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フリガナヨシダ コウジ
ローマ字YOSHIDA Koji
氏名吉田 耕治
学位博士(農学) 
所属薬学部 / 薬学科
職名准教授
所属学会日本森林学会 日本生態学会 
専門分野基礎生物学 森林学   
研究課題里山の二次林の保全に関する研究 湧水湿地の保全と再生に関する研究 東海丘陵要素植物群の生態学的研究 

学会及び社会における活動等

開始年月 活動内容 終了年月
2008年 4月 財団法人エンジニアリング振興協会 エネルギー・環境研究部会 委員 2011年 3月迄
2009年 7月 COP10さとやまネット メンバー 2011年10月迄
2011年 3月 東部丘陵生態系ネットワーク協議会 委員 2019年 3月迄
2012年 5月 八竜緑地維持管理計画ワークショップ 構成員 2013年 3月迄
2013年 3月 八竜緑地意見交換会 構成員 現在に至る
2013年 6月 島田緑地維持管理計画ワークショップ 有識者 2014年 3月迄
2014年11月 八竜緑地維持管理計画ワークショップ 有識者 2015年 3月迄
2015年 8月 愛知県協働促進会議 「『生物多様性を守る意識』を高めるにはどうしたらよいか」 委員 2016年 3月迄
2015年10月 「まめなしのある風景守山」事業 構成員 現在に至る
2016年 2月 守山区自然ふれあいスクール検討会 構成員 現在に至る
2017年 5月 名古屋市守山生涯学習センター講座「里山の魅力を体験~名古屋の里山,守山の自然~」講師 2017年 6月迄
2017年 8月 愛知県環境部 高校生環境学習推進事業「あいちの未来クリエイト部」 アドバイザー 2017年11月迄
2018年 4月 なごや環境大学実行委員会 活動サポートチーム 委員 2019年 4月迄
2018年 7月 名古屋市守山生涯学習センター講座 「まめなしのある風景 season3~希少種のマメナシを次世代に伝えていくために~」講師
2019年 4月 東部丘陵生態系ネットワーク協議会 会長 現在に至る
2019年 5月 なごや環境大学実行委員会 活動サポートチーム チームリーダー 2020年 5月迄
2020年 3月 あいち生物多様性戦略推進委員会生態系ネットワーク形成検討会 委員 現在に至る
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受賞歴

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著書

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
情報リテラシー<第8版> 共著 2019年 4月 ウェルオン 情報教育科目「情報リテラシー」のためのテキストで,コンピュータの利用環境からWord,Excel,PowerPoint,XHTMLの基礎を学ぶ内容となっている。「第3章:文書処理」(pp.64-100),「第6章:プレゼンテーション」(pp.144-168) を執筆した (全体 pp.221)。荒深美和子,牛田博英,遠藤潤一,中川節子,西尾吉男,吉田耕治
情報リテラシー<第9版> 共著 2020年 4月 ウェルオン 情報教育科目「情報リテラシー」のためのテキストで,コンピュータの利用環境からWord, Excel, PowerPoint, HTMLの基礎を学ぶ内容となっている。筆者は「第3章:文書処理」「第6章:プレゼンテーション」の加筆修正を行った。荒深美和子,牛田博英,遠藤潤一,中川節子,西尾吉男,吉田耕治
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学術論文

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
Peroxide concentrations in fog water at mountainous sites in Japan. 共著 2001年 8月 Water, Air, and Soil Pollution, 130 霧水中の過酸化物濃度を測定したところ,山岳地帯の乗鞍岳では3-120 μMであり,過酸化物濃度は霧の粒径サイズに関係なく,酸性度はより粒径の小さなもので高いことが示された。重工業地帯に近い関東平野北西部に位置する丹沢山地の大山では,霧水中の過酸化物濃度は低く,同時に採取した雨水中のそれよりも低かった。特に酸性度の高い霧水中では検出されなかった。その原因として,水相における二酸化硫黄の酸化により,過酸化物が分解されたものと考えられる。 Koichi Watanabe, Yutaka Ishizaka, Yukiya Minami and Koji Yoshida (共同研究につき本人担当部分抽出不可能), P1559-1564
酸性霧が樹木生理に及ぼす影響 共著 2004年 2月 日本林学会誌, 86 酸性霧は汚染物質を高濃度含み,粒径が小さく大気中の滞留時間が長いため,植物の地上部への直接影響が大きい点で酸性雨などと特性が異なる。これまでに行われた酸性霧の暴露実験では,可視傷害の発生,乾物重量や光合成機能の低下,葉面ワックスの劣化,養分バランスの崩れ,凍害や風,オゾンなど他のストレスに対する感受性増大などが観察されている。その上で森林衰退と関連付けるためには,酸性霧の化学組成の検討や成木への暴露実験などが求められる。吉田耕治,竹中千里(共同研究につき本人担当部分抽出不可能), P54-60
Response of gas exchange rates in Abies firma seedlings to various additional stresses under chronic acid fog stress. 共著 2004年 6月 Journal of Forest Research, 9 モミ苗木に酸性霧を継続的に暴露し,乾燥,低温,細根切断,オゾン暴露,土壌酸性化,土壌窒素負荷,根圏へのAl処理を付加する複合ストレス実験を行い,ガス交換速度に及ぼす影響を検討した。酸性霧暴露を継続した上でオゾンを暴露すると防御できず可視障害が発生し,乾燥ストレスを与えると,気孔開度は土壌水分量に適切に反応しなかった。これらにより,酸性霧の暴露はモミ苗木の気孔開閉機能を撹乱させることを初めて明らかにした。Koji Yoshida, Ryota Shibasaki, Chika Takami, Chisato Takenaka, Kazukiyo Yamamoto, and Takafumi Tezuka (共同研究につき本人担当部分抽出不可能), P195-203
Effects of chronic acid fog exposure with soil acidification or nitrogen loading on nutrient status in Abies firma seedlings. 共著 2005年 4月 Journal of Forest Research, 10 酸性霧と土壌酸性化・窒素負荷の複合ストレス条件下におけるモミ苗木の養分状態を検討するため,酸性霧暴露と同時に土壌へ酸または過剰な窒素を負荷した。酸性霧暴露は当年葉のMg, Al, Fe 濃度,一年葉のMg, Al, Cu, Fe, Zn 濃度を低下させた。酸性霧と酸・窒素負荷の交互作用は比較的軽微であった。一年葉のAl, Cu濃度は酸負荷による影響を大きく受けた。これらの結果から,モミ苗木針葉の微量元素の養分状態は酸性霧暴露や酸負荷に対して感受性が高いことが明らかとなった。Koji Yoshida, Shoko Inaba, Chisato Takenaka, and Takafumi Tezuka (共同研究につき本人担当部分抽出不可能), P157-161
Effects of complex stress of chronic acid fog exposure with rhizosphere aluminum on nutrient status in Abies firma seedlings. 共著 2005年 8月 Journal of Forest Research, 10 モミ苗木に酸性霧を約3年間暴露し,その最後の1年間,根圏へのAl処理を行い,単独及び複合ストレス下のモミ苗木の養分状態を検討した。長期酸性霧暴露は当年葉・一年葉のFe, Zn, 一年葉のAl濃度を低下させた。一方,Al処理は細根におけるAl, Cu濃度の上昇,B, Mn, Zn濃度の低下,一年葉におけるAl, B, Mn濃度の上昇,Cu濃度の低下をひき起こした。養分状態に対する酸性霧とAl処理の交互作用は比較的軽微であった。Koji Yoshida, Chisato Takenaka, and Takafumi Tezuka (共同研究につき本人担当部分抽出不可能), P335-339
Response of antioxidative enzymes of Abies firma seedlings under chronic acid fog exposure and/or drought treatment. 共著 2005年 8月 Environmental Sciences, 12 酸性霧の暴露による乾燥ストレスに対する感受性の上昇メカニズムを明らかにすることを目的として,ストレス処理によるスーパーオキシドディスムターゼ (SOD), カタラーゼ (CAT), アスコルビン酸パーオキシダーゼ (APX) 活性の変化を検討した。その結果,SODとAPX活性は酸性霧暴露,乾燥処理のいずれにも影響を受けず,乾燥処理によってCAT活性が有意に上昇した。乾燥ストレスに伴う気孔の閉鎖で過酸化水素が生成し,その結果としてCAT活性が上昇したと推察された。Koji Yoshida, Chika Takami, Chisato Takenaka, and Takafumi Tezuka (共同研究につき本人担当部分抽出不可能), P213-218
Chemical characteristics of well water in the Xaythani District. 共著 2007年12月 Nature, Human and Environment (The Lao Journal of Agriculture and Forestry, Special Issue) 農村開発が比較的遅れている地域の基礎的な情報を得るため,ラオス人民民主共和国のサイタニー郡の28村で井戸水を採取して分析した。深井戸(深さ20~60m)の水は中性で塩分などの濃度が高いのが特徴であった。浅井戸(深さ10m程度)はコンクリートの被覆があれば中性であったが,なければ弱酸性であった。一部の村の浅井戸は酸性が強く,高濃度の硝酸イオンが検出された。これは農業様式の違いによるものかもしれない。Chisato Takenaka, Rie Tomioka, Koji Yoshida, and Yuki Suzuki (共同研究につき本人担当部分抽出不可能), P12-17
家庭用ディスポーザ排水の効率的なエネルギー回収システムの開発 共著 2010年10月 フジタ技術研究報告 第46号 ディスポーザにより破砕された家庭の生ごみを,効率的にバイオガス化させるため,希薄に存在する固形物の高効率回収方法,メタン発酵の滞留時間短縮方法を検討し,ドラム式固液分離装置,メタン-メタン二段発酵,好気・嫌気回分式排水処理装置からなる生ごみ処理システムを構築した。本システムはディスポーザ排水に含まれる固形物を67%回収し,回収物中の炭素の83%をバイオガスに変換し,排出水はディスポーザ排水基準を満たすことに成功した。吉田耕治,久保田洋,石川光祥,酒井有希,矢島聡(共同研究につき本人担当部分抽出不可能), P77-82
金城学院大学構内に位置する文四郎池の水質 共著 2013年 3月 金城学院大学論集自然科学編 第9巻第2号 金城学院大学構内にあり,元来ため池として築造された文四郎池の水質を通年で測定した。pHは平均6.3と弱酸性で年間を通して安定していた。電気伝導度が比較的低く,窒素やリンによる富栄養化や,重金属による汚染もなく,名古屋市内の他のため池に比べて良好な水質であった。従って,現在定着しているアメリカザリガニや栽培種のスイレンなど外来生物を除去することによって,この地域の在来種中心の生態系に移行可能であると考えられる。吉田耕治,岡尚男,小野知洋(共同研究につき本人担当部分抽出不可能), P54-59
名古屋東部丘陵の湧水湿地「八竜湿地」における2013年の降雨流出特性 共著 2014年 5月 金城学院大学論集自然科学編 第10巻第2号 名古屋市東部にある八竜湿地は,名古屋市内に残された数少ない湧水湿地であり,絶滅危惧種が多く生育する特異な生態系を形成している。この湿地の湧水量を把握するため湿地末端部で流量観測を行い,降雨量との関係を検討した。その結果,短時間で強度の降雨では流量も短時間に増加・減少するのに対し,長時間の降雨では流量は緩慢に低減すること,さらに半月以上無降雨日が連続しても湧水による水の供給が確保されることが明らかになった。吉田耕治,福山泰治郎,岡尚男,小野知洋(共同研究につき本人担当部分抽出不可能), P13-20
名古屋市守山区のため池新池の水質 共著 2014年 9月 金城学院大学論集自然科学編 第11巻 第1号 名古屋市東部にあるため池の新池は,八竜湿地の下流部に存在し,池の水際に八竜湿地と同様の希少植物が生育している。この池の水質を通年で測定したところ,pHは平均6.4と弱酸性で安定し,溶存イオン濃度分析・元素濃度分析から,汚染や富栄養化のない良好な水質であることが明らかとなった。この池では近年濁りが発生しているが,これは富栄養化や土砂流入によるものではなく,コイやアメリカザリガニによる底泥の攪乱によるものと推測された。吉田耕治,岡尚男,小野知洋(共同研究につき本人担当部分抽出不可能), P18-24
金城台は東海丘陵要素植物群の新天地となり得るか?-湧水の水質からの検討- 共著 2015年 2月 なごやの生物多様性 第2巻 名古屋市守山区の金城学院大学の校地「金城台」にある湧水を,ほぼ通年で水質調査を行ったところ,溶存イオン濃度が高かった1ヶ所を除き,弱酸性で溶存イオン濃度の低い貧栄養の安定した水質の水が供給されていることが明らかとなった。金城学院大学は,東海丘陵要素植物群と呼ばれる希少植物が生育する八竜湿地と隣接しているが,金城台の湧水の水質は,これら植物の生育に問題ないと考えられる。実際に生育地となるためには,湧水地点周辺の樹木を伐採して光環境を改善するなどが必要である。吉田耕治,一尾あずさ,松山さゆり,臼田春樹,岡尚男,小野知洋(共同研究につき本人担当部分抽出不可能), P1-18
地下水の潅水により維持されている三重県四日市市・鈴鹿市の湿地の水質 共著 2015年 9月 金城学院大学論集自然科学編 第12巻 第1号 四日市市の御池沼沢,鈴鹿市の金生水沼沢の水質を調査したところ,湿地の保全を目的として導入された揚水は,いずれの地区でも富栄養傾向であった。特に御池沼沢の西部地区や金生水沼沢では,硝酸態窒素が比較的高い濃度で検出された。富栄養の揚水を供給しながら,貧栄養を好む希少種を保全するためには,一般的な湿地性植物の除去をするなど,生態系への積極的な介入が必要と考えられる。吉田耕治,一尾あずさ,小野知洋,岡尚男(共同研究につき本人担当部分抽出不可能), P25-39
東谷山山麓の湿地の水質 共著 2016年 3月 金城学院大学論集自然科学編 第12巻 第2号 名古屋市守山区と瀬戸市にまたがる東谷山の山麓にある湿地群のひとつ,通称南西湿地の水質を調査したところ,東海丘陵要素植物群など酸性・貧栄養環境を好む植物にとって,適切な水質が維持されていることが明らかとなった。水源の東谷山は自然状態が維持され,愛知県の自然環境保全地域の指定を受けていることから,開発等による水質変化のリスクは少ないが,湿地の保全には湧水量の維持に重点を置く必要があると考えられる。吉田耕治,一尾あずさ,小野知洋,岡尚男(共同研究につき本人担当部分抽出不可能), P51-65
駒ヶ根市南割公園ハッチョウトンボ保護地における珪藻群落について 共著 2019年 3月 駒ヶ根市立博物館館報 第3集 駒ヶ根市赤穂の南割公園の西側に位置するハッチョウトンボの保護地において,2018年5月より春季・夏季・秋季の珪藻組成を調査した。ハッチョウトンボ保護地からは,3シーズンを通じ,33属128種の珪藻が確認されたが,出現種のほとんどが貧栄養の清水を好む真~好酸性種で締められており,水域の水質が極めて良好に保たれていることが珪藻群集の解析結果から示された。森勇一,小野知洋,吉田耕治(共同研究につき本人担当部分抽出不可能),P54-67
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学会発表

題目/演目名等 発表年月 発表学会名等 概要
酸性霧と乾燥の複合ストレスに対するモミ苗木の生理応答 2000年 4月 第111回日本林学会大会 酸性霧によるモミの衰退の生理学的メカニズムを明らかにすることを目的として,モミ苗木に酸性霧を継続的に暴露させ,その上で乾燥ストレスを付与し,酸性霧の暴露が乾燥ストレス条件下でのモミ苗木の生理応答に及ぼす影響を検討した。その結果,相対蒸散速度は酸性霧と乾燥の複合ストレスでコントロールと差がなかったことから,酸性霧暴露が気孔開閉メカニズムに影響を与え,乾燥ストレスによる蒸散速度の低下を妨げたものと考えられる。吉田耕治,高見智香,竹中千里,手塚修文(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
Effect of simulated acid fog and drought stress on the physiology of Abies firma Sieb Seedlings. 2000年12月 6th International Conference on Acidic Deposition 神奈川県丹沢山地の大山の南東斜面ではモミの衰退が観察されている。この地区では酸性霧が頻繁に発生することから,酸性霧がモミの生理応答に及ぼす影響を明らかにすることを目的として,モミ苗木に酸性霧を暴露させ,その上で乾燥ストレスを負荷した。その結果純光合成速度は,酸性霧の単独負荷で影響を受けず,乾燥ストレスの単独負荷では低下した。一方,酸性霧と乾燥の複合ストレス負荷では,乾燥の単独ストレスよりも純光合成速度が高まることが明らかとなった。Koji Yoshida, Chika Takami, Chisato Takenaka, and Takafumi Tezuka (共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
酸性霧を主とする複合ストレスに対するモミ苗木の生理応答 2001年 4月 第112回日本林学会大会 酸性霧がモミ苗木の生理応答に与える影響を明らかにするため,モミ苗木の地上部に酸性霧を継続的に暴露させ,低温ストレス及びオゾン暴露を付加した。その結果,酸性霧暴露が低温に対する光合成系の感受性が高めることが示唆された。また,酸性霧とオゾンの複合暴露では可視障害が認められたのに対し,酸性霧・オゾンいずれの単独暴露だけでは可視障害は発生しなかった。また,複合暴露区の相対光合成速度も有意に低下することが明らかとなった。吉田耕治,高見智香,柴崎僚太,竹中千里,手塚修文(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
酸性霧と根圏アルミニウムの複合ストレスに対するモミ苗木の生理応答 2002年 4月 第113回日本林学会大会 酸性雨や酸性霧などの酸性降下物は,土壌を酸性化させ,植物にとって有毒なアルミニウムを可溶化させることが知られている。そこで,酸性霧を25か月間継続的に暴露させたモミ苗木の根圏に1.0 mM アルミニウム溶液を11か月間散布し,モミ苗木の生理応答に与える影響を検討した。その結果,酸性霧の有無に関係なく,アルミニウムストレスを負荷しても純光合成速度は変化しなかった。従ってモミ苗木は,1.0 mM 程度のアルミニウムイオン対して耐性があることが示唆された。吉田耕治,竹中千里,手塚修文(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
酸性霧と根圏アルミニウムの複合ストレスに対するモミ苗木の生理応答 2002年10月 第51回日本林学会中部支部大会 これまでの研究で,酸性霧の有無に関係なく,モミ苗木の純光合成速度はアルミニウムストレスによる影響を受けないことを明らかにしてきた。しかし,一般にアルミニウムストレスは植物の養分状態の変化を引き起こすことから,酸性霧を暴露させ,根圏へのアルミニウムストレスを付加したモミ苗木の主要元素の養分状態について検討した。その結果,アルミニウムストレス負荷によってカルシウム,マグネシウム,リンの吸収が強く阻害されることが認められた。吉田耕治,竹中千里,手塚修文(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
酸性霧の長期暴露がモミ苗木の気孔開閉メカニズムに及ぼす影響 2003年 3月 第114回日本林学会大会 これまでの研究で,酸性霧の継続的な暴露はモミ苗木の気孔開閉メカニズムに対して影響を及ぼすことを明らかにしてきた。そこでその影響をより詳細に明らかにすることを目的として,針葉の気孔コンダクタンスに着目したところ,コントロール区に比べて低温期で気孔コンダクタンスがより低下し,高温期でより上昇する傾向が見られ,季節変化に対し気孔が過剰に応答していることが示唆された。しかし,気孔閉鎖に関与するアブシジン酸,カルシウム,カリウムは,葉単位の含有量では酸性霧による影響を受けていなかった。吉田耕治,竹中千里,手塚修文(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
Effects of simulated acid fog and aluminum stress on trace elements content in momi fir seedlings. 2003年 6月 7th International Conference on the Biogeochemistry of Trace Elements これまでの研究で,酸性霧の有無に関係なく,モミ苗木針葉中の主要元素,特にカルシウム,マグネシウム,リン濃度の低下がアルミニウムストレスによって生じたにも関わらず,純光合成速度は影響を受けないことを明らかにしてきた。一方,微量元素も生理的に重要な役割を演じていることから,これらについても養分状態について検討したところ,酸性霧暴露は一年葉のアルミニウム,亜鉛,鉄濃度を低下させ,アルミニウムストレスは一年葉のマンガン濃度を上昇させることが明らかとなった。Koji Yoshida, Chisato Takenaka, and Takafumi Tezuka (共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
酸性霧を長期暴露させたモミ苗木針葉の葉面状態 2004年 3月 第115回日本林学会大会 長期の酸性霧暴露は,モミ苗木針葉の気孔開閉メカニズムを攪乱させることがこれまでの研究で示されたが,その作用をより明確にするため,酸性霧を暴露させたモミ苗木の葉面状態を中心に検討を行った。その結果,電子顕微鏡による葉面観察では,葉面のクチクラワックスの結晶構造に酸性霧の有無による違いはみられなかった。クチクラ蒸散速度にも酸性霧による影響は見られず,クチクラワックスの流亡・変質によるクチクラ蒸散の増大は生じていないことが示された。吉田耕治,三宅博,竹中千里,手塚修文(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
Effects of chronic acid fog exposure on stomata functions of momi fir seedlings. 2004年10月 The 6th International Symposium on Plant Response to Air Pollution and Global Changes これまでの研究で,長期の酸性霧暴露がモミ苗木針葉の気孔開閉メカニズムに影響を及ぼすことを明らかにしてきたため,その作用点をより明確にするため研究を行なった。酸性霧暴露はモミ苗木葉面のクチクラワックスの結晶構造に変化を生じさせなかった。一方,気孔閉鎖に関与するアブシジン酸も,針葉あたりでは酸性霧の影響を受けず,酸性霧暴露は孔辺細胞上のアブシジン酸受容体から下流側のシグナル伝達経路に影響することが示唆された。Koji Yoshida, Hiroshi Miyake, Chisato Takenaka , and Takafumi Tezuka (共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
ラオス・ビエンチャン平野における井戸水水質の化学的特徴 2007年 7月 水文・水資源学会2007年度研究発表会 ラオス人民民主共和国の首都ビエンチャン周辺で進みつつある農村開発が,現地の井戸水の水質に及ぼす影響を明らかにするため,サイタニー群28村の井戸水のpH,電気伝導度,溶存イオン濃度を測定した。その結果,井戸の深さやコンクリートの被覆の有無によって水質は異なることが明らかとなった。さらに一部の浅井戸から低pHで,高濃度の硝酸イオンを含む水が検出された。周囲では過剰な施肥はされていないため,高濃度の硝酸イオンは,農村開発に伴う何らかの人為的な汚染源由来であることが示唆された。竹中千里,富岡利恵,吉田耕治,鈴木勇貴(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
酸性霧を主体とする複合ストレスに対するモミ苗木の生理応答 2008年 9月 第49回大気環境学会植物分科会 モミ苗木に酸性霧を長期暴露した上で,さまざまなストレスを付加して,複合ストレス影響のメカニズムを明らかにすることを目的として研究を行った。ガス交換速度の測定結果から,酸性霧の暴露は気孔の開閉メカニズム,特に孔辺細胞中のシグナル伝達経路に影響することが示唆された。酸性霧暴露は気孔開閉メカニズムの撹乱を引き起こし,これが他のストレス,特に乾燥ストレスや他の大気汚染物質といった,気孔がストレス耐性に大きな役割を演じる事象において,感受性を増加させることが明らかとなった。竹中千里,吉田耕治(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
ディスポーザ破砕生ごみの粒径組成とメタン発酵特性 2008年11月 第19回廃棄物学会研究発表会 家庭から排出される生ごみをディスポーザで破砕して回収し,メタン発酵させるための基礎的情報を得るため,破砕生ごみの粒径組成を検討したところ,破砕時に流下させる水道水量によって,組成が変化することが明らかとなった。また,メタン発酵の高効率化を図るため,破砕生ごみを製紙工業で汎用されるリファイナーで微細化処理したところ,メタン発酵の消化率の向上が認められた。微細化処理は5分程度で充分であることが明らかとなった。吉田耕治,久保田洋,矢島聡,里見仁(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
前処理したディスポーザ破砕生ごみのメタン発酵特性 2009年 9月 第20回廃棄物循環資源学会研究発表会 家庭からの食品廃棄物のバイオマス利活用に向けた,家庭用ディスポーザとメタン発酵装置を組み合わせたエネルギー回収システムを開発してきたが,メタン発酵効率のさらなる向上を目指し,各種前処理方法を検討した。その結果,ディスポーザ破砕生ごみと水または活性汚泥を混合して一日撹拌するだけで破砕生ごみの消化が促進され,リファイナーを用いた破砕生ごみの微細化処理よりも,より低エネルギーで簡易な生ごみの前処理方法となることが示唆された。吉田耕治,久保田洋,矢島聡(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
沈水植物のメタン発酵への適用に向けた連続発酵特性解析 2010年 3月 第44回日本水環境学会 湖沼の生態系で重要な位置を占める水生植物の水質浄化機能を発揮するためには,適切に刈り取ることが必要であるが,刈り取った植物体は廃棄処分するのではなく資源化することが望ましい。そこで実験湖沼で回収されたイトモを用いて長期にわたってメタン発酵に供し,最適条件を検討した。その結果,pH は7.0-7.5 に維持し,汚泥負荷量を 0.02 kgTS/kgTS, 滞留時間を40 日とすることで,イトモだけでも安定したメタン発酵が継続されることを見出した。吉田耕治,久保田洋,袋昭太,田中仁志,中野和典,林紀男,稲森隆平,稲森悠平(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
沈水植物由来のメタン発酵消化液の肥効評価 2010年11月 第21回廃棄物資源循環学会研究発表会 湖沼などの水辺環境を保全するために回収された沈水植物をメタン発酵させると,発酵残渣である消化液が発生する。一般的に消化液は排水処理されるが,液肥として活用すればコストの低減につながる。そこでコマツナを用いて消化液の肥効試験を行った。その結果,植物体への窒素吸収量は,消化液施肥,化成肥料施肥でも同程度であった。コマツナの乾燥重量は,消化液にリンおよびカリウムを添加することによって,化成肥料のみを施肥した場合と同等となることが明らかとなった。小林紀子,酒井有希,久保田洋,吉田耕治,袋昭太,矢島聡(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
名古屋市守山区・八竜湿地の水質 2012年 5月 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林生態水文学研究所 平成24年度利用者研究集会・尾張東部丘陵自然環境研究者の会 トウカイコモウセンゴケやシラタマホシクサなど,東海丘陵要素植物群が生育する名古屋市守山区の八竜湿地の水質を2001 年,2011 年に調査した。その結果,東海丘陵要素植物群の群落のある斜面の湧水は,弱酸性・貧栄養であり,年間を通して水質が安定していたのに対し,上流の埋立地の基部かの流入水はカルシウムなどが高濃度で含まれ,かつ濃度の変動が大きかった。水質の大きく異なる水の供給が湿地の植生に影響を与えていることが示唆された。吉田耕治,石井洋介,小野知洋,竹中千里(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
里山から考える地域における大学の役割-金城学院里山コンサベーション(KSC) の取り組み- 2012年10月 第8回大学間里山交流会 名古屋市東部の丘陵地にある金城学院大学の校地は,開学当初ははげ山であったが,現在は名古屋市内の大学でも有数の面積の自然林を形成している。2009年に学内の自然林の保全の担い手として「金城学院里山コンサベーション(KSC)」が発足した。KSCは学内の自然林整備にとどまらず,他大学との生態系ネットワーク形成での連携,一般市民向けの環境講座の開催,隣接する八竜湿地の保全のための市民団体・名古屋市との協働など活動の幅を広げてきた。里山を持つ大学として,地域に対しても教育・研究の両面から果たすべき役割は大きい。吉田耕治,岡尚男,小野知洋(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
周伊勢湾地域の湿地の水質比較 2013年 5月 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林生態水文学研究所 平成25年度利用者研究集会・尾張東部丘陵自然環境研究者の会 東海丘陵要素植物群が生育する名古屋市東谷山湿地,四日市市御池沼沢,鈴鹿市金生水沼沢において水質と植生との関連を検討した。東谷山湿地では,概ね貧栄養の水質が保持され,一部では平均pHが4.2の酸性の水が供給されており,水質条件は東海丘陵要素植物群が生育する上で問題ないと考えられる。一方地下水の人工導水に依存する御池沼沢・金生水沼沢の水質は富栄養で,一部では硝酸イオン濃度が高いことが明らかとなった。これらの湿地では,一般的な湿地性植物の刈取りを行うなど,生態系への積極的な人為介入が必要と考えられる。吉田耕治,一尾あずさ,岡尚男,小野知洋(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
金城学院大学の里山を活用した環境学習講座-2013年度開催の講座につ いて- 2014年 2月 第9回大学間里山交流会 キャンパス内に自然林と炭焼小屋,希少種の生育する湿地を有する金城学院大学では,愛知県の助成金制度を活用した一般市民向けの「里山学習講座」を開催している。2013年度は,春の里山撮影会,里山を食べよう,里山でクリスマスリースを作ろう,里山で炭焼きを体験しようの4回の講座を開催した。これらは里山の営み,恵み,生物多様性,外来種問題について学ぶことができるプログラムとなっており,いずれも参加者からは「自然に対する理解が深まった」など,好評を得た。吉田耕治,田中里佳,梶浦茜,河村典久,小野知洋(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
金城学院大学・八竜湿地の自然 2014年 2月 第9回大学間里山交流会 名古屋市東部に位置する八竜湿地は,1970年代に開発が計画され消滅の危機にあったが,金城学院が湿地中心部の土地を取得することによって回避された。現在八竜湿地には,東海丘陵要素植物群15種中シラタマホシクサなど6種が自生しているだけでなく,ハルリンドウなどの湿地生態系で象徴的な植物が多く自生し,さらに希少な動物の生息も確認されている。これらを保全するためには,市民ボランティア団体や名古屋市とともに環境の維持管理を持続して行うことが必要である。吉田耕治,小野知洋(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
金城台における東海丘陵要素植物群の生育の可能性 2014年 5月 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林生態水文学研究所 平成26年度利用者研究集会・尾張東部丘陵自然環境研究者の会 名古屋市守山区の金城学院大学の構内で確認された湧水を,ほぼ通年で水質調査を行った。pH,電気伝導度,溶存イオン濃度を測定したところ,1ヶ所を除いて,弱酸性で溶存イオン濃度の低い貧栄養の安定した水質の水が供給されていることが明らかとなった。金城学院大学は,希少植物が生育する八竜湿地と隣接しているが,これらの湧水の水質は,八竜湿地のそれと同程度であり,湧水点付近の光環境を改善することによって,これら植物の新しい生育地になる可能性が示された。吉田耕治,一尾あずさ,松山さゆり,臼田春樹,岡尚男,小野知洋(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
金城学院大学における一般市民向けの里山学習講座の取り組み 2014年11月 第10回大学間里山交流会 名古屋市東部の丘陵地に位置する金城学院大学は,都市部にありながら広い自然林を有しており,愛知県の助成金を活用した一般市民を対象にした「里山学習講座」を開催している。都市部の住民に里山が身近で豊かな自然であることを知っていただくことを目的として,2014年度は3回の講座を開催した。初めての試みた伐採体験は,ヘルメットを用意するなど安全面で配慮しながら実施した。参加者からは「木を切って森の環境を良くする体験ができて良かった」などといった感想が寄せられた。高井紗代子,桂川優奈,吉田耕治,小野知洋,田中里佳,梶浦茜,岡尚男(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
金城学院大学を含む都市近郊に生息域を拡大するほ乳動物 2014年11月 第10回大学間里山交流会 近年大都市圏において,一時は姿を消したほ乳動物が目撃される事例が多く報告されるようになった。そこで名古屋市東部に位置し,住宅地に近接する金城学院大学の自然林内において自動カメラを設置したところ,タヌキやキツネといった在来の大型ほ乳動物が撮影されたほか,教員によるタヌキの目撃例もあった。これらのほ乳動物は,山間部から河川敷を主たる移動経路として,点在する公園などを経由して都市部に進出しているものと考えられる。小野知洋,吉田耕治,野呂達哉(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
日本福祉大学美浜キャンパス周辺のトウカイコモウセンゴケが生育する湿地の水質 2016年 3月 第63回日本生態学会 愛知県美浜町の日本福祉大学美浜キャンパス内外のトウカイコモウセンゴケ生育地の水質分析を行ったところ,トウカイコモウセンゴケが生育する一般的な湿地の水質とは大きく異なり,強酸性・富栄養であった。このことから本種は水質に対して広く適応できることが推測された。また本調査地の水質は,降雨直後と晴天が連続した日とでは大きく異なることから,浸透した雨水が地質的な影響を受けて水質が形成されていることが示唆された。吉田耕治, 水野暁子, 榎本綾, 川部竜士, 岡尚男(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
森林の部分皆伐は渓流水の水質をどのように変化させるか? 2016年 5月 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林生態水文学研究所 平成28年度利用者研究集会・尾張東部丘陵自然環境研究者の会 名古屋市守山区の金城学院大学のキャンパス内には,湧水由来の渓流水の流れる森林があり,2015年2月中旬,その森林の一部を皆伐した。皆伐が渓流水の水質にどのような変化を与えるか検討したところ,複数の溶存イオン濃度が皆伐前と比べて上昇した。これは,皆伐による地温の上昇によって,有機物の分解が促進されたためと考えられる。しかしpHは変化量が小さかった。酸と金属塩の増加量がほぼ等量であることがその原因と思われた。吉田耕治, 小野知洋, 増田理子, 田中仁規, 岡尚男(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
サワラ(Chamaecyparis pisifera)由来ジテルペンの単離とアナログ合成 2018年 3月 日本薬学会第138年会 イセテキサン型ジテルペンdemethylsalvicanol及びsalvican-11, 12-dioneに,マウス白血病P388 細胞に対する細胞毒活性が認められたことから,イセテキサン型ジテルペンを含むことが報告されているサワラ (Chamaecyparis pisifera) に着目し,その枝及び葉の乾燥物3 kgをメタノール 18.9 Lで熱時抽出を行い、メタノール抽エキス38 gを得た。これをシリカゲルクロマトグラフィーで精製を繰り返し行うことにより,イセテキサン型ジテルペンであるpisiferadiol 7.8 g を得た。さらにpisiferadiolのアナログを合成し,ヒトがん細胞を用いた細胞毒活性の評価を行った。戸田真奈美,大林里沙,青柳裕,矢野玲子,吉田耕治,朴炫宣,一柳幸生(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
東京大学生態水文学研究所 穴の宮試験地および犬山研究林の湧水の水質 2018年 5月 東京大学大学院生命農学研究科付属演習林 生態水文学研究所 平成30年度利用者集会・尾張東部丘陵自然環境研究者の会 東京大学生態水文学研究所内の湧水の水質は,下流側の植生の形成を決定づける要因の一つとなっていることから,地質の異なる穴の宮試験地と,犬山研究林において湧水の水質を継続的に調査した。その結果,両地域ともに人為影響はなく,弱酸性で貧栄養の水質であり,このような環境に適応した植物の生育地として適切であることが確認できた。両地域を比較すると,フッ化物イオンおよび硫酸イオン濃度に特徴の違いがみられ,これらは基岩の違いによるものと推測された。
サワラ(Chamaecyparis pisifera)由来pisiferdiol アナログの合成及び抗腫瘍活性 2019年 3月 日本薬学会第139年会(千葉) 長野県で採取したサワラ乾燥重量3 kgの枝および葉から得られたpisiferadiol (1) 7.8 g を得た。1 に関してはX 線結晶構造解析を行い、その構造を確定した。1 は環境の異なる3 つの水酸基を有しており、C 環12 位フェノール性水酸基に関するアナログ合成を行うために、10 位、20 位ジオールをアセトナイド2 に誘導した。その後、2 の酸化反応、アルキル化、アシル化などを行い、ヒトがん細胞を用いた細胞毒活性の評価を行った。高須 美玖, 戸田 真奈美, 大林里沙, 青柳裕, 矢野玲子, 吉田 耕治,朴炫宣,蓮田知代,一柳幸生(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
サワラ(Chamaecyparis pisifera)由来pisiferic acid アナログの合成及び抗肥満活性 2019年 3月 日本薬学会第139年会(千葉) 長野県で採取したサワラの枝および葉から,アビエタン骨格を有するフェノール性ジテルペンpisiferic acid (1) 8.8 g を得た。演者等の研究室では、アビエタン型ジテルペンであるデヒドロアビエチン酸メチルエステルが抗肥満活性を有していることを報告した。そこで、本化合物のアナログにも抗肥満活性が期待されるのではないかと考え,まず20 位カルボキシル基をメチルエステルとした。その後12 位水酸基のアルキル化、11 位への官能基導入を検討した。また、いくつかのアナログの抗肥満活性についても報告した。岩野悠花, 戸田真奈美, 大林里沙, 西口知里, 太井菜摘, 吉岡弘毅, 山口智広, 矢野玲子, 吉田耕治, 朴炫宣, 一柳幸生, 竹谷孝一, 青柳裕(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
サワラ (Chamaecyparis pisifera) 由来 pisiferdiol アナログの合成及び抗腫瘍活性 (2) 2020年 3月 日本薬学会第140年会(京都) ヒノキ科サワラ (Chamaecyparis pisifera) からは,イセテキサン型ジテルペンである pisiferdiol (1) が比較的多量に単離されており,アポトーシス誘導や抗腫瘍活性などの生物活性を持つことが報告されている。一方,演者らは同じイセテキサン骨格を有する demethylsalvicanol のカテコール部分をo-キノンへと酸化することにより,細胞毒活性が増強することを報告している。以上の結果を踏まえ,(1)を出発原料として12位の水酸基を修飾して得られたアナログの細胞毒活性の評価を行った。更に(1)のMOM化を行ったところ,20O-MOM体 3,12O-MOM体 4,20-エピ体 5 (expected) が得られ,ヒトがん細胞を用いた細胞毒活性の評価も行った。加知侑紀子,高須美玖,戸田真奈美,大林里沙,青柳裕,矢野玲子,吉田耕治,深谷晴彦,朴炫宣,蓮田知代,一柳幸男(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
サワラ (Chamaecyparis pisifera) 由来 pisiferic acid アナログの合成及び抗肥満活性 (2) 2020年 3月 日本薬学会第140年会(京都) ピシフェリン酸メチルエステル(4)の合成及び,(4)の12位水酸基についてエチル化、ブチル化、アセチル化、プロパノイル化、フェニルカルバメート化、MOM化を行い、化合物(6)–(11)を得た。一方、11-ブロモ体を得るために(4)に対してNBSを作用させたところ、不安定な化合物が生成し、単離することができなかった。そこで12位水酸基をメチルエーテルとして保護した12O-メチルピシフェリン酸メチルエステル(5) について同様の反応を試みた。その結果脱メチルと11位への臭素化、更に7位の酸化が同時進行した(12)を33%の収率で得た。得られた(12)の構造決定と化合物(6)–(12)の抗肥満活性について検討した。大野紗友美、岩野悠花、戸田真奈美、大林里沙、髙木優那、東谷磨子、福岡聡美、古川美月、八神かれん、吉岡弘毅、山口智広、矢野玲子、吉田耕治、朴炫宣、一栁幸生、竹谷孝一、青柳裕(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
サワラ(Chamaecyparis pisifera)由来 pisiferic acid を原料としたアナログ合成及びそれらの生物活性 2021年 3月 日本薬学会第141年会 演者らの所属する研究室では、デヒドロアビエチン酸メチルエステル 2 が in vitro 及び in vivo で抗肥満活性を有していることを報告している。1化合物 3 は化合物 2 の18位カルボキシ基が 20 位へトランスポジションしたカルボン酸で、更に12 位が酸化されたアナログであるため、抗肥満活性を有することが期待された。そこで、ヒノキ科サワラから比較的多量に得られるアビエタン型ジテルペンである pisiferic acid (3) を原料として、アナログを合成した。それらの抗肥満活性及び細胞毒活性について報告する。大鹿綾子、大野紗由美、岩野悠花、戸田真奈美、大林里沙、髙木優那、東谷磨子、福岡聡美、古川美月、八神かれん、吉岡弘毅、山口智広、矢野玲子、吉田耕治、朴炫宣、蓮田知代、一栁幸生、竹谷孝一、青柳 裕(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
サワラ(Chamaecyparis pisifera)由来pisiferdiolアナログの合成及び抗腫瘍活性(3) 2021年 3月 日本薬学会第141年会 ヒノキ科サワラからは、イセテキサン型ジテルペンである pisiferdiol (1) が比較的多量に単離されており、ヒト腫瘍細胞のアポトーシス誘導活性など様々な生物活性を持つことが報告されている。1そこで抗腫瘍活性demethylsalvicanolの11-デオキシ20-ヒドロキシ体と考えられる1 を出発原料として、アナログ合成することにより、細胞毒活性を有するアナログを見い出すことができるのではないかと考え本研究を開始した。本研究では、カーボネート生成の機序を考察し、10、20位カーボネート体4の効率的な生成法を検討した。更にTCDIを用いたチオカーボネートの合成も試みたので報告する。中島京花、加知侑紀子、髙須美玖、戸田真奈美、大林里沙、青柳裕、矢野玲子、吉田耕治、市丸嘉、朴炫宣、蓮田知代、深谷晴彦、一栁幸生(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
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学術講演

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
森林衰退の現状と課題 単著 2010年10月 日本薬学会東海支部特別講演会 名古屋市で開催された第10回生物多様性条約締約国会議 (CBD-COP10) で,特に生物資源の確保や利益の公正な配分などが議論されたが,これらは薬学の分野に密接にかかわる問題である。それを踏まえて森林を例にとり,日本における森林破壊の歴史を振り返り,人工林問題,里山放棄,開発による消滅,環境汚染など,現代日本が抱える森林の課題を概説し,生物資源など生態系から持続可能な恩恵を得るために,「保全」をどのように考えていくべきなのか,話題提供を行った。
水質調査からみた大森八竜湿地 単著 2012年 3月 なごやの森づくりパートナーシップ連絡会 湿地作業部会 第5回湿地セミナー「都市の湿地を考える」  東海地方の丘陵地に点在する湧水湿地は希少植物の生育地となっている。湿地にとって水は欠くことができないが,特に都市周辺部の湿地では湧水量の低下が顕在化し,一部では池の水や地下水を導水している例もある。しかしその水質について検討されることは少ない。演者が名古屋市守山区の八竜湿地で行った水質調査の結果を基に,水の量だけではなく,質を観測することの重要性を解説し,湿地にとって不適切な水質の水が流入することのリスクを含め,湿地生態系を持続的に保全するためには何をすべきか,水質の面から話題提供を行った。
里山,湿地そして生物多様性の保全 単著 2017年12月 2017 (平成29) 年度 信州大学農学部環境講演会 近年,生物多様性の重要性が認識され,名古屋にもかつて薪炭林だった森林,ため池,東海地方に特有の湧水湿地といった環境が,わずかながらも残っており,一つ一つは規模の小さなものばかりであるものの,決して失ってよいものではない。開発の圧力,環境の孤立,外来種の定着などのさまざまな問題を抱える中で,その環境をどのように守ったらよいのか,よりよくするにはどうしたらよいのか,演者が関わる里山や湿地の保全を通して,話題提供を行った。
生物多様性について知ろう~私たちにできること~ 単著 2018年 5月 瀬戸市 せと環境塾2018 一般市民を対象に,瀬戸市を含む東海地方の丘陵地には湧水を水源とする湿地が点在しているが,その湿地がどのように形成されているのか,どのような希少種が生育しているのか,さらには湿地を保全するうえでどのような点に注意しなければならないのか,どのようなマイナス要因があるのかについて解説した。この講演会に続いて,参加者は近隣の河川において,特定外来生物に指定されているオオキンケイギクの除去作業が入っていることから,特に外来生物が生態系に及ぼす影響について解説を行った。
水質・水量と湿地の植生 単著 2020年 2月 水源の森と八竜湿地勉強会 演者は名古屋市守山区の八竜湿地において,2011年から水質調査を,2013年から流出量調査を継続して行ってきた。水質については,斜面湿地と呼ばれる面的な湧水点において,弱酸性で貧栄養の水質が維持されていた。流出量については,周辺林の伐採で期待された量の増加は明瞭ではなかったのに対し,湿地上流側の谷を埋めた埋立地で宅地開発が行われ,大雨で大量の水が流れ込むようになり,湿地の植物の生育に対するリスクになり得ることを解説した。
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特許

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
メタン発酵方法及び発酵装置 共著 2013年 7月 【特許第 5323570号】メタン発酵槽内で効率的に発酵を進めるためには発酵液を撹拌する必要があり,メタン発酵後の残渣液を適切に排水処理するためにはメタン発酵槽内から排水工程へ移送する必要があり,それぞれ撹拌装置・ポンプといった機器を設置するのが一般的である。本発明はこれら機器を用いずに撹拌・移送を行うもので,発生するメタンを主体とする生物ガスの圧力を利用することを特徴としている。これによって機器の導入コスト,維持管理コスト,さらに機器をを駆動するための外部動力コストが不要となり,低コストでのメタン発酵処理を可能とする。吉田耕治,久保田洋,矢島聡,石川光祥(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
固液分離装置 共著 2014年 4月 【特許第 5512196号】食品廃棄物の減量や有効利用の重要性が高まっているが,食品工場から排出される低濃度廃水中の有機物や,家庭への普及が進むディスポーザ等から発生する生ゴミ破砕物は,有機物濃度が低すぎるため有効利用されることなくそのまま処理されている。本発明は低濃度の有機性廃水から浮遊固形物を効率よく分離回収する方法を提供するもので,製紙業界において,パルプの濃縮等に用いられているプレコート式の回転ドラムを応用し,適切に設定した固液分離ドラムのメッシュ材の外周面に浮遊固形物を付着させ,それを剥離回収する手段を有することを特徴とする。石川光祥,久保田洋,吉田耕治,矢島聡,里見仁,鳥羽一男(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
回転ドラム型固液分離装置の制御方法 共著 2014年 8月 【特許第 5591651号】プレコート式の固液分離装置は,固液分離ドラムのメッシュ材の外周面に浮遊固形物を付着させ,ディスポーザ等から発生する生ゴミ破砕物など処理対象液から固形物を回収するものであるが,処理対象液の液面レベルが所定の高レベルに上昇したときには固液分離ドラムの回転を開始又は加速し,前記液面レベルが所定の低レベルに下降したときには,固液分離ドラムの回転を停止又は減速し,固液分離ドラムのメッシュ材の外周面に所要の層厚の付着が形成されていない状態では,固液分離ドラムの回転を停止するなどの制御法を特徴とするものである。石川光祥,酒井有希,吉田耕治,矢島聡(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
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記事

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
里山の食の恵み 共著 2014年 5月 食品・食品添加物研究誌 第219巻第2号 生活のための伐採や採取など,人の手が入った人里近くの森と定義される里山は,その役目こそ燃料革命によって終えているものの,生物多様性の向上,持続可能な資源利用といった現代社会の重要なテーマに即していることから,近年高く評価されるようになった。読者に里山への関心を高めるため,名古屋市にありながら広い面積の自然林を有する金城学院大学やその周辺に生育する植物を実例に挙げながら,山菜や果実,蜜源植物など多様な食との関連について解説した。吉田耕治,松山さゆり,岡尚男,小野知洋(共同執筆につき本人担当部分抽出不可能), P159-169
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