著書名 |
単著、 共著の別 |
出版年月 |
発行所・発表雑誌等 |
概要 |
「湿潤環境に着目した褥瘡治療薬マニュアルの作成」 |
共著 |
2003年12月 |
癌と化学療法 第30巻 |
褥瘡治療は創を適度な湿潤環境(60~70%)に維持することが大切であるといわれている。軟膏基剤には創の水分を吸収するものや、逆に創に水分を与えるものがある。この軟膏基剤の性質が湿潤環境を整えるために重要である。薬剤選択の際には軟膏基剤も考慮すべきである。我々はこの考え方に基づき在宅での褥瘡治療薬の選択についてのマニュアルを作成した。(pp.95-pp.97)本人担当部分:実験および実験結果の考察 実験を行い、製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:野原葉子,水野正子,亀井春枝,山田操,野田康弘他 11名 |
「薬-薬-薬連携により飛躍した薬剤師業務 褥瘡ケアの薬-薬-薬連携」 |
共著 |
2004年 9月 |
月刊薬事 第46巻 10号 |
(日本薬学会医療薬科学部会論文賞 優秀賞受賞)褥瘡ケアという分野で保険薬局・病院薬局・薬系大学の薬剤師が協働して取り組んだ実践の記録である。いわゆる薬-薬-薬連携により褥瘡治療において薬学的な根拠に基づいた治療提案をすることが可能となった。他の職種の人々も納得する情報を提供するためには、この3者間が互いに連携することが必須であると言える。(pp.1857-pp.1860)本人担当部分:褥瘡治療における薬剤師業務について評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:野田康弘,古田勝経,水野正子 |
「褥瘡治療でお困りではないですか?」 |
共著 |
2004年12月 |
癌と化学療法 第31巻 |
褥瘡治療薬の適正使用に関する情報提供を行うために褥瘡治療の治療効果や経済的効果について調査した。その結果、浅い褥瘡に対してリフラップ軟膏とテラジアパスタを3:7で混合した軟膏は、治療日数が短縮化する傾向が見られた。ドレッシング材と比較し平均治療日数に有意な差が無く、安価な薬剤の使用は経済的に有利であった。(pp.176-pp.178)本人担当部分:調査および結果の考察 調査を行い、統計学的見知から調査結果を評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:水野正子,野田康弘,野原葉子,藤井敬子,佐藤憲子他 4名 |
「褥瘡治療薬の適正な使用方法」 |
共著 |
2005年 1月 |
難病と在宅ケア 第10巻 10号 |
愛知県褥瘡ケアを考える会で作成した「在宅における褥瘡治療薬マニュアル」の紹介である。マニュアルでは、褥瘡ケアに不慣れな薬剤師のために、適正な薬剤の選択方法が書かれている。本著では、1.褥瘡治療の使われ方の現状;2-1.軟膏基剤の性質;2-2.湿潤環境を考慮した薬剤選択について概説している。(pp.53-pp.56)本人担当部分:褥瘡治療マニュアルついて製剤学的見知から評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:野田康弘,古田勝経,水野正子 |
『最新薬剤学第9版』 |
共著 |
2006年 9月 |
廣川書店(東京) |
薬剤学の教科書。 A4版 全572頁 [担当部分]第2章「物理薬剤学」レオロジーの分野におけるニュートンの流動法則、非ニュートン流動、チキソトロピー、粘弾性、レオロジー的性質の測定法(P62-P77)[編者]林正弘,川島嘉明,乾賢一 [共著者]林正弘 他34名 |
『最新製剤学第2版』 |
共著 |
2007年 3月 |
廣川書店(東京) |
製剤学の教科書。A4版 全451頁 [担当部分]第1章「製剤化のサイエンス」1.6レオロジーの分野における 弾性変形、粘性流動、流動曲線、粘弾性、粘度測定(P114-P126)[編者]上釜兼人,川島嘉明,松田芳久 [共著者]有馬英俊 他20名 |
「特集 褥瘡と向き合う~薬学教育で褥瘡治療に取り組む」 |
単著 |
2009年 2月 |
月刊薬事 第51巻 2号 |
褥瘡治療における薬剤師の関わり方を紹介する「褥瘡サミット」活動について概説した。(pp.219-pp.222) |
「褥瘡の薬物治療では基剤の性質が治療成果を左右する」 |
単著 |
2010年 1月 |
薬事日報 第10775号 |
褥瘡治療薬を選ぶ時、薬効成分だけで判断するのではなく、その基剤が創部の状態に適合しているかどうかを見極めなければ治らない。基剤には水分を保持するタイプと吸水するタイプがある。褥瘡の薬物治療では基剤の性質が治療成果を左右する。(pp.9) |
「特集 褥瘡マネジメントのトレンド②褥瘡治療薬の特性―褥瘡の創傷薬理学と創傷薬剤学-」 |
単著 |
2010年 3月 |
薬局別冊 第61巻 3号 |
基剤には,創面の水分を保持するものと創面の過剰な水分を除去するものがある。基剤の物性および働きを明らかにし,褥瘡治療に反映させるのが創面薬剤学である。褥瘡は基剤と接触した界面から修復されていく。その現象を明らかにし,治 療に反映させるのが創面薬理学である。(pp.381-pp.384) |
「連載 診療・治療ガイドライン活用指南[20] 褥瘡」 |
単著 |
2010年12月 |
月刊薬事 第52巻 14号 |
褥瘡外用療法における基剤の特性を考慮した外用薬の使い方の基本の解説と褥瘡外用療法の実際について2009年に改訂された褥瘡治療ガイドラインのポイントに絞って解説した。(pp.107-pp.114) |
『最新製剤学第3版』 |
共著 |
2011年 3月 |
廣川書店(東京) |
製剤学の教科書。 A4版 全462頁 [担当部分]第1章製剤化のサイエンス 1.4「分散の理論」の内、コロイド分散系、サスペンション、エマルション(P88-P97) [編者]上釜兼人,川島嘉明,竹内洋文, 松田芳久 [共著者]有馬英俊 他20名 |
『情報リテラシー』 |
共著 |
2011年 4月 |
ウェルオン(名古屋) |
情報リテラシーの教科書。A4版 全196頁 [担当部分]第1章「コンピュータの利用環境」の内、moodleとK-mailの利用環境(P1-P31)、第2章「コンピュータの基礎と文書処理」の内、microsoft word2007によるレポート・論文の書き方、ビジネス文書の作成、差し込み印刷機能 (P78-P94) [共著者]荒深美和子,牛田博英,中川節子,西尾吉男,野田康弘 |
『褥瘡ガイドブック』 |
共著 |
2012年 8月 |
照林社(東京) |
日本褥瘡学会が策定した「褥瘡予防・管理ガイドライン<第3版>」で決められた臨床上の問題(CQ)に沿った、具体的予防・治療・ケア方法を示した実践的な書籍である。A4版 総頁数233頁 [担当部分]PartII 「褥瘡の治療」の内、A保存的治療 外用薬・ドレッシング材の使い方 感染・炎症 (P61-P64) [編者]日本褥瘡学会 [共著者]門野岳史,古田勝経、永井弥生、加納宏行、関根祐介、野田康弘 他28名 |
『特集 褥瘡で外用剤を使いこなす:基剤の特性を考慮した皮膚外用療法の実践 基剤の「水」特性』 |
単著 |
2015年 7月 |
薬局 第66巻 8号 |
創傷薬理学: 褥瘡治療では基剤と薬効成分が共に働く。外用剤選択の経験則: 創面の水分量が多いときは、水分をよく吸収する基剤を使い、創面の水分量が少ないときは、水分を多く含んだ基剤を使う。2つの吸水機構:能動的吸水で創面が乾燥し、受動的吸水で創面に湿潤が保持される。 吸水スペクトル: 1種類の基剤で滲出液を制御できないときは、正反対の作用をもつ2種類の軟膏によるブレンド軟膏で対応する。ブレンド軟膏:塗りやすさ、湿潤の保持、基剤の安定性を同時に実現する黄金比率がある。(pp.35-pp.40) |
『褥瘡ガイドブック第2版』 |
共著 |
2015年 8月 |
照林社(東京) |
日本褥瘡学会が策定した「褥瘡予防・管理ガイドライン<第4版>」で決められた臨床上の問題(CQ)に沿った、具体的予防・治療・ケア方法を示した実践的な書籍である。A4版 総頁数245頁 [担当部分]PartII 「褥瘡の治療」の内、A保存的治療 外用薬・ドレッシング材の使い方 感染・炎症 (P61-P64) [編者]日本褥瘡学会 [共著者]門野岳史,古田勝経、永井弥生、加納宏行、関根祐介、野田康弘 他28名 |
『最新製剤学第4版』 |
共著 |
2016年 4月 |
廣川書店(東京) |
製剤学の教科書。 A4版 全497頁 [担当部分]第1章「製剤化のサイエンス」1.4分散の理論 分散の理論の内,コロイド分散系,サスペンション,エマルション,高分子の構造と高分子溶液の性質(pp.92-pp.104) [編者]竹内洋文,有馬英 俊,平山文俊,山本浩充 [共著者]有馬英俊 他24名 |
『外用薬の特性に基づいた褥瘡外用療法のキホン』 |
単著 |
2016年 9月 |
南山堂(東京) |
本書は、基剤の特性を考慮した外用薬の使い方の基本の解説と, 褥瘡外用療法のプロによるカンファレンス形式での実践的な治療法のレクチャーにより, 褥瘡の外用療法について基本から応用まで学べる書籍した。A4版 全232頁 [担当部分]「基剤の「水」特性」(P16-P24) [編者]宮地良樹 [共著者]大谷道輝、五十嵐敦之、野田康弘他20名 |
著書名 |
単著、 共著の別 |
出版年月 |
発行所・発表雑誌等 |
概要 |
「A New Method for Permeabilization of the Plasma Membrane of Cultured Mammalian Cells. VII. Permeabilization of Growing and Resting Cells by Vortex-Stirring with High Molecular Weight Polyacrylic Acid」(査読付)(培養ほ乳類細胞の原形質膜の透過化のための新しい方法 VII。 高分子量ポリアクリル酸を用いた渦攪拌による増殖期および静止細胞の透過化) |
共著 |
1996年12月 |
Biol. Pharm. Bull. 第19巻 2号 |
ポリアクリル酸とボルテックススターリングを活用した細胞膜透過法の有用性に関する研究である。マウス白血病由来細胞L1210を用いて、増殖期と静止期の細胞の膜透過性を評価した。本法による膜透過性亢進効果が静止期細胞では著しく低下することが明らかとなった。(pp.1565-pp.1569)本人担当部分:実験および結果 細胞毒性実験を行い、結果の取りまとめを行なった。共著者名:Yasuhiro NODA, Naoaki SHIMIZU, Yutaka KAWAZOE |
「Enhanced Cytotoxicity of Some Triterpenes toward Leukemia L1210 Cells Cultured in Low pH Media: The Possibility of a New Mode of Cell Killing」(査読付)(低pH培地で培養された白血病L1210細胞に対するトリテルペンの細胞毒性の増強:新しいタイプの細胞殺傷の可能性) |
共著 |
1997年10月 |
Chem. Pharm. Bull. 第45 巻 10号 |
長時間培養したマウス白血病由来細胞L1210に対し一連のテルペノイド誘導体が感受性を示すことが明らかとなった。この種の細胞毒性は培地のpHの低下が関与していることが示唆された。(pp.1665-pp.1670)本人担当部分:実験および結果 細胞毒性実験を行い、結果の取りまとめを行なった。共著者名:Yasuhiro NODA, Toyo KAIYA, Kohfuku KOHDA, Yutaka KAWAZOE |
「Cytotoxicity of Naphthoquinones toward Cultured Resting Murine Leukemia L1210 Cells with and without Glutathione, Diethyl Maleate, and Iodoacetamide」(査読付)(グルタチオン、マレイン酸ジエチル、およびヨードアセトアミドを含むまたは含まない培養静止期マウス白血病L1210細胞に対するナフトキノンの細胞毒性) |
共著 |
1997年12月 |
Biol. Pharm. Bull. 第20巻 12号 |
16種類のナフトキノン誘導体を静止期にあるマウス白血病細胞L1210に作用させた。通常の場合、SH枯渇剤としてヨードアセタミド(IAA)を添加した場合、グルタチオン(GSH)を添加した場合で細胞毒性を評価した。反応性の違いから、IAAと相乗効果をしめしGSHで解毒されなかったグループ1、IAAと相加的効果を示しGSHで解毒されたグループ2、IAAと併用効果を示さなかったグループ3に分類された。(pp.1250-pp.1256)本人担当部分:実験および結果 細胞毒性実験を行い、結果の取りまとめを行なった。共著者名:Yasuhiro NODA, Yutaka KAWAZOE, Atsushi HAKURA |
「Effects of Treatment with Nimustine (ACNU), a Bifunctional Alkylating Anticancer Agent, on Cultured Resting L1210 Cells」(査読付)(培養静止期L1210細胞に対するニ機能型アルキル化抗がん剤であるニムスチン(ACNU)による治療の効果) |
共著 |
1998年 4月 |
Biol. Pharm. Bull. 第21巻 4号 |
アルキル化抗ガン剤ACNUを静止期にあるマウス白血病細胞L1210に作用させ、処理細胞を新鮮培地で培養した。アルキル化剤で処理した細胞は、細胞分裂する性質は完全に消失したが、細胞膜の流動性やミトコンドリアの機能、細胞内の基礎代謝は正常に機能していることが示唆された。(pp.414-pp.417)本人担当部分:実験および結果 細胞毒性実験を行い、結果の取りまとめを行なった。共著者名:Yasuhiro NODA, Hiroshi HAYATSU, Yutaka KAWAZOE |
「Cytotoxicity of 1-Amino-4-phenyl-1, 2, 3, 6-tetrahydropyridine and 1-Amino-4-phenylpyridine and 1-Amino Analogues of MPTP and MPP+, to Clonal Pheochromocytoma PC12 Cells」(査読付)(クローン性褐色細胞腫PC12細胞に対する1-アミノ-4-フェニル-1, 2, 3, 6-テトラヒドロピリジンおよび1-アミノ-4-フェニルピリジンおよびMPTPおよびMPP + sup>の1-アミノ類似体の細胞毒性) |
共著 |
1998年11月 |
Chem. Res. Toxcol. 第11 巻 11号 |
パーキンソン誘発物質であるMPTPとMPP+のアミノ誘導体を合成し、ラットドパミン作動性神経細胞PC12に対する毒性を評価した。MPP+のアミノ誘導体は親化合物と同程度の毒性を示したが、MPTPの誘導体では親化合物に比べ毒性の発現が遅れた。これはMPTPのアミノ誘導体がMAO-1ではなくMAO-2の基質になることに起因していることが明らかとなった。(pp.1249-pp.1253)本人担当部分:実験および結果 細胞毒性実験を行い、結果の取りまとめを行なった。共著者名:Kohfuku KOHDA, Yasuhiro NODA, Shinsuke AOYAMA, Michi UMEDA, Tomoe SUMINO, Toyo KAIYA, Wakako MARUYAMA, Makoto NAOI |
「生存環境の悪い静止期細胞を用いた制がん剤一次スクリーニング法 -固型がん治療薬の開発を目指して-」 |
単著 |
1999年 3月 |
日本大学研究紀要 第37巻 |
学位論文のダイジェスト。固形がん内部のように生存環境の悪い静止期がん細胞のモデルとして3日間前培養したL1210細胞を用い、トリテルペノイド類の細胞致死活性をスクリーニングした。増殖期の細胞には毒性を示さず、本培養系でのみ毒性を示す化合物としてベツリン酸が見出された。(pp.48-pp.51) |
「In vivo genotoxicity evaluation of dimethylarsinic acid in MutaTMMouse」(査読付)(Muta TM マウスにおけるジメチルアルシン酸のin vivo遺伝毒性評価) |
共著 |
2002年 1月 |
Mutation Rearch 第513巻 |
無機ヒ素化合物の遺伝子障害誘発には、解毒代謝によって生じるジメチルヒ素化合物の関与が示唆されている。lacZ遺伝子導入マウスに投与し各臓器における変異頻度を評価したところ、三酸化ヒ素の変異頻度は対照群と変わらなかった。一方、ジメチルアルシン酸では肺で僅かに変異頻度の上昇が見られたが対照群と有意差はなかった。(pp.205-pp.212)本人担当部分:実験および実験結果の考察 変異原性実験を行い、有機化学的見知から実験結果を評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:Yasuhiro NODA, Takayoshi SUZUKI, Arihiro KOHARA, Akira HASEGAWA, Toshihisa YOTSUYANAGI, Makoto HAYASHI, Toshio SOFUNI, Kenzo YAMANAKA, Shoji OKADA |
「Computational consideration of cisplatin hydrolysis and acid dissociation in aqueous media: effect of total drug concentrations」(査読付)(水中におけるシスプラチン加水分解と酸解離の計算的考察:総薬物濃度の影響) |
共著 |
2002年 2月 |
Int. J. Pharm. 第246巻 1-2号 |
抗腫瘍薬シスプラチンは水溶液中で他段階水和、酸解離し6種の生成物となる。これらの生成種の存在比は、薬物の濃度、pH、pClに依存する。In vitroにおけるシスプラチンと生体分子との反応では、濃度と反応速度の考察が欠けていた。そこで様々なパラメターに対して包括的にシミュレーションを行い、反応性の高い分子種の存在比を計算した。(pp.95-pp.104)本人担当部分:実験および結果 シミュレーション実験を行い、結果の取りまとめを行なった。共著者名:Toshihisa YOTSUYANAGI, Makiko USAMI, Yasuhiro NODA, Mariko NAGATA |
「1-amino-4-phenyl-1, 2, 3, 6-tetrahydropyridine and 1-amino-4-phenylpyridinium salt, the 1-amino analogues of neurotoxins, MPTP and MPP+, induce apoptosis in PC12 cells: detection of apoptotic cells by Comet assay and flow cytometric analysis.」(査読付)(1-アミノ-4-フェニル-1, 2, 3, 6-テトラヒドロピリジンおよび1-アミノ-4-フェニルピリジニウム塩、神経毒の1-アミノ類似体、MPTPおよびMPP+は PC12細胞のアポトーシスを誘導する:コメットアッセイおよびフローサイトメトリー分析によるアポトーシス細胞の検出) |
共著 |
2004年 5月 |
In vivo 第18巻 5号 |
コメットアッセイによりアポトーシスを簡便に検出する方法を確立した。パーキンソン誘発物質MPTPとMPP およびこれらのN-アミノ誘導体は、PC12細胞に対して細胞毒性があることが知られている。コメットアッセイおよびフローサイトメーターにより解析したところ、当該化合物はPC12細胞に対してアポトーシスを誘導することが明らかとなった。(pp.561-pp.570)本人担当部分:実験および結果 細胞毒性実験を行い、結果の取りまとめを行なった。Yasuhiro NODA, Tomoe SUMINO, Yuki FUJISAWA, Naoki MIYATA, Toyo KAIYA, Kohfuku KOHDA |
「褥瘡保存的治療のためのブレンド軟膏の製剤学的妥当性」(査読付) |
共著 |
2004年10月 |
日本褥瘡学会誌 第6巻 4号 |
軟膏混合時の水分含有量と吸水挙動について実験を行った。水分含有量と吸水力はおおむね予想範囲内での値を示し、ブレンド軟膏は再現性よく調製可能であった。水溶性基剤は乳剤性基剤との混合によって吸水力は減少することが明らかとなり、この組み合わせが吸水力の制御に有効であることが示唆された。(pp.593-pp.598)本人担当部分:実験および実験結果の考察 軟膏の吸水実験を行い、製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:野田康弘,野原葉子,水野正子,古田勝経 |
「Distribution of protease inhibitors in lipid emulsions: gabexate mesilate and camostat mesilate.」(査読付)(脂肪乳剤中のプロテアーゼ阻害剤の分布:メシル酸ガベキサートおよびメシル酸カモスタット) |
共著 |
2005年 8月 |
Chem. Pharm. Bull. 第53 巻 8号 |
プロテアーゼ阻害薬のDDS製剤として医療用脂肪乳剤中のリピッドマクロスフィア(油小粒子)にメシル酸ゲベキセートとメシル酸カモスタットを取り込ませることを試みた。両薬剤はリピッドマイクロスフィアの内部には取り込まれず、付加できる量は微量であった。分布は表層に限られ、脂質膜に比較的深く分布することが明らかとなった。(pp.893-pp.898)本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:Yin Jiahui, Yasuhiro NODA, Norio HAZEMOTO, Toshihisa YOTSUYANAGI |
「Properties of poly(lactic-co-glycolic acid) nanospheres containing protease inhibitors: camostat mesilate and nafamostat mesilate.」(査読付)(プロテアーゼ阻害剤を含むポリ乳酸--グリコール酸ナノスフェアの特性:カモスタットメシル酸塩およびナファモスタットメシル酸塩) |
共著 |
2006年 1月 |
Int. J. Pharm. 第314巻 1号 |
プロテアーゼ阻害薬のDDS製剤として乳酸‐グリコール酸コポリマーの微粒子にメシル酸カモスタットとメシル酸ナファモスタットを取り込ませることを試みた。両薬剤は当該微粒子に付加できる量は微量であった。分布は表層に限られ、微粒子に付加した薬物は速やかに放出された。(pp.46-pp.55)本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:Yin Jiahui, Yasuhiro NODA, Toshihisa YOTSUYANAGI |
「ドレッシング材を用いた褥瘡ポケットへのbFGF投与法の検討」(査読付) |
共著 |
2006年 6月 |
日本褥瘡学会誌 第8巻 2号 |
bFGF製剤を褥瘡ポケット内へ投与するとき、あらかじめbFGFをベスキチンWAに浸透させ投与したときのほうがポケットとの治癒は良好であった。これは、bFGFのべスキチンからの放出が他のドレッシング材に比べ速やかであることに起因する。(P117-P182)本人担当部分:実験および実験結果の考察 薬剤放出実験を行い、製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:古田勝経,野田康弘,遠藤英俊,押本由美,森將晏 |
「薬剤師が褥瘡治療に参加するための要因に関する考察」(査読付) |
共著 |
2006年12月 |
薬苑 第536巻 |
(愛知県薬剤師会 薬学・薬業奨励賞)褥瘡治療にかかわりたいという意思表示をした薬剤師に対し、薬剤師が褥瘡治療に関わっているのかどうかアンケート方式で調査した。褥瘡治療に薬剤師が関わるためには依頼が来て関わるケースはまれで、薬剤評価をするために薬剤師の側から関わっていくケースの方が多かった。(pp.130-pp.134)本人担当部分:調査結果の考察 アンケート調査のデータについて統計学的見知から結果を評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:野田康弘,水野正子 |
「IT薬薬・薬連携の支援によって治癒した老人保健施設における褥瘡患者の一例」(査読付) |
共著 |
2008年 1月 |
日本病院薬剤師会誌 第44巻 1号 |
老人保健施設の薬剤師が難治性褥瘡の治療に関与した症例報告。当初、薬剤の添付文書通りの方法で治療していたが悪化した。薬剤師らで組織する褥瘡治療ネットワークの情報支援により病期に適した薬剤を選択することができ、6か月で褥瘡が治癒した。(pp.136-pp.139)本人担当部分:メーリンググループを活用したIT薬薬薬連携の構築を行なった。共著者名:山口啓子, 野田康弘, 水野正子, 古田勝経, 永田実, 吉田久美、青山明弘、近藤喜博 |
「Critical evaluation of cadexomer-iodine ointment and povidone-iodine sugar ointment」(査読付)(カデキソマー-ヨウ素軟膏およびポビドン-ヨウ素精製白糖軟膏の批判的評価) |
共著 |
2009年 2月 |
Int. J. Pharm. 第372巻 2号 |
ポビドンヨードシュガーとカデキソマーヨウ素軟膏のL-チロシンおよびレシチン反応性について検討を行うことにより、両製剤の同等性を評価した。(pp.85-pp.90)本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:Yasuhiro Noda, Kiori Fujii, Satoshi Fujii |
「カデキソマーヨード軟膏とポビドンヨード白糖軟膏の製剤学的同等性評価」(査読付) |
共著 |
2010年 2月 |
日本褥瘡学会誌 第12巻 1号 |
ポビドンヨードシュガーとカデキソマーヨウ素軟膏のL-チロシンおよびレシチン反応性について検討を行うことにより、両製剤の同等性を評価した。Int.J.Pharm.372の二次掲載(pp.36-pp.43)共著者名:野田康弘,藤井 聡 |
報告「薬剤師を中心とした地域の多職種間連携を目指した研修会の構築」(査読付) |
共著 |
2010年 3月 |
社会薬学 第28巻 3号 |
地域医療福祉を推進する多施設に亘る他職種間連携を構築するために、薬剤師が中心となり10回の研修会を開催した。開催時のアンケート調査からは、参加者が他職種従事者とのコミュニケーションの時間が取れたことにより、相互理解が深まり、より確かな連携にむかって積極的に動き出した様子が伺えた。(pp.28-pp.38)本人担当部分:結果の考察 褥瘡症例のデータについて統計学的見知から調査結果を評価した。共著者名:水野正子、野田康弘、古田勝経、近藤喜博、吉田久美、野原葉子、川出義浩、青山明弘、永田 実、森川 拓、山口啓子、蓮田明文、村松秀一、西田幹夫 |
「Critical role of water diffusion into matrix in external use iodine preparations.」(査読付)(外用ヨウ素製剤におけるマトリックス内への水拡散の重要な役割) |
共著 |
2010年 6月 |
Int. J. Pharm. 第394巻 6号 |
水溶性基剤は種類により吸水機構が異なることを示した。ユーパスタのように浸透圧により能動的吸水を示すものと、カデックス軟膏のようにマトリックス内への水の拡散により受動的吸水を示すものがある。(pp.85-pp.91) 本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:Yasuhiro Noda, Keisuke Kurita, Takafumi Chidani, Satoshi Fujii |
「高齢者褥瘡に対する薬剤師主導型の褥瘡対策チームの有用性」(査読付) |
共著 |
2010年12月 |
日本病院薬剤師会雑誌 第46巻 12号 |
2008年10月~2009年9月に国立長寿医療研究センターで治療を行った褥瘡患者52名を対象とし,薬剤師主導型の褥瘡対策チームの治癒期間を算出した。対象期間中の褥瘡患者は52名(男性23名,女性29名、平均年齢8L7±9.2歳),平均治癒日数は,Stage ll 10±6日, Stage I皿43±17日, StageIV 80±32日であり,日本褥瘡学会社会保険委員会による報告と比較するとStageNでは,約2.8倍の治癒速度であった。(pp.1643-pp.1646)本人担当部分:結果の考察 褥瘡症例のデータについて統計学的見知から実験結果を評価した。共著者名:溝神文博,古田勝経, 野田康弘, 磯貝善蔵 |
「外用薬の創面薬理学:基剤の「能動的吸水」と「受動的吸水」」(査読付) |
単著 |
2011年 2月 |
日本褥瘡学会誌 第13巻 1号 |
基剤の吸水試験法を確立し、基剤の吸水特性を定量的に評価することを可能にした。この試験法によると精製白糖とマクロゴールは、浸透圧の作用によって創面から「能動的吸水」し、乾燥傾向にさせるのに対し、ハイドロゲルとポリマービーズは創面に溢れた水分を「受動的吸水」し、湿潤を保持する特性があることが明らかとなった。(pp.24-pp.28) |
「Physicochemical properties of macrogol ointment and emulsion ointment blend developed for regulation of water absorption.」(査読付)(吸水性の調節のために開発されたマクロゴール基剤と乳剤性基剤ブレンドの物理化学的特性) |
共著 |
2011年 7月 |
Int. J. Pharm. 第419巻 |
w/o emulsion (LY-cream)や o/w emulsion (TR-cream)に対してSulfadiazine macrogol ointment (SL-pasta)をそれぞれブレンドしたLY-SLおよびTR-SLを調製しセルロース膜を装着したFranz diffusion cell で吸水挙動を観察した。ブレンド軟膏LY-SLおよびTR-SLにおいてSL-pastaの比率が50%ではなく70%において吸水速度が中間的な値を示した。(pp.131‒pp.136) 本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学 的見知から実験結果を評価し論文の取りまとめを行なった。 共著者名:Yasuhiro Noda, Kazuya Watanabe, Akimasa Sanagawa, Yu Sobajima, Satoshi Fujii |
「ハンセン病に関する薬学的キリスト教文化研究 レビ記の遵守によってハンセン病患者を隔離から解放できた」 |
単著 |
2011年 7月 |
金城学院大学キリスト教文化研究所紀要 第14号 |
ハンセン病は20世紀に治療法が確立してからも隔離による差 別が漫然と続けられた。隔離はレビ記13,14章の規定に基づいて行っていたが,顔面や四肢に障害をもった者は隔離の対象となっていない。もし,聖書の読者がレビ記21章の規定を 遵守したならばハンセン病患者を隔離から早期に解放できたのではないかと考えられる。(pp.43-pp.59) |
「褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)」 |
共著 |
2012年 2月 |
日本褥瘡学会誌 第14巻2号 |
褥瘡の予防・管理・治療における臨床的決断を支援する推奨をエビデンスに基づいて系統的に示すことにより、褥瘡予防管理の質を向上させるツールとして機能させ、褥瘡診療のレベルアップを図る目的で作成された。(pp.165-pp.225)本人担当部分:ガイドライン各論 外用剤の以下のCQを担当した。 CQ1.10 褥瘡部消毒はどのようにしたらよいか CQ1.9 褥瘡の洗浄はどのように行えばよいか CQ1.11 褥瘡に感染・炎症を伴う場合、どのような外用剤を用いたらよいか CQ1.14 肉芽が十分に形成され創の縮小をはかる場合、どのような外用剤を用いたらよいか。 共著者名:坪井良治、田中マキ子、門野岳史、永井弥生、古田勝経、野田康弘、他29名 |
「新約聖書時代の乳香の薬用法」 |
単著 |
2013年 3月 |
金城学院大学キリスト教文化研究所紀要第16号 |
乳香の薬用法について ケルスス医学論と聖書の相違点について考察した。(pp.9-pp.19) |
「Physicochemical characterization of tretinoin tocoferil emulsion and povidone-iodine sugar ointment blend developed for improved regulation of wound moisture」(査読付)(創傷面の湿潤を調節のために開発されたトレチノイントコフェリル軟膏およびポビドンヨード精製白糖軟膏ブレンドの物理化学的特性評価) |
共著 |
2013年 5月 |
Chem Pharm Bull 第61巻7号 |
イソジンシュガー軟膏とo/w型乳剤性基剤オルセノン軟膏をブレンドするとイソジンシュガー軟膏の吸水性が 能動的吸水から受動的吸水へと変化する。(pp.700-pp.705) 本人担当部分:実験結果の考察 外用製剤に用いられる基剤に関する物理化学的特性について説明し、製剤学的見知から実験結果を評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:Yasuhiro Noda , Mika Saito , Kazuya Watanabe , Akimasa Sanagawa, Yu Sobajima , Satoshi Fujii. |
「瘻孔周囲炎治療に用いる重曹シュガー軟膏の基礎的検討」(査読付) |
共著 |
2013年 5月 |
静脈経腸栄養学会誌第28巻3号 |
瘻の瘻孔周囲の炎症に有効な重層シュガー軟膏を開発し,その物性を評価した.(pp.819-pp.825) 本人担当部分:重層シュガー軟膏の製剤設計および実験結果の考察 製剤学および 物理化学的見知から実験結果を評価した。共著者名:小茂田昌代,小原脩平, 小藤あずさ, 青野史, 倉橋祥子, 杉山奈津子, 石井直子, 野田康弘 |
総説 「褥瘡および慢性皮膚潰瘍の治療のための外用ヨウ素製剤」(査読付) |
単著 |
2013年 7月 |
日本緩和医療役学会雑誌 第6巻 |
褥瘡治療に用いられるヨウ素製剤の開発の歴史と吸水特性に関する総説。ヨウ素製剤の吸水能について半透膜を用いた肉芽表面モデルによる吸水試験法と既存の吸水試験法を文献のデータで比較した。論文により測定原理が異なり臨床現場で誤った判断を下す危険性について指摘した。(pp.33-pp.38) |
「JSPU Guidelines for the Prevention and Management of Pressure Ulcers(3rd Ed.)」(褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)) |
共著 |
2014年 2月 |
日本褥瘡学会誌 第16巻1号 |
褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)の欧文訳 (pp.12-pp.90) 共著者名;Ryoji Tsuboi, Makiko Tanaka, Takafumi Kadono, Yayoi Nagai, KatsunoriFuruta, Yasuhiro Noda, 他29名 |
「褥瘡予防・管理ガイドライン(第4版)」 |
共著 |
2015年10月 |
日本褥瘡学会誌 第17巻4号 |
褥瘡の予防・管理・治療における臨床的決断を支援する推奨をエビデンスに基づいて系統的に示すことにより、褥瘡予防管理の質を向上させるツールとして機能させ、褥瘡診療のレベルアップを図る目的で作成された。(pp.487-pp.557) 本人担当部分:ガイドライン各論 外用剤のクリニカルクエッションCQを担当した。 CQ1.10 褥瘡部消毒はどのようにしたらよいか CQ1.9 褥瘡の洗浄はどのように行えばよいか CQ1.11 褥瘡に感染・炎症を伴う場合、どのような外用剤を用いたらよいか CQ1.14 肉芽が十分に形成され創の縮小をはかる場合、どのような外用剤を用いたらよいか 共著者名:門野岳史,古田勝経、永井弥生、加納宏行、関根祐介、野田康弘 他28名 |
「統合失調症患者における踵骨部褥瘡の発生と向精神薬の投薬量との関係」(査読付) |
共著 |
2016年 2月 |
日本褥瘡学会誌 第18巻1号 |
(2016年日本褥瘡学会大浦賞受賞論文)本研究は統合失調症患者の踵骨部褥瘡の発生要因を明らかにする目的で行った。「身体拘束がある」, 「CPZ換算値900 mg以上」および「DAP換算値30 mg以上」が踵骨部褥瘡の独立した 因子だった。身体拘束や高用量の向精神薬が統合失調症 患者の踵骨部褥瘡の発生要因になることが示唆された。(pp.23-pp.29) 本人担当部分:実験結果の考察 褥瘡症例のデータを統計学的に評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:定岡摩利, 定岡邦夫, 本間正教, 野田康弘 |
「JSPU Guidelines for the Prevention and Management of Pressure Ulcers(4th Ed.)」(褥瘡予防・管理ガイドライン(第4版)) |
共著 |
2016年10月 |
日本褥瘡学会誌 第18巻4号 |
褥瘡予防・管理ガイドライン(第4版)の欧文訳 (pp.455-pp.544) 共著者名: Takafumi Kadono, Katsunori Furuta, Yayoi Nagai, Hiroyuki Kanoh, Yusuke Sekine, Yasuhiro Noda 他28名 |
「チャプレン研修から学んだ緩和医療におけるキリスト教のあり方」 |
単著 |
2017年 3月 |
金城学院大学キリスト教文化研究所紀要 第20号 |
緩和医療は,身体的,精神的,社会的ケアにとどまらず,霊的ケアを含む全人的な医療である。著者は,キリスト教主義 の病院における霊的ケアの実践を学ぶために,特定医療法人葦の会オリブ山病院に於いてチャプレンの実務研修に加わった。病院付のチャプレンの主な役割は,入院患者及び従事す る職員の霊的ケアである。霊的ケアには,定時に開かれる礼拝と個人的な関係の中で行われる祈祷がある。前者は予防的な霊的ケア,後者は治療的な霊的ケアに位置づけられ,治療 を継続するために不可欠なケアとして機能している。(pp.115-pp.124) |
「ルカによる福音書から導き出される医療従事者の心得」 |
単著 |
2017年 3月 |
金城学院大学キリスト教文化研究所紀要 第20号 |
聖書に登場するイエスが病気の人,一人一人を大切にしたところは,医療従事者のお手本である。イエスが病気や障害を持った人と接した記事は,現代の医療従事者にとって標準的な行動指針として参考になる。『新共同訳聖書』をテキストとし,ルカによる福音書の中からイエスによる「いやし」について記した箇所を抽出した。医療現場で遭遇しうる事象をテキストから直接的に連想し,医療従事者の心得として導き出した。イエスによる「いやし」は14編,ケガ人の手当のた とえ話が1編あった。「いやし」の対象となった病気の種類に重複はなかった。これらの話から15の心得が導き出された 。(pp.95-pp.113) |
「Ointment vehicles regulate the wound-healing process by modifying the hyaluronan-rich matrix」(査読付)(軟膏剤は、ヒアルロン酸リッチな細胞外マトリックスを改変することにより、創傷治癒プロセスを調節する) |
共著 |
2018年12月 |
Wound Repair and Regeneration 第26巻 |
軟膏基剤で誘導される組織反応を分析するためのマウスモデルを確立し, 乳剤性基剤,マクロゴールおよびスクロースを含むマクロゴールについて創傷治癒過程における組織反応をマクロおよび顕微鏡で分析した。軟膏基剤は,軟膏 - 創傷境界面にヒアルロン酸リッチな細胞外マトリックスの形成を介して創傷治癒過程を調節することが明らかとなった。(pp.437-pp.445) 本人担当部分:実験結果の考察外用製剤に用いられる基剤に関する物理化学的特性について説明し,製剤学的見知から実験結果を評価した。共著者名:Yusuke Murasawa, Katsunori Furuta, Yasuhiro Noda, Hiroyuki Nakamura, Satoshi Fujii, Zenzo Isogai |