湿気を避けて保存すること』と記載されているのに対し, 後発医薬品ではその記載はなく, 保管場所を制限する記載もない. さらに, 後発医薬品では300錠入りのバラ包装が用意されていることから, 後発医薬品は先発医薬品と比べ, 湿気に対して安定性が向上した製剤であることが示唆された. |
国⽴病院機構名古屋医療センターの電⼦カルテ情報共有を中⼼とした⾦鯱薬薬連携研究会活動報告-その2 |
2018年 9月 |
第51回日本薬剤師会学術大会 |
平成27年の厚⽣労働省「患者のための薬局ビジョン」では、医療機関等との連携の項目に「医療情報連携ネットワークとの情報共有」が明記されている。 ⾦鯱薬薬連携研究会は、独⽴⾏政法⼈国⽴病院機構名古屋医療センター(名古屋医療センター)の処⽅医、病院薬剤師および開局薬剤師がICTを利⽤した「医療情報連携ネットワーク」を構築しシームレスで最適な薬物療法を提供することを目的として平成25年に発⾜した。その中で、名古屋医療センターと周辺の保険薬局との電⼦カルテ情報共有は、⾦鯱メディネットの保険薬局版として、平成27年10⽉より始まった。そこで今回よりかかりつけ薬局を増やすことを目的に、どのような患者がICTを利⽤した連携に適しているのか調査を⾏ったので報告する。【⽅法】平成27年10⽉から平成30年4⽉までの連携患者の継続率および脱落の要因、連携後のかかりつけ薬剤師取得率など薬歴および病院カルテより後ろ向きに調査を⾏った。【結果】 連携薬局は10店舗、連携患者は75例であった。年齢の中央値は73歳(38-92)であり幅広い年齢層で連携を⾏っている。連携の継続率は、78.7%であり、連携中断および脱落患者は21.3%であった。主な中断および脱落理由は、死亡、転院、不明などが挙げられた。【考察】 ⾦鯱薬薬連携研究会では、ICTを利⽤した医療情報連携が⾼い継続率で実施できていることがわかった。これは、「医療情報連携ネットワークとの情報共有」での⼤都市部での急性期総合病院におけるモデル事業の⼀つになり得る取り組みである。電⼦カルテの診療情報などを利⽤して、服薬指導を⾏うことは患者への服薬目的の理解をより⾼めたり、かかりつけ薬剤師の増加に寄与すると考えられる。 しかし、電⼦カルテ情報共有の取り組みは、現在はまだ周辺の薬局に限られているため、今後はカルテ共有をどのように広めていくことが課題である。そして効率的で患者利益に繋がるような連携に努めていく必要があると考えられる。井上 裕貴:2, 林 誠:2, ⽵内 正紀:2, 中井 正彦:2, 野⽥ 雄⼆:1, 松本 修⼀:3, 網岡 克雄:4 |
金鯱薬薬連携研究会活動報告 |
2018年 9月 |
第51回日本薬剤師会学術大会 |
【目的】名古屋医療センター薬剤部と周辺4区(中区、東区、⻄区、北区)で⾦鯱薬薬連携研究会及びワーキンググループを⽴ち上げ、運⽤規則等の整備を⾏った。⼊退院を繰り返す患者や⾼度薬学的管理を必要とする患者、服薬困難患者など継時的管理が必要な患者を中⼼に、処⽅医の処⽅意図をより的確に掴み経過を⾒ていくことで、最適な治療を患者に提供していく。【⽅法】平成27年10⽉より名古屋医療センターの電⼦カルテを、⾦鯱メディネット(名古屋医療センターと診療所のICTによる連携を保険薬局に開⽰拡⼤)を通じて運⽤規則に同意した薬局に対して、電⼦カルテの公開に関する同意を取得できた患者に限定して公開。電⼦カルテ内の項目は、医師サマリー等も含め全て閲覧可能。投薬やお薬相談の際の資料とし活⽤する。疑義照会、処⽅変更、患者からの聴取項目等による担当医への報告や薬局での対処等の事例をワーキンググループで報告・検討する。電⼦カルテ閲覧による効果が得られた症例に関して報告する。また、電⼦カルテを利活⽤した服薬指導の質等の変化について検討する。【結果】平成30年5⽉現在で10薬局が電⼦カルテに接続し、同意取得患者は68例(昨年⽐34例増)が連携を⾏っている。電⼦カルテ閲覧により、検査値、サマリー、⼊院時の経過等の把握等ができ、患者個々に注視すべき点や投薬時に聴取すべき事が明確になった。また、⼊院中の投薬状況などが把握できる為、退院後の服薬指導がより的確に⾏えるようになっている。更に⾼度薬学的管理が必要な薬剤に関しては、薬剤部の専門薬剤師の協⼒も得られ、より詳細な情報共有と効果的な治療を⾏えるようになっている。⼊院時から途切れる事なく、外来、在宅医療までを円滑に連携できた事例もあった。【考察】病院外部からアクセスする事によるセキュリティ環境の問題や運⽤、閲覧する薬剤師の倫理的配慮、医師への電⼦カルテを保険薬局で閲覧する事への理解、患者への同意など様々な問題はあるが、医療機関と保険薬局間での電⼦カルテの情報共有化は、今後の地域包括連携における薬剤師活動に不可⽋であり、最終的に患者へのメリットが⼤きなものとなると考えられる。。中居 正彦:2, 林 誠:2, ⽵内 正紀:2, 井上 裕貴:2, 野⽥ 雄⼆:1, 沖 和代:1, 苺⾕ 育克:1, 菅⾕ 真理⼦:1, 松本 修⼀:3, 網岡 克雄:4 |
日本薬局学会シンポジウム3「地域包括ケアと多職種連携」網岡 克雄 (金城学院大学 薬学部) |
2018年11月 |
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第51回日本薬剤師会学術大会p0403金鯱約約連携研究会活動報告「電子カルテ閲覧による服薬支援事例集」 |
2018年11月 |
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P-323金鯱薬薬連携研究会活動報告~電子カルテ閲覧による服薬支援事例集2019 一般社団法人名古屋市薬剤師会[愛知県] 網岡克雄 長谷川摂子 |
2019年10月 |
第52回日本薬剤師会学術大会 |
保険薬局での電子カルテ閲覧運用:平成27年10月から開始し現在に至るシステム:独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター内の電子カルテを金鯱メディネットシステムの運用規定に準じた保険薬局を対象として、患者様から電子カルテ開示に同意を得られた場合のみ開示、閲覧可能項目:電子カルテ(病名、既往歴、医師の記録、看護師の録、薬剤師の指導記録、入退院時の情報、処方・注射内容、検査結果(一般検体病理検査レポート)、画像(CT, MRI, X線等)、レポート、経過表、サマリー)、紹介状や報告書など文書など連携薬局数:12件(令和元年10月現在) 連携患者数(累計):103例《考察》電子カルテ閲覧連携薬局も平成29年度10件であり平成30年度は12件と増加し、令和元年10月現在も12件である。連携薬局数に変化はないも累計連携患者数は、平成29年度60例、平成30年度77例、令和元年10月現在103例と増加傾向にある。症例事例からも電子カルテ閲覧により、患者の病名および病態把握から医師の処方意図および特にがんに関してはレジメン内容・投与計画の詳細把握、入退院の情報、検査値も可能な事がわかる。そのため、電子カルテ閲覧が連携薬局および患者に対しても有用であるために連携患者数が伸びていると思われる。又、電子カルテ閲覧により患者の病態および治療計画を把握することで副作用モニタリングの実施などで早期の有害事象の発見や入院時の処方薬の把握で重複薬の確認など積極的な薬学的介入ができ、トレーシングレポ-トの活用にもつながっている。更に院内の医師にもトレーシングレポートの普及により、保険薬局が電子カルテ閲覧をするメリットおよび薬薬連携の重要性の認識が浸透しつつあるように思われる。今後は、連携薬局増加の取り組みおよび質の高い薬学的介入ができるよう研修会を通じて実施するとともに更なる連携としてトレーシングレポートによる処方提案後に医師から処方変更が実施された場合はそのモニタリングを保険薬局が実施し、情報を病院にフィードバックできればと考えている。 |
P-325分割処方に対する患者への意識調査について国立病院機構 名古屋医療センター[愛知県] 網岡克雄 伊藤 佑奈 |
2019年10月 |
第52回日本薬剤師会学術大会 |
分割処方に対する患者意識調査平成28年度より分割調剤が可能となり、医師が処方時に指示した場合は、薬局で分割調剤を実施するこ とが義務付けられている。しかし、分割処方の有用性を患者や医療機関が理解できておらず、分割処方を利 用する患者が少ないとの報告もある。そこで今回、名古屋医療センター(以下、当院)で分割処方制度導入 する前に分割処方制度の理解度や有用性の意識を調査するために、患者にアンケート調査を行い、理解度と 患者の求める薬局機能の調査を行ったため報告する。今回の調査では、分割処方を認知している患者や分割処方を活用している患者の割合は、非常に少ない結果 であった。また認知している患者でも詳細を理解できていない患者が約半数であった。しかし、少数の分割処 方でメリットを感じた患者では、国の目指しているかかりつけ薬局機能に求められている内容が多く、分割処 方制度を利用してかかりつけ機能を十分に発揮していくことが示唆された。今回のアンケート結果をもとに、 当院で分割処方を導入する前には詳細な説明を行い、患者への有益性を十分に理解してもらい運用を構築する 必要が考えられた。 |