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フリガナアンドウ レイコ
ローマ字ANDO Reiko
氏名安藤 玲子
メールrei@kinjo-u.ac.jp
学位教育学修士 
所属人間科学部 / 多元心理学科
職名教授
所属学会日本心理学会 日本社会心理学会 日本パーソナリティ心理学会 日本健康心理学会 
専門分野心理学   
研究課題メディア使用が精神的健康、対人行動に与える影響 メディア使用の教育効果 ライフスタイルと精神的健康 

学会及び社会における活動等

開始年月 活動内容 終了年月
1999年 4月 日本心理学会学会員 現在に至る
1999年 4月 日本社会心理学会会員 現在に至る
1999年 4月 日本健康心理学会会員 現在に至る
1999年 4月 日本パーソナリティ心理学会会員 現在に至る
1999年 4月 The American Psychological Association (APA) 会員 2009年 9月迄
2003年 4月 日本教育工学会会員 2010年 3月迄
2003年 4月 日本シミュレーション&ゲーミング学会会員 2012年 3月迄
2005年 4月 ネットワーク配信コンテンツ活用推進事業 三鷹市地域アドバイザー 2007年 3月迄
2006年 4月 日本パーソナリティ心理学会 広報委員会委員 2008年 3月迄
2008年11月 日本パーソナリティ心理学会 編集委員会委員 2013年 3月迄
2011年 4月 日本社会心理学会 全国理事 2015年 3月迄
2019年11月 日本心理学会 認定心理士資格認定委員 2021年11月迄
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受賞歴

受賞年月 受賞名
2001年 9月 日本性格心理学会(現日本パーソナリティ心理学会)優秀大会発表賞
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著書

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
インターネットの心理学‐教育・臨床・組織における利用のために‐ 共著 2000年 5月 学文社 担当章の“ヴァーチャル大学の現在と未来”では、インターネットの普及と共に登場してきた現実のキャンパスをもたないヴァーチャル大学に関して、先進的な取り組みをしている米国などの世界的な動向と概要を挙げ、ヴァーチャル大学が社会的・経済的・心理的にどのような利点と問題をもたらすのかに関する知見、そして、今後の課題、将来像などについてまとめた。(Pp. 48-58;181頁)坂元章 編著、分担執筆 坂元章・小林久美子・安藤玲子(総著者数14名)本章に関しては単著。
インターネットの心理学‐教育・臨床・組織における利用のために‐ 共著 2000年 5月 学文社 担当章の“付録 インターネット用語の解説”では、著書の中で使われている「フレーミング」「CMC」などのインターネット用語に平易な解説文をつけた。(Pp. 175-181;181頁. 共同研究のため、本人担当部分抽出不可能) 坂元章 編著、分担執筆 坂元章・小林久美子・安藤玲子(総著者数14名)
メディアと人間発達 共著 2003年12月 学文社 担当の“テレビゲームは、脳の発達に悪影響を及ぼすか”では、「ゲーム脳」などで話題になっているテレビゲームの脳への悪影響論の概観をまとめた後、テレビゲーム使用時の脳活動を扱った他の脳科学研究や高次脳機能に関する基礎的研究などから検討を行った。その結果、テレビゲーム中の前頭前野の活動低下は生じるであろうが、それと脳の発達への影響を論じるには時期尚早であるという知見をまとめた。(Pp. 125-128.;247頁)坂元章 編著、分担執筆 向田久美子・近江玲・安藤玲子(総著者数15名) 本コラムに関しては単著。
子どもとニューメディア 共著 2007年 6月 日本図書センター リーディングス 日本の教育と社会 10巻 広田昭幸(監修) 執筆箇所の“インターネット使用が中学生の孤独感・ソーシャルサポートに与える影響”では、インターネット使用が中学生の友人関係の孤独感と身近な他者から受けるソーシャルサポートにどのような影響を与えるのかについての検討結果を述べた。中学生298 名を対象に2波のパネル調査を行った結果、Eメールの使用から友人関係の孤独感へ、インターネット使用全般からソーシャルサポートへいずれもポジティブな効果がみられ、特に、インターネットを介して知り合った友人からのソーシャルサポートが増加していた。(Pp.372-386.;396頁)※平成17年発行のパーソナリティ研究 14巻に掲載された論文が、関連論文として収録。安藤玲子・高比良美詠子・坂元章。 北田暁大・大多和直樹(編著)
理科大好き!の子どもを育てる-心理学・脳科学者からの提言- 共著 2008年 1月 北大路書房 担当章の“インターネット使用と子どもの能力”では、子どもを対象とした内外のインターネット研究の知見をまとめ、インターネットの使用が子どもの教育面、心理面に与える影響について、悪影響と効果の両面から論じた。(Pp.128-150.;173頁.共同研究のため、本人担当部分抽出不可能)高比良美詠子・安藤玲子・坂元章。無藤隆(編著)
心理学Ⅰ・その理論と方法ー自分を知り他者を知るために 共著 2011年 6月 川島書店 本書は大学の心理学の授業でテキストとして使用することを想定した著書である。担当章の『第7章 性格(パーソナリティ)の形成』 では、人間のパーソナリティがどのように形成されるのかについて、パーソナリティに関する諸理論、パーソナリティの測定方法、パーソナリティの形成に関わる内的・外的要因などについて、図表を交えながら、なるべく平易に説明した。(Pp.81-94.;201頁)安藤玲子。河野義章(編著)
子ども期の養育環境とQOL 共著 2012年 9月 金子書房 担当章の『6章 幼児期の問題行動と家庭力』では、幼稚園児を持つ保護者対象の調査結果について、平易にまとめた。この調査は東京都北区の幼稚園の保護者1115世帯を対象に行われた(回収率69% 対象者77名)。保護者の子どもの頃の体験と、現在の家庭力、子どもの問題行動との関係について、学歴を調整変数として分析を行った結果、保護者の子どもの頃の体験は、概ね学歴によって差はなかったが、美術館や博物館に行く、図鑑を見たり天体観測をするなどの文化体験は、高学歴の保護者の方がより多く体験していた。また、現在の家庭力は保護者が高学歴であるほど高いこと、子どもの問題行動は保護者が低学歴なほど多く見られることが示された。更に、現在の家庭力と子どもの問題行動との関係を見たところ、家庭での「しつけ」や「豊富な体験機会」、「文化・芸術体験」などが多いことが、子どもの問題行動抑制の鍵となっている可能性が示唆された。(pp.101-117;169頁)菅原ますみ(編著)。池田ますみ・安藤玲子・宮本康司。主として結果から考察を担当。
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学術論文

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
健康・体力づくりスポーツイベント参加者・不参加者の参加経験からみた参加動機とイベント情報入手方法 共著 1995年10月 東京学芸大学紀要第5部門 芸術・健康・スポーツ科学,第47集 関東のある地域で、恒例行事となっている健康・体力づくりイベントへの参加・不参加要因を探るため、近郊住民に質問紙調査を行った。参加者と不参加者に関して比較検討を行った結果、時間的余裕の無さ、健康情報取得への消極さ、参加経験の無さが不参加要因として挙がった。一度でも参加したことがあれば、その後の参加動機が増すことから、地域住民への効果的な広報の重要さが議論された(p.175-191.)池田克紀・室星隆吾・安藤玲子(総著者数7名)
ウエルネスの観点から見た大学生のライフスタイル-学年別自覚的健康度とウエルネスライフ- 共著 1996年10月 東京学芸大学紀要第5部門 芸術・健康・スポーツ科学,第48集. 大学生に質問紙調査を行い、学年によって大学生が自らの健康状態をどのように認知しているのかについて確認し、ライフスタイルとの関係を検討した。その結果、ライフスタイルと主観的な健康度には相関関係があり、高学年になるほど、健康的なライフスタイルから離れ、主観的健康度が下がるようであった。(p.189- 200. 共同研究のため、本人担当部分抽出不可能) 池田克紀・安藤玲子・勝山朗・長谷川睦
インターネットと心の健康 習志野市M地区におけるメディア利用の実態  単著 2001年 2月 調査報告 カルチュラルエコロジー研究委員会メディア倫理部会 町内会の主導で町内全域にケーブル回線を敷設し、いち早くブロードバンド化に成功した千葉県習志野市のM地区の住人を対象に、パソコンやネットなどの電子メディアがどの様に活用されているのかについて、質問紙を用いた悉皆調査を行った。その結果、恵まれた環境で、パソコンやネットを活用している人が多く、パソコンやネットを様々な目的に有効利用している人ほど、精神的に健康であることなどが示唆された。(Pp.33-41.)安藤玲子
インターネット使用が情報活用の実践力に及ぼす効果-中学生の準実験による評価研究- 共著 2001年 9月 日本教育工学会論文誌, 25 本研究では、学校でのネット活用が、中学生の情報活用の実践力を伸ばすかについて、ネット活用校3校と未活用校2校を比較する準実験モデルで検討した。約半年の間隔で、ネット導入前に2回、導入後に1回、計3回の調査を実施した。その結果、ネット活用校の方が非活用校より、情報活用の実践力全体、収集力、判断力、処理力、発信・伝達力に伸びが見られた。(p. 63-71. 共同研究のため、本人担当部分抽出不可能) 内藤まゆみ・坂元章・安藤玲子(総著者数13名)
コンピュータネットワーク上の自己表現を介したコミュニティ形成の社会心理学的研究 共著 2002年 NTTコミュニケーション科学基礎研究所 2001年度 受託研究実施報告書 担当章「ホームページを介した対人関係の形成」本研究では、個人サイトが対人関係構築の場として設計されているかについて検討した。@niftyからランダムに選択された1000サイトから個人サイトと判断された253サイトのコンテンツ内容を分析した。その結果、75.5%で、掲示板やチャットルーム、ウェブリングなどのコミュニケーションコンテンツを設置しており、これらのコンテンツを通して新たな対人関係が形成していることなどが示された。(Pp.3-1〜3-21.第2著者と2:1の割合で分担した)安藤玲子・小林久美子・川浦康至 川浦康至(著)
中高齢者におけるインターネット利用の心理的効果の検討 佐藤公彦(編)旭硝子財団助成研究成果報告-2002- 共著 2002年 2月 財団法人旭硝子財団 中高齢者のネット利用の心理的効果の検討のため、5名の中高齢者(54〜78歳)に、自宅でのPC・ネット講習を1年間提供するという形で参与観察を行った。その結果、興味とペースに合わせた講習を行うことで、①PCスキルのない中高齢者のITスキルが向上し得ること、②PCやネットに関する家族の会話や遠方の親戚や友人との交流が増加したり、会社の同僚との関係が深まること、③ITスキルの向上や対人関係の充実から自己効力感や幸福感などに効果があることが示唆された。(Pp. 141-142.)坂元章・安藤玲子
インターネットの使用が大学生の情報活用の実践力に及ぼす影響 共著 2002年 3月 坂元昂(研究代表者)高等教育改革に資するマルチメディアの高度利用に関する研究(領域番号120)平成13年度科学研究費補助金(特定領域研究A)研究成果報告書(計画研究) 本研究では、ネット使用が情報活用の実践力を高めるかについての検討を、大学生を対象に行った。2波のパネル調査を実施し、構造方程式モデルによる分析を行った。その結果、Eメールの送受信は、情報活用の実践力の下位能力である発信・伝達力、表現力、処理力を高め、Webページの閲覧は、収集力、表現力、処理力を高めていた。一方、Eメールの送受信とWebページの作成は、創造力を低める傾向にあった.(Pp. 51-56. 共同研究のため、本人担当部分抽出不可能)高比良美詠子・安藤玲子・坂元章
テレビゲームが脳の活動や発達に及ぼす影響 共著 2002年 3月 コンピュータエンターティンメントソフトウェア協会(編)ゲームソフトにおけるレーティングシステム構築のための調査-平成13年度- テレビゲームの使用が子どもの脳の発達に悪影響を与えると論じ、世間の注目を集めた2つの研究の概観をまとめた後、テレビゲームと脳活動に関しての他の研究や、高次脳機能に関する基礎的研究、心理学的研究などから、悪影響論の検討を行った。(Pp. 193-307.)坂元章・安藤玲子
インターネットの使用が大学生の情報活用の実践力に及ぼす影響 共著 2002年12月 日本教育工学会論文誌26 大学生を対象に、ネット使用が情報活用の実践力を高めるかについて検討した。2波のパネル調査を実施し、構造方程式モデルによる分析を行った。その結果、Eメールの送受信は、情報活用の実践力の下位能力である発信・伝達力、表現力、処理力を高め、Webページの閲覧は、収集力、表現力、処理力を高めていた。一方、Eメールの送受信とWebページの作成は、創造力を低める傾向にあった.(p.91-96. 共同研究のため、本人担当部分抽出不可能)高比良美詠子・安藤玲子・坂元章
学校におけるインターネットの活用が生徒の情報化社会レディネスに及ぼす効果-中学生を対象にした準実験による評価研究- 共著 2002年12月 日本教育工学雑誌,26 本研究では、学校でのネット使用が中学生の情報化社会レディネス(望ましい情報化社会に参画する態度)を高めるかについて、ネット活用校3校と未活用校2校で準実験を行った。約半年間隔で、ネット導入前2回、導入後1回の計3回の調査を実施した結果、ネット活用校で情報化社会レディネスがより高まるという効果は示されず、教育プログラムによる情報化社会レディネス育成の必要性が議論された。(p.377-383.共同研究のため、本人担当部分抽出不可能)橿淵めぐみ・坂元章・安藤玲子他(総著者数13名)
メディア使用と大学生の情報活用の実践力との因果関係-インターネットツールと他のメディアとの比較-  共著 2003年 3月 坂元昂(研究代表者)『高等教育改革とマルチメディア教育利用』研究(領域番号120)平成14年度科学研究費補助金(特定領域研究A01)研究成果報告書(計画研究) 大学生を対象にパネル調査を実施し、メディア使用が情報活用の実践力に与える影響についてネットツールと他メディアとの比較を行った。その結果、情報活用の実践力への影響はネットツールのほうが強く、Web ページの閲覧やEメールなどが、収集力、処理力、表現力、発信・伝達力などをあげる一方で、Webページの作成は創造力を下げていた。その他のメディアでは、マンガが表現力を下げる一方で、ラジオが創造力を高めていた。(Pp. 75-85)安藤玲子・坂元章
テレビゲームが脳に及ぼす影響に関する文献研究 共著 2003年 5月 財団法人イメージ情報科学研究所 ゲームソフトが人間に与える影響に関する調査報告書 世間にインパクトを与えたテレビゲームの脳への悪影響を論じた代表的な2つの研究の概観をまとめた後、テレビゲーム使用時の脳活動を扱った他の研究や高次脳機能に関する基礎的研究、脳機能に関連する心理学的研究などから、悪影響論の検討を行った。その結果、テレビゲーム中の前頭前野の全体的活動の低下は明らかであろうが、それが脳の発達に及ぼす影響について論じるのは時期尚早であると結論づけた。(Pp.2-1〜2-30.)安藤玲子・坂元章
書評.ゲーム脳の恐怖 シミュレーション&ゲーミング 13 70-71 単著 2003年 6月 シミュレーション&ゲーミング,13. テレビゲーム使用の脳への悪影響を論じ、話題となった著書である『ゲーム脳の恐怖』に関しての書評である。テレビゲームと脳との関係の研究に一石を投じ、研究促進に貢献した点を評価しつつ、著書において論拠が不明確な点や方法論に関しての疑問、今後の研究で補うべき点などを挙げ、全体としてやや批判的な論調となった。(p.70-71.)安藤玲子
The effect of the Internet in schools on children’s ability of practical use of information: A quasi-experimental study of secondary school students. 共著 2003年 9月 Educational Technology Research,26(1) 学校でのネット活用が、生徒の情報活用の実践力を伸ばす効果を持つのかについて、ネット活用校3校と未活用校2校を比較する準実験モデルで検討した。中学生対象に約半年の間隔で、ネット使用前に2回、使用後に1回、計3回の調査を実施した。情報活用の実践力の変化について、時間の経過の影響を統制して分析した結果、ネット活用校の方が非活用校より、情報活用の実践力全体、収集力、判断力、処理力、発信・伝達力に伸びが見られた。(p.11-20. 共同研究のため、本人担当部分抽出不可能)Naito, M., Sakamoto, A., Ando, R.(総著者数13人)
インターネットで構築された対人関係と精神的健康-インタビュー調査から-(学内審査) 単著 2003年12月 お茶の水女子大学21世紀COEプログラム「誕生から死までの人間発達科学」平成14年度公募研究成果論文集 ネット上の対人関係を持つ人を対象にインタビュー調査を行なった。ネット上の対人関係形成の促進要因と精神的健康への影響について検討した結果、①自己開示や好意の一致、②ネット上の印象と対面での印象の一致などが親密化の促進要因だった。そして、①好意的反応への快感情、②精神的支援の獲得などが精神的健康へのポジティブ要因として、①対人関係の空しさ、②不信感、③情報流出の不安などがネガティブ要因として抽出されたが、ネガティブ要因への対処法は習得されており影響は少ないと考えられた。(p.3-14.)安藤玲子
インターネット使用がソーシャルスキルに及ぼす影響-パネル調査による評価研究- 共著 2003年12月 日本教育工学会論文誌,27 EメールやWebページの閲覧などのネットツールの使用がソーシャルスキル(会話スキル、問題解決スキル、仕事・勉強スキル)に及ぼす影響を検討した。情報系専門学校の男子学生を対象にパネル調査を行い、構造方程式モデリングを用いて因果関係を分析した。その結果、Eメール、ネットワークゲームの使用がソーシャルスキル全体を高めること、ネットワークゲームの使用が問題解決スキルを高めることが示された。(p.117-120. 共同研究のため、本人担当部分抽出不可能)鈴木佳苗・坂元章・安藤玲子他(総著者数6名)
大学生のメディア利用と情報活用の実践力との因果関係 共著 2003年12月 日本教育工学会論文誌, 27 大学生対象にパネル調査を実施し、活字・視聴覚・電子メディアの使用量と情報活用の実践力との双方向の因果関係を検討した。その結果、マンガと表現力との間に負の相乗効果がみられた。全体的に、大学生のメディア使用の影響は、子どもよりも低いが、創造力はラジオ使用によって高まり、パソコン使用によって低下していた。一方、実践力からメディア使用量への影響については、実践力が高いほど新聞の使用量が増え、テレビやビデオなどの視聴覚メディアの使用量が減っていた。(p. 89-92.)安藤玲子・坂元章
インターネット使用が子どもの精神的健康に及ぼす影響に関するパネル研究-小学生における目的別ネット使用の効果- 共著 2004年 3月 お茶の水女子大学21世紀COEプログラム「誕生から死までの人間発達科学」プロジェクトⅠ(編)基礎的心理発達過程の解明と教育的支援平成15年度研究報告書 本研究では、小学生を対象にパネル調査を行い、ネットの使用が小学生の精神的健康や社会的不適応に与える影響について検討を行った。その結果、特に、家族や友人とのやり取りや、新しい友だちをつくるなどの対人的な目的でネット使用をするほど、攻撃性の各側面や、非現実感、抑うつ感などが高くなることが示された。一方、宿題や勉強のためにネットを使うほど、友人関係の孤独感を下げる効果が示された。(Pp.43-45.)安藤玲子・高比良美詠子・坂元章
インターネット利用が人生満足感と社会的効力感に及ぼす影響-情報系専門学校男子学生に対するパネル調査- 共著 2004年 9月 パーソナリティ研究,13, 男子学生173名を対象にパネル調査を行い、ネット使用がネット上の対人関係数を介して、人生満足度および社会的効力感に影響を及ぼすかを検討した。その結果、(1) 同期・非同期ツールの使用は、共にネット上の対人関係を拡大させる、(2) 同期ツールの使用は、ネット上の異性友人数を介して人生満足度を高める、(3) 同期ツールの使用はネット上の知人や同性友人数を介して、非同期ツールの使用はネット上の知人数を介して、社会的効力感を高めることが示された。(p. 21-33.)安藤玲子・坂元章・鈴木佳苗他(総著者数6名)
Effects of Internet use on attitude toward learning: A panel study of 5th- and 6th-grade elementary school students in Japan 共著 2004年12月 The Journal of Information and Systems in Education, Vol.3, 小学生の学習態度にインターネットがどのような影響を持つのかについて検討した。817 名の小学5、6年生を対象に2波のパネル調査を行った。その結果、Webページの閲覧とBBSへの書き込みは学習意欲に、WEBページの閲覧と作成は自己効力感にいずれもポジティブな効果を持つことが示唆された。本研究で示されたこれらの効果は弱いものであったが、児童のインターネット使用で懸念されている悪影響が示されなかった点は考慮に値するだろう。(p.67-73)Ando, R., Takahira, M. and Sakamoto, A.
小学生のインターネット使用と情報活用の実践力との因果関係  共著 2004年12月 日本教育工学会論文誌,28, ネット使用が小学生の情報活用の実践力を高めるかについて検討した。2波のパネル調査を行なった結果、ネット使用が全体的に多いと情報活用の実践力全体および収集力と表現力が高まることが示された。ツール別では、主にEメールやWebページの閲覧が、情報活用の実践力の諸能力の向上に効果があった。特にEメールでは、情報活用の実践力全体、収集力、判断力、発信・伝達力に双方向で効果が示され、その効果が相乗的に増幅される可能性を持つ結果であった.(p. 65-68)安藤玲子・高比良美詠子・坂元章
インターネットが児童・生徒の社会的適応および精神的健康に与える影響 子どもにおけるインターネット利用の教育的および心理的効果-使用目的別の検討- 共著 2005年 3月 増本健(領域代表)無藤隆(A05班総括)情報化など、社会や学校の変化が児童生徒の心身の発達や理数科教育への学習意欲等に及ぼす影響及び対応に関する研究 文部科学省科学研究費補助金「特定領域研究」(平成14〜18年度)新世紀型理数科系教育の展開研究平成16年度A05班研究成果中間報告書 本研究課題では、ネット使用が、子どもの学業・健康・社会的適応に及ぼす影響を実証研究に明らかすることを目的としていた。使用目的別に検討した結果、中学生では、ネットで知り合った友達とのやりとりや、新しい友達作りのためにインターネットの使用しているほど、他者に対する「攻撃性(敵意)」が高まることが明らかになった。一方、コミュニケーション目的でのネット使用が多いほど、特にネットの友達から「ソーシャルサポート」を受ける量が多くなるといったポジティブな効果もみられた。(Pp. 115-143. 共同研究のため、本人担当部分抽出不可能)坂元 章・高比良美詠子・安藤玲子他(総著者数6名)
ネット使用が中学生の孤独感・ソーシャルサポートに与える影響-ツール別・目的別ネット使用の効果-  共著 2005年 3月 お茶の水女子大学21世紀COEプログラム「誕生から死までの人間発達科学」プロジェクトⅠ(編)基礎的心理発達過程の解明と教育的支援平成16年度研究報告書 ネット使用が中学生の友人関係の孤独感と身近な他者から受けるソーシャルサポートに与える影響についてパネル調査を実施し検討した。その結果、ネット使用が多いほど友人関係の孤独感が下がり、ネット友人やオフの友人からのソーシャルサポートが拡大するという効果がみられた。中学生のソーシャルサポートのサポート源としてネット友人が有効に機能している可能性が示唆された点は注目すべきであろう。(Pp.24-30.)安藤玲子・高比良美詠子・坂元章
インターネット使用と情報活用の実践力の因果関係-中学生に対する3波パネル研究- 共著 2005年 7月 日本教育工学会論文誌,29, 子どもの授業外でのネット使用が, 情報活用の実践力に与える効果の検討のため、中学生.539名を対象に半年間隔の3波パネル研究を実施した。構造方程式モデリングで分析した結果、6ヶ月での短期的効果はほとんどみられなかったが、1年間のより長期的な効果はWebページ作成やメール使用を中心にみられた。また、Webページ作成からの効果や、創造力への効果など、従来の研究で見られなかった知見が検出された。(p.11-21.:共同研究のため、本人担当部分抽出不可能)近江玲・坂元章・安藤玲子他(総著者数13名)
インターネット使用が中学生の孤独感・ソーシャルサポートに与える影響 共著 2005年 9月 パーソナリティ研究,14, インターネット使用が中学生の友人関係の孤独感と身近な他者から受けるソーシャルサポートにどのような影響を与えるのかについて検討した。中学生298 名を対象に2波のパネル調査を行った結果、Eメールの使用から友人関係の孤独感へ、インターネット使用全般からソーシャルサポートへいずれもポジティブな効果がみられ、特に、インターネットを介して知り合った友人からのソーシャルサポートが増加していた。(p.69-79.)安藤玲子・高比良美詠子・坂元章
学校・家庭の連携におけるイントラネットの活用-保護者の利用と評価- 共著 2006年 1月 教育システム情報学会,23(1) 小学校や中学校と家庭とを高速ネットを利用したイントラネットで結び、教育と家庭、地域の連携を深める取り組みを実践している東京都のある市について、保護者への質問紙調査を実施し、利用実態やシステム、インターフェイスなどへの評価に関しての意見をまとめ、改善点など、今後の課題をまとめた。(p.14-23:共同研究のため、本人担当部分抽出不可能)。秋山久美子・坂元章・安藤玲子他(総著者数6名)
携帯電話使用が友人数と選択的友人関係志向に及ぼす効果の検討 共著 2006年 1月 パーソナリティ研究,14, 友人数が多いほど携帯電話の使用により選択的友人観が高まるという松田(2000)説の実証的な確認を目的とし、大学生にパネル研究を実施した。その結果、友人の多さが選択的友人観を高めるのではなく、趣味や関心を目的とする通話が友人数を増やし、選択的友人観を高めることが示された。また、メールではなく通話からより影響が見られたのは、細かいニュアンスを伝えられる通話のほうが、深いやりとりに適しているからと考えられる。(p.227-229.:共同研究のため、本人担当部分抽出不可能)。松尾由美・大西麻衣・安藤玲子・坂元章
携帯電話の使用が孤独感・対人信頼感・ソーシャルサポートに与える影響-中学生対象のパネル調査から- 共著 2006年 3月 お茶の水女子大学21世紀COEプログラム「誕生から死までの人間発達科学」プロジェクトⅠ(編)基礎的心理発達過程の解明と教育的支援平成17年度研究報告書 本研究では、携帯電話の使用が中学生の友人関係の孤独感と対人信頼感、身近な他者から受けるソーシャルサポートにどのような影響を与えるのかについてパネル調査を実施し、検討した。その結果、携帯電話の通話、メール、ネットのいずれの使用も、友人関係の孤独感とオフの友人からのソーシャルサポートに対してポジティブな効果を持っていた。携帯メールに関しては、対人信頼感に対してもポジティブな効果を持つことが示された。(Pp.32-41)安藤玲子・高比良美詠子・坂元章
Causal Relationships between Internet Use and Information Literacy: A Three-Wave Panel Study of Junior High School Students 共著 2006年10月 Educational Technology Research,29, 子どもの授業外でのネット使用が, 情報活用の実践力に与える効果を検討するため、中学生.539名を対象に半年間隔の3波パネル研究を実施した。構造方程式モデリングで分析した結果、半年間の短期的効果はほとんどみられなかったが、1年間のより長期的な効果はWebページ作成やメール使用を中心にみられた。また、創造力への効果など、従来の研究で見られなかった効果が検出された点が興味深い。(p. 25-36:共同研究のため、本人担当部分抽出不可能)。Omi, R., Sakamoto, A., Ando, R., et al.(総著者数13名)
縦断調査による因果関係の推定-インターネット使用と攻撃性の関係- 共著 2006年10月 パーソナリティ研究,15, 調査研究おいて変数間の因果関係を推定したい場合に、縦断調査を利用する方法について概説した。まず、実験、横断調査、縦断調査について、それぞれの特徴と限界を述べた。次に、縦断調査の一形態であるパネル調査に焦点をあて、交差遅れ効果モデルによって因果関係の分析を行う方法を説明し、実例として、筆者らの研究について紹介した。最後に、より精度の高い因果関係の推定を行うために注意すべき点についてまとめた。(p.87-102:共同研究のため、分担部分抽出不可能)。高比良美詠子・安藤玲子・坂元章
Gender differences in the effects of the Internet use on the skill of practical use of information: The results of analyses with a multi-group comparison technique. 共著 2006年12月 Research monograph: Studies of human development from birth to death. Ochanomizu University 21st Century COE Program. 本研究では、インターネット使用が情報活用の実践力に及ぼす影響について、性差を検討した。大学生213名(男110名、女103名)を対象にパネル研究を行い、男女で多母集団同時分析を行った。その結果、インターネット使用の情報活用の実践力への効果は、男女で効果的なネットツールや効果の出る情報活用の実践力の下位成分に違いがあったが、全体的には、男性よりも女性での効果のほうが大きかった。(Pp.37-44.)Ando, R., &Sakamoto, A, [N.Uchida (Ed.)]
ケータイの使用が中学生の孤独感・対人信頼感・ソーシャルサポートに与える影響-学校満足度の上下群による多母集団分析- 共著 2007年 3月 お茶の水女子大学21世紀COEプログラム「誕生から死までの人間発達科学」プロジェクトⅠ(編)基礎的心理発達過程の解明と教育的支援平成18年度研究報告書 ケータイ使用が中学生の友人関係の孤独感と対人信頼感、友人からのソーシャルサポートに与える影響について学校満足度を調整変数として検討を行った。パネルデータを多母集団同時分析で検討した結果、主に学校満足度の低い生徒で、ケータイ使用の効果が顕著に示された。したがって、このような生徒にとって、ケータイは、オフの友だちとの関係を保ち、精神的健康を維持する重要な役割を持つ可能性がある。(Pp.坂元班 9-17.)安藤玲子・高比良美詠子・坂元章
Effect of Internet use on development of Information literacy: A panel study with Japanese elementary school children. 共著 2008年 1月 Computers in the Schools. 24, 本研究では、日本の小学生を対象にネット使用が情報リテラシーを向上せるかについての検討を行った。ネット使用と情報リテラシーとの因果関係を検討するため、2波のパネル研究を実施し、構造方程式モデリングによって分析を行った。その結果、ネット使用が多い小学生ほど、収集力、判断力、表現力などの情報リテラシーが向上していた。またEメールとWebページの閲覧、およびコミュニケーション目的でのインターネット使用は、情報リテラシーの向上に特に有効であった (p.65-82:共同研究のため、本人担当部分抽出不可能) 。Takahira, M., Ando, R., & Sakamoto, A
The effect of cyber-friends on loneliness and social anxiety: Differences between high and low self-evaluated physical attractiveness groups.  共著 2008年 5月 Computers in Human Behavior 24, 本研究では、ネット上の対人関係が対人不安や孤独感を改善する効果をもつならば、そのような効果は容姿に自信のない人ほど顕著であろうという仮説を検討した。大学生を対象にパネル研究を行い、ネット友人数が対人不安や孤独感に与える影響について、構造方程式モデリングを用い、身体的魅力の自己評価の高低群で多母集団同時分析を行った。その結果、容姿に自信のない人の方が、ネット上の対人関係からより恩恵を得ていることが示唆された。(p. 993-1009.)Ando, R., and Sakamoto, A. 
The effects of internet use on junior high school students' loneliness and social support 共著 2008年 6月 Global COE program "Science of Human development for Restructuring the ‘Gap Widening Society’ ” Ochanomizu University, Proceedings 01 インターネット使用が中学生の友人関係の孤独感と身近な他者から受けるソーシャルサポートにどのような影響を与えるのかについて検討した。中学生298 名を対象に2波のパネル調査を行った結果、Eメールの使用から友人関係の孤独感へ、インターネット使用全般からソーシャルサポートへいずれもポジティブな効果がみられ、特に、インターネットを介して知り合った友人からのソーシャルサポートが増加していた。(p.122-133.)Ando, R., Takahira, M., Sakamoto, A.
Effect of Internet use on depression, loneliness, aggression, and preference for Internet communication: A panel study with 10- to 12-year old children in Japan. 共著 2008年 9月 International Journal of Web Based Communities, 4(3), 日本の小学5〜6年生421名を対象に日常的なネット使用の影響を検討した。2波のパネル調査の結果を構造方程式モデリングにより交差遅れ効果モデルで分析した結果、ネットの使用が多い子どもほど、うつや攻撃性が高く、ネットを用いたコミュニケーションを好む傾向にあった。逆方向の因果関係に関しては、うつや攻撃性の高くネットを用いたコミュニケーションを好み、孤独感の低い子どもほどネットをより使う傾向にあった。(p.302-318.)Takahira, M., Ando, R., Sakamoto, A.
Cell-phone use and friendship preference of university students: Investigation of the causal relationship using the panel survey. 共著 2009年 3月 Japanese Journal of Applied Psychology, 34 本研究では、大学生を対象に3回のパネル調査を行い、携帯電話利用と選択的友人関係についての因果関係を検討した。その結果、短期的な影響として、「事務的なこと」「趣味・関心」「家族のこと」を目的とする携帯通話,「事務的なこと」を目的とする携帯メールの利用が選択的友人関係を高める可能性が示唆された。一方、長期的な影響として、1週間あたりの通話日数や個人的な悩みに関する通話量が多いと、全面的友人関係が高まるという因果関係が示された。(p. 30-41.:共同研究のため、本人担当部分抽出不可能)Matsuo, Y., Onishi, M., Ando, R., & Sakamoto, A.
Effect of email use on self-disclosure: A panel study of Japanese high school students. 共著 2009年 3月 Japanese Journal of Applied Psychology, 34. 日本の高校生525名を対象に2波のパネル研究を行い、PCとケータイからのメール使用が自己開示を促進するかについて検討した。交差遅れ効果モデルを用いて分析した結果PCからのメール使用はネット上で知り合った友人に対する広い範囲での自己開示を促進していたが、対面関係の友人への自己開示には影響力をもたなかった。一方、ケータイメールの使用はネット上の友人と対面の友人の両方に対して、限られた範囲での自己開示を促進していた。(p.92-98.:共同研究のため、本人担当部分抽出不可能)Takahira, M., Ando, R., & Sakamoto, A.
Causal relationships between media use and information literacy: A three-wave panel study with junior high school students. 共著 2009年 9月 Journal of Socio-Informatics, 2(1) 539名の中学生を対象に3波のパネル研究を行い、メディアの使用が情報活用の実践力に与える影響について検討した。メディアとは、新聞、本、雑誌、TV、ビデオ、TVゲーム、電話であった。構造方程式モデリングによる分析を行った結果、6ヶ月の短期的な効果としては、新聞、本、雑誌、ラジオの使用は情報活用の実践力の買い能力である収集力を高めていた。一方、1年の長期的効果としては、TVゲームの使用が収集力、発信力などを下げていた。(p. 91-101.:共同研究のため、本人担当部分抽出不可能)Omi, R., Sakamoto, A., Ando, R., et al.(総著者数13名)
中学生向け「脳と心の科学」教育:「学校教育と認知科学」ワークショップでのコメントへの回答 共著 2010年 6月 認知科学 17(2) 筆者らは、日本認知科学会第26回でのワークショップ「学校教育と認知科学」において、認知科学16巻3号の「学校教育と認知科学」の特集に掲載された論文(池田・田中, 2009)に基づいて発表を行った。ワークショップでの発表の際には、内容に関する質問や意見が携帯電話から寄せられたが、本稿はそこで寄せられた質問のなかから、いくつかの重要な質問を取り上げ、筆者らの回答を記述した。内容的には、科学リテラシー概念に関しての質問や、子どもの科学嫌いのきっかけや社会的背景、効果的な授業の構成など多岐にわたっていた。(p. 351-355.:共同研究のため、本人担当部分抽出不可能)池田まさみ・甲村美帆・安藤玲子(国内)
親の養育態度が逸脱行動に対する子の罪悪感形成に及ぼす心理学的要因に関する研究 共著 2010年 9月 金城学院論集人文科学編7(1) 本研究では、将来的な非行や犯罪行動につながる様々な社会規範からの逸脱行動や迷惑行為に対する罪悪感について、親の養育態度との関連を検討した。東海地方の女子大学生を対象に横断調査を行い、重回帰分析を行った。その結果、「親の許可なしで夜遅くまで遊ぶ」「店の品物をお金を払わずに持ってくる」「未成年なのに飲酒をする」「未成年なのにタバコを吸う」「人に嘘をつく」の5つの逸脱行為に対する罪悪感のうち、「親の許可なしで夜遅くまで遊ぶ」については、親が子どもに関する情報を把握していることが、その罪悪感の形成に正の、親が家にいないことは負の影響を持っていた。一方、「人に嘘をつく」ことに関しては、親が子どもに関する情報を把握していること、必要に応じて子どもに暴力をふるうことがともに正の影響を持っていた。(p33-41)北折充隆・安藤玲子・大山小夜(国内)
インターネット利用と性意識・行動の関係性に関する研究 共著 2011年 4月 平成22 年度共同研究報告書 三菱総合研究所. 本研究では、3種類の質問紙を用い、全国の高校生を対象としたパネル調査を行った。本研究の結果をまとめると各種のメディア利用はセックスおよび恋愛に対するポジティブなイメージや態度を強める傾向にあり、性経験に対して促進的に働くが、女子ではインターネット以外のメディアの効果がより強い影響力を持つことが示唆された。また、メディアや口コミにより現実に直面することで、性行動に関する誤った信念や偏見が弱められ、矯正される可能性が示唆された。メディア利用により無責任な性行動を容認する態度が形成されると懸念については、性別により対照的な結果が示され、男子では、メディア利用により性行動における責任意識が高まる効果が見られたが、女子では責任意識が低まるという結果であった。(共同研究のため、本人担当部分抽出不可能) 橿淵めぐみ・安藤玲子
批判的思考力の獲得プロセス‐中学生のパネルデータにおける因果分析から‐ 共著 2011年 5月 学習と対話Vol. 2011(1) 中学生を対象としたクリティカル・シンキングとその関連要素に関する4波のパネルデータに、構造方程式モデリングによる因果分析を実施した。その結果、中学生では、従来の知見とはやや異なり、批判的思考の認知的側面である情報活用の実践力(思考スキル)が批判的思考力(思考態度)に先行すること、批判的思考力における探究心がコミュニケーション行動(思考行動)に比較的高い影響力を持つことが示された。 また、批判的思考力が獲得されるプロセスモデルを検討した結果、好奇心の高さが、情報活用の実践力を介して批判的思考力を伸ばし、コミュニケーション行動を増す、という一連のプロセスが示された。(p.15-19. 主として結果から考察に関して担当) 池田まさみ・安藤玲子
Causal Relationship between Sexual Reality and Experiences: A Two-Wave Panel Study of Japanese High School Students. 共著 2011年12月 Procedia-Social and Behavioral Sciences, 29 本研究の目的は青少年の性的経験と性的リアリティとの因果関係を双方向で検討することであった。性的リアリティに関しては、青少年が同世代の若者の平均初交年齢と、セックス経験率をどのように見積もるかで測定した。892名の日本の高校生対象に半年のインターバルで行われた2波のパネルデータの分析の結果、男女ともに性的な経験が同世代の若者の性行動に対する認知である性的リアリティに影響を与えることが示された。一方、逆方向の因果関係である性的リアリティから性行動への影響については、女子においてのみ、一貫して影響関係が示された。(Pp.374-379. 共同研究につき本人担当部分抽出不可能)。Kashibuchi, M., Ando R., Suzuki K(総著者6名)
Children and the internet in Japan: Effects of Internet use on learning and social adjustment. 共著 2012年 2月 Global COE program "Science of Human development for Restructuring the ‘Gap Widening Society’ ” Ochanomizu University, Proceedings 17 本稿では、子どもを対象とした国内外のインターネット研究の知見をまとめ、インターネット使用と子どもの教育・心理面との関係に関して、攻撃性、創造力などへの悪影響と孤独感、情報活用の実践力などへの効果の両面から論じた。(Pp. 63-72.共同研究のため、本人担当部分抽出不可能)。Takahira, M., Ando, R., Sakamoto, A.
批判的思考力の獲得プロセスの検討 -中学生の4波パネルにおける因果分析から- 共著 2012年 3月 認知科学, 19(1) 本研究では、「批判的思考態度」「情報活用の実践力」「学習意欲」「コミュニケーション行動」の4変数に関して、因果関係を検討し、最終的に中学生の「批判的思考態度」の獲得プロセスモデルを構築することを目的とした。公立中学1年生118名を対象とした4波のパネル調査の結果、「学習意欲」が高いほど「情報活用の実践力」が高くなり,その結果、「批判的思考態度」が向上するという「批判的思考態度」の獲得プロセスと、「探究心」が高いほど「情報活用の実践力」が高くなり、その結果「学習意欲」が高まることで、「探究心」以外の「批判的思考態度」が向上するという「批判的思考態度」獲得に関する2つのプロセスの存在が示された。そして、このようなプロセスで高められた「批判的思考態度」によって「コミュニケーション行動」が増加するという一連のプロセスが示された。本研究の結果から、教育において中学生の「批判的思考態度」育成を目指すためには、前段階として、情報リテラシーの育成を優先する必要があること、また、勉強への興味や関心を刺激し、内発的で内生的な学習意欲を高めること、そして、「批判的思考態度」の一要素である「探究心」は、他の態度に先だって高める必要があることが示された。Pp.83-99.安藤玲子・池田まさみ
親の生きる力と子どもの生きる力 共著 2012年 9月 金城学院論集人文科学編9(1) 本研究では親の生きる力が子どもの生きる力にどのように影響するのか、そして、その関係に親の学歴がどにょうに関与するのかについて検討することを目的としていた。首都圏某区の公立・私立幼稚園14園に通う園児の保護者822名を対象とした調査の結果、①教育歴が長いほど「親の生きる力」が全体的に高く、特に「論理性」や「探究心」などを含む達成スキルは教育歴が長いほど高い、②保護者の教育歴が長いほど「子どもの生きる力」の「公共意識」と「創造性・探究心」が高い、③「子どもの生きる力」に対し、「親の生きる力」の「論理性」「他者への礼儀」「子育て関連の情報交流」「対処能力」の4因子が影響し、そのなかの「論理性」は学歴に関連なく影響力を持ち、「探究心」は短大以上の学歴を持つ場合には影響力を持つ、ことが示された。これらの結果から、「子どもの生きる力」には、保護者の「論理性」や「探究心」などの批判的思考態度が関与していること、そして、「親の生きる力」の向上に、大学などの高等教育がある程度の貢献をしていることが示唆された。Pp.1-14 安藤玲子・池田まさみ・宮本康司
子どもの生きる力へ保護者の幼少時体験が与える影響 ‐環境教育の観点から‐ 共著 2013年 2月 東京家政大学人間文化研究科紀要,7 本研究では、保護者の幼少時体験と、彼らの子どもの「生きる力」がどのような関係にあるのかを検討することを目的としていた。その結果、保護者の過去の体験のうち、特に「家族体験(共同作業)」「家族体験(対話)J が子どもの生きる力の多くの要素に影響を与えていること、保護者の過去の「自然体験」は子どもの生きる力のうち特に「対人効力感」「感受性」に影響を与えていることが示された。また、環境学習講座に参加する家庭が、どのような家族関係かについて調査を行った結果、彼らは講座に対する効力感を持ってはいたが、家族体験の不足が見られることが伺えた。これらの結果から、家族参加型の環境学習講座を開発実施していくことは、家族関係や子どもの生きる力の育成に関して有効であり、子どもが親となったときに、その子どもの生きる力に効果を与える可能性が示唆された。Pp.91-101.宮本康司・池田まさみ・安藤玲子・吉原富子
親の「生きる力」と子どもの頃の体験 共著 2013年 3月 金城学院論集人文の科学編9(2) 本研究では子どもの頃の体験が親の「生きる力」にどのように影響するのか、また、その関係が親の学歴と関与するのかについて検討することを目的としていた。首都圏某区の公立・私立幼稚園の園児の保護者対象の調査の結果、①教育歴が長いほど博物館や美術館などへ行くといった「文化・芸術体験」や「自学習体験」が多く,「家族での共同作業」や「親との対話」なども多く体験している,②達成スキルには,子どもの頃の「自学習体験」と「地域社会体験」が教育歴に関係なく影響する,③対人スキルに関与する子どもの頃の体験は教育歴によって異なる,④教育歴が短いほど達成スキルと対人スキルに対する「子どもの頃の体験」の影響力が強いことが示された。本研究の結果から,「子どもの頃の体験」は,成長後の「生きる力」に関与すること,達成スキルの育成には子どもの探究心を満足させるような自学習環境の整備が必要なこと,対人スキルの育成には「親との対話」に加えて,学校外の大人や子どもとの接触経験が必要であることなどが示唆された。Pp.1-15. 安藤玲子・池田まさみ・宮本康司
音楽視聴時のイメージおよび文化・芸術活動と情報活用の実践力との関係 - 創造力、表現力、処理力との関係を中心に - 単著 2014年 3月 金城学院論集人文の科学編10(2) 本研究では大学生を対象に横断調査を行い、文化・芸術経験や音楽視聴時のイメージが、処理力、判断力、表現力などの情報活用の実践力とどのような関係にあるのかについて相関分析で確認した。その結果、文化・芸術活動が多い人ほど、そして、音楽視聴時に「歌詞や曲に関連する情景を思い浮かべる」「歌詞を思い浮かべる」人ほどこれらの能力が高いことが示された。また、楽器の演奏経験を調整変数とした相関分析を行った結果、全体での分析で見られた傾向とは異なる様相がいくつか示された。(p.1-18)
女子大学生における情報活用の実践力と適応感および自己概念との関係 共著 2014年 4月 十文字学園女子大学人間生活学部紀要 11 本研究では、パネル調査のデータを基に、情報活用の実践力が、適応感、自己概念、卒業後の進路のやりたいこと探しの理由とどのような関係にあるのかについて因果分析を行った。その結果、(1)情報活用の実践力が向上すると、周囲の信頼感や自己の存在価値を受容するといった「適応感」が高まる可能性がある。(2) 発信・伝達力が高いと自己希求や自己愛が高まり、特に自己希求と発信・伝達力との関係は相乗的に効果が高まる可能性がある。(3)情報活用の「処理力」と「他者追随」との間には双方向に負の影響関係があり、負の影響関係が相乗的に高まる可能性がある。(4) 環境的・空間的な「居心地の良さ」よりも、周囲に認められるなどの対人的な受容感が、有能感や、やりたいこと探しの理由で生きがいや目標を見出すといった「自己充足」に影響する可能性がある。池田まさみ・安藤玲子・宮本康司(113-125)
音楽聴取時のイメージ喚起と批判的思考態度‐創造力・表現力・処理力を媒介したプロセスの検討- 単著 2016年 3月 金城学院大学論集人文科学編12(2)  本研究では、音楽聴取時のイメージ喚起が創造力や判断力などの情報活用の実践力を媒介して批判的思考態度を高めるというプロセスがあるかについて検討することを目的としていた。その結果、批判的思考態度の「客観的判断」「多様性の許容」「証拠の重視」の3要素は、音楽聴取時のイメージ喚起によって向上する情報活用の実践力を経由して高められるが、批判的思考態度の「探究心」は、音楽聴取時のイメージ喚起によって直接高められるという可能性が示された。従来の音楽聴取研究では、実験室場面における音楽聴取がもたらす情動や認知能力への即時的な影響を検討するものが多い。本研究では、個人が好みの楽曲を聴くという日常的な音楽聴取時のイメージ喚起に焦点をあてたが、音楽聴取においてイメージが喚起される状況とは、その音楽をじっくりと聞き深く理解している時である。本研究の結果は、多くの人が自発的に行っている日常の音楽聴取行動においてそのような機会を増やすことが、今日の社会で求められている創造力や表現力などの情報活用の実践力を高めるのみならず、批判的思考力をも高める、もしくは直接探究心を高める可能性を持つことを指摘するものとなった(p.1-13)
SNSと教育 単著 2019年 6月 児童心理学の進歩(2019年度版) 58  「第8章 SNSと教育というタイトル」 主に、直近の5年間に刊行された日本のSNS研究を中心にレビューを行った。具体的には、1節の「SNS利用と学習」では、SNS利用と記憶・態度との関係について、海外で得られた知見をもとに追試された日本の研究から、SNS利用と記憶媒体としてのネット利用などに関して概説した。また、SNS利用と学業成績などとの関係についての諸論文を概説し紹介した。その後、節のまとめを行い、今後の課題を提示した。2節の「SNSの教育利用」では、SNSと親和性の高い情報モラル教育との関連について、小学生から大学生を対象にした諸論文を概説した次に、教育効果がみられているいくつかの教科に関する諸論文を概説した。最後に、まとめとして。特筆すべき点と課題、今後の展望をまとめた。(p.182-202)
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学会発表

題目/演目名等 発表年月 発表学会名等 概要
主観的健康感と健康促進行動との関係-成人男女における調査- 1999年10月 日本健康心理学会第12回大会発表論文集(於岡山大学) 本研究では、従来の健康教育で重視されてきた健康促進行動が、社会・身体・心理の3側面からなる総合的健康感のどの側面により関わるのかについて成人対象に調査を行い重回帰分析によって検討を行った。その結果、親しい人と良好な対人関係を保つことが、総合的健康感の全側面に関わることが示された。従来の健康教育で重視されている運動は、身体的健康感に関係せず、女性の精神的安定にのみ関係していた。(p.124-125.)安藤玲子(国内)
Personal relationships with others in cyberspace and real life. 2000年 7月 The 27th Annual Conference of International Journal of Psychology, Stockholm, Sweden, International Congress of Journal of Psychology. 35 102名の専門学校生を対象に横断的な調査を行い、次の点について確認した。1)ネット上で知り合った対人関係数、2)ネット使用量、3)心理変数:ソーシャルスキル、シャイネス、対人志向性、4)対面場面での対人関係数。その結果、ネット上の対人関係数が多い人ほど、ネット使用量が多く、更に、対面場面での対人関係数も多かった。しかし、ネット上の対人関係数の多さは、どの心理変数とも相関関係は示さなかった。したがって、少なくとも今回測定した心理変数では、ネット上での対人関係を楽しむ個人特性は測れない可能性が示唆された。p.435共同研究につき本人担当部分抽出不可能)Kobayashi, K., Sakamoto, A., Ando, R., et al., (総著者数6名)(国際学会)
人生満足度と身体的魅力への主観的評価‐多母集団比較モデルによる因果関係の検討‐ 2000年 8月 日本健康心理学会第13回大会発表論文集(於お茶の水女子大学) 身体的な魅力の自己評価と人生満足度間の因果関係についてパネルデータから検討した。身体的魅力の認識には性差が考えられるため多母集団同時分析により性差を検討した。その結果、男性では、人生満足度が高いほど身体的魅力のへ自己評価が高くなった。一方、女性では、身体的魅力の自己評価が高いほど人生満足度が高くなるという逆方向の因果関係がみられた。このような性差の理由としてメディアの影響が論じられた。(p.66-67.)安藤玲子・坂元章・鈴木佳苗他(国内)
インターネットによる新しい交友関係の構築と人生満足感および社会的効力感 2000年11月 日本心理学会第64回大会発表論文集(於京都大学) 島井哲志・坂元章両氏の企画による「インターネット社会とこころの健康」と題したワークショップにおいて、3名の話題提供者の1名として参加した。話題として、チャットなどの同期ツールやWeb掲示板やEメールなど非同期ツールを介して知り合った友人の数の多さが、人生満足度や社会的効力を高めるというポジティブな効果を持つことを示したパネル研究の結果を報告し、議論に参加した。(S48)安藤玲子
インターネット上の関係形成-オフラインの関係形成・アプリケーション使用・心理変数の検討- 2000年11月 日本心理学会第64回大会発表論文集(於京都大学) 本研究は、首都圏の専門学校生102 名を対象に、ネット上で形成された対人関係について、検討を行った。その結果、関係形成数に関しては、全体の43.1%(44 名)がネット上での関係形成を経験しており、少なくとも友人と認識できる関係にある人が、同性・異性に係わらず約3 人いることが示された。この結果と個人特性について検討したところ、シャイネス・ソーシャルスキルでは関連は見られなかったが、親和動機が低い者ほどネット上の友人(同性)が多いという結果が得られた。(p.216. 共同研究のため、本人担当部分抽出不可能)小林久美子・坂元章・安藤玲子他(総著者数6名)(国内)
インターネット使用が情報活用の実践力に及ぼす効果-中学生の準実験による評価研究- 2000年11月 日本心理学会第64回大会発表論文集,(於京都大学) 本研究では、学校でのネット使用が、情報活用の実践力を伸ばすのか、中学生を対象にした準実験を行い検討した。その結果、ネット導入校は、非導入校より、処理力に伸びがみられ、学校におけるネット使用の効果が確認された。一方、収集力、発信・伝達力は、両校ともに減少していたが、導入校では、非導入校に比べ、減少幅が小さかった。したがって、これらの得点の減少傾向は、必ずしも能力の低下を示すものではなく、主観的な評価が低下した可能性が推測された。(p.1131. 共同研究のため、本人担当部分抽出不可能)内藤まゆみ・坂元章・安藤玲子他(総著者数10名)(国内)
インターネット使用がソーシャルスキルに及ぼす効果-アプリケーション別の検討- 2001年 9月 日本性格心理学会第10回大会発表論文集,(於東洋大学) 本研究ではネット使用によって人間関係を円滑に進める能力が向上するのかについて検討した。首都圏の専門学校生174名を対象に2波のパネル調査を実施した結果、次のような結果が得られた。①メールの使用はソーシャルスキルを高める効果を持っていた。②チャット、ページャー、オンラインゲームなどの同期ツールの使用は、会話スキルを高めることが予測されたが、そのような効果は持たなかった。③オンラインゲームの使用は、ソーシャルスキルと問題解決能力を高めていた。(p.46-47. 共同研究のため、本人担当部分抽出不可能)鈴木佳苗・坂元章・安藤玲子他(総著者数6名)(国内)
インターネット利用と幸福感との因果関係-孤独感と対人不安の媒介効果-, 2001年 9月 日本性格心理学会第10回大会発表論文集(於東洋大学) 本研究では、EメールとWebページ閲覧が幸福感に与える影響について、対人不安と友人関係の孤独感を媒介変数にしたモデルの検討を行った。その結果、Eメール使用は、友人関係の孤独感を高めることで、間接的に幸福感を下げる一方で、対人不安を低減させることで、間接的に幸福感を高めていた。また、HP閲覧は社会的孤独感を低めることで、間接的に幸福感を高めていた。(p.48- 49.)安藤玲子・坂元章・鈴木佳苗・森津太子(国内)
オンラインの関係数がオフラインの対人関係に及ぼす影響-シャイネ・ソーシャルスキル・オフラインの関係数の検討- 2001年 9月 日本性格心理学会第10回大会発表論文集(於東洋大学) 本研究では、ネットを介した対人関係が、対面の対人関係にどのような影響を及ぼすのかについて検討を行った。因果関係の検討のため、首都圏の専門学校生217名を対象に2波のパネル調査を実施した。その結果、ネット上に同性の親友が多くできるほど、ソーシャルスキルが高まり、シャイネスが低下する一方で対面場面での対人関係数は変化しないことが示唆された。この結果からネット上での対人関係が、対面場面に活かされいない可能性が示唆された(p.138- 139共同研究のため、本人担当部分抽出不可能)小林久美子・坂元章・安藤玲子他(総著者数6名)(国内)
インターネットでつなぐ家庭と学校-スクールネットエクスペリメンタルにおける教育実践- 2001年11月 日本教育工学会第17回全国大会発表論文集(於鹿児島大学) 小中学校と家庭、地域を高速ネットを利用したイントラネットで結び、その連携を深める取り組みを実践している東京都のある市に関して、イントラネットを使った各学校での教育実践の内容や工夫に関しての調査結果をまとめた。その結果、各学校で総合的な学習の時間などで、イントラネットを効果的に組み込んでいる事例、パソコンスキルのある保護者や地域の高齢者などをチユーターとして教育に参加させることなどの効果などが紹介された。(p.515-516. 共同研究のため、本人担当部分抽出不可能)小林久美子・坂元 章・安藤玲子他(総著者数6名)(国内)
インターネット使用が対人関係に及ぼす影響 2001年11月 日本教育工学会第17回全国大会発表論文集(於鹿児島大学) 本研究では、ネット使用が増えるほど、時間的な余裕がなくなるなどの原因で、対面場面の友人が減るなど、対面場面での良質な対人関係を阻害するかにつて検討を行った。2波のパネル調査を行い、ネット使用が対人関係に及ぼす影響を検討した結果、HP作成、フォーラム、BBSでの使用が多いほど、対面の同性友人の数が減少すること、HP作成での使用が多いほど、対面の異性の友人の数が減少することが示された。(p.201-202.共同研究のため、本人担当部分抽出不可能)鈴木佳苗・坂元章・安藤玲子(総著者数6名)(国内)
パソコン・インターネットと高齢者-調査結果とある高齢世帯の事例から見えてくるもの- 2001年11月 日本心理学会第65回大会発表論文集(於筑波大学) 箕浦康子・川浦康至両氏の企画による『高齢化する地域に情報技術はどう貢献できるか』と題するワークショップにおいて、3名の話題提供者のなかの1名として参加した。話題として、当時参与観察を行っていた75歳と78歳の高齢世帯でのパソコン・ネット講習において観察された様々なエピソードや、これらの新技術に対する彼らの取り組みと成果などを紹介し、議論に参加した。(S 37)安藤玲子
ネット上の友人数と対人不安・孤独感-主観的な身体的魅力の高群と低群における因果関係- 2002年10月 日本健康心理学会第15回大会発表論文集(於早稲田大学) 本研究では、ネット上の友人数が対人不安と友人関係の孤独感に与える効果は、身体的魅力の主観的評価が低い人でより高くなるであろうという仮説を立てて検証した。大学生を対象にパネル調査を行い、構造方程式モデリングで多母集団同時分析を行ったところ、ネット友人数の多さは、主に身体的魅力の主観的評価が低い人において、その対人不安と友人関係の孤独感に顕著な効果が示された。(p.100-101)安藤玲子・坂元章(国内)
メディア使用と大学生の情報活用の実践力との因果関係-インターネットツールと他のメディアとの比較- 2003年 3月 坂元昂(研究代表者)『高等教育改革とマルチメディア教育利用』研究(領域番号120)平成14年度科学研究費補助金(特定領域研究A01)研究成果報告書(計画研究) 大学生を対象にパネル調査を実施し、メディア使用が情報活用の実践力に与える影響についてネットツールと他メディアとの比較を行った。その結果、情報活用の実践力への影響はネットツールのほうが強く、Webページの閲覧やEメールなどが、収集力、処理力、表現力、発信・伝達力などをあげる一方で、Webページの作成は創造力を下げていた。その他のメディアでは、マンガが表現力を下げる一方で、ラジオが創造力を高めていた。(Pp. 75-85)安藤玲子・坂元章(国内)
The influence of cyber-friends on loneliness and social anxiety: The training effects of “natural” simulation of interpersonal relationships. 2003年 8月 International Simulation and Gaming Association (ISAGA), The 34th Annual Conference. Kazusa Akademia Park, Chiba, Japan 本研究では、ネット上でのヴァーチャルな対人関係が対人不安や孤独感を改善する効果をもつならば、そのような効果は容姿に自信のない人ほど顕著であろうという仮説を検討した。大学生を対象にパネル研究を行い、ネット友人数が対人不安や孤独感に与える影響について、構造方程式モデリングを用い、身体的魅力の自己評価の高低群で多母集団同時分析を行った。その結果、容姿に自信のない人の方が、対人不安や孤独感が下がっていた。この結果から、ヴァーチャルな対人関係のシミュレーション効果が論じられた。Ando, R., Sakamoto, A., Suzuki, K., & Mori, T.(国際学会)
インターネット利用の精神的健康へのポジティブ効果 2003年 8月 日本社会心理学会第44回大会発表論文集,(於東洋大学)  NIMEの高比良氏が企画した「コミュニケーション・メディアのポジティブ効果」と題するワークショップに3名の話題提供者の1名として参加した。いくつかのパネル研究の結果から、ネット使用が孤独感や対人不安を下げる効果や、対人効力感や幸福感を高める効果など、精神的健康へのポジティブな効果を中心に報告し、議論に参加した。(p27.)安藤玲子
ネット使用が精神的健康および社会的不適応に与える影響(1)-小学生におけるツール別ネット使用の効果- 2003年 8月 日本社会心理学会第44回大会発表論文集(於東洋大学) 本研究では、ネット使用が、小学生の精神的健康や社会的不適応に与える影響について検討を行った。421名の小学5, 6年生対象に2波のパネル調査を行った結果、精神的健康に関しては、成人では見られた孤独感へのネットの使用による悪影響はみられず、むしろ、HPの作成によって、孤独感が減少するという効果がみられた。一方、社会的不適応に関しては、ネットの使用量が多い小学生ほど、抑うつ感、攻撃性、非現実感の一部がわずかではあるが高くなるという結果が見られた。(p.620-621. 共同研究のため、本人担当部分抽出不可能.)高比良美詠子・安藤玲子・坂元章(国内)
インターネット使用量が大学生のITリテラシーに与える影響  2003年10月 日本教育工学会第19回全国大会発表論文集(於岩手県立大学) 本研究では、大学生を対象にパネル調査を行い、ネット使用が大学生のITリテラシーに与える影響に性差があるのかを確認するため、男女について構造方程式モデリングによる多母集団同時分析を行い比較した。その結果、EメールとWeb閲覧が男女のITリテラシーの向上に有効であること、Eメール使用の効果は特に女性で高いことなどが示唆された。(p.35-36.)安藤玲子・坂元章(国内)
A. The effect of Internet use on children's psychological well-being and social communication. 2004年 2月 IADIS International Conference on Web Based Communities 2006, San Sebastian, Spain, Proceedings of the IADIS International Conference, 本研究では、小学生を対象にした縦断調査を行った。その結果、インターネット使用量の多いほど、抑うつ感、攻撃性、非現実感の一部が高くなることが示された(Pp. 327-330. 共同研究につき本人担当部分抽出不可能)。なお、本発表の内容を拡張したものを、“Effect of Internet use on depression, loneliness, aggression, and preference for Internet communication”と題した論文にまとめた。Takahira, M., Ando, R., & Sakamoto, (国際学会)
Causal Relationships between Media Use and Information Literacy. 2004年 6月 World Conference on Educational Multimedia, Hypermedia & Telecommunications (ED-MEDIA 2004), Lugano, Switzerland,Proceedings of ED-MEDIA 2004, Proceedings of ED-MEDIA 2004, 本研究では、ネット、ラジオ、TV、TVゲームの使用が情報リテラシーを向上させるかに関しての検討を行った。中学生を対象に半年間隔での3波のパネル調査を行った結果、ネットの使用全体と情報活用の実践力間には短期的な影響関係は見られなかった。この結果について、更に分析を行った結果、1時点目のネット使用が多いほど、3時点目の情報活用の実践力が向上するという長期的な効果が見られた。一方、このような効果は他のメディアでは検出されなかった(Pp. 1102-1105. 共同研究につき本人担当部分抽出不可能)Omi, R., Sakamoto, A. Ando, R., & Takahira, M.(国際学会)
Effects of the Internet use on elementary school students’ attitude toward learning 2004年 6月 World Conference on Educational Multimedia, Hypermedia & Telecommunications (ED-MEDIA 2004), Lugano, Switzerland,Proceedings of ED-MEDIA 2004, 本研究では、ネット使用の教育効果についての検討のため、日本の小学生の学習態度にネット使用がどのような影響力を持つのかについて検討した。817 名の小学校高学年の児童を対象に2波のパネル調査を実施し、構造方程式モデリングで分析した結果、Webページの閲覧が多く、BBSへの書き込みが多いほど、学習意欲が高まり、WEBページの閲覧が多く、WEBページを作成することが多いほど、自己効力感が高まるという、いずれもポジティブな効果が示唆された。(Pp. 979-984.)Ando, R., Takahira, M, & Sakamoto, A.(国際学会)
The Effect of Internet Use on Information Literacy: A panel study with Japanese elementary school students., 2004年 6月 World Conference on Educational Multimedia, Hypermedia & Telecommunications (ED-MEDIA 2004), Lugano, Switzerland,Proceedings of ED-MEDIA 2004, Proceedings of ED-MEDIA 2004, 本研究では、日本の小学生を対象に、インターネット使用が情報リテラシーの向上に寄与するのかについて検討した。因果関係の分析のため、2波のパネル調査を行い、構造方程式モデリングで分析した結果、インターネットの使用の多い児童ほど、収集力、判断力、表現力、発信伝達力などの情報活用の実践力の伸びがあることが示唆された。また、メールやウェブ閲覧やコミュニケーション目的でのネット使用は子どもの情報活用の実践力向上に重要な役割を演じていることが示唆された(Pp. 1114-1119. 共同研究につき本人担当部分抽出不可能)Takahira, M., Ando, R. & Sakamoto(国際学会)
Does the use of mobile phone change the quality of friendship among youth? 2004年 7月 26th International Congress of Applied Psychology Abstracts CD-ROM (Athens, Greece). 本研究では、携帯電話の使用が全人的な付き合い方か選択的な付き合い方かといった友人関係の質に与える影響、および自己決定感、孤独感、ソーシャルサポートに与える影響に関して検討するため、137名の大学生を対象に2波のパネル研究を行った。その結果、趣味などに関して頻繁に携帯電話で会話するほど、選択的な友人関係志向が高まり、ネガティブな心理的影響が示唆された。具体的には、選択的な友人関係志向が進むと、ソーシャルサポートや自己決定感が低くなっていた。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)Matsuo. Y., Ando, R., Onishi, M., & Sakamoto, A., (国際学会)
Effect of e-mail use on self-disclosure: A study with Japanese high school students. 2004年 7月 26th International Congress of Applied Psychology Abstracts CD-ROM (Athens, Greece). 本研究では、高校生を対象とした縦断調査により、携帯メールとPCメールの使用が、自己開示に及ぼす影響について検討を行った。その結果、PCメールと携帯メールの使用は、いずれも自己開示を増加させる効果を持つが、自己開示の相手と、自己開示の内容については、PCメールと携帯メールで、大きな違いが見られることが明らかになった(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)。Takahira, M., Ando, R., & Sakamoto, A.(国際学会)
ネット使用が中学生のネガティブ感情および攻撃性に与える影響(1)-ツール別ネット使用のネガティブ効果- 2004年 8月 日本健康心理学会第17回大会発表論文集(於文化女子大学) 本研究では、中学生を対象にパネル調査を行いネット使用がネガティブ感情に及ぼす影響を検討した。その結果、ネット使用からの悪影響は見られず、むしろ、ネットゲームを使用するほど、抑うつ感情が低下するという効果が見られた。つまり、中学生では、小学生よりも、成人に近い結果が得られたといえる。一方、小学生における結果と同様、ネットの使用量が多い中学生ほど、攻撃性の一部(敵意・自己主張・言い負かし)が高くなる傾向がみられた。(p.164-165. 共同研究のため、本人担当部分抽出不可能)高比良美詠子・安藤玲子・坂元章(国内)
中学生のネット使用が孤独感・ソーシャルサポートに与える影響(1)-ツール別ネット使用のポジティブ効果- 2004年 8月 日本健康心理学会第17回大会発表論文集(於文化女子大学) ネット使用が中学生の友人関係の孤独感と身近な他者から受けるソーシャルサポートに与える影響についてパネル調査を実施し、ネットツール別に検討した。その結果、Eメールの使用は友人関係の孤独感を下げ、オフの友人からのソーシャルサポートを拡大していた。Webページの閲覧やチャットなどのその他のネットツールは、いずれもネット友人からのソーシャルサポートを拡大していた。(p.162-163.)安藤玲子・高比良美詠子・坂元章(国内)
ネット使用が中学生のネガティブ感情および攻撃性に与える影響(2)-目的別ネット使用のネガティブ効果- 2004年 9月 日本パーソナリティ心理学会第13回大会発表論文集(於早稲田大学) 本研究では、中学生対象にパネル調査を行い、小学生の結果と比較検討した。その結果、中学生では、小学生で見られたネガティブ感情全般への悪影響は見られなかった。一方、ネットで知り合った友人とのやりとりや、新しい友達作りのためにネットを使用している中学生ほど、他者に対する否定的な信念や態度である「敵意」が高まることが明らかになった。ただし、授業内でのネット使用では、逆に敵意が減少する傾向がみられており、対面上のフォローが可能な場面であれば、悪影響は抑制される可能性が示唆された。(p. 84-85. 共同研究のため、本人担当部分抽出不可能)高比良美詠子・安藤玲子・坂元章(国内)
中学生のネット使用が孤独感・ソーシャルサポートに与える影響(2)-目的別ネット使用のポジティブ効果- 2004年 9月 日本パーソナリティ心理学会第13回大会発表論文集(於早稲田大学) ネット使用が、中学生の友人関係の孤独感と身近な他者からのソーシャルサポートに与える影響についてパネル調査を実施し、使用目的別に検討した。その結果、友人関係の孤独感への影響は見られなかった。一方、ネット上の対人関係への積極的なネット使用や勉強目的の使用はネット友人からのソーシャルサポートを増やしていた。なお、オフの友人からのソーシャルサポートへの効果もあったが、ネット友人でみられた結果と比較すると小さかった。(p. 86-87.)安藤玲子・高比良美詠子・坂元章(国内)
Effect of Internet use on development of aggression: A panel study with Japanese teenagers. 2005年 1月 The 8th annual SPSP conference, Memphis, USA. (Abstract) 本研究では、高校生を対象に縦断調査を行い、インターネットの使用が攻撃性に及ぼす影響について検討した。その結果、インターネットを使用する量が多いほど、攻撃性の行動的側面である“身体的攻撃性”と“言語的攻撃性”が高まる傾向が見られた。そこで本発表では、このようなネガティブな影響が見られた理由について考察し、このようなネガティブな影響を抑えるために必要な方策について論じた(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)。Takahira, M., Ando, R., & Sakamoto, A.(国際学会)
Effect of Internet use on self-disclosure: A study with Japanese high school students. 2005年 9月 Poster presented at the 42nd APS (Australian Psychological Society) Annual Conference, Brisbane,Australia. 本研究では、高校生を対象とした縦断調査により、インターネットの使用方法別に、自己開示に及ぼす影響について検討を行った。その結果、インターネットを用いてコミュニケーションを行うことは、いずれも自己開示を増加させる効果を持つことが明らかになった。また、自己開示の相手と、自己開示の内容については、PCによるインターネット全般と携帯メールの間で、大きな違いが見られることが明らかになった(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)。Takahira, M., Ando, R., Sakamoto, A., (国際学会)
インターネット使用とソーシャルサポートの拡大-中学生対象のパネル調査から 2005年11月 日本パーソナリティ心理学会第14回大会(於岩手大学) 日本パーソナリティ心理学会経常的研究交流委員会が企画した、「縦断研究による因果関係の推定−縦断調査データの分析方法−」という若手研究者向けのワークショップに和題提供者として参加し、応募者の研究を実例としてあげながら、パネルデータから因果関係を検討する手法を解説した。安藤玲子
選択的友人関係志向が孤独感、ソーシャル・サポート、自己決定意識に及ぼす影響の検討 2005年11月 日本パーソナリティ心理学会第14回大会発表論文集(於岩手大学) 今日の若者は、興味や関心に伴い、状況や目的に応じて遊ぶ相手を選ぶといった選択的友人関係志向を持つという意見がある。本研究では、この選択的友人関係志向が孤独感、自己決定感、ソーシャルサポートにどのような影響を持つのかを大学生対象のパネル研究によって検討した。その結果、選択的友人関係志向の高さは孤独感への影響しない一方で、ソーシャルサポートを減らし、自己決定への効力感を低めるという悪影響が示唆された。(p. 175-176. 共同研究のため、本人担当部分抽出不可能)松尾由美・安藤玲子・坂元章(国内)
ネット使用が高校生のソーシャルサポートに与える影響 2006年 9月 日本社会心理学会第47回大会発表論文集(於東北大学) 高校生対象に、ネット使用がネット上とオフの友人からのソーシャルサポートに与える影響についてネットの使用目的別に検討した。その結果、ネット友人とのやりとりや、友だち作りなどを目的としたネット上の対人関係との積極的なネット使用がネット友人からのソーシャルサポートを増やしていた。一方で、このような目的でのネット使用は、オフの友人からのソーシャルサポートを下げていた。高校生ではネット上の対人関係に慣れるにつれ、関係の維持に気を使うオフの友人よりも、しがらみの少ないネット友人をサポート源として頼るようになるのかもしれない。(p.516-517)安藤玲子・高比良美詠子・坂元章(国内)
ネット使用がソーシャルサポートに与える影響-高校生のツール別ネット使用の効果- 2006年10月 日本パーソナリティ心理学会第15回大会発表論文集(於東京富士大学) 高校生対象に、ネット使用がネット上とオフの友人からのソーシャルサポートに与える影響についてネットツール別に検討した。その結果、BBSやメーリングリストへの投稿が多い場合、ネット友人からのソーシャルサポートが増えたことが示された。一方、ネット友人からのソーシャルサポートへは影響がみられなかったEメール使用は、オフの友人からのソーシャルサポートを減らす悪影響を持っていた。この結果と日本社会心理学会で報告された使用目的別ネット使用との結果が併せて議論された。(p.130-131)安藤玲子・高比良美詠子・坂元章(国内)
ケータイ使用が中学生の孤独感・ソーシャルサポートに与える影響-学校満足度の高低群による多母集団同時分析- 2007年 9月 日本社会心理学会第48回大会(於早稲田大学) ケータイ使用が中学生の友人関係の孤独感と対人信頼感、オフとネット上の友人からのソーシャルサポートに与える影響について学校満足度を調整変数として検討を行った。パネルデータを多母集団同時分析で検討した結果、主に学校満足度の低い生徒で、ケータイの通話、メール、ネットのいずれの使用からも、孤独感を下げ、対人信頼感を高め、オフの友人からのソーシャルサポートを高めるという効果が示された。なお、ネット友人からのソーシャルサポートに関しては、どちらの群においてもケータイのネット使用からの効果が示された。安藤玲子・高比良美詠子・坂元章(国内)
ネット使用がソーシャルサポートの提供に与える影響 2008年11月 日本パーソナリティ心理学会第17回大会(於お茶の水女子大学) 本研究では、子どもが友人に与えるソーシャルサポートに焦点をおき、PCやケータイのネット使用がソーシャルサポートの提供に対し、どのような影響を示すのかについて、高校生を対象にパネル調査を行った。本研究の結果から、高校生では、PCのネットは、主にオンラインの友人へのソーシャルサポートに使われる一方で、ケータイのメールは、オンライン、オフラインを問わずに友人全般へのソーシャルサポートに使われていることが示唆された。本研究と安藤・高比良(2006)の結果から、高校生のオンライン友人との関係は、ソーシャルサポートを与えあう互恵的関係にある可能性が示されたといえそうである(p.34-35)安藤玲子・高比良美詠子・坂元 章(国内)
クリティカル・シンキングの育成(2)―中学生用尺度の開発― 2010年 9月 日本心理学会第74回大会(於大阪大学) 本研究では、中学生向けの「クリティカル・シンキング」尺度の開発を行った。クリティカル・シンキングの2側面のうち、ノンソーシャルな側面およびソーシャルな側面に関して併せて39項目の尺度を作成した。関東地方の公立中学校1年生118名を対象にパネル調査を行い、尺度の信頼性と妥当性を検討した。探索的因子分析を行った結果、第1因子「主体性」11項目(α= .90)、第2因子「客観的判断」5項目(α= .79)、第3因子「多様性の許容」5項目(α= .83)、第4因子「証拠の重視」2項目(α= .66)が抽出された。因子間相関および再検査信頼性係数から尺度の信頼性は確認された。次に、クリティカル・シンキング尺度と、学習理由、情報活用の実践力との相関関係を分析した結果、クリティカル・シンキング尺度の各因子は、学習意欲では、外発的な学習動機である対人的な理由以外に対し、異なる配分でいずれも有意な弱い相関から中程度の相関関係がみられた。情報活用の実践力の下位能力に関しても、それぞれ異なる配分で有意な弱い相関から、やや高い相関関係がみられた。これらの結果は、全体的にクリティカル・シンキングの枠組みと一致するといえ、妥当性が確認された。(p.1190)安藤玲子・池田まさみ(国内)
クリティカル・シンキングの育成(1)―中学生向け教授法の開発― 2010年 9月 日本心理学会第74回大会(於大阪大学) 本研究では、中学生のクリティカル・シンキング育成のための教授法の開発を行った。授業を担当した現場教師のふりかえりを中心に、授業の成果と課題を整理し、教授法の展開について検討した。授業は関東地方の公立中学校1年生118名に対し、総合学習の時間を利用して、筆者と現場の教師により行われた。思考トレーニングとして教材に用いたのは、1)与えられた情報から、自分の考えやイメージを表現する、2)表現を通して自分と他者の考え方の共通点と違いに気づく、3)実践的な問題を通して、自分の考え方のクセに気づく、4)マインド・マップの作成を通して、自分の考え方に気づく、であった。生徒及び担当教員の振り返りなどから、総じて、授業の意義や成果は認められた。しかし、学習意欲や思考課題によっては、生徒の取り組みに差が生じた。今後は自分を知ることへの抵抗の強い生徒の意欲を高める工夫や課題の設定が必要である。また、教師は事前に課題の理解を深めておくこと、教師間でも情報を共有しておくことで、生徒から様々な思考を引き出す効果的な授業が展開できると考えられる。(p.1189)池田まさみ・安藤玲子(国内)
授業中のルール違反行動を規定する特性要因に関する研究 2010年 9月 日本社会心理学会第51回大会(於広島大学) 本研究では授業中のルール違反に対して抵抗が低い群と高い群間で、特性上の違いがあるかについて検討した。検討する特性要因としては遵守「規範意識」と「先延ばし傾向」を取り挙げた。遅刻した授業の教室への入室をあきらめる遅刻時間に関して、先延ばし傾向、規範意識の高低群でそれぞれt検定を行ったところ、「先延ばし傾向」が高い群は、低い群と比べて諦めるまでの時間が長かった。したがって、このような個人特性が授業への受講態度を規定している可能性が示唆された。次に、授業に対する態度項目17項目について、先延ばし傾向高低群と規範意識高低群でt検定を行った結果、規範意識が低い群において、不適切と考えられる授業中の態度である17項目中10項目を行っていた。具体的には本研究の結果から、規範意識が低いと授業中のトイレや、化粧、友人との私語などへの抵抗が低かった。(p.446-447)北折充隆・安藤玲子(国内)
親の養育態度が社会規範からの逸脱行動における子の罪悪感形成に及ぼす影響 2010年 9月 日本犯罪心理学会第48回大会(於目白大学) 本研究では、将来的な非行や犯罪行動につながる様々な社会規範からの逸脱行動や迷惑行為に対する罪悪感について、親の養育態度との関連を検討した。東海地方の女子大学生を対象に横断調査を行い、重回帰分析を行った。その結果、「親の許可なしで夜遅くまで遊ぶ」「店の品物をお金を払わずに持ってくる」「未成年なのに飲酒をする」「未成年なのにタバコを吸う」「人に嘘をつく」の5つの逸脱行為に対する罪悪感のうち、「親の許可なしで夜遅くまで遊ぶ」については、親が子どもに関する情報を把握していることが、その罪悪感の形成に正の、親が家にいないことは負の影響を持っていた。一方、「人に嘘をつく」ことに関しては、親が子どもに関する情報を把握していること、必要に応じて子どもに暴力をふるうことがともに正の影響を及ぼしていた。安藤玲子・北折充隆・大山小夜(国内)
高校生の性体験と仲間の性体験率の過大視 ―社会経済的地位(SES)との関連― 2010年 9月 日本心理学会第74回大会(於大阪大学) 本研究では、高校生の実際の性体験率と、仲間の性体験率の過大視について検討するとともに、これらに関連する要因として、社会経済的地位(SES)の効果を検討した。その結果、本研究で対象とした高校1年生の実際の性体験率は1割程度であったが、推測値はこれよりも2割程度高く、高校生における仲間の性体験率の過大視が確認された。また、その傾向は特に女子の方が強かった。SES指標との関連では、高い性体験率は、父親の学歴の低さ、小遣いの多さと関連し、高い性体験率の過大視は、両親の学歴の低さ、お年玉の多さと関連していた。一般に、両親の学歴と家庭の経済状況は正に相関すると考えられるが、子どもが自由に使える現金の多寡については家庭の教育方針や厳格さが影響する可能性があり、対照的な結果となったと考えられる。 (p.243) 橿淵めぐみ・安藤玲子・鈴木佳苗(総著者数6名)(国内)
高校生の性的経験と仲間の性的経験の推定 ―社会経済的地位(SES)との関連― 2010年 9月 日本社会心理学会第51回大会(於広島大学) 本研究では様々な性的行動を、高校生が実際にどの程度経験しているのか、そして、仲間がどの程度経験していると知覚しているのか、そして、これらに関連する要因として、社会経済的地位(SES)の影響について検討した。全国の高校1年生2159名(男子1015名・女子1144名)を対象に質問紙調査を実施した結果、高校1年生の実際の性的経験率は、二人きりのデートが4割、キスが3割、ペッティングが2割、コンドームを使用したセックスが1割を超え、コンドームを使用しないセックスの経験率が6%超であった。一方で、STD検査の受診経験率は1%未満と低く、望まない妊娠の回避やSTDの予防という観点から、性教育や健康教育の重要性が指摘される結果であった。仲間の性的経験については、非現実的に高く推定していた。この知覚の歪みは、知覚の主体と対象ともに女子の方で大きい傾向であった。SES指標との関連については、活発な性的経験と、仲間の性的経験の推定の高さともに、保護者の学歴の低さ、小遣いやお年玉の多さと関連する傾向にあった。(p.536-537) 橿淵めぐみ・安藤玲子・鈴木佳苗(総著者数6名)(国内)
批判的思考力の獲得プロセス‐中学生のパネルデータにおける因果分析から‐ 2011年 5月 日本認知科学会 学習と対話研究分科会(於京都大学) 中学生のクリティカル・シンキング獲得に関するモデルを4波のパネルデータを用いて、構造方程式モデリングによって検討した。その結果、中学生では、従来の知見とはやや異なり、(情報活用の実践力(思考スキル)が批判的思考力(思考態度)に先行すること、批判的思考力における探究心がコミュニケーション行動(思考行動)に比較的高い影響力を持つことが示された。 また、好奇心の高さが、情報活用の実践力を介して批判的思考力を伸ばし、コミュニケーション行動を増す、という一連のプロセスが示された。池田まさみ・安藤玲子
企業力と大学智の融合が生み出す環境教育~「JTB旅いくプログラム」の共同開発事例から 2011年 7月 日本環境教育学会 第22回大会(於青森大学) 本研究では、JTB法人東京とお茶の水女子大学の共同研究チームによる、旅で出会う本物体験を通して子どもの「社会に生きる力」向上を目指す「旅いくプログラム」の実践状況を報告した。まず、旅いく版「生きる力」の尺度開発のため、未就学児をもつ保護者(807名)を対象とした質問紙調査から、「保護者の生きる力尺度」8要因、「子どもの生きる力尺度」6要因を作成した。次にこの結果を基に、「旅いくアンケート」(保護者用24問、子ども用18問)を作成し、プログラム参加者が、自らその点数を記入・可視化できる「旅いくチャート」を開発した。宮本康司・池田まさみ・安藤玲子(総著者数5名)
インターネット利用が青少年の性的リアリティに及ぼす影響-高校生を対象とする2波パネル調査 2011年 9月 日本心理学会第75回大会(於日本大学) インターネット利用が青少年の性的リアリティに及ぼす影響について、2波パネル調査により検討した結果、INETを利用するほど、青少年が同世代の性的経験をより活発な方向に推定するようになることが示された。橿淵めぐみ・安藤玲子・鈴木佳苗(総著者数6名)
クリティカルシンキングとコミュニケーション行動-中学生のパネルデータにおける因果分析の検討- 2011年 9月 日本心理学会第75回大会(於日本大学) 中学生のクリティカルシンキング授業におけるパネル調査を基に、クリティカルシンキングとコミュニケーション行動との因果関係を分析した結果、特に思考の論理的な側面は行動と相互に影響し合う可能性が示唆された。池田まさみ・安藤玲子・宮本康司
クリティカルシンキングと好奇心、情報活用の実践力との関係-中学生のパネルデータにおける因果関係の検討- 2011年 9月 日本心理学会第75回大会(於日本大学) 中学生のパネルデータについてクリティカルシンキングと好奇心、情報活用の実践力との因果関係を検討した結果、クリティカルシンキングは、好奇心や情報活用の実践力の各能力から育成される可能性が示唆された。安藤玲子・池田まさみ・宮本康司
メディア利用が青少年の性行動に及ぼす影響(1)― ジャンル別のインターネット利用 ― 2011年 9月 日本社会心理学会第52回大会(名古屋大学) 本研究では、高校生のジャンル別のインターネット使用の有無が、性行動に与える影響について検討した。高校生892名(男子349名・女子543名)を対象に半年のインターバルで2波のパネル調査を行った。ロジスティック回帰分析による分析の結果、女子では、コミュニティ・サイトの利用が、デートやキスなど性行動の初期段階に影響し、男子では、小説・マンガと公式サイト・ブログの利用が性行動のより進んだ段階に影響する可能性が示唆された。また、女子では、動画サイトと公式サイト・ブログの利用が、より進んだ段階の性行動に抑制的な影響を持つことも示唆された。橿淵めぐみ・安藤玲子・鈴木佳苗(総著者数6名)
メディア利用が青少年の性行動に及ぼす影響(2)― 性的情報収集目的のメディア利用 ― 2011年 9月 日本社会心理学会第52回大会(名古屋大学) 本研究では、高校生の恋愛、セックス、恋愛関連のトラブルなどの性的情報を得るためのメディア使用の有無が、性行動に与える影響について検討した。高校生721名(男子314名・女子407名)を対象に半年のインターバルで2波のパネル調査を行った。ロジスティック回帰分析による分析の結果、①男女ともに映像メディアが性行動の初期段階を促進する、②友人などの口コミは男子では性行動の初期段階、女子ではより進んだ段階にまで影響する、③男子では性行動のより進んだ段階においてネットが影響力を持つことが示された。安藤玲子・橿淵めぐみ・鈴木佳苗(総著者数6名)
Causal relationship between sexual reality and experiences: A two-wave panel study of Japanese high school students. 2011年10月 International Conference on Education and Educational Psychology (ICEEPSY 2011), Istanbul Turkey 本研究は青少年の性的経験と性リアリティとの因果関係を検討することであった。性リアリティは、青少年が同世代の若者の平均初交年齢と、同世代のセックス経験率をどのように見積もるかで測定した。892名の日本の高校生対象に半年のインターバルで行われた2波のパネルデータの分析をした結果、デート、キス、ペッティング、セックスなどの性的経験をしている若者ほど、同世代の若者の初交年齢と、セックス経験率を高く見積もっていた。また、この傾向は同性の若者に対して特に高かった。一方、性的リアリティから実際の性的経験への影響は女子に関してのみ一貫してみられた。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)。Kashibuchi, M., Ando, R., Suzuki, K.(総著者6名)
The effects of the internet use on adolescents’ sexual reality and experiences: A three-wave panel study of Japanese high school students 2012年 7月 30th International Congress of Psychology. Cape Town, South Africa, 本研究ではWebサイトやSNS, 動画サイト、小説・マンガサイト、Weblogサイトなどのインターネット使用全般が青少年の性行動と性的リアリティにどのような影響があるかを検討することを目的としていた。日本の高校生824名を対象に半年間隔で行われた3波パネル調査のデータを重回帰分析で解析した結果、1時点目のインターネット使用が多いほど、3時点目の男子と2時点目の女子の同世代の性交経験の見積もりが高くなることが示された。またロジスティック回帰分析の結果、1時点目のインターネット使用が多いほど、女子の2時点目のデートと3時点目のペッティング頻度が高まることが示された。また、1時点目のインターネット使用は、女子の1時点目から3時点目、および2時点目から3時点目のコンドームなしのセックスを増やしていた。男子ではこのような傾向は見られなかった。Pp.721, Kashibuchi, M., Ando, R., Suzuki, K.(総著者6名)
JTB旅いくファームプログラム参加者の養育環境特性 ~第二次、第三次産業プログラム参加者との比較から~ 2012年 8月 日本環境教育学会23回大会論文集(立教大学) 本研究では、2011年度の「旅いくファームプログラム(稲刈り:第一次産業体験)」参加者のアンケートの回答値(1:まったくあてはまらない~4:よくあてはまる)について、他のプログラム(「消しゴム作りプログラム(第二次産業体験)」、「鉄道体験プログラム(第三次産業体験)」)の参加者の回答値との比較を行った。分析の結果、保護者が備えている「生きる力」によって、選択するプログラムが異なり、総じて生きる力の高い保護者のいる家庭では稲刈りプログラムを選択する傾向が示された。宮本康司・池田まさみ・安藤玲子(総著者数5名)
中学生のTVゲーム使用が批判的思考態度に与える影響 2012年 9月 日本心理学会第76回大会発表論文集(専修大学) 本研究では、2波のパネルデータを用いて、中学生の平日と休日のTVゲームの使用量と批判的思考態度との関係について双方向の因果関係の検討を行った。構造方程式モデリングによる因果分析の結果、TVゲームの使用は全体的に中学生の批判的思考態度を低下させるが、特に平日のTVゲーム使用がより悪影響を持つことが示された。一方、休日のTVゲーム使用の悪影響は相対的に低いことから、安易に子どものTVゲーム使用を制限するのではなく、平日のTVゲーム使用に制限を設け、休日の使用は認めるといった決まりを家庭で設けることにより、TVゲームの悪影響をある程度抑制できる可能性が示唆された。また双方向の因果分析から、平日のTVゲーム使用が多い中学生は、批判的思考態度が全般的に下がり、その結果、更に平日のテレビゲームの使用量が増えるという負のスパイラルに陥る可能性があり、注意が必要である。安藤玲子・池田まさみ
性的コンテンツでのネット利用が青少年の性経験に及ぼす影響 2012年 9月 日本心理学会第76回大会発表論文集(専修大学) 本研究の目的は、性的なコンテンツのネット利用が高校生の性経験に及ぼす影響を検討することであった。web調査の手法を用い、15~19歳の青少年715名(男子332名・女子383名)を対象とする2波パネル調査を行った。その結果、性的コンテンツのネット利用は男子の方が多かった。性経験は、男女とも、デートは3割以上、ペッティングは2割程度、セックスは1割程度で、女子の経験率が男子よりも高かったが、コンドーム不使用のセックスのみ男子の経験率が女子よりも高かった。因果関係に関しては、女子では有意な効果はみられなかったが、男子では、性的コンテンツの利用が、ペッティング、セックス全体、コンドームありとコンドームなしのセックスを促進していることが示された。橿淵めぐみ・安藤玲子・鈴木佳苗(総著者数6名)
裁判の流れを規定するゲイン・ロス効果について 2012年 9月 日本犯罪心理学会第50回大会論文集(大正大学) 本研究ではWeb調査を用いて、裁判の流れにおける検察・弁護側の提示順序が、量刑判断に及ぼす影響について検討した。全国からランダム抽出された、20代~60代の男女各75名、計150名を5群に分け、次の5条件にランダムに割り当てた。量刑判断の前に、①冒頭陳述のみ、②冒頭陳述後、検察の求刑、弁護側の弁護、③冒頭陳述後、弁護側の弁護、検察の求刑、④冒頭陳述後、検察の求刑のみ、⑤冒頭陳述後、弁護側の弁護のみ。分析の結果、予測したゲイン・ロス効果による刑期の違いは見出されなかった。しかし、興味深い結果として、求刑したり、弁護が入るよりも、冒頭陳述だけの場合のほうが量刑判断は重くなった。北折光隆・安藤玲子・大山小夜 
性的動画・雑誌接触が青少年の性意識・行動に及ぼす影響(1)―性行動への影響―  2012年11月 日本社会心理学会第53回大会発表論文集(筑波大学)  本研究の目的は、性的動画・雑誌接触が青少年のに性行動に及ぼす影響を検討することであった。web調査の手法を用い、15~19歳の青少年715名(男子332名・女子383名)を対象とする2波パネル調査を行った。ロジスティック回帰分析を行った結果、女子では性的な動画や雑誌の接触量と性行動に有意な影響は見られなかったが、男子では、性的動画と雑誌との接触が、セックス全体、コンドームあり・コンドームなしのセックスを増やしていた。したがって、性的動画と雑誌をよく利用する男子ほど、セックス経験をもつようになることが示唆された。特に、コンドームなしのセックス経験への影響については、性感染症や望まない妊娠の予防の観点からみて、対策が必要と言えるだろう。橿淵めぐみ・安藤玲子・鈴木佳苗(総著者数6名) 
性的動画・雑誌接触が青少年の性意識・行動に及ぼす影響(2)―性的リアリティへの影響―  2012年11月 日本社会心理学会第53回大会(筑波大学)  本研究の目的は、性的動画・雑誌接触が青少年の性的リアリティに及ぼす影響を検討することであった。web調査の手法を用い、15~19歳の青少年715名(男子332名・女子383名)を対象とする2波パネル調査を行った。性的リアリティは、同年齢の青少年の初交年齢とセックス経験率をそれぞれ男女別に推定させることで測定した。その結果、男女ともに、女子の初交年齢を低く、セックス経験率を高く推定していた。また、男子よりも女子のほうが、男子の初交年齢を低く、セックス経験率を高く推定していた。本対象者のセックス経験率が1割程度であることから、現実過大視が生じていると言えよう。次に、性的動画・雑誌接触が性的リアリティに及ぼす影響について検討した結果、性的な動画をよく観る男子ほど、同年齢の女子のセックス経験率を高く推定し、性的な雑誌をよく読む男子ほど、女子のセックス経験率を高く、男子の初交年齢を低く推定していた。また、性的雑誌をよく読む女子ほど男子のセックス経験率を高く推定していた。安藤玲子・橿淵めぐみ・鈴木佳苗(総著者数6名) 
女子大学生の通信メディア使用と情報活用の実践力 2013年 7月 第32回ケータイ活用教育研究会(青山学院大学) 本研究では、まず、女子大学生における通信メディアの保持状況と使用状況を確認した。次に、「情報活用の実践力」「自己概念」「適応感」など変数間の双方向の因果関係について、全体での分析を行った後に、保持メディアを調整変数にして、検討を行った。まず全体での分析の結果、情報活用の実践力の強化が、よりよい適応感や自己概念に繋がる可能性が示された。スマートフォンと携帯電話の保有者によってこれらの関係が変化するかについて検討したところ、全体的に携帯電話保持者のほうが、情報活用と実践力との間の関係がやや顕著に見られた。一方、発信・伝達力が高いほうが自己希求が高まるという因果関係についてのみ、スマートフォン所持者のほうが有意な正の因果関係がみられた点は興味深い。池田まさみ・安藤玲子・宮本康司 
中学生における批判的思考態度の獲得プロセスと育成-4波パネルの因果分析から- 2013年 8月 教育心理学会(法政大学) 自主シンポジウム 「高次リテラシ―の発達に関する動機づけや感情の影響」において、中学生に行った4波パネル調査で導き出された批判的思考態度獲得のプロセスに関する概要を説明し、中学校のグローバルコミュニケーションの時間を使った出前授業における生徒の反応や思考スタイルの変化、教師へのインタビューなどについて簡単に説明した。また、大学の授業で活用している携帯電話を用いた授業参加システムであるC-Learningについても説明を行った。池田まさみ・安藤玲子・宮本康司 
TVゲーム使用がコミュニケーション行動に与える影響 2013年 9月 日本心理学会第77回大会発表論文集 (北海道医療大学) 本研究では、中学生を対象とした2波のパネルデータから、テレビゲームの使用が、批判的思考態度を基にしたコミュニケーション行動にどのような影響を与えるのかについての因果分析を行った。その際、休日のテレビゲーム使用は平日のテレビゲーム使用ほど悪影響がないという先行研究(安藤・池田、2012)を参考に、平日と休日の使用量を別に尋ね、分析を行った。その結果、平日のテレビゲーム使用の多い中学生ほど、相手の都合を考えてコミュニケーションをとったり、説明を行うなどのコミュニケーション行動が少ないことが示された。一方、休日のテレビゲームの使用に関しては同様な悪影響は見られなかった。P.262. 安藤玲子・池田まさみ  
情報活用の実践力と適応感および自己概念との関係 -女子大学生のパネルデータによる因果分析- 2013年 9月 日本心理学会第77回大会発表論文集 (北海道医療大学) 関東および中部地方の女子大学に通う学生を対象に2波のパネル調査を行い、情報活用の実践力の処理力、判断力、発信・伝達力、と適応感、自己概念との関係について因果分析を行った。その結果、全体的に情報リテラシが高いほど、適応感が高まることが示され、特に処理力と発信・発信力は適応感の向上に影響することが示された。一方、自己概念については、自己表現などの自己希求と発信・伝達力との間に双方向の影響関係が示され、相互に高め合う可能性が示された。また、発信・伝達力が高まれば、有能感などの自己愛が高まる こと、逆に目標が定まらないなどの自己喪失感が強いと、判断力や発信・伝達力が下がることが示された。 P.93 池田まさみ・安藤玲子・宮本康司  
家庭と学校での性教育の必要性 - 中学・高校の教員と保護者を対象とするweb調査 - 2014年 3月 日本発達心理学会 第25回大会(京都大学) 本研究では、中高生の子どもを持つ保護者と、中学・高校の教員を対象にweb調査を行い、両者の認識について検討した。分析の結果、学校での性教育の必要性は、保護者も教員も同程度に評価していたが、家庭での性教育については、保護者は低く、教員は高く評価していた。家庭での性教育の必要性を低く評価する保護者は、そのために性教育を十分には行っておらず、その現状に対して教員はより強く必要性を感じているいことが示唆された。橿淵めぐみ・安藤玲子・山岡あゆち(他6名) 。
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翻訳

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
フランシス・M. バーグ 『ダイエットへの警鐘 』 共著 1998年 6月 サイエンティスト社. Frances M. Berg著のHealth Risks of Weight Loss(1995)Healthy Weight Journal.の分担翻訳を行った。担当章の“ダイエット産業に対する規制”では、過激なダイエット行動により生じた死亡事故や深刻な健康被害の拡大を受け、現状の改善に向けたダイエット産業への規制についてまとめてある。正確な情報提供や消費者保護に関する事項、十分な臨床データや栄養学に基づいた指導など、主にニューヨーク市などの例が示されている。(Pp 206-222:300頁)。安藤玲子 池田克紀 監訳 共訳
フランシス・M. バーグ『ダイエットへの警鐘 』 共著 1998年 6月 サイエンティスト社. Frances M. Berg著のHealth Risks of Weight Loss(1995)Healthy Weight Journal.の分担翻訳を行った。担当章の“痩せ:その文化的強迫観念”では、メディアによって形成された現代の先進国における「痩せ=美」「痩せ=有能」「痩せ=健康」「痩せ=成功」などの概念が、どのように形成され、その概念に基づき個人の行動や他者評価がどのように行われているかなどについて、スポーツ・芸能界の現状、肥満者への不当な扱いなどを取り上げながら、批判的な議論が展開されている(Pp.153-177:300頁)。安藤玲子 池田克紀 監訳 共訳
フランシス・M. バーグ『ダイエットへの警鐘』 共著 1998年 6月 サイエンティスト社. Frances M. Berg著のHealth Risks of Weight Loss(1995)Healthy Weight Journal.の分担翻訳を行った。担当章の“付録”では、①肥満の定義、1992年開催の国立保健衛生研究所協議会での声明、③ニューヨーク市の調査、④調低カロリーダイエットがもつ潜在的な副作用、⑤飢餓の生物学などについての資料がそれぞれまとめられている。(Pp. 247-275:300頁)安藤玲子 池田克紀 監訳 共訳
ブラウン&プリンストン 『青年期発達百科事典』 共著 2014年 3月 丸善出版 Editors-in-Chief: B. Bradford Brown and Mitchell J. Prinstein の『Encyclopedia of Adolescence 全3巻(2011) 』の2巻の分担翻訳。担当章である『Internet and Other Interactive Media:Pp.161-168(「インターネット等のインタラクティブメディア」Pp.38-48)』では、メディアの発達とそれが青少年に与える影響に関して、認知面、心理面、健康などの様々な視点からポジティブ、ネガティブな影響に関して議論している。
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一般誌

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
新たな学校形態-ヴァーチャル大学最前線- 単著 2000年 3月 NEW教育とコンピュータ,学習研究社,16(3) ヴァーチャル大学の利点は、時間的地理的制約なく学習できることにある。しかし、効率的な討論などのために、チャットなどの同期ツールを利用する大学も少なくない。ただ、視聴覚情報がない同期ツールでは、非難・中傷から議論が長引く場合もある。そこで本稿では、ヴァーチャル大学に関する実践的研究として、欧州4カ国を横断して行われたBoeghら(1998)のテレビ会議システムを組み入れたヴァーチャル授業の一例を紹介した。(p.52-53.)安藤玲子
ヴァーチャル環境での学習の成功に必要なもの 単著 2001年 1月 NEW教育とコンピュータ,学習研究社,17(1) ネットの普及に伴い、米国のジョーンズ大学のように現実のキャンパスを持たないヴァーチャル大学や、従来の遠隔地教育に代わる新たな学習形態としてヴァーチャル大学を併設する大学、既存の授業形態に加えてヴァーチャル・クラスを開講する大学などが急増している。では、どのような学生がヴァーチャル環境での学習を選び、上手くこなすのだろうか。本稿では、そのような手がかりの一つを提供するWangら(2000)の研究などについて紹介した。(p.122-123)安藤玲子
どの病気の人たちが自助グループを求めるのか-オフラインとオンラインのグループの特徴比較- 単著 2001年 3月 NEW教育とコンピュータ,学習研究社,17(3), 近年、共通の悩みや病気をもつ人々が情報や意見を交換したり励ましあったりする自助グループの利用が増えており、ネット上にも多くの自助グループが存在する。今回は、どのような問題を抱えた人がこのような自助グループの援助を求めるのかについて、オフラインとオンラインの自助グループの特徴を比較検討したDavisonらの研究を取り上げ、解説した。(p.112-113.)安藤玲子
チャットで会話が弾むテクニック?-チャットルームに合わせた発言タイプ- 単著 2002年 3月 NEW教育とコンピュータ,学習研究社,18(3), ネット上で新しい交友関係を見つけようとする人は、チャットを利用する場合が多いが、チャットを含め、ネット上の交流は通常テキストベースで行われており、自分の意見に誰かが返事をくれなければ関係は始まらず、もちろん深まることもない。本稿では、ネット上でどのような発言をすれば、他の人から返事をもらえやすいのかについて、Rollman & Parente(2001)の研究を取り上げ、説明した。(p.104-105)安藤玲子
健康心理学-拡大する社会的ニーズと領域- 共著 2002年12月 現代のエスプリNo.425 至文堂 担当章の『インターネット社会の健康心理学』では、まず、ネット利用の健康心理学的有効性を示唆する内外の研究知見について、個人のネット利用やネットコミュニティーへの参加などが心理面に及ぼす影響について、ネガティブ面とポジティブ面を取りあげた。次に、ネットセラピーやネット医療などの精神的・身体的健康管理への積極的なネット利用の現状について論じた。(Pp. 74-83)安藤玲子・坂元章[島井哲志(編)]
インターネットは子どもに悪影響を与えるか? 単著 2005年 4月 「人権ジャーナルきずな」4月号財団法人兵庫県人権啓発協会 兵庫県人権啓発協会からの依頼を受け、インターネットに関する問題を提起する特集に寄稿した。内容は、インターネットの悪影響に関しての一般論と、その使用が子どもの心理面に与える影響について簡単に述べ、悪影響の可能性と注意点、対処法などについて一般向けに論じた。(p.5.)安藤玲子
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院生・若手研究者向け公開セミナー等

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
事例で学ぶ心理・調査データの解析2交差遅れ効果モデルでの検討(AMOS) 単著 2006年 2月 お茶の水女子大学21世紀COEプログラム「ジェンダー研究のフロンティア」・「誕生から死までの人間発達科学」 「院生・若手研究者支援統計セミナー:2日でわかるパネル・データ分析(2/15、16開催)」で、2日目の講師の1人として講義を担当した。まず、統計ソフトのAMOSを用いた構造方程式モデリングについての簡単な説明後、心理データを構造方程式モデリングで分析する方法について概説した。その後、パネルデータから因果関係を推定する手法として有効とされる交差遅れ効果モデルの理論的説明と、実際の使用方法について、実例を提示しながら解説し、サンプルデータでの分析を受講者に指導した。安藤玲子
プログラム評価の動向と課題(1) 単著 2006年 9月 お茶の水女子大学CSDプログラム 政策評価・プログラム評価セミナー-第1回-という院生・若手研究者向けの政策評価セミナーに2名の指定討論者のうちの1名として参加した。医療、司法、心理学の分野から発表された話題提供者の発表に対し、心理学の立場からの評価研究に関してのコメントや、3名の話題提供者の発表のまとめ、疑問点などに関してコメントなどを行った。安藤玲子
カテゴリカルデータの分析手法-確証的因子分析と多母集団同時分析- 単著 2008年 2月 お茶の水女子大学21世紀COEプログラム「ジェンダー研究のフロンティア」・グローバルCOEプログラム「格差センシティブな人間発達科学の創成」 「院生・若手研究者支援 統計セミナー:統計ソフトを用いたカテゴリカルデータの分析(2/13、14開催)」で、講師の1人として2日目の講義を担当した。主に尺度作成など心理学の分野で利用されることの多い因子分析に関して解説した。まず、従来からの研究で使われて来た探索的因子分析と、近年注目されている確証的因子分析に関して、構造方程式モデリングを使って特徴を説明した。その後、確証的因子分析の利用場面とその活用法の説明を行い、多母集団同時分析の活用法に関しても解説した。その後、実際のデータを用いて、受講者に指導を行った。安藤玲子
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