著書名 |
単著、 共著の別 |
出版年月 |
発行所・発表雑誌等 |
概要 |
「Condensed hetero aromatic ring systems.XI. A facile synthesis of isoq uinoline N-oxides.」 |
共著 |
1986年 8月 |
Heterocycles 第24巻 |
パラジウム触媒によるクロスカップリング反応を活用した、イソキノリンおよびイソキノリン-N-オキシドへの新規な閉環反応に関する報告。本閉環反応をナフチリジン合成にも応用した。(P2311~P2314)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)SAKAMOTO Takao、KONDO Yoshinor、MIURA Norio、HAYASHI Kazuhiko、YAMANAKA Hiroshi |
「Studies on as-triazine derivatives.XII.Synthesis of alkenyl-1, 2, 4-triazine derivatives.」 |
共著 |
1988年 5月 |
Chemical & Pharmaceutical Bulletin 第36巻 |
1, 2, 4-トリアジンに関する合成研究。3-トリクロロメチル体を選択的に合成し、これをトリフェニルフォスフィンと反応させることでイリドを容易に合成する手法を開発した。さらにこのイリドから1, 2, 4-トリアジン骨格の各種アルケンへの合成にも成功した。(P1721~P1726)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)SHOETSU Konno, SAGI Mataichi、TAKAHARU Etsuko、FUJIMURA Satoshi、HAYASHI Kazuhiko、YAMANAKA Hiroshi |
「New straightforward synthesis and characterization of a unique 1β-methylcarbapenem antibiotic biapenem bearing a σ-symmetric bicyclotriazoliumthio group as the pendant moiety.」 |
共著 |
1998年 3月 |
Journal of Organic Chemistry 第63巻 |
現在市販されているカルバペネム系抗生物質”ビアペネム”の合成法およびその物性に関する報告。イオン結合による不斉誘起という新しい概念の提唱や、現在までにほとんど報告例のない硫黄-酸素の非結合性相互作用を本化合物で見い出した。(P8145~P8149)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)KUMAGAI Toshio、TAMAI Satoshi、ABE Takao、MATSUNAGA Hiroshi、HAYASHI Kazuhiko、KISHI Ikuo、SHIRO Motoo、NAGAO Yoshimitsu |
「New enantiodivergent procedure for the syntheses of chiral α-substituted serines from α-alkyl-α-aminomalonates utilizing enzymic hydrolysis.」 |
共著 |
1998年 5月 |
Tetrahedron Letters 第39巻 |
α置換セリン誘導体は、天然物に含まれる特殊なアミノ酸として特異な生理活性を示す。本アミノ酸を合成する目的で、豚肝臓由来エステラーゼによるエナンチオ選択的加水分解反応とそれに続くエナンチオ分岐的還元反応を新規に開発した。この方法を用いることで、従来合成困難であったα置換セリン誘導体の両対称体を高選択的高収率で得ることができた。(P5571~P5574)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)SANO Shigeki、HAYASHI Kazuhiko、MIWA Toshio ISHII Takahiro、FUJII Michiho、MIWA Hiromi、Nagao Yoshimitsu |
「Novel efficient synthesis of 1-azabicyclo[1.1.0]butane and its application to the synthesis of 1-(1, 3-thiazolin-2-yl)azetidine-3-thiol useful for the pendant moiety of an oral 1β-methylcarbapenem antibiotic L-084.」 |
共著 |
1999年 3月 |
Tetrahedron Letters 第40巻 |
従来合成困難であった高歪小員環1-azabicyclo[1.1.0]butaneを安価な原料から高収率短工程で合成することに成功した。これを用いて、現在臨床開発中の経口カルバペネム系抗生物質”L-084”の中間体合成に応用し、工業化可能な合成ルートを確立した。さらに、合成困難な各種アゼチジン誘導体の合成にも成功している。(P3761~P3764)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)HAYASHI Kazuhiko、SATO Chisato、HIKI Shinsuke、KUMAGAI Toshio、TAMAI Satoshi、ABE Takao、NAGAO Yoshimitsu |
「Improved synthesis of an energetic material, 1, 3, 3-trinitroazetidine exploiting 1-azabicyclo [1.1.0]butane.」 |
共著 |
1999年10月 |
Heterocycles 第53巻 |
ジェット燃料、銃弾の起爆薬等として有用な高エネルギー物質1, 3, 3-trinitroazetidineの、1-azabicyclo[1.1.0]butaneを用いた合成ルートの開発。現在までに報告されている合成法の中で、最も短い工程である。(P447~P452)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)HAYASHI Kazuhiko、KUMAGAI Toshio、NAGAO Yoshimitsu |
「Chemoenzymatic total synthesis of (+)-conagenin, a low-molecular-weight immunomodulator.」 |
共著 |
2001年 4月 |
Tetrahedron Letters 第42巻 |
免疫調整剤で、微生物由来の天然物”コナゲニン”の全合成に成功した。リパーゼによる酵素アセチル化反応、エナンチオ分岐反応等を用い、本化合物の全合成を達成した。(P4029~P4031)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)SANO Shigeki、MIWA Toshio、HAYASHI Kazuhiko、NOZAKI Kazuo、OZAKI Yohei、NAGAO Yoshimitsu |
「Synthesis of azetidine derivatives using 1-azabicyclo[1.1.0]butane.」 |
共著 |
2001年 8月 |
Heterocycles 第56巻 |
高歪小員環1-azabicyclo[1.1.0]butaneの反応性に関する報告。現在までにほとんど報告されてこなかった本化合物の反応性を解明するとともに、合成困難な各種アゼチジン誘導体の合成にも成功した。さらには、新規なラジカル反応の可能性についても言及した。(P433~P442)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)HAYASHI Kazuhiko、HIKI Shinsuke、KUMAGAI Toshio、NAGAO Yoshimitsu |
「Highly chemoselective Pummerer reactions of sulfinyldiacetic acid derivative.」 |
共著 |
2001年12月 |
Tetrahedron Letters 第43巻 |
新規な高化学選択的Pummerer反応の開発。鎖状スルホキシドでの選択的なPummerer反応の報告例はほとんどない。本論文では、ルイス酸としての各種無機塩の特性を利用し、sulfinyldiacetic acid amide esterの転位をスムーズに進行させると同時に、その方向も高選択的に制御することに成功した。興味深いことにZnとSiでは、転位の方向が完全に逆転した。(P1519~P1522)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)NAGAO Yoshimitsu、MIYAMOTO Satoshi、HAYASHI Kazuhiko、MIHIRA Ado、SANO Shigeki |
「Synthesis of new chiral sulfinyldiacetic acid derivatives and attempt at chemoselective asymmetric Pummerer reaction.」 |
共著 |
2002年 2月 |
Chemical & Pharmaceutical Bulletin 第50巻 |
豚膵臓由来のリパーゼを用いて合成した光学活性なsulfinyldiacetic acid amide esterでの不斉Pummerer反応の開発。鎖状のスルフォキシドでの不斉Pummerer反応の成功例は極めて稀である。Siの特性と塩基を巧みに組み合わせた効果および、近年見出された硫黄-酸素間の非結合性相互作用の効果による反応機構を提唱した。(P558~P562)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)NAGAO Yoshimitsu、MIYAMOTO Satoshi、HAYASHI Kazuhiko、 MIHIRA Ado、SANO Shigekio |
「Mechanistic considerations for the consecutive cyclization of 2, 3-dibromopropylamine hydrobromide giving a strainedmolecule, 1-azabicyclo[1.1.0]butane.」 |
共著 |
2004年 1月 |
Chemical & Pharmaceutical Bulletin 第52巻 |
高歪小員環1-azabicyclo[1.1.0]butaneの生成機構に関しての考察。Li(I)に臭素が配位することで臭素-炭素結合を活性化することで反応が進行すると推測した。本反応手法は、1位置換アゼチジンの合成にも応用可能であり、温和な条件下高収率で目的物を得ることに成功した。(P89~P94)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)HAYASHI Kazuhiko、IIKEE Yoshifumi、GOTO Satoru、SHIRO Motoo、NAGAO Yoshimitsu |
「New synthetic methods for seven- and eight-membered cyclic ethers based on the ring-expansion reactions of hydroxy or lithioxy methoxyallenylisochroman derivatives.」 |
共著 |
2004年 2月 |
Synlett 2004年版 |
メトキシアレンの反応性を利用した、新規なパラジウム触媒環拡大反応の開発。容易に合成可能なisocuroman-1-one誘導体にアレニル基を導入し、次いでパラジウム触媒で反応させることで、環が拡大したベンゾオキセパン誘導体を高収率で得ることに成功した。さらに反応機構の検討も行い、従来ほとんど知られていないハイドロパラデーションを経由した機構であることを見出した。(P481~P484)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)NAGAO Yoshimitsu、TANAKA Satoru、HAYASHI Kazuhiko、SANO Shigeki、SHIRO Motoo |
「1-Azabicyclo[1.1.0] butaneの合成と応用に関する研究」 |
共著 |
2004年 3月 |
CAPIC徳島 |
高歪小員環1-azabicyclo[1.1.0]butaneの合成法、およびその応用に関する研究。従来合成困難であった本化合物を簡便かつ高収率で得る手法を開発し、経口抗生物質L-084、高エネルギー物質TNAZ、ポリマー等の合成に応用した。また本化合物の生成メカニズムについても考察し、他の高歪小員環の合成法も開発した。(博士論文)総頁数75頁 HAYASHI Kazuhiko |
「A Novel, mild, and facile method to prepare 6-methylidene penem derivatives.」 |
共著 |
2004年 9月 |
Journal of Organic Chemistry 第69巻 |
βラクタマーゼ阻害剤SB-206999Zの合成に関する研究。従来極めて合成困難であった本化合物を簡便かつ高収率で得る手法を開発した。また、その生成機構も解明した。(P5850~P5860)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)ABE Takao、SATO Chisato、USHIIROGOCHI Hideki、SATO Koich、TAKASAKI Tsuyoshi、ISODA Takeshi、MIHIRA Ado、YAMAMURA Itsuki、HAYASHI azuhiko、KUMAGAI Toshio、TAMAI Satoshi、SHIRO Motoo、VENKATESAN, Aranapakam M.、MANSOUR Tarek S |
「Highly stereoselective asymmetric Pummerer reactions that incorporate intermolecular and intramolecular nonbonded S…O interactions.」 |
共著 |
2006年 8月 |
Journal of American Chemical Society 第128巻 |
非結合性S…O相互作用を活用した不斉Pummerer反応の開発。分子間および分子内非結合性S…O相互作用が、従来極めて困難であった不斉Pummerer反応を容易にすることを見出した。さらに、溶液中においても分子間および分子内非結合性S…O相互作用が存在することを、初めて機器データで証明することに成功した。(P9722~P9729)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)NAGAO Yoshimitsu、MIYAMOTO Satoshi、MIYAMOTO Motoyuki、TAKESHIGE Hiroe、HAYASHI Kazuhiko、SANO Shigeki、SHIRO Motoo、YAMAGUCHI Kentaro、SEI Yoshida |
「Efficient Synthesis of Isothiocyanates Based on the Tandem Staudinger/aza-Wittig Reactions and Mechanistic Consideration of the Tandem Reactions」 |
共著 |
2006年11月 |
Chemical & Pharmaceutical Bulletin 第54巻 |
カルバペネム系経口抗菌剤L-084のペンダント合成に関する研究。本合成反応が、Staudinger反応とaza-Wittigが連続して起こった反応機構であることを各種機器データから確認した。(P1616~P1619)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)ISODA Takeshi、HAYASHI Kazuhiko、AMAI Satoshi、KUMAGAI Toshio、NAGAO Yoshimitsu |
「Synthesis and antibacterial activities of new quinolone derivatives utilizing 1-azabicyclo[1.1.0]butane」 |
共著 |
2007年 2月 |
Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters 第17巻 |
新規ニューキノロン系抗生物質の合成とその抗菌活性に関する研究。1-Azabicyclo[1.1.0]butaneから得られるアゼチジン誘導体を7位に導入した各種ニューキノロンを合成し、抗菌活性に関する構造活性相関を行った。その結果、レボフロキサシン、シプロフロキサシン、ガチフロキサシンに匹敵する高活性な化合物を見出すことに成功した。(P942~P945)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)IKEE Yoshifumi、HASHIMORO Kana、NAKASHIMA Masaaki、HAYASHI Kazuhiko、SANO Shigeki、NAGAO Yoshimitsu |
「Effects of Magnesium Salts and Amines on the Stereoselectivity in the Imine Aldol Reaction.」 |
共著 |
2007年12月 |
Chemical & Pharmaceutical Bulletin 第55巻 |
マグネシウム塩を用いたイミンアルドール反応に関する研究。マグネシウムのカウンターアニオンの種類によって生成物の立体選択性が逆転するという新しい現象を見出した。またこの現象は熱力学平衡の有無によって起こることも解明した。(P1773~P1775)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)HAYASHI Kazuhiko、KUJIME Eiko、KATAYAMA Hajime、SANO Shigeki、NAGAO Yoshimitsuitsu |
「Synthesis of new quinolone antibiotics utilizing azetidine derivatives obtained from 1-azabicyclo[1.1.0] butane.」 |
共著 |
2008年 3月 |
Chemical & Pharmaceutical Bulletin 第56巻 |
上記Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters(平成19年2月、第17巻)のfull paper。Letterで記載できなかった詳細な合成法と抗菌活性を示すとともに、新たな誘導体も加えて構造活性相関について考察した。(P346~P356)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)IKEE Yoshifumi、HASHIMORO Kana、KAMINO Mai、NAKASHIMA Masaaki、HAYASHI Kazuhiko、SANO Shigeki、SHIRO Motoo、NAGAO Yoshimitsu |
「Intramolecular nonbonded S…N interaction in rabeprazole.」 |
共著 |
2008年 6月 |
Chemical & Pharmaceutical Bulletin 第56巻 |
プロトンポンプ阻害剤“ラベプラゾール”における分子内S…N非結合性相互作用の研究。プロトンポンプ阻害剤で初めて本相互作用確認することができた。また、溶液中での相互作用について示唆する機器データも確認し、ラベプラゾールでの本相互作用の働きについても考察した。HAYASHI Kazuhiko、OGAWA Shiho、SANO Shigeki、SHIRO Motoo、NAGAO Yoshimitsu |
「Reaction of 1-azabicyclo[1.1.0] butane with activated amides.」 |
共著 |
2009年 7月 |
Heterocycles 第78号 |
高歪小員環1-azabicyclo[1.1.0]butaneの反応性に関する報告。活性アミドであるアシルチアゾリジンとの反応において、ルイス酸存在で反応が進行することを見出した。得られた化合物を加水分解することで、経口抗菌剤テビペネム(L-084)の重要中間体へと容易に変換することに成功した。(P1777~P1786)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)HAYASHI Kazuhiko、KUJIME Eiko、KTAYAMA Hajime、SANO Shigeki、NAGAO Yoshimitsu |
「Synthesi and reaction of 1-azabicyclo[1.1.0] hexane.」 |
共著 |
2009年10月 |
Chemical & Pharmaceutical Bulletin 第57巻 |
高歪小員環1-azabicyclo[1.1.0]hexane(ABH)の合成と反応性に関する報告。合成に関しては、1-azabicyclo[1.1.0]butaneへの閉環反応と同様、リチウムカチオンが反応を促進していることを見出した。得られたABHは、ハロゲン化アルキル、アシルクロライドと容易に反応し、ピロリジン誘導体およびピペリジン誘導体へと変換された。それぞれの生成量は、反応が熱力学支配で進行するか速度論支配で進行するかによって決定されることも見出した。(P1142~P1146)(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)HAYASHI Kazuhiko、KUJIME Eiko、KTAYAMA Hajime、SANO Shigeki、NAGAO、SHIRO Motoo、NAGAO Yoshimitsu |
「Synthesis of a Strain Molecule, 1-Azabicyclo[1.1.0]butane」 |
単著 |
2010年10月 |
Yakugaku Zasshi 第130 |
1-Azabicyclo[1.1.0]butaneの合成方法に関する総説。報告されている合成方法を概説するとともに、著者らが開発した方法の反応機構も解説した。引用文献は43報。(P1139 ~ P1346) HAYASHI Kazuhiko |
生化学者に好まれる化合物ライブラリーの構築を目指して |
共著 |
2018年 4月 |
有機合成化学協会誌 第76巻 |
生化学者が必要とする化合物ライブラリーについての提言。ドラッグライクネス(医薬品らしさ)の指標とは何か、またこの指標を用いたライブラリーの構築法について述べている。このラブラリーで重要なのは、ドラッグライクネスの指標にそれぞれ目安値を示し、その目安値内にある化合物群そろえることである。さらに、このライブラリーに天然物を加えることで、より医薬品らしさを備えた多様性のあるライブラーを構築することができることを提言した。市丸嘉、藤原裕未、林一彦 |
「Indirubin 3'-Oxime Inhibits Migration, Invasion, and Metastasis InVivo in Mice Bearing Spontaneously Occurring Pancreatic Cancer via Blocking the RAF/ERK, AKT, and SAPK/JNK Pathways」 |
共著 |
2019年 1月 |
Translational oncology |
膵管腺癌(PDAC)のマウスにインジルビン3'-オキシム(Indox)を腹腔内投与することで長期生存が確認された。これはPDACの増殖、浸潤、転位を阻害したためで、その病理学的分析結果も含め本論文でその詳細を概説した。市丸嘉、佐野 誠、梶原 一絵、戸邊 隆夫、吉岡 弘毅、宮入 伸一 |
題目/演目名等 |
発表年月 |
発表学会名等 |
概要 |
「1-Azabicyclo[1.1.0] butaneの生成メカニズム」 |
1999年 3月 |
日本薬学会 第119年会 |
高歪小員環1-azabicyclo[1.1.0]butaneの生成メカニズムの考察に関する発表。Li(I)に臭素が配位することで臭素-炭素結合が活性化され、反応が容易に進行すると推測した。本学会では、その推測に至る検討結果の詳細について発表する。林一彦、阿部隆夫、熊谷年夫、北村正孝、長尾善光 |
「チオジグリコール酸スルホキシド誘導体の不斉Pummerer反応」 |
1999年 3月 |
日本薬学会 第119年会 |
チオジグリコール酸スルホキシド誘導体を用いた不斉Pummerer反応に関する発表。Si(I)系ルイス酸と塩基を組み合わせた条件を開発した。本学会ではその詳細を報告した。長尾善光、宮本聡、三平亜土、林一彦、竹重陽恵、佐野茂樹 |
「高歪み1-azabicyclo [1.1.0]butaneの新合成法の開発ならびにその反応性」 |
1999年11月 |
第30回複素環化学討論会 |
1-Azabicyclo[1.1.0]butaneの合成法、反応性及び生成メカニズムに関する発表。本学会では、合成困難であった本化合物を簡便に高収率で得る合成法の開発経緯、及びその生成機構について発表した。さらには、本化合物の反応性や、現在臨床開発中の”L-084”、高エネルギー物質1, 3, 3-trinitroazetidine及びアゼチジンを基本骨格とするポリマー合成への応用についても言及した。長尾善光、林一彦、比企伸介、佐野茂樹、佐藤千里、玉井聖、阿部隆夫、熊谷年夫 |
「1-Azabicyclo [1.1.0] butane の生成機構に関する考察」 |
2004年 3月 |
日本薬学会 第124年会 |
1-Azabicyclo[1.1.0]butaneの生成メカニズムに関する発表。本学会では、明確でなかった生成メカニズムを解明する手法について発表した。さらに、本閉環手法を用いたアゼチジン誘導体の合成についても報告した。林一彦、池江克文、佐野茂樹、長尾善光 |
「Synthesis of the pendant moiety of oral 1β-methylcarbapenem antibiotic L-084 using 1-azabicyclo[1.1.0]butane」 |
2004年 4月 |
第10回薬物の分子設計と開発に関する日韓合同シンポジウム |
1-Azabicyclo[1.1.0]butaneを用いた経口1βメチルカルバペネム系抗菌剤の合成法に関する発表。本抗菌剤は現在臨床開発中である。従来の合成法と比較し、はるかに高い収率と少ない工程数で合成することが可能となった。HAYASHI Kazuhiko、IIKEE Yoshifumi、SANO Shigeki、NAGAO Yoshimitsu |
「Synthesis of the pendant moiety of oral 1β-methylcarbapenem antibiotic L-084 using 1-azabicyclo[1.1.0]butane」 |
2004年 5月 |
Pharmaceutical Sciences World Congress (PSWC2004) |
1-Azabicyclo[1.1.0]butaneを用いた経口1βメチルカルバペネム系抗菌剤の合成法に関する発表。本抗菌剤は現在臨床開発中である。従来の合成法と比較し、はるかに高い収率と少ない工程数で合成することが可能となった。HAYASHI Kazuhiko、IIKEE Yoshifumi、SANO Shigeki、NAGAO Yoshimitsu |
「高歪み1-azabicyclo [1.1.0]butaneの合成と新規抗菌剤合成への応用」 |
2004年10月 |
第30回反応と合成の進歩シンポジウム |
1-Azabicyclo[1.1.0]butaneの生成メカニズムとその応用性及びそれを用いた経口1βメチルカルバペネム系抗菌剤の合成法に関する発表。本学会では、明確でなかった生成メカニズムを解明するに至った経緯と新規な合成抗菌剤合成への応用についても報告した。長尾善光、林一彦、中島正晃、池江克文、佐野茂樹、佐藤千里、磯田武寿、玉井聖、阿部隆夫、熊谷年夫 |
「含イオウ常用医薬品に関する情報収集」 |
2005年 3月 |
日本薬学会 第125年会 |
現在日本で市販されている1131品目の常用医薬品を、イオウ官能基について調査分類することで得られた知見を発表。スルホキシド基とジスルフィド基を有する常用医薬品は、ほとんどがプロドラッグである等、いままで知られていなかった興味ある知見について報告した。長尾善光、林一彦、小川志穂、佐野茂樹 |
「1-Azabicyclo[1.1.0]butaneの合成と応用」 |
2006年 1月 |
日本薬学会東海支部特別講演 |
1-Azabicyclo[1.1.0]butaneの合成と応用について、名古屋市立大学薬学部にて、大学院生向けに講演を行った。講演内容は、現在までの研究内容をまとめたものである。林一彦 |
「アザビシクロブタンを活用したニューキノロン系抗菌剤の合成」 |
2006年 3月 |
日本薬学会 第126年会 |
1-Azabicyclo[1.1.0]butaneから合成される各種4員環をニューキノロンの7位に導入し、構造活性相関を行った。その結果、レボフロキサシン、シプロフロキサシンに匹敵する抗菌活性を持つ化合物を見出すことに成功した。池江克文、橋本佳奈、中島正晃、林一彦、佐野茂樹、長尾善光 |
「ラベプラゾール誘導体における分子内S…N非結合性相互作用」 |
2006年 3月 |
日本薬学会 第126年会 |
プロトンポンプ阻害剤であるラベプラゾールにおいて、分子内S…N非結合性相互作用を初めて確認することができ、その働きについても考察した。林一彦、小川志穂、城始勇、佐野茂樹、長尾善光 |
「1-Azabicyclo[1.1.0]butane (ABB)とアシルチアゾリジンとの反応」 |
2007年 3月 |
日本薬学会 第127年会 |
1-Azabicyclo[1.1.0]butaneとアシルチアゾリジンとの新規な反応の開発に成功した。また、得られた化合物の構造決定法も合わせて報告した。久次米永子、片山肇、林一彦 |
「高歪み小員環の合成研究」 |
2008年 3月 |
日本薬学会 第128年会 |
アザビシクロブタンの閉環機構につて解明した。また、本閉環反応を利用したアザビシクロ型の各種小員環への応用結果も併せて報告した。久次米永子、片山肇、林一彦 |
「高歪み小員環化合物1-azabicyclo[1.1.0]hexaneの合成」 |
2009年 3月 |
日本薬学会 第129年会 |
1-azabicyclo[1.1.0]hexane(ABH)の合成法を確立し、リチウムカチオンが本合成反応を促進していることも解明した。また、得られたABHと各種求電子剤との反応結果も併せて報告した。久次米永子、片山肇、林一彦 |
「高歪み小員環化合物1-azabicyclo[3.1.0]hexaneと求電子試薬との反応」 |
2010年 3月 |
日本薬学会 第130年会 |
「1-azabicyclo[3.1.0]hexaneの反応性に関する報告。本化合物と求電子試薬との反応では、熱力学支配下ではピペリジン誘導体が、速度論的支配ではピロリジン誘導体が生成することを見出した。本学会では、その理由と機構も併せて報告した。久次米永子、片山肇、林一彦 |
「1-Azabicyclo[1.1.0]butaneを活用したカルバペネム系経口抗菌剤Tebipenem pivoxilの合成」 |
2011年 3月 |
日本薬学会第131年会 |
カルバペネム系経口抗菌剤Tebipenem pivoxilの重要中間体の合成法に関する報告。1-Azabicyclo[1.1.0]butaneを用いた新規な3-メルカプトアゼチジンの合成法の開発に成功するとともに、その過程で見出した興味深い選択性を示す加水分解反応につても報告した。広兼綾乃、久次米永子、片山肇、林一彦 |
「1-Azabicyclo[1.1.0]butaneを活用したカルバペネム系経口抗菌剤Tebipenem pivoxilの合成」 |
2011年 7月 |
日本薬学会東海支部例会 |
カルバペネム系経口抗菌剤Tebipenem pivoxilの中間体の合成過程において、興味深い選択性で加水分解が進行する化合物を見出した。本講演では、その選択性を示す加水分解機構を調査し、メタノールがその特異な選択性引き起こしていることを報告した。広兼綾乃、久次米永子、片山肇、林一彦 |
「エステル基を有する常用医薬品に関する調査研究」 |
2011年 7月 |
日本薬学会東海支部例会 |
現在日本で使用されている常用医薬品1337品目からエステル基を有するものを抽出し、調査分類した。その結果、全体の約2割にあたる263品目がエステル基を有し、そのうちステロイドの割合が最も多い等、いくつかの興味深い知見を得た。新保沙織、林一彦 |
「カルボキシル基を有する常用医薬品に関する調査研究」 |
2011年 7月 |
日本薬学会東海支部例会 |
現在日本で使用されている常用医薬品1337品目からカルボキル基を有するものを抽出し、調査分類した。その結果、全体の約3割にあたる374品目がカルボキル基を有し、塩の形態をとることで化合物の物性を向上させる働きが最も多い等、いくつかの興味深い知見を得た。小木曽真由美、林一彦 |
高歪み小員環化合物1-azabicyclo[3.1.0]hexaneと求電子試薬との反応 |
2012年 7月 |
日本薬学会東海支部例会 |
高歪み小員環化合物1-azabicyclo[3.1.0]hexane(ABH)と求電子試薬との反応性に関する研究。興味深いことに、ABHは、反応する求電子試薬の種類によって生成物が異なることを見出した。すなわち酸塩化物、酸無水物、および塩化スルホニルとの反応ではピロリジン誘導体が、ハロゲン化アルキルや無水スルホン酸との反応ではピペリジン誘導体が生成する。本学会では、その理由についても報告した。 夏目真友子、久次米永子、杉江祥子、林一彦 |
エステル加水分解反応におけるリチウムカチオンの効果 |
2014年 3月 |
日本薬学会第134年会(熊本) |
各種エチルエステル体の塩基加水分解反応における、カチオンの効果を検討した。その結果リチウムカチオンが最も効果的であり、続いてカリウム、ナトリウムの順に続くことを見出した。本発表では、配位による隣接基効果についても議論した。(共同研究につき本人担当部分抽出不可)前田梓、市川喬士、石川縁、林一彦 |
塩基性エステル加水分解反応におけるカウンターカチオンの効果 |
2015年 3月 |
日本薬学会第135年会(神戸) |
前年度の薬学会第134年会で発表した内容をさらに広げ、各種エステルでのリチウムの効果の一般性も示した。加えて、反応機構についても提唱し、水存在下でのリチウムの効果についてより詳細に議論した。(共同研究につき本人担当部分抽出不可)小島由季、久富みさ生、島田紗矢香、市川喬士、林一彦 |
THF溶媒を用いた2層溶媒系加水分解反応におけるリチウムカチオンの作用 |
2016年 3月 |
日本薬学会第136年会(横浜) |
前年度のまでに、各種エステルのTHF-水2層系加水分解反応において、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムよりも水酸化リチウムの方が効果的であることを、一般性も含め報告してきた。本発表では、リチウムカチオンがTHFと溶媒和することで有機層に移行し、あたかも相関移動触媒様の働きで加水分解を促進していることを証明した。(共同研究につき本人担当部分抽出不可)原田侑美、山口遥加、成田慧美、林一彦 |
THF溶媒を用いた2層溶媒系エステル加水分解反応におけるリチウムカチオンの効果とその作用機構 |
2018年 6月 |
日本薬学会東海支部例会 |
THF - H2O二層溶媒系でのLiOHによるエステル加水分解反応が、NaOHやKOHより効果的であることをすでに報告した。本発表では、そのリチウムの効果を詳細に解明したので、その結果を報告した。解明した効果とは、LiカチオンはTHFに溶解することで、あたかも相関移動触媒様の作用で加水分解を促進しているというものであった。中山加奈恵、市丸嘉、林一彦 |
インディルビンの水溶性誘導体化法の開発と溶解補助剤の検証 |
2018年 6月 |
日本薬学会東海支部例会 |
インディルビン(Ind)は中医学で慢性骨髄性白血病に処方されていた生薬の活性成分で、サイクリン依存性キナーゼなどのタンパク質リン酸化酵素阻害作用によって、様々ながん細胞に対して増殖抑制作用を示す。既に我々はインディルビン3’-オキシム(Indox)や、5-メトキシインディルビン3’-オキシム(5MeO Indox) が強力な抗膵がん細胞活性を示すことを明らかにしているが、Ind誘導体は極めて難水溶性のため、製剤化のためには、生物活性増強と並行して水溶性誘導体化法を開発する必要があった。近年我々は、独自の水溶性誘導体化法を適用したInd誘導体としてインディルビンΔ1-2-メチルエーテル(Ind Δ1, 2O-Me)を開発し、抗がん細胞活性を維持しつつ、水性溶媒に対するInd誘導体の溶解度が向上することを報告した。本発表では、Indoxや5MeOIndoxへの水溶性誘導体化法の適用可否や、溶解補助剤の利用の適否を検討した結果を報告した。山森千穂、市丸嘉、林一彦 |
グラム陰性細菌由来情報伝達物質の抗真菌作用検証 |
2018年 6月 |
日本薬学会東海支部例会 |
がん患者やAIDS患者などの易感染性宿主では、深在性真菌症などの感染症が重篤な危険因子である。しかし、細菌感染症治療薬に比して真菌感染症治療薬は選択肢が乏しい上にそれらの忍容性は低く、効果的な抗真菌薬が必要とされている。そこで我々はアシルホモセリンラクトン(AHL)に着目した。AHLは、グラム陰性菌の細菌間情報伝達機構(クオラムセンシング(QS))の情報伝達物質で、恒常的に産生・放出されており、菌種により側鎖が異なる。本発表ではその脂肪酸側鎖の違いによるAHLの病原性真菌に対する抗真菌作用について報告した。牧瑛子、市丸嘉、林一彦 |
浸潤性膵管癌の自然発症モデルマウスに対するインディルビン誘導体の治療効果の検証 |
2018年 6月 |
日本薬学会東海支部例会 |
浸潤性膵管癌治療では投与薬物の選択肢が少なく新規治療薬の開発が望まれている。そこで、我々はインディルビン(Ind)に着目した。Ind誘導体はタンパク質キナーゼを阻害し、各種がん細胞に対して増殖抑制効果を示す。我々はスフェロイド形成と細胞増殖を指標にInd誘導体の抗腫瘍効果を探索し、Indoxおよび5位メトキシ置換Indox (5MeOIndox) が、マウス膵がん細胞単独培養・線維芽細胞との共培養の両条件下でスフェロイド形成と増殖を抑制することを見出した。これら化合物はxenograftモデルでも増殖抑制効果を示し、腫瘍組織のリン酸化サイクリン依存性キナーゼ-1量とサイクリンB量を低下させ、さらにアポトーシスを誘導していた。本研究では浸潤性膵管癌の自然発症モデルに対するInd誘導体の抗腫瘍効果を検討し、その結果を本学会で発表した。市丸嘉、佐野誠、吉岡弘毅、林一彦、宮入伸一 |
高歪み小員環化合物1-azabicyclo[3.1.0]hexaneと求電子試薬との反応 |
2018年 6月 |
日本薬学会東海支部例会 |
高歪み小員環1-azabicyclo[3.1.0]hexane(ABH)と求電子試薬との反応性に関する報告である。興味深いことに、求電子試薬の種類によって生成物が異なることが判明した。すなわち、酸塩化物、酸無水物、および塩化スルホニルとの反応ではピロリジン誘導体が、ハロゲン化アルキルとスルホン酸無水物との反応ではピペリジン誘導体が主に生成した。本発表では、その機構についても併せて報告した。 |
著書名 |
単著、 共著の別 |
出版年月 |
発行所・発表雑誌等 |
概要 |
「活性アミド化合物」 |
共著 |
1990年12月 |
特許公開平2-292269号 |
現在市販されているカルバペネム系抗生物質”ビアペネム”の中間体に関する合成法の特許。複素環が配位したSn(II)錯体を用いる反応によって複数の不斉炭素を構築し、かつ使用した複素環試薬を回収する方法。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)熊谷年夫、林一彦、長瀬祐之助 |
「結晶形態の1-メチル-2-ジフェニルホスホリルオキシ-カルバペネム化合物」 |
共著 |
1992年11月 |
特許公開平4-330085号 |
現在市販されているカルバペネム系抗生物質”ビアペネム”の中間体に関する分離精製法の特許。従来困難とされていた本中間体の結晶化に成功し、X線結晶解析により結晶であることを決定した。また反応後の精製にこの結晶化法を用いることで容易に分離精製が可能となった。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)金田宗一、林一彦、熊谷年夫 |
「カルバペネム化合物の製造法」 |
共著 |
1994年 1月 |
特許公開平6-16680号 |
現在市販されているカルバペネム系抗生物質”ビアペネム”の最終中間体に関する合成法の特許。4工程の反応を連続的に行う方法。生成物および反応剤の反応性を考慮し、溶媒の種類、試薬の量、反応時間等の最適化を行った。さらに最終中間体の結晶化に成功、X線結晶解析により結晶であることを決定すると同時に、容易な分離精製法を確立した。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)嶋田修、阿部隆夫、林一彦 |
「Preparation of 2-{[1-(thiazol-2-yl)azetidin-3-yl]}thiocarbapenem derivatives」 |
共著 |
1995年12月 |
US(アメリカ)第5659043号 |
新規カルバペネム系抗生物質の探索に関する特許。細菌の細胞膜の構造と作用部位の酵素の働きを考慮し、広い抗菌スペクトルと強い抗菌活性を有する化合物をデザイン合成した。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)HAYASHI Kazuhiko、SATHO Chisato、TAMAI Satoshi、ABE Takao、ISODA Takeshi、MIHIRA Ado |
「2-[(4-ハロゲン置換フェニル)チオ]-カルバペネム誘導体」 |
共著 |
1996年 1月 |
特許公開平8-12675号 |
新規経口カルバペネム系抗生物質の探索に関する特許。腸管細胞の機能を考慮し、高い経口吸収性と強い抗菌活性を有する化合物を合成し、その生理活性を確認した。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)林一彦、磯田武寿、阿部隆夫、熊谷年夫 |
「2-[(ピリジル置換)チオ]-カルバペネム誘導体」 |
共著 |
1996年 1月 |
特許公開平8-12676号 |
新規経口カルバペネム系抗生物質の探索に関する特許。腸管細胞の機能および構造を考慮し、高い経口吸収性を有する化合物を合成し、その生理活性を確認した。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)林一彦、磯田武寿、阿部隆夫、熊谷年夫 |
「3-Mercapto-1-(4, 5-Dihydrothiazol-2-yl)- azetidine derivatives」 |
共著 |
1996年 6月 |
EP(ヨーロッパ)第0717042A1号 |
現在臨床開発中の経口カルバペネム系抗生物質”L-084”の中間体に関する合成法の特許。従来合成に多工程を必要とし、かつ低収率であった中間体を、1-azabicyclo[1.1.0] butaneを利用する反応を開発することで、短工程高収率で合成することに成功した。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能) HAYASHI Kazuhiko、SATHO Chisato、TAMAI Satoshi |
「Sulfur-containing compounds. Method for their use and preparation」 |
共著 |
1997年 2月 |
US(アメリカ)第5783703号 |
新規カルバペネム系抗生物質の探索に関する特許。細菌の細胞膜の構造と作用部位の酵素の働きを考慮し、広い抗菌スペクトルと強い抗菌活性を有する化合物をデザインし、合成した。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)ABE Takao、ISODA Takeshi、TAMAI Satoshi、KUMAGAI Toshio、MIHIRA Ado、SATHO Chisato、HAYASHI Kazuhiko |
「1-アザビシクロ [1.1.0] ブタン製造法」 |
共著 |
1997年 3月 |
特許公開平9-77770号 |
高歪小員環の合成法に関する特許。Li(I)の特性を利用して、従来合成困難であった高歪み化合物1-azabicyclo[1.1.0]butaneの合成に成功した。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)林一彦、佐藤千里、玉井聖 |
「チオール化合物」 |
共著 |
1997年 5月 |
特許公開平9-136888号 |
現在臨床開発中の経口カルバペネム系抗生物質”L-084”の中間体に関する合成法の特許。従来合成に多工程を要し、かつ低収率であった中間体を、1-azabicyclo[1.1.0]butaneを利用することで、短工程高収率で合成することに成功した。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)林一彦、佐藤千里、玉井聖 |
「Carbapenem compounds」 |
共著 |
2000年 3月 |
国際公開第WO00/15640号 |
新規カルバペネム系抗生物質の探索に関する特許。細菌の細胞膜の構造と作用部位の酵素の働きを考慮し、広い抗菌スペクトルと強い抗菌活性を有する化合物を合成し、その生理活性を確認した。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)阿部隆夫、金田宗一、林一彦 |
「アルコールの製造方法」 |
共著 |
2002年 6月 |
特許公開平14-167364号 |
樹脂を用いたアルコール類の分離精製法に関する特許。樹脂の特性および反応性を活用し、分離困難なアルコール混合物より1級アルコールのみを除去する方法を確立した。さらに、現在市販されているニューキノロン系抗生物質”クラビット”の重要中間体の分離精製にも成功した。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)林一彦、大西啓一、森澤義富 |
「Process for purification of piperidine derivatives by formation of salt and dissolution in aqueous acid and base」 |
共著 |
2002年 8月 |
国際公開WO02/85858 |
ピリジン誘導体の精製方法に関する特許。各種ピリジン誘導体のみならず、現在市販されている”パーフェニドン”の精製にも成功した。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)谷口智子、林一彦、大春一也 |
「アルコキシフルオロベンゼンの製造方法」 |
共著 |
2002年 9月 |
特許公開2002-255885号 |
各種医薬品の中間体として有用な表題化合物の合成法に関する特許。相間移動触媒を使用することで合成および単離精製が容易になり、大量合成可能な合成法となった。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)林一彦、大西啓一 |
「Process for preparation of fluorine compounds having geminal-difluoro groups」 |
共著 |
2002年11月 |
国際公開WO03/14087号 |
抗リュウマチ剤の中間体の合成に関する特許。新規なフッ素化反応を開発することで、副生物の生成を抑え、収率を大幅に向上させた。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)谷口智子、林一彦、森澤吉富 |
「gem-ジフッ化物の製造方法」 |
共著 |
2003年 2月 |
特許公開2002-338517号 |
抗リュウマチ剤の中間体の合成に関する特許。フッ素化反応を開発するとともに、分離困難な副生物を誘導体化することで除去することに成功した。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能) 嘉賀晋介、林一彦、大春一也 |
「Process for preparation of 5-methyl-1-phenyl-2-pyridone by phenylation of 5-methyl-2-pyridone with bromobenzene」 |
共著 |
2003年 2月 |
国際公開WO02/60853号 |
現在市販されている肺繊維症薬”パーフェニドン”の合成法に関する特許。Cu触媒を用いたクロスカップリング反応を開発することに成功した。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)王舒鐘、林一彦、嘉賀紳介、大春一也 |
「含フッ素乳酸誘導体の製造方法」 |
共著 |
2003年 9月 |
特許公開2003-252831号 |
現在臨床開発中の尿失禁剤”KW-7158”の中間体の合成に関する特許。新規な合成ルートの開発に成功した。特に鍵反応では、無機塩であるSbCl5の特性を生かすことで、温和な条件下高収率で反応を進行させることに成功した。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)林一彦、大春一也、松村靖、森澤吉富 |
「2,4,5-トリフルオロ-3-メチル-6-ニトロ安息香酸の製造方法」 |
単著 |
2003年11月 |
特許公開2003-335730号 |
ニューキノロン系抗生物質の中間体の合成に関する特許。新規な合成ルートの開発に成功した。本ルートはニトロ化、アセチル化、KFフッ素化、ハロホルム反応等、基礎的な有機反応を巧みに組み合わせることで、安価な原料から目的の中間体まで高収率低コストで合成することに成功した。林一彦 |
「Preparation of high-purity 2-monofluoro-3-oxoalkanoic acids by fluorination using them as solvents」 |
共著 |
2004年10月 |
特許公開2004-292413号 |
直接フッ素化反応によるα-モノフルオロ-β-ケトエステルの合成方法に関する特許。フッ素ガスを用いる反応は低コストで有用な方法であるが、選択性・収率に難がある。しかし目的物であるα-モノフルオロ-β-ケトエステルを溶媒として用いると、選択性・収率が大幅に向上することが判明した。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)Chamberse, Richard Dickinson、林一彦、岡添隆 |