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フリガナノダ ヤスヒロ
ローマ字NODA Yasuhiro
氏名野田 康弘
メールyasunoda@kinjo-u.ac.jp
学位博士(薬学) 
所属薬学部 / 薬学科
職名教授
所属学会
専門分野薬学   
研究課題軟膏基剤や医療材料の物理化学的研究 褥瘡治療用外用薬の製剤学的研究 褥瘡治療の医療薬学的研究 

学会及び社会における活動等

開始年月 活動内容 終了年月
1993年12月 日本薬学会 会員 現在に至る
1995年 5月 薬剤師免許取得(第301435号) 現在に至る
1999年10月 愛知県薬剤師会 会員 現在に至る
1999年10月 日本薬剤師会 会員 2015年 3月迄
2002年 6月 日本国際ギデオン協会 会員 現在に至る
2002年 7月 日本褥瘡学会 会員 現在に至る
2003年11月 日本褥瘡学会中部地方会 会員 現在に至る
2006年 7月 日本国際ギデオン協会名古屋東支部 会員 現在に至る
2008年 5月 日本緩和医療薬学会 会員 現在に至る
2009年 4月 金城学院大学キリスト教文化研究所 所員 現在に至る
2009年 8月 愛知県褥瘡ケアを考える会(2013年1月「NPO法人褥瘡サミット」に名称変更)理事 現在に至る
2009年 8月 日本薬剤師研修センター認定薬剤師(第09-39626号) 現在に至る
2009年 9月 日本褥瘡学会 評議員 現在に至る
2010年 3月 応急手当普及員認定 (第3358号) 現在に至る
2010年 4月 褥瘡治療ガイドライン改訂委員 現在に至る
2011年 3月 日本アロマ環境協会認定アドバイザー取得 (第21072489号)
2012年 6月 日本緩和医療薬学会 評議員 現在に至る
2015年 2月 外用療法研究会(2019年2月「皮膚褥瘡外用薬学会」に名称変更) 会員 現在に至る
2020年10月 日本キリスト者医科連盟 会員 現在に至る
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受賞歴

受賞年月 受賞名
2004年 7月 日本薬学会医療薬科学部会論文賞 優秀賞受賞
2007年10月 愛知県薬剤師会 薬学・薬業奨励賞
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著書

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
「湿潤環境に着目した褥瘡治療薬マニュアルの作成」 共著 2003年12月 癌と化学療法 第30巻 褥瘡治療は創を適度な湿潤環境(60~70%)に維持することが大切であるといわれている。軟膏基剤には創の水分を吸収するものや、逆に創に水分を与えるものがある。この軟膏基剤の性質が湿潤環境を整えるために重要である。薬剤選択の際には軟膏基剤も考慮すべきである。我々はこの考え方に基づき在宅での褥瘡治療薬の選択についてのマニュアルを作成した。(pp.95-pp.97)本人担当部分:実験および実験結果の考察 実験を行い、製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:野原葉子,水野正子,亀井春枝,山田操,野田康弘他 11名
「薬-薬-薬連携により飛躍した薬剤師業務 褥瘡ケアの薬-薬-薬連携」 共著 2004年 9月 月刊薬事 第46巻 10号 (日本薬学会医療薬科学部会論文賞 優秀賞受賞)褥瘡ケアという分野で保険薬局・病院薬局・薬系大学の薬剤師が協働して取り組んだ実践の記録である。いわゆる薬-薬-薬連携により褥瘡治療において薬学的な根拠に基づいた治療提案をすることが可能となった。他の職種の人々も納得する情報を提供するためには、この3者間が互いに連携することが必須であると言える。(pp.1857-pp.1860)本人担当部分:褥瘡治療における薬剤師業務について評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:野田康弘,古田勝経,水野正子
「褥瘡治療でお困りではないですか?」 共著 2004年12月 癌と化学療法 第31巻 褥瘡治療薬の適正使用に関する情報提供を行うために褥瘡治療の治療効果や経済的効果について調査した。その結果、浅い褥瘡に対してリフラップ軟膏とテラジアパスタを3:7で混合した軟膏は、治療日数が短縮化する傾向が見られた。ドレッシング材と比較し平均治療日数に有意な差が無く、安価な薬剤の使用は経済的に有利であった。(pp.176-pp.178)本人担当部分:調査および結果の考察 調査を行い、統計学的見知から調査結果を評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:水野正子,野田康弘,野原葉子,藤井敬子,佐藤憲子他 4名
「褥瘡治療薬の適正な使用方法」 共著 2005年 1月 難病と在宅ケア 第10巻 10号 愛知県褥瘡ケアを考える会で作成した「在宅における褥瘡治療薬マニュアル」の紹介である。マニュアルでは、褥瘡ケアに不慣れな薬剤師のために、適正な薬剤の選択方法が書かれている。本著では、1.褥瘡治療の使われ方の現状;2-1.軟膏基剤の性質;2-2.湿潤環境を考慮した薬剤選択について概説している。(pp.53-pp.56)本人担当部分:褥瘡治療マニュアルついて製剤学的見知から評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:野田康弘,古田勝経,水野正子
『最新薬剤学第9版』 共著 2006年 9月 廣川書店(東京) 薬剤学の教科書。 A4版 全572頁 [担当部分]第2章「物理薬剤学」レオロジーの分野におけるニュートンの流動法則、非ニュートン流動、チキソトロピー、粘弾性、レオロジー的性質の測定法(P62-P77)[編者]林正弘,川島嘉明,乾賢一 [共著者]林正弘 他34名
『最新製剤学第2版』 共著 2007年 3月 廣川書店(東京) 製剤学の教科書。A4版 全451頁 [担当部分]第1章「製剤化のサイエンス」1.6レオロジーの分野における 弾性変形、粘性流動、流動曲線、粘弾性、粘度測定(P114-P126)[編者]上釜兼人,川島嘉明,松田芳久 [共著者]有馬英俊 他20名
「特集 褥瘡と向き合う~薬学教育で褥瘡治療に取り組む」 単著 2009年 2月 月刊薬事 第51巻 2号 褥瘡治療における薬剤師の関わり方を紹介する「褥瘡サミット」活動について概説した。(pp.219-pp.222)
「褥瘡の薬物治療では基剤の性質が治療成果を左右する」 単著 2010年 1月 薬事日報 第10775号 褥瘡治療薬を選ぶ時、薬効成分だけで判断するのではなく、その基剤が創部の状態に適合しているかどうかを見極めなければ治らない。基剤には水分を保持するタイプと吸水するタイプがある。褥瘡の薬物治療では基剤の性質が治療成果を左右する。(pp.9)
「特集 褥瘡マネジメントのトレンド②褥瘡治療薬の特性―褥瘡の創傷薬理学と創傷薬剤学-」 単著 2010年 3月 薬局別冊 第61巻 3号 基剤には,創面の水分を保持するものと創面の過剰な水分を除去するものがある。基剤の物性および働きを明らかにし,褥瘡治療に反映させるのが創面薬剤学である。褥瘡は基剤と接触した界面から修復されていく。その現象を明らかにし,治 療に反映させるのが創面薬理学である。(pp.381-pp.384)
「連載 診療・治療ガイドライン活用指南[20] 褥瘡」 単著 2010年12月 月刊薬事 第52巻 14号 褥瘡外用療法における基剤の特性を考慮した外用薬の使い方の基本の解説と褥瘡外用療法の実際について2009年に改訂された褥瘡治療ガイドラインのポイントに絞って解説した。(pp.107-pp.114)
『最新製剤学第3版』 共著 2011年 3月 廣川書店(東京) 製剤学の教科書。 A4版 全462頁 [担当部分]第1章製剤化のサイエンス 1.4「分散の理論」の内、コロイド分散系、サスペンション、エマルション(P88-P97) [編者]上釜兼人,川島嘉明,竹内洋文, 松田芳久 [共著者]有馬英俊 他20名 
『情報リテラシー』 共著 2011年 4月 ウェルオン(名古屋) 情報リテラシーの教科書。A4版 全196頁 [担当部分]第1章「コンピュータの利用環境」の内、moodleとK-mailの利用環境(P1-P31)、第2章「コンピュータの基礎と文書処理」の内、microsoft word2007によるレポート・論文の書き方、ビジネス文書の作成、差し込み印刷機能 (P78-P94)  [共著者]荒深美和子,牛田博英,中川節子,西尾吉男,野田康弘 
『褥瘡ガイドブック』 共著 2012年 8月 照林社(東京) 日本褥瘡学会が策定した「褥瘡予防・管理ガイドライン<第3版>」で決められた臨床上の問題(CQ)に沿った、具体的予防・治療・ケア方法を示した実践的な書籍である。A4版 総頁数233頁 [担当部分]PartII 「褥瘡の治療」の内、A保存的治療 外用薬・ドレッシング材の使い方 感染・炎症 (P61-P64) [編者]日本褥瘡学会  [共著者]門野岳史,古田勝経、永井弥生、加納宏行、関根祐介、野田康弘 他28名 
『特集 褥瘡で外用剤を使いこなす:基剤の特性を考慮した皮膚外用療法の実践 基剤の「水」特性』 単著 2015年 7月 薬局 第66巻 8号 創傷薬理学: 褥瘡治療では基剤と薬効成分が共に働く。外用剤選択の経験則: 創面の水分量が多いときは、水分をよく吸収する基剤を使い、創面の水分量が少ないときは、水分を多く含んだ基剤を使う。2つの吸水機構:能動的吸水で創面が乾燥し、受動的吸水で創面に湿潤が保持される。 吸水スペクトル: 1種類の基剤で滲出液を制御できないときは、正反対の作用をもつ2種類の軟膏によるブレンド軟膏で対応する。ブレンド軟膏:塗りやすさ、湿潤の保持、基剤の安定性を同時に実現する黄金比率がある。(pp.35-pp.40)
『褥瘡ガイドブック第2版』 共著 2015年 8月 照林社(東京) 日本褥瘡学会が策定した「褥瘡予防・管理ガイドライン<第4版>」で決められた臨床上の問題(CQ)に沿った、具体的予防・治療・ケア方法を示した実践的な書籍である。A4版 総頁数245頁 [担当部分]PartII 「褥瘡の治療」の内、A保存的治療 外用薬・ドレッシング材の使い方 感染・炎症 (pp.61-pp.64) [編者]日本褥瘡学会  [共著者]門野岳史,古田勝経、永井弥生、加納宏行、関根祐介、野田康弘 他28名
『最新製剤学第4版』 共著 2016年 4月 廣川書店(東京) 製剤学の教科書。 A4版 全497頁 [担当部分]第1章「製剤化のサイエンス」1.4分散の理論 分散の理論の内,コロイド分散系,サスペンション,エマルション,高分子の構造と高分子溶液の性質(pp.92-pp.104) [編者]竹内洋文,有馬英 俊,平山文俊,山本浩充 [共著者]有馬英俊 他24名
『外用薬の特性に基づいた褥瘡外用療法のキホン』 単著 2016年 9月 南山堂(東京) 本書は、基剤の特性を考慮した外用薬の使い方の基本の解説と, 褥瘡外用療法のプロによるカンファレンス形式での実践的な治療法のレクチャーにより, 褥瘡の外用療法について基本から応用まで学べる書籍した。A4版 全232頁 [担当部分]「基剤の「水」特性」(pp.16-pp.24) [編者]宮地良樹 [共著者]大谷道輝、五十嵐敦之、野田康弘他20名 
「褥瘡外用薬選び方・使い方のキホンとコツ PART1外用薬のキホン③外用薬の安定性」 単著 2020年 3月 WOC Nursing, 第8巻3号 褥瘡治療に用いる外用薬のキホンとして、外用薬の安定性について解説した。軟膏類で創部を確実に覆うためには創面に塗布したときの基剤の流動性が重要となる。滲出液を吸収した際の基剤の流動性が先発品と後発品では大きく異なるブレンドの組み合わせは,基剤および薬効成分が安定であることを条件に定められている。(pp.19-pp.25)
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学術論文

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
「A New Method for Permeabilization of the Plasma Membrane of Cultured Mammalian Cells. VII. Permeabilization of Growing and Resting Cells by Vortex-Stirring with High Molecular Weight Polyacrylic Acid」(査読付)(培養ほ乳類細胞の原形質膜の透過化のための新しい方法 VII。 高分子量ポリアクリル酸を用いた渦攪拌による増殖期および静止細胞の透過化) 共著 1996年12月 Biol. Pharm. Bull. 第19巻 2号 ポリアクリル酸とボルテックススターリングを活用した細胞膜透過法の有用性に関する研究である。マウス白血病由来細胞L1210を用いて、増殖期と静止期の細胞の膜透過性を評価した。本法による膜透過性亢進効果が静止期細胞では著しく低下することが明らかとなった。(pp.1565-pp.1569)本人担当部分:実験および結果 細胞毒性実験を行い、結果の取りまとめを行なった。共著者名:Yasuhiro NODA, Naoaki SHIMIZU, Yutaka KAWAZOE
「Enhanced Cytotoxicity of Some Triterpenes toward Leukemia L1210 Cells Cultured in Low pH Media: The Possibility of a New Mode of Cell Killing」(査読付)(低pH培地で培養された白血病L1210細胞に対するトリテルペンの細胞毒性の増強:新しいタイプの細胞殺傷の可能性) 共著 1997年10月 Chem. Pharm. Bull. 第45 巻 10号 長時間培養したマウス白血病由来細胞L1210に対し一連のテルペノイド誘導体が感受性を示すことが明らかとなった。この種の細胞毒性は培地のpHの低下が関与していることが示唆された。(pp.1665-pp.1670)本人担当部分:実験および結果 細胞毒性実験を行い、結果の取りまとめを行なった。共著者名:Yasuhiro NODA, Toyo KAIYA, Kohfuku KOHDA, Yutaka KAWAZOE
「Cytotoxicity of Naphthoquinones toward Cultured Resting Murine Leukemia L1210 Cells with and without Glutathione, Diethyl Maleate, and Iodoacetamide」(査読付)(グルタチオン、マレイン酸ジエチル、およびヨードアセトアミドを含むまたは含まない培養静止期マウス白血病L1210細胞に対するナフトキノンの細胞毒性) 共著 1997年12月 Biol. Pharm. Bull. 第20巻 12号 16種類のナフトキノン誘導体を静止期にあるマウス白血病細胞L1210に作用させた。通常の場合、SH枯渇剤としてヨードアセタミド(IAA)を添加した場合、グルタチオン(GSH)を添加した場合で細胞毒性を評価した。反応性の違いから、IAAと相乗効果をしめしGSHで解毒されなかったグループ1、IAAと相加的効果を示しGSHで解毒されたグループ2、IAAと併用効果を示さなかったグループ3に分類された。(pp.1250-pp.1256)本人担当部分:実験および結果 細胞毒性実験を行い、結果の取りまとめを行なった。共著者名:Yasuhiro NODA, Yutaka KAWAZOE, Atsushi HAKURA
「Effects of Treatment with Nimustine (ACNU), a Bifunctional Alkylating Anticancer Agent, on Cultured Resting L1210 Cells」(査読付)(培養静止期L1210細胞に対するニ機能型アルキル化抗がん剤であるニムスチン(ACNU)による治療の効果) 共著 1998年 4月 Biol. Pharm. Bull. 第21巻 4号 アルキル化抗ガン剤ACNUを静止期にあるマウス白血病細胞L1210に作用させ、処理細胞を新鮮培地で培養した。アルキル化剤で処理した細胞は、細胞分裂する性質は完全に消失したが、細胞膜の流動性やミトコンドリアの機能、細胞内の基礎代謝は正常に機能していることが示唆された。(pp.414-pp.417)本人担当部分:実験および結果 細胞毒性実験を行い、結果の取りまとめを行なった。共著者名:Yasuhiro NODA, Hiroshi HAYATSU, Yutaka KAWAZOE
「Cytotoxicity of 1-Amino-4-phenyl-1, 2, 3, 6-tetrahydropyridine and 1-Amino-4-phenylpyridine and 1-Amino Analogues of MPTP and MPP+, to Clonal Pheochromocytoma PC12 Cells」(査読付)(クローン性褐色細胞腫PC12細胞に対する1-アミノ-4-フェニル-1, 2, 3, 6-テトラヒドロピリジンおよび1-アミノ-4-フェニルピリジンおよびMPTPおよびMPP + の1-アミノ類似体の細胞毒性) 共著 1998年11月 Chem. Res. Toxcol. 第11 巻 11号 パーキンソン誘発物質であるMPTPとMPP+のアミノ誘導体を合成し、ラットドパミン作動性神経細胞PC12に対する毒性を評価した。MPP+のアミノ誘導体は親化合物と同程度の毒性を示したが、MPTPの誘導体では親化合物に比べ毒性の発現が遅れた。これはMPTPのアミノ誘導体がMAO-1ではなくMAO-2の基質になることに起因していることが明らかとなった。(pp.1249-pp.1253)本人担当部分:実験および結果 細胞毒性実験を行い、結果の取りまとめを行なった。共著者名:Kohfuku KOHDA, Yasuhiro NODA, Shinsuke AOYAMA, Michi UMEDA, Tomoe SUMINO, Toyo KAIYA, Wakako MARUYAMA, Makoto NAOI
「生存環境の悪い静止期細胞を用いた制がん剤一次スクリーニング法 -固型がん治療薬の開発を目指して-」 単著 1999年 3月 日本大学研究紀要 第37巻 学位論文のダイジェスト。固形がん内部のように生存環境の悪い静止期がん細胞のモデルとして3日間前培養したL1210細胞を用い、トリテルペノイド類の細胞致死活性をスクリーニングした。増殖期の細胞には毒性を示さず、本培養系でのみ毒性を示す化合物としてベツリン酸が見出された。(pp.48-pp.51)
「In vivo genotoxicity evaluation of dimethylarsinic acid in MutaTMMouse」(査読付)(Muta TM マウスにおけるジメチルアルシン酸のin vivo遺伝毒性評価) 共著 2002年 1月 Mutation Rearch 第513巻 無機ヒ素化合物の遺伝子障害誘発には、解毒代謝によって生じるジメチルヒ素化合物の関与が示唆されている。lacZ遺伝子導入マウスに投与し各臓器における変異頻度を評価したところ、三酸化ヒ素の変異頻度は対照群と変わらなかった。一方、ジメチルアルシン酸では肺で僅かに変異頻度の上昇が見られたが対照群と有意差はなかった。(pp.205-pp.212)本人担当部分:実験および実験結果の考察 変異原性実験を行い、有機化学的見知から実験結果を評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:Yasuhiro NODA, Takayoshi SUZUKI, Arihiro KOHARA, Akira HASEGAWA, Toshihisa YOTSUYANAGI, Makoto HAYASHI, Toshio SOFUNI, Kenzo YAMANAKA, Shoji OKADA
「Computational consideration of cisplatin hydrolysis and acid dissociation in aqueous media: effect of total drug concentrations」(査読付)(水中におけるシスプラチン加水分解と酸解離の計算的考察:総薬物濃度の影響) 共著 2002年 2月 Int. J. Pharm. 第246巻 1-2号 抗腫瘍薬シスプラチンは水溶液中で他段階水和、酸解離し6種の生成物となる。これらの生成種の存在比は、薬物の濃度、pH、pClに依存する。In vitroにおけるシスプラチンと生体分子との反応では、濃度と反応速度の考察が欠けていた。そこで様々なパラメターに対して包括的にシミュレーションを行い、反応性の高い分子種の存在比を計算した。(pp.95-pp.104)本人担当部分:実験および結果 シミュレーション実験を行い、結果の取りまとめを行なった。共著者名:Toshihisa YOTSUYANAGI, Makiko USAMI, Yasuhiro NODA, Mariko NAGATA
「1-amino-4-phenyl-1, 2, 3, 6-tetrahydropyridine and 1-amino-4-phenylpyridinium salt, the 1-amino analogues of neurotoxins, MPTP and MPP+, induce apoptosis in PC12 cells: detection of apoptotic cells by Comet assay and flow cytometric analysis.」(査読付)(1-アミノ-4-フェニル-1, 2, 3, 6-テトラヒドロピリジンおよび1-アミノ-4-フェニルピリジニウム塩、神経毒の1-アミノ類似体、MPTPおよびMPP+は PC12細胞のアポトーシスを誘導する:コメットアッセイおよびフローサイトメトリー分析によるアポトーシス細胞の検出) 共著 2004年 5月 In vivo 第18巻 5号 コメットアッセイによりアポトーシスを簡便に検出する方法を確立した。パーキンソン誘発物質MPTPとMPP およびこれらのN-アミノ誘導体は、PC12細胞に対して細胞毒性があることが知られている。コメットアッセイおよびフローサイトメーターにより解析したところ、当該化合物はPC12細胞に対してアポトーシスを誘導することが明らかとなった。(pp.561-pp.570)本人担当部分:実験および結果 細胞毒性実験を行い、結果の取りまとめを行なった。Yasuhiro NODA, Tomoe SUMINO, Yuki FUJISAWA, Naoki MIYATA, Toyo KAIYA, Kohfuku KOHDA
「褥瘡保存的治療のためのブレンド軟膏の製剤学的妥当性」(査読付) 共著 2004年10月 日本褥瘡学会誌 第6巻 4号 軟膏混合時の水分含有量と吸水挙動について実験を行った。水分含有量と吸水力はおおむね予想範囲内での値を示し、ブレンド軟膏は再現性よく調製可能であった。水溶性基剤は乳剤性基剤との混合によって吸水力は減少することが明らかとなり、この組み合わせが吸水力の制御に有効であることが示唆された。(pp.593-pp.598)本人担当部分:実験および実験結果の考察 軟膏の吸水実験を行い、製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:野田康弘,野原葉子,水野正子,古田勝経
「Distribution of protease inhibitors in lipid emulsions: gabexate mesilate and camostat mesilate.」(査読付)(脂肪乳剤中のプロテアーゼ阻害剤の分布:メシル酸ガベキサートおよびメシル酸カモスタット) 共著 2005年 8月 Chem. Pharm. Bull. 第53 巻 8号 プロテアーゼ阻害薬のDDS製剤として医療用脂肪乳剤中のリピッドマクロスフィア(油小粒子)にメシル酸ゲベキセートとメシル酸カモスタットを取り込ませることを試みた。両薬剤はリピッドマイクロスフィアの内部には取り込まれず、付加できる量は微量であった。分布は表層に限られ、脂質膜に比較的深く分布することが明らかとなった。(pp.893-pp.898)本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:Yin Jiahui, Yasuhiro NODA, Norio HAZEMOTO, Toshihisa YOTSUYANAGI
「Properties of poly(lactic-co-glycolic acid) nanospheres containing protease inhibitors: camostat mesilate and nafamostat mesilate.」(査読付)(プロテアーゼ阻害剤を含むポリ乳酸--グリコール酸ナノスフェアの特性:カモスタットメシル酸塩およびナファモスタットメシル酸塩) 共著 2006年 1月 Int. J. Pharm. 第314巻 1号 プロテアーゼ阻害薬のDDS製剤として乳酸‐グリコール酸コポリマーの微粒子にメシル酸カモスタットとメシル酸ナファモスタットを取り込ませることを試みた。両薬剤は当該微粒子に付加できる量は微量であった。分布は表層に限られ、微粒子に付加した薬物は速やかに放出された。(pp.46-pp.55)本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:Yin Jiahui, Yasuhiro NODA, Toshihisa YOTSUYANAGI
「ドレッシング材を用いた褥瘡ポケットへのbFGF投与法の検討」(査読付) 共著 2006年 6月 日本褥瘡学会誌 第8巻 2号 bFGF製剤を褥瘡ポケット内へ投与するとき、あらかじめbFGFをベスキチンWAに浸透させ投与したときのほうがポケットとの治癒は良好であった。これは、bFGFのべスキチンからの放出が他のドレッシング材に比べ速やかであることに起因する。(P117-P182)本人担当部分:実験および実験結果の考察 薬剤放出実験を行い、製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:古田勝経,野田康弘,遠藤英俊,押本由美,森將晏
「薬剤師が褥瘡治療に参加するための要因に関する考察」(査読付) 共著 2006年12月 薬苑 第536巻 (愛知県薬剤師会 薬学・薬業奨励賞)褥瘡治療にかかわりたいという意思表示をした薬剤師に対し、薬剤師が褥瘡治療に関わっているのかどうかアンケート方式で調査した。褥瘡治療に薬剤師が関わるためには依頼が来て関わるケースはまれで、薬剤評価をするために薬剤師の側から関わっていくケースの方が多かった。(pp.130-pp.134)本人担当部分:調査結果の考察 アンケート調査のデータについて統計学的見知から結果を評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:野田康弘,水野正子
「IT薬薬・薬連携の支援によって治癒した老人保健施設における褥瘡患者の一例」(査読付) 共著 2008年 1月 日本病院薬剤師会誌 第44巻 1号 老人保健施設の薬剤師が難治性褥瘡の治療に関与した症例報告。当初、薬剤の添付文書通りの方法で治療していたが悪化した。薬剤師らで組織する褥瘡治療ネットワークの情報支援により病期に適した薬剤を選択することができ、6か月で褥瘡が治癒した。(pp.136-pp.139)本人担当部分:メーリンググループを活用したIT薬薬薬連携の構築を行なった。共著者名:山口啓子, 野田康弘, 水野正子, 古田勝経, 永田実, 吉田久美、青山明弘、近藤喜博
「Critical evaluation of cadexomer-iodine ointment and povidone-iodine sugar ointment」(査読付)(カデキソマー-ヨウ素軟膏およびポビドン-ヨウ素精製白糖軟膏の批判的評価) 共著 2009年 2月 Int. J. Pharm. 第372巻 2号 ポビドンヨードシュガーとカデキソマーヨウ素軟膏のL-チロシンおよびレシチン反応性について検討を行うことにより、両製剤の同等性を評価した。(pp.85-pp.90)本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:Yasuhiro Noda, Kiori Fujii, Satoshi Fujii
「カデキソマーヨード軟膏とポビドンヨード白糖軟膏の製剤学的同等性評価」(査読付) 共著 2010年 2月 日本褥瘡学会誌 第12巻 1号 ポビドンヨードシュガーとカデキソマーヨウ素軟膏のL-チロシンおよびレシチン反応性について検討を行うことにより、両製剤の同等性を評価した。Int.J.Pharm.372の二次掲載(pp.36-pp.43)共著者名:野田康弘,藤井 聡
報告「薬剤師を中心とした地域の多職種間連携を目指した研修会の構築」(査読付) 共著 2010年 3月 社会薬学 第28巻 3号 地域医療福祉を推進する多施設に亘る他職種間連携を構築するために、薬剤師が中心となり10回の研修会を開催した。開催時のアンケート調査からは、参加者が他職種従事者とのコミュニケーションの時間が取れたことにより、相互理解が深まり、より確かな連携にむかって積極的に動き出した様子が伺えた。(pp.28-pp.38)本人担当部分:結果の考察 褥瘡症例のデータについて統計学的見知から調査結果を評価した。共著者名:水野正子、野田康弘、古田勝経、近藤喜博、吉田久美、野原葉子、川出義浩、青山明弘、永田 実、森川 拓、山口啓子、蓮田明文、村松秀一、西田幹夫
「Critical role of water diffusion into matrix in external use iodine preparations.」(査読付)(外用ヨウ素製剤におけるマトリックス内への水拡散の重要な役割) 共著 2010年 6月 Int. J. Pharm. 第394巻 6号 水溶性基剤は種類により吸水機構が異なることを示した。ユーパスタのように浸透圧により能動的吸水を示すものと、カデックス軟膏のようにマトリックス内への水の拡散により受動的吸水を示すものがある。(pp.85-pp.91) 本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:Yasuhiro Noda, Keisuke Kurita, Takafumi Chidani, Satoshi Fujii
「高齢者褥瘡に対する薬剤師主導型の褥瘡対策チームの有用性」(査読付) 共著 2010年12月 日本病院薬剤師会雑誌 第46巻 12号 2008年10月~2009年9月に国立長寿医療研究センターで治療を行った褥瘡患者52名を対象とし,薬剤師主導型の褥瘡対策チームの治癒期間を算出した。対象期間中の褥瘡患者は52名(男性23名,女性29名、平均年齢8L7±9.2歳),平均治癒日数は,Stage ll 10±6日, Stage I皿43±17日, StageIV 80±32日であり,日本褥瘡学会社会保険委員会による報告と比較するとStageNでは,約2.8倍の治癒速度であった。(pp.1643-pp.1646)本人担当部分:結果の考察 褥瘡症例のデータについて統計学的見知から実験結果を評価した。共著者名:溝神文博,古田勝経, 野田康弘, 磯貝善蔵
「外用薬の創面薬理学:基剤の「能動的吸水」と「受動的吸水」」(査読付) 単著 2011年 2月 日本褥瘡学会誌 第13巻 1号 基剤の吸水試験法を確立し、基剤の吸水特性を定量的に評価することを可能にした。この試験法によると精製白糖とマクロゴールは、浸透圧の作用によって創面から「能動的吸水」し、乾燥傾向にさせるのに対し、ハイドロゲルとポリマービーズは創面に溢れた水分を「受動的吸水」し、湿潤を保持する特性があることが明らかとなった。(pp.24-pp.28)
「Physicochemical properties of macrogol ointment and emulsion ointment blend developed for regulation of water absorption.」(査読付)(吸水性の調節のために開発されたマクロゴール基剤と乳剤性基剤ブレンドの物理化学的特性) 共著 2011年 7月 Int. J. Pharm. 第419巻 w/o emulsion (LY-cream)や o/w emulsion (TR-cream)に対してSulfadiazine macrogol ointment (SL-pasta)をそれぞれブレンドしたLY-SLおよびTR-SLを調製しセルロース膜を装着したFranz diffusion cell で吸水挙動を観察した。ブレンド軟膏LY-SLおよびTR-SLにおいてSL-pastaの比率が50%ではなく70%において吸水速度が中間的な値を示した。(pp.131‒pp.136) 本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学 的見知から実験結果を評価し論文の取りまとめを行なった。 共著者名:Yasuhiro Noda, Kazuya Watanabe, Akimasa Sanagawa, Yu Sobajima, Satoshi Fujii
「ハンセン病に関する薬学的キリスト教文化研究 レビ記の遵守によってハンセン病患者を隔離から解放できた」 単著 2011年 7月 金城学院大学キリスト教文化研究所紀要 第14号 ハンセン病は20世紀に治療法が確立してからも隔離による差 別が漫然と続けられた。隔離はレビ記13,14章の規定に基づいて行っていたが,顔面や四肢に障害をもった者は隔離の対象となっていない。もし,聖書の読者がレビ記21章の規定を 遵守したならばハンセン病患者を隔離から早期に解放できたのではないかと考えられる。(pp.43-pp.59)
「褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)」 共著 2012年 2月 日本褥瘡学会誌 第14巻2号 褥瘡の予防・管理・治療における臨床的決断を支援する推奨をエビデンスに基づいて系統的に示すことにより、褥瘡予防管理の質を向上させるツールとして機能させ、褥瘡診療のレベルアップを図る目的で作成された。(pp.165-pp.225)本人担当部分:ガイドライン各論 外用剤の以下のCQを担当した。 CQ1.10 褥瘡部消毒はどのようにしたらよいか CQ1.9 褥瘡の洗浄はどのように行えばよいか CQ1.11 褥瘡に感染・炎症を伴う場合、どのような外用剤を用いたらよいか CQ1.14 肉芽が十分に形成され創の縮小をはかる場合、どのような外用剤を用いたらよいか。 共著者名:坪井良治、田中マキ子、門野岳史、永井弥生、古田勝経、野田康弘、他29名
「新約聖書時代の乳香の薬用法」 単著 2013年 3月 金城学院大学キリスト教文化研究所紀要第16号 乳香の薬用法について ケルスス医学論と聖書の相違点について考察した。(pp.9-pp.19)
「Physicochemical characterization of tretinoin tocoferil emulsion and povidone-iodine sugar ointment blend developed for improved regulation of wound moisture」(査読付)(創傷面の湿潤を調節のために開発されたトレチノイントコフェリル軟膏およびポビドンヨード精製白糖軟膏ブレンドの物理化学的特性評価) 共著 2013年 5月 Chem Pharm Bull 第61巻7号 イソジンシュガー軟膏とo/w型乳剤性基剤オルセノン軟膏をブレンドするとイソジンシュガー軟膏の吸水性が 能動的吸水から受動的吸水へと変化する。(pp.700-pp.705) 本人担当部分:実験結果の考察 外用製剤に用いられる基剤に関する物理化学的特性について説明し、製剤学的見知から実験結果を評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:Yasuhiro Noda , Mika Saito , Kazuya Watanabe , Akimasa Sanagawa, Yu Sobajima , Satoshi Fujii.
「瘻孔周囲炎治療に用いる重曹シュガー軟膏の基礎的検討」(査読付) 共著 2013年 5月 静脈経腸栄養学会誌第28巻3号 瘻の瘻孔周囲の炎症に有効な重層シュガー軟膏を開発し,その物性を評価した.(pp.819-pp.825) 本人担当部分:重層シュガー軟膏の製剤設計および実験結果の考察 製剤学および 物理化学的見知から実験結果を評価した。共著者名:小茂田昌代,小原脩平, 小藤あずさ, 青野史, 倉橋祥子, 杉山奈津子, 石井直子, 野田康弘
総説 「褥瘡および慢性皮膚潰瘍の治療のための外用ヨウ素製剤」(査読付) 単著 2013年 7月 日本緩和医療役学会雑誌 第6巻 褥瘡治療に用いられるヨウ素製剤の開発の歴史と吸水特性に関する総説。ヨウ素製剤の吸水能について半透膜を用いた肉芽表面モデルによる吸水試験法と既存の吸水試験法を文献のデータで比較した。論文により測定原理が異なり臨床現場で誤った判断を下す危険性について指摘した。(pp.33-pp.38)
「JSPU Guidelines for the Prevention and Management of Pressure Ulcers(3rd Ed.)」(褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)) 共著 2014年 2月 日本褥瘡学会誌 第16巻1号 褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)の欧文訳 (pp.12-pp.90) 共著者名;Ryoji Tsuboi, Makiko Tanaka, Takafumi Kadono, Yayoi Nagai, KatsunoriFuruta, Yasuhiro Noda, 他29名
「褥瘡予防・管理ガイドライン(第4版)」 共著 2015年10月 日本褥瘡学会誌 第17巻4号 褥瘡の予防・管理・治療における臨床的決断を支援する推奨をエビデンスに基づいて系統的に示すことにより、褥瘡予防管理の質を向上させるツールとして機能させ、褥瘡診療のレベルアップを図る目的で作成された。(pp.487-pp.557) 本人担当部分:ガイドライン各論 外用剤のクリニカルクエッションCQを担当した。 CQ1.10 褥瘡部消毒はどのようにしたらよいか CQ1.9 褥瘡の洗浄はどのように行えばよいか CQ1.11 褥瘡に感染・炎症を伴う場合、どのような外用剤を用いたらよいか CQ1.14 肉芽が十分に形成され創の縮小をはかる場合、どのような外用剤を用いたらよいか  共著者名:門野岳史,古田勝経、永井弥生、加納宏行、関根祐介、野田康弘 他28名
「統合失調症患者における踵骨部褥瘡の発生と向精神薬の投薬量との関係」(査読付) 共著 2016年 2月 日本褥瘡学会誌 第18巻1号 (2016年日本褥瘡学会大浦賞受賞論文)本研究は統合失調症患者の踵骨部褥瘡の発生要因を明らかにする目的で行った。「身体拘束がある」, 「CPZ換算値900 mg以上」および「DAP換算値30 mg以上」が踵骨部褥瘡の独立した 因子だった。身体拘束や高用量の向精神薬が統合失調症 患者の踵骨部褥瘡の発生要因になることが示唆された。(pp.23-pp.29) 本人担当部分:実験結果の考察 褥瘡症例のデータを統計学的に評価し論文の取りまとめを行なった。共著者名:定岡摩利, 定岡邦夫, 本間正教, 野田康弘
「JSPU Guidelines for the Prevention and Management of Pressure Ulcers(4th Ed.)」(褥瘡予防・管理ガイドライン(第4版)) 共著 2016年10月 日本褥瘡学会誌 第18巻4号 褥瘡予防・管理ガイドライン(第4版)の欧文訳 (pp.455-pp.544) 共著者名: Takafumi Kadono, Katsunori Furuta, Yayoi Nagai, Hiroyuki Kanoh, Yusuke Sekine, Yasuhiro Noda 他28名
「チャプレン研修から学んだ緩和医療におけるキリスト教のあり方」 単著 2017年 3月 金城学院大学キリスト教文化研究所紀要 第20号 緩和医療は,身体的,精神的,社会的ケアにとどまらず,霊的ケアを含む全人的な医療である。著者は,キリスト教主義 の病院における霊的ケアの実践を学ぶために,特定医療法人葦の会オリブ山病院に於いてチャプレンの実務研修に加わった。病院付のチャプレンの主な役割は,入院患者及び従事す る職員の霊的ケアである。霊的ケアには,定時に開かれる礼拝と個人的な関係の中で行われる祈祷がある。前者は予防的な霊的ケア,後者は治療的な霊的ケアに位置づけられ,治療 を継続するために不可欠なケアとして機能している。(pp.115-pp.124)
「ルカによる福音書から導き出される医療従事者の心得」 単著 2017年 3月 金城学院大学キリスト教文化研究所紀要 第20号 聖書に登場するイエスが病気の人,一人一人を大切にしたところは,医療従事者のお手本である。イエスが病気や障害を持った人と接した記事は,現代の医療従事者にとって標準的な行動指針として参考になる。『新共同訳聖書』をテキストとし,ルカによる福音書の中からイエスによる「いやし」について記した箇所を抽出した。医療現場で遭遇しうる事象をテキストから直接的に連想し,医療従事者の心得として導き出した。イエスによる「いやし」は14編,ケガ人の手当のた とえ話が1編あった。「いやし」の対象となった病気の種類に重複はなかった。これらの話から15の心得が導き出された 。(pp.95-pp.113)
「Ointment vehicles regulate the wound-healing process by modifying the hyaluronan-rich matrix」(査読付)(軟膏剤は、ヒアルロン酸リッチな細胞外マトリックスを改変することにより、創傷治癒プロセスを調節する) 共著 2018年12月 Wound Repair and Regeneration 第26巻 軟膏基剤で誘導される組織反応を分析するためのマウスモデルを確立し, 乳剤性基剤,マクロゴールおよびスクロースを含むマクロゴールについて創傷治癒過程における組織反応をマクロおよび顕微鏡で分析した。軟膏基剤は,軟膏 - 創傷境界面にヒアルロン酸リッチな細胞外マトリックスの形成を介して創傷治癒過程を調節することが明らかとなった。(pp.437-pp.445) 本人担当部分:実験結果の考察外用製剤に用いられる基剤に関する物理化学的特性について説明し,製剤学的見知から実験結果を評価した。共著者名:Yusuke Murasawa, Katsunori Furuta, Yasuhiro Noda, Hiroyuki Nakamura, Satoshi Fujii, Zenzo Isogai
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学会発表

題目/演目名等 発表年月 発表学会名等 概要
「ブレンド軟膏調製の考え方と製剤学的根拠」 2003年 8月 第5回日本褥瘡学会学術集会(於:埼玉県) 顕微鏡観察では,親水性軟膏同士を ブレンドした場合,形態変化は見られなかったが,親水性軟膏と他の薬剤をブレンドした場合は分散系が破 壊されていた。しかし,相分離の現象は見られず,むしろ水相と油相の区別ができないほど均一になっていた。 本法が提案する当該ブレンド軟膏は製剤学的に問題のないことが示された。本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:野田康弘, 水野正子, 蓮田明文, 湯浅隆, 濱崎光哲, 嶋内 淳, 村松秀一, 安井久勝, 古田勝経
「在宅向け褥瘡治療薬マニュアルの開発」 2003年 8月 第5回日本褥瘡学会学術集会(於:埼玉県) 褥瘡の段階(黒色期,黄色期,赤色期,白色 期〉をさらに創表面の水分量(D,60%以下; G,60~70%;W,70%以上)で細分化し,各々の状 態に適した薬剤が選択できる褥瘡治療マニュアルを作成した。本人担当部分:共同研究のため抽出不可能 共同発表者:水野正子, 亀井春枝, 山田 操, 野原葉子, 藤井敬子, 佐藤憲子, 仁田尾直栄, 野田康弘, 古田勝経
「ラップ療法における全層皮膚欠損創に対する効果 -HR-1型ヘアレスマウスを用いて」 2004年 9月 第6回日本褥瘡学会学術集会(於:北海道) HR-1 型ヘアレスマウスを使用し,ラップ療法における効果について他剤と比較検討した。 上皮化までに要した日数は,対照群とラップ群,対照群と bFGF群,および対照群と PGE1群との間でそれぞれ有意差があった。ラップ群,bFGF群, PGE1 群の間では有意差を認めなかった。 本人担当部分:共同研究のため抽出不可能 共同発表者:大西山大, 花井三枝, 小出 直, 野田康弘, 塩竃和也, 下村龍一, 稲田健一, 堤 寛
「薬剤使用の実態調査から明らかとなった適正な薬剤選択」 2004年 9月 第6回日本褥瘡学会学術集会(於:北海道) 薬剤の効能と創面の水分量を考慮して薬剤を 選択したとき明らかに治療日数が短縮されることが 確認された。特に壊死組織のない浅い褥瘡の上皮化の場合,ドレッシング材と比較しても治療日数に有意な差はなく,安価な薬剤による治療は経済的メリットも大きいことが示唆された。本人担当部分:結果の考察 統計学的見知から調査結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:野田康弘, 野原葉子, 藤井敬子, 蓮田明文, 佐藤憲子, 村松秀一, 水野正子, 永田 実, 古田勝経
「bFGFと各種ドレッシング材併用における問題点-ポケット形成した褥瘡に対して」 2005年 8月 第7回日本褥瘡学会学術集会(於:神奈川県) bFGFと各種ドレッシング材との相互作用について放出実験を行った。時間の放出量を比較すると,ハイドロファイバーとガーゼでは, bFGFは殆ど放出されず, アルギン酸塩では20 %程度であった。しかし,キチンでは, 10分間でほぼ 100%放出された。 本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:古田 勝経, 野田康弘, 遠藤英俊, 押本由美, 森 將晏
「「改訂版褥瘡治療薬マニュアル」の開発-平成16年度厚労省科研費補助金事業(長寿科学総合研究)」 2005年 8月 第7回日本褥瘡学会学術集会(於:神奈川県) 褥瘡治療薬マニュアルを研究班での実験結果や情報収集の結果を反映させて改訂した。褥瘡の病態と水分量から適切に薬剤を選択できるマニュアルとなった。薬剤が単品では適 度な水分量を保持できない時は,二剤以上を混和して用いるが,その安定性ついても実際に検証した。 本人担当部分:共同研究のため抽出不可能 共同発表者:水野正子, 野田康弘, 古田勝経, 野原葉子, 福井基成, 秋葉保次
「当院における新規採用者全体教育の現状と課題」 2005年 8月 第7回日本褥瘡学会学術集会(於:神奈川県) 褥瘡全体教育終了後アンケート調査を行った。アンケートの項目の中で,褥瘡回診に同席した回数と相関関係が認められたのは,病態別の治療方針の理解度だけであった。 薬剤や材料の使い方や治癒過程に関しては,経験を積んでも理解が深まらず,講義の必要性が示唆された。本人担当部分:結果の考察 統計学的見知から調査結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:川出義浩, 本田あや子, 野田康弘
「ブレンド軟膏の含有成分および基剤の安定性」 2006年 9月 第8回日本褥瘡学会学術集会(於:埼玉県) 改訂版褥瘡治療薬マニュアルに記載されているブレンド軟膏の含有成分および基剤の安定性について検討を行った。 当該ブレンドは含有成分および基剤は最低6ヶ月間安定で,予製に耐えうることが示唆された。軟膏類は,混合すると基剤や含有成分がまれに不安定になるが,安定化する最適な混合比率が存在することも明らかとなった。 本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:野田康弘, 水野正子, 古田勝経
「薬剤師の褥瘡対策参画における現状と課題-平成17年度厚労省科研費補助金事業(長寿科学総合研究)研修会より」 2006年 9月 第8回日本褥瘡学会学術集会(於:埼玉県) 薬剤師の褥瘡対策参画における現状を調査した。 褥瘡治療の処方設計に関与している薬剤師の割合に地域差が認められたが, 参画理由と参画できない理由は同一であった。薬剤師の参画は,知識や経験,教 育の機会が少ないことが原因で,受身的であると考えられる。また,創評価能力が不足していると考える。褥瘡治療に参画している薬剤師が事例発表も有益であると解答した点は,知識や経験が不十分であるためと考えられ,今後は施設間の薬剤師の褥瘡に対する情報交換・連携を行っていく必要がある。 本人担当部分:結果の考察 統計学的見知から調査結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:川出義浩, 野田康弘, 伊藤由紀, 青山明弘, 水野正子, 古田勝経, 近藤喜博, 福井基成, 秋葉保次
「薬剤師への褥瘡治療薬研修会」 2006年 9月 第8回日本褥瘡学会学術集会(於:埼玉県) 当初,「褥瘡チームの一員となったもののどのように 関わればよいのかわからない」といった不安を多くの参加者が抱いていたが,本研究会では褥瘡に関する知識を修得するとともに,グループワークを通し,チーム医療の中での関わり方を情報交換させることで,それぞれの院所でどのような取り組みが可能かを考える場を提供できた。 本人担当部分:共同研究のため抽出不可能 共同発表者:水野正子, 近藤喜博, 古田勝経, 野田康弘, 福井基成, 秋葉保次
「ヨウ素製剤とトレチノイントコフェリル軟膏のブレンド薬剤による創面の清浄化と肉芽形成促進に関する検討例」 2007年 9月 平成19年9月 第9回日本褥瘡学会学術集会(於:群馬県) オルセノン軟膏とユーパスタを1: 1(A 剤)で,オルセノン軟膏 とカデックスを9: 1(B 剤)で混合し,25℃で遮光保存した。 本条件で1ヵ月間保存したとき A 剤では,トレチノイントコフェリルおよびヨウ素の残存率に変化は見られなかった。B 剤では残存率がそれぞれ80%,50%まで低下した。一方,本薬剤を創面に用いたとき,A 剤では壊死組織の除去作用及び肉芽形成作用は良好であった。しかし,B 剤では同様ではなかった。 本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:古田勝経, 野田康弘, 水野正子, 磯貝善蔵
「ヨウ素製剤のL-チロシンおよび卵黄レシチンに対する反応性」 2007年 9月 第9回日本褥瘡学会学術集会(於:群馬県) ヨウ素製剤とチロシンとの反応では,I2-KI の反応速度が最も速く,ポビドンヨードの4倍以上であった。カデキソマーヨードではほとんど反応が進まなかった。一方,レシチンとの反応でも I2-KI の反応速度が最も速かった。 しかし,カデキソマーヨードはポビドンヨードよりも反応速度が約2倍速かった。 本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:野田康弘, 水野正子, 古田勝経
「保険薬局が関わった在宅事例での多職種連携の考察」 2007年 9月 第9回日本褥瘡学会学術集会(於:群馬県) 在宅では,要介護度の限度枠内で訪問看護,訪問入浴,福祉用具 貸与,などのサービスを利用しなければならない場合がほとんどのため, 訪問看護師だけで,毎日,処置を行うことができない。そのため本症例では多職種が訪問時に褥瘡の処置を補助することにより治療を継続することができた。在宅でも多職種の連携は褥瘡治療に欠かせないが,経営母体による考え方の違いがあり,情報共有も難しい。連携を支える制度の構築, 患者の経済負担の軽減が課題である。 本人担当部分:共同研究のため抽出不可能 共同発表者:水野正子, 古田勝経, 野田康弘
「ヨウ素製剤の浸出液中における反応性の解析」 2008年 9月 第10回日本褥瘡学会学術集会(於:兵庫県) ポビドンヨード精製白糖軟膏(PS) のヨウ素はチロシンや浸出液中のタンパクと速やかに反応した。 従って,PS は,浸出液の多い褥瘡ではヨウ素が比較的短時間で消費され, 毒性も消失することが示唆された。一方,カデキソマーヨウ素軟膏(CO) のヨウ素は浸出液中での反応性が PS に比べ乏しいが,レシチンとの反応性は富んでいた。従って, CO は浸出液の多い褥瘡でも比較的長時間にわたって作用が持続し,殺菌作用だけでなく肉芽組織への傷害性も持続することが示唆された。 本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:野田康弘, 藤井 聡
「ヨードホルムガーゼが創の清浄化に著効を示した老健での1例」 2009年 9月 第11回日本褥瘡学会学術集会(於:大阪府) ヨードホルムガーゼと生食ガーゼを併用し,感染制御をしながら壊死組織の除去を試みた。 約3週間で壊死組織のほとんどが除去された。細顆粒状の良好な 肉芽組織がみとめられた。また創周縁の皮膚組織も損なわれず,感染やヨードホルムによる中毒症状など全身状態への影響もなかった。 本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:山口啓子, 野田康弘, 古田勝経
「各種ヨウ素製剤のヨウ素の放出性と吸水性」 2009年 9月 第11回日本褥瘡学会学術集会(於:大阪府) 溶解時の総ヨウ素濃度は等しいにもかかわらずヨウ素製剤から遊離した分子型ヨウ素量が異なることから,殺菌作用および創傷面への毒性が異なると考えられる。基剤の吸水性も異なり,褥瘡治療において重要となる創面の湿潤環境への影響も製剤間で異なると示唆される。ヨウ素製剤を使用する時には製剤の特性に留意した使い分けが必要である。本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:野田康弘, 藤井 聡
「低酸素刺激およびS1PはHIF-1αを介してPAI-1発現を増加させる-創部低酸素状態の病態への関与」 2010年 8月 第12回日本褥瘡学会学術集会(於:千葉県) 本研究から S1P が HIF-1αを介した PAI-1の転写調節に関与している可能性が示唆された。低酸素シグナルによる PAI-1発現増加への S1P の関与を明らかにすることで,新しい創部低酸素状態を反映する分子マーカーの開発や新しい褥瘡治療法を開発する基盤となると考えられる。 本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価した。共同発表者:藤井 聡, 野田康弘
「愛知県薬剤師会による褥瘡実習研修会」 2010年 8月 第12回日本褥瘡学会学術集会(於:千葉県) 褥瘡予防と治療に関する講義の後,褥瘡治療薬や創傷被覆材を患者の家族に適正に使用してもらうための服薬指導ができるように,浅い褥瘡を想定して洗浄,薬剤塗布,ポリウレタンフィルム貼付と除去の実習を行った。予防対策として,背抜き,脚抜き,ポジショニング,静止型エアマットの底付きチェックの実習を行った。本人担当部分:共同研究のため抽出不可能 共同発表者:水野正子, 古田勝経, 野田康弘, 近藤喜博
「滲出液の制御を目的とする外用薬の吸水性評価と吸水機構の考察」 2010年 8月 第12回日本褥瘡学会学術集会(於:千葉県) 浸透圧による吸水を能動的吸水,高分子内への拡散による吸水を 受動的吸水と定義する。本試験系を肉芽組織表面のモデルと考えると,能動的吸水は肉芽組織内から水を吸い上げることを意味する。この吸水により浮腫状の肉芽組織は脱水され浮腫が改善すると考えられる。受動的吸水は肉芽組織外にあふれた水を吸い上げ保持することを意味する。この吸水により肉芽組織表面から過剰な滲出液は除かれるが,表面の湿潤は保たれると考えられる。本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:野田康弘, 藤井 聡
「ブレンド軟膏の吸水性の調整機構について」 2011年 8月 第13回日本褥瘡学会学術集会(於:福岡県) 当該ブレンド軟膏は,吸水速度が時間の経過とともに遅くなることが明らかとなった。この結果は,ブレンド軟膏の中に水が拡散律速で吸 水制御されていることを示唆している。吸水の働きを担う水溶性基剤が油脂成分の中に閉じ込められた3次元網目構造を取っていると考えられる。 本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:野田康弘, 藤井 聡
「創傷治癒に与える生理活性脂質の影響の検討」 2011年 8月 第13回日本褥瘡学会学術集会(於:福岡県)
「褥瘡治療用外用薬の吸水性の評価に関する研究」 2011年 8月 第13回日本褥瘡学会学術集会(於:福岡県) (研究助成 大塚Grant受賞)本研究で確立した試験系を肉芽組織表面のモデルと考えると,浸透圧による能動的吸水は肉芽組織内から水を吸い上げ 浮腫状の肉芽組織は脱水され浮腫が改善すると考えられる。高分子内への拡散による受動的吸水は肉芽組織外にあふれた水を吸い上げ保持し肉芽組織表面から過剰な滲出液は除かれるものの,表面の湿潤は保たれると考えられる。 本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:野田康弘, 藤井 聡
「褥瘡治療薬サミットin新潟を開催して」 2012年 9月 第14回日本褥瘡学会学術集会(於:神奈川県) 褥瘡サミットの参加者へのアンケート結果から,病院薬剤師会の調査と同様に,多くの薬剤師は今まで褥瘡治療に携わっていなかった。今回の研修を行い,薬剤師が褥瘡治療に関わる必要性,褥瘡治療薬の特徴,特に基剤に応じた薬剤の使い分けの理解,また実技を通して実際の薬物治療方法などを学習することができたと解答している。 本人担当部分:結果の考察 統計学的見知から調査結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:宮川哲也, 野原葉子, 山口啓子, 青山明弘, 溝神文博, 野田康弘, 水野正子, 古田勝経
「「薬剤師を対象とした褥瘡薬物治療の実習」における効率のよいチューター指導の取り組み」 2013年 7月 第15回日本褥瘡学会学術集会(於:兵庫県) 短時間で指導するために「チューターズチェックリスト」を考案した。 実習前にチューターズチェックリストにより情報を得ることで,エルダーチューターは 実習開始時からすぐに的確な指導が出来るようになった。チューターズチェックリストを使用することにより,新人チューターを効率的に指導できることが示唆された。 本人担当部分:結果の考察 統計学的見知から調査結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:山口啓子,野田康弘,古田勝経,近藤喜博, 青山明弘,野原葉子,永田 実,森川 拓, 飯田耕太郎,溝神文博,小池真智子
「ブレンド軟膏(ユーパスタとオルセノン軟膏)の吸水性,ヨウ素の放出性および展延性」 2013年 7月 第15回日本褥瘡学会学術集会(於:兵庫県) ユーパスタにオルセノン軟膏をわずかに添加すると吸水性は大きく減少し,TR-PI75は湿潤環境の保持が可能になったことが示唆された。 TR-PI75のヨウ素の放出性の低下は許容できる範囲であった。抗菌性および基剤の安定性と展延性を併せて考慮すると TR-PI75は最適な配合であることが示唆された。本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:野田康弘, 藤井 聡
「マクロゴールのアルカリホスファターゼ及びマトリックスメタロプロテアーゼ活性に与える影響の酵素学的解析」 2014年 8月 第16回日本褥瘡学会学術集会(於:愛知県) ザイモグラフィーにより褥瘡滲出液に MMP-2,MMP-9の存在を確認した。そのゼラチネース活性はマクロゴールにより阻害された。次にクローニングにより得た MMP-9を用いてザイモグラフィーを行い,ゼラチネース活性を確認した。そこにマクロゴールを加えると MMP-9のゼラチネース活性は抑制された。本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:野田康弘, 藤井 聡
「多職種を対象とした在宅褥瘡研修会の実施とその評価 愛知県地域医療再生調査研究事業報告」 2014年 8月 第16回日本褥瘡学会学術集会(於:愛知県) 在宅での褥瘡ケアにおける多職種協働は,それぞれの専門性をお互いに尊重することが大切である。多職種の専門性を尊重すると同時に薬 剤師も専門性を持ち多職種の中で役割を果たすことが求められている。褥瘡研修会を通じて薬剤師が薬物療法という観点から専門性を身につけ,在宅における多職種協働に参加し,貢献することが期待されていることが示された。 本人担当部分:結果の考察 統計学的見知から調査結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:飯田耕太郎, 古田勝経, 野田康弘, 近藤喜博, 上地小与里
「マクロゴール軟膏によるマトリックスメタロプロテアーゼ-9活性の阻害様式に関する検討」 2015年 8月 第17回日本褥瘡学会学術集会(於:宮城県) MO(マクロゴール軟膏)による MMP-9活性の阻害は MO 濃度が0.125%という低濃度 から生じたことから,創面に MO を塗布した時にも同様の作用が期待さ れる。MO を添加すると MMP-9分子が泳動しなくなったことから,MO で MMP-9分子が凝集し活性を失ったことが示唆された。MO には,滲出液中の様々なタンパク質を凝集させ,それにより創面における異常な酵素活性を非特異的に除去する効果が期待される。本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:野田康弘, 藤井 聡
「統合失調症患者における踵骨部褥瘡の発生と向精神薬の投薬量との関係」 2015年 8月 第17回日本褥瘡学会学術集会(於:宮城県) 統合失調症患者では生活自立度が高く自力で動ける患者や危険要 因が低い患者にも高頻度に踵骨部褥瘡が発生することがある。統合失調症 患者の踵骨部褥瘡の発生には身体拘束の有無だけでなく,抗精神病薬および睡眠導入剤などのベンゾジアゼピン系薬剤の投薬量との関連性が示唆された。統合失調症患者の褥瘡予防対策では,CPZ 換算値と DAP 換算値も考慮すべきである。 本人担当部分:結果の考察 統計学的見知から調査結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:定岡摩利, 定岡邦夫, 本間正教, 野田康弘
「在宅褥瘡治療における薬局薬剤師介入の実態調査」 2018年 9月 第20回日本褥瘡学会学術集会(於:神奈川県) (優秀演題)FURUTA method遵守時の褥瘡治癒平均日数は、 Ⅱ度24日、Ⅲ度47日、Ⅳ度123日である。 本調査で薬剤師介入~治癒までの平均日数は その数値と同水準であった。 また、発症~介入までの平均日数と介入~治癒までの平均日数が同じくらいの期間であった。 発症早期から薬剤師が介入していれば、 褥瘡罹患期間を短縮する事が可能と考えられる。OP-03 本人担当部分:データの統計学的見知に基づいた解析 共同発表者:森麻美子,古田勝経,野田康弘
「精製白糖・ポビドンヨード軟膏に滲出液を吸水させた時の製剤の硬さの変化」 2018年 9月 第20回日本褥瘡学会学術集会(於:神奈川県) 精製白糖・ポビドンヨード軟膏の先発品と比較して後発品5製剤では,滲出液を加えることで降伏 値が大いに低下し,顕著に軟らかくなった。軟らかくなった軟膏は創内滞留性が低下し作用が持続しにくい可能性が示唆された。また,後発品1製剤は,先発品に比べて顕著に降伏値が大きく硬い軟膏であったことから, 硬い軟膏は創への充填性が悪く作用しにくいことが示唆された。 本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:齊藤美加, 野田康弘, 溝神文博
「精製白糖・ポビドンヨード軟膏に滲出液を吸水させた時の製剤の硬さと流動化傾向の変化」 2019年 2月 第1回皮膚褥瘡外用薬学会(於:東京都) 精製白糖・ポビドンヨード軟膏の先発品と後発品6製剤の流動性を評価した。降伏値には最大約37倍の開きがあった。また,流動化傾向には約1.7倍の開きがあった。各製剤の降伏値と流動化傾向を散布図にプロットした際,①最初から滞留性が乏しい製剤②滲出液を吸収して滞留性が乏しくなる製剤③硬すぎて充填性が悪い製剤④滞留性に優れている製剤,の4つのグループに分類された。本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:齊藤美香,手嶋美香子,野田康弘
「薬局薬剤師が介入した在宅褥瘡の治癒期間に関する解析」 2019年 9月 第21回日本褥瘡学会学術集会(於:京都府) FURUTA method を遵守した病院薬剤師介入データと比較して, 治癒期間の平均値に有意差はなかった。薬局薬剤師が介入した57症例中90%以上で,処方提案による外用剤変更,外用剤使用方法の実技指導が行われていた。 本人担当部分:結果の考察 統計学的見知から調査結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:森 麻美子, 古田勝経, 野田康弘
「壊死組織を除去するヨードホルムの毒性およびラジカルの消去能に関する知見」 2020年 2月 第2回皮膚褥瘡外用薬学会(於:愛知県) 文献では,CHI3は酸化的反応により二ヨウ化カルボニルを経由してCOを生成する。また,還元的反応よりCHI2ラジカルを経由してCOを生成すると報告されている。中毒の原因には体内で生じるCOが関与し,創傷部における壊死組織除去には,CHI2ラジカルの生成が関与する可能性がある。本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:下島弓乃,千田あゆ美,野田康弘
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科学研究費補助金取得状況

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
厚生労働科学研究費補助金 長寿科学総合研究事業 共著 2004年 4月 厚生労働省 平成16年4月〜平成18年3月 「エビデンスに基づく褥瘡治療薬の適正使用とその経済評価及び普及活動研究(H16-長寿)」「研究経費: 主任研究者一括計上」軟膏基剤の特性に着目した湿潤環境形成の有効性を臨床研究により明らかにし,褥瘡治療の薬剤の適正使用を評価し,褥瘡治療薬の標準化を行なった。適正な褥瘡治療薬選択を病院・在宅へ普及させた。「共同研究者: 水野正子, 野田康弘, 古田勝経, 野原葉子, 福井基成, 秋葉保次 」「担当部分: 提案する適正な褥瘡治療薬の薬剤学的安定性の検証」
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招待講演

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
ランチョンセミナー 「褥瘡治療に活かす軟 膏基剤の科学」 単著 2004年12月 第37回東海薬剤師学術大 会(於:愛知県) 治療薬剤選択の情報提供により医師と連携し,褥瘡治療に直接関与している病院薬剤師および開局薬剤師に対して2003年6月より2004年4月に個別に調査を行ったところ, 基剤の特性を活用した治療法の有用性が確認された。
シンポジウム 褥瘡治療における薬剤師の役割 3-2 「褥瘡治療薬の製剤学的考察」 単著 2005年 7月 医療薬学フォーラム/第1 3回クリニカルファーマ シーシンポジウム(於: 鹿児島県) 治療薬剤選択の情報提供により医師と連携し,褥瘡治療に直接関与している病院薬剤師および開局薬剤師に対して2003年6月より2004年4月に個別に調査を行ったところ, 基剤の特性を活用した治療法の有用性が確認された。
シンポジウム 褥瘡 治療の適正使用を目指して SP-94 「褥瘡治療薬の製剤学的考察」 単著 2005年10月 第15回日本医療薬学会年会(於:岡山県) 古田のブレンド軟膏の含有成分および基剤について調製後6ヶ月間の安定性試験を行なった結果,安定なブレンド薬剤を調製するためには適正な比率で行う必要があることが明らかとなった。また,bFGFとドレッシング材の併用に関するin vitroの検討では,キチンドレッシング材への吸着が少なく,最も適していることがわかった。
シンポジウム5 緩和医 療における褥瘡対策 S5-3「薬薬薬(学)連携による臨床研究と薬学教育」 単著 2008年10月 第2回日本緩和医療薬学会年会(於:神奈川県) 我々は,2003年から病院と保険薬局と大学でいわゆる薬-薬-薬連携によって臨床研究と薬学教育に取り組んできた。臨床研究では,褥瘡の薬物治療で生じる疑問に対し解答を提供するための研究を行っている。薬学教育では,薬剤師だけでなく現役の薬学生を対象とした研修会を開催した。
教育講演9-2 外用薬の創面薬理学 単著 2010年 8月 第12回日本褥瘡学会学術 集会(於:千葉県) 我々は,基剤の吸水試験法を確立し,基剤の吸水特性を定量的に評価することを可能にした。この試験法によると精製白糖とマクロゴールは,浸透圧の作用によって創面から「能動的吸水」し,乾燥傾向にさせるのに対し,ハイドロゲルとポリマービーズは創面に溢れた水分を「受動的吸水」し,湿潤を保持する特性があることが明らかとなった。
シンポジウム6 褥瘡は緩和医療の必須アイテム 〜薬剤師にしかできない 最善の褥瘡緩和医療 S6-5「褥瘡緩和医療の臨床研究」 単著 2011年 9月 第5回日本緩和医療薬学 会年会(於:千葉県) 基剤の吸水性には能動的吸水と,受動的吸水がある。吸水というキーワードで薬剤を選んでも,能動的吸水では創が乾燥し,受動的吸水では創に湿潤が保持されるという具合に,正反対の結果がもたらされる。水溶性基剤と乳剤性基剤のブレンドによりドレッシング材のような受動的吸水が得られる。基剤の働きで湿潤環境が適度に保たれるだけでなく薬効成分の作用により,ドレッシング材よりも治療効果が優れていると期待される。
シンポジウム 褥瘡 チームへの薬剤師参加による医師・看護師および患者に及ぼすメリット S37-7 「褥瘡治療薬のレギュラトリーサイエンス」 単著 2013年 9月 第23回日本医療薬学会年 会(於:宮城県) 褥瘡治療薬は承認を得てから長い年月が経過しており改めて研究されることが少なく,的確に判断する科学的根拠が乏しいことが要因と考えられる。レギュラトリーサイエンスは「根拠に基づく的確な予測,評価,判断を行う科学」で,既に確立されている外用薬の使い方を普及させていくためにはレギュラトリーサイエンスによるアプローチが必要である。
シンポジウム1 褥瘡の適切な薬物療法を目指して S1-1 「ブレンド軟膏の創傷薬理学」 単著 2014年 8月 第16回日本褥瘡学会学術 集会(於:愛知県) 外用薬は,創面に塗布された薬が直接組織へ分布することにより作用を示す。創傷の治療では,薬効成分を創面に確実に分布させることが重要になる。そのために基剤が用いられる。外用薬に含まれている成分のほとんどは基剤であり,種類も多様である。外用薬を創面に塗布したとき,基剤の種類ごとに創傷治癒に与える影響が異なってくる。薬効成分だけでなく外用薬に含まれている基剤の創面に対する作用を明らかにする分野を創傷薬理学と呼ぶことにした。
シンポジウム15 薬剤師が実践する褥瘡の外用療法「基剤が褥瘡治療にもたらす効果について 」 単著 2016年 9月 第26回日本医療薬学会年 会(於:京都府) 一般に,種類が異なる基剤を混合すると基剤の分離や薬効成分の分解が生じる。しかし,特定の比率でブレンドすることにより基剤が安定化することが分かっている。このように,塗りやすさ,湿潤の保持,基剤の安定性を同時に兼ね備えるためのブレンド比が存在する。
シンポジウム2 「褥瘡外用薬の分類とその作用メカニズム」 単著 2016年 9月 第18回日本褥瘡学会学術 集会(於:神奈川県) 肉芽形成において外用薬が思ったよりも効かないと感じるときは,基剤の分類に着目して解決する。基剤は水との親和性の違いにより,効果が異なる。親水性のない油脂性基剤,油分の多いw/o型乳剤性基剤は創面保護,水分の多いo/w型乳剤性基剤は補水,マクロゴールや白糖は水との親和性がきわめて高く,滲出液を制御する。高分子ゲルのポリマービーズを添加したカデキソマーヨウ素軟膏は受動的吸水を示し創面に湿潤を保持する作用を示す。
教育講演2「外用薬のキホン 基剤と添加剤が果たす役割」 単著 2021年 2月 第3回皮膚褥瘡外用薬学会(於:東京都) 褥瘡治療用の外用薬に使われている、親水クリーム、親水ワセリン、吸水クリーム、単軟膏、白色軟膏、白色ワセリン、マクロゴール軟膏、7種類の基剤を取り上げた。添付文書などを読んでも褥瘡に対する基剤の薬理作用に関する情報は記されてないので、医薬品の六法全書にあたる日本薬局方の解説書から基剤のキホンについて学んでいくことにする。基剤ごとに、本質、適用、副作用、補水、吸水性、適用する皮膚疾患をまとめることができる。
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国際学会

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
NOVEL BLENDED OI NTMENTS DEVELOPED FOR PRESSURE ULCERS PROPERLY REGUL ATE AMOUNT OF EXUD ATES IN WOUNDS (褥瘡治療に開発された新しいブレンド軟膏は創傷 の滲出量を適切に調整する) 共著 2012年 9月 WUWHS2012(世界創傷治療学会) (於:神奈川県) マクロゴールと乳剤性基剤をブレンドした時, 水の吸収量は時間の平方根に直線的に関連していた。このことからマクロゴールが油性成分に囲まれマトリックス構造を形成していることが示唆された。 この拡散制限構造は,受動的な吸水能力を調節する可能性がある。本人担当部分:実験結果の考察 製剤学および物理化学的見知から実験結果を評価し発表の取りまとめを行なった。共同発表者:Yasuhiro Noda, Satoshi Fujii ;OR-020
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