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フリガナサトウ ナオ
ローマ字SATO Nao
氏名佐藤 奈穂
学位博士(地域研究) 経済学修士 
所属国際情報学部 / 国際情報学科
職名准教授
所属学会東南アジア学会 国際開発学会 アジア政経学会 日本村落研究学会 
専門分野地域研究 経済学   
研究課題脱開発と貧困 日本と東南アジアにおけるシングルマザーの比較研究  

学会及び社会における活動等

開始年月 活動内容 終了年月
2002年 4月 東南アジア学会会員 現在に至る
2002年 4月 国際開発学会会員 現在に至る
2002年 4月 アジア政経学会会員 現在に至る
2017年 2月 日本村落研究学会会員 現在に至る
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受賞歴

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著書

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
The Family in Flux in Southeast Asia:Institution, Ideology, Practice 共著 2012年 3月 Silkworm Books, Kyoto University Press カンボジア一農村での定着調査から,子どものケアがいかに行われているのか,特に親族による世帯を超えた子の扶養における相互扶助に焦点を当てた。その実態について分析を行い,親子関係および世帯についての考察を加えた。子のケアは世帯内に限定されず,柔軟性のある親族のネットワークがその規範を共有している。社会・経済調査において生産と消費の単位を「世帯」とすることには利便性があるが,実際の彼らの生活は世帯で完結しておらず,親やキョウダイといった広がりの中に存在した。“Mutual Assistance through Children's Interhousehold Mobility in Rural Cambodia” 第16章(P.339-P.364) Yoko Hayami, Junko Koizumi, Chalidaporn Songsahmpan, Ratana Tosakul eds. 著者:速水洋子, 佐藤奈穂他 総著者数24名 総頁数:546頁                  
『(講座 生存基盤論3)人間圏の再構築-熱帯社会の潜在力』 共著 2012年 3月 京都大学学術出版会 人間社会の存続の核としての再生産を生産性向上に従属するものとしてではなく,逆に生産の方向性を決定づけるものとして捉え直し,人々の生きる保障となる生存基盤について考察することを,カンボジア農村を事例に試みた。カンボジア農村の生産活動の基本単位は「世帯」であるが,消費活動を世帯のみではかることは困難であり,特に子や高齢者の暮らしはより広い人と人との関係の上に成り立っていた。また,人々が何らかの困難に直面した時には,ケアを支える関係の広がりがリスクの顕在化を防ぎ,その危機を支えていた。これまで分析の対象から切り捨てられてきた世帯を超えた支え合い,ケアの共有・共同に人々の生の安全を保障する生存基盤の持続性を読み取ることができる。「世帯を超えて生を支え合う親族ネットワーク-カンボジア農村の事例から」第2章(P.53-P.83),速水洋子・西真如・木村周平編, 執筆者:速水洋子,佐藤奈穂他,総著者数14名,総頁数:385頁
『(講座 生存基盤論6)持続型生存基盤論 ハンドブック』 共著 2012年11月 京都大学学術出版会 学術用語を説明したハンドブック。その中の「貧困」「ポスト開発」「潜在能力」「ソーシャル・キャピタル」の項目を執筆(P.176-P.180, P.188-P189),著者:杉原薫,佐藤奈穂他,総著者数88名,総頁数:534頁
カンボジア農村に暮らすメマーイ(寡婦たち)-貧困に陥らない社会の仕組み 単著 2017年 2月 京都大学学術出版会 寡婦の貧困は現代の深刻な問題である。しかし, 東南アジアでは寡婦が特に貧困だとはいえない。もともと東南アジアには貧困を顕在化させない経済関係があったが,急速な市場化の中でそうした仕組みは消滅したとされる。そのような中で,なぜ寡婦の生活が保障されているのか。カンボジアの一農村での定着調査から,先進国では崩壊しつつある再生産の領域こそが, 人々の安全を保障する核となることを示す。
東南アジア大陸部の戦争と地域住民の生存戦略-避難民・女性・少数民族・投降者からの視点- 共著 2020年 2月 明石書店 1970年から1993年まで続いたカンボジア内戦期を取り上げる。カンボジア北西部シェムリアップ州中心部を事例に,内戦下およびポル・ポト時代の状況を解明し,そこで女性たちがいかに世帯および地域の復興を担ってきたのか,女性たちの生計戦略とその社会および経済的な背景を明らかにした。国内産業の未発達と輸入経路の遮断,従来から商業活動が女性の役割とされてきたこと等を背景に,女性たちは互いに協力し,より積極的に商業分野へに従事することで生計を維持してきた。第4章「ポル・ポト時代後の内戦期における女性たちの生計戦略」を担当(p.165-p.191), 瀬戸裕之,河野泰之編. 執筆者:瀬戸裕之,佐藤奈穂他,総著者数8名,総頁数:324頁.
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学術論文

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
.「農村における女性世帯に対する親族と共同体の役割 -カンボジア シェムリアップ州 タートック村を事例として-」 単著 2004年 3月 『龍谷大学経済学論集(民際学特集)』第43巻 第5号 カンボジアの一農村におけるフィールド調査をもとに,女性が世帯主である世帯(女性世帯)がいかに生計を維持しているのか,親族と共同体の役割に焦点を当て明らかにした。妻方居住制により近隣に多くの親族を有する女性たちは,夫を失くすと積極的に親族と拡大家族を形成する。また,母子世帯である場合も他世帯の親族が幼児のケアを補助することにより女性世帯の生計維持を支えていた。
「女性世帯主世帯の世帯構成と就業選択-カンボジア シェムリアップ州 タートック村を事例として-」 単著 2005年 5月 『アジア経済』第46巻 第5号 女性が世帯主である世帯は開発分野において,常に貧困な社会的弱者として扱われてきた。しかし,カンボジアの女性世帯主世帯の貧困割合は他の世帯よりも低いという結果が出ている。カンボジアの一農村におけるフィールド調査をもとに,女性世帯主世帯がいかに生計を維持しているのか,世帯構成と就業選択に焦点を当て,明らかにした。女性世帯主世帯は主に女性親族と拡大家族を形成し,労働力および家事労働力を獲得することが可能となっている。また,世帯内に一般の世帯よりも多くの家事労働力を有する女性世帯主世帯は積極的に自営業を行い,また,都市部での就労も可能となり女性の社会進出につながっていた。
“The Composition and Job Structure of Female-Headed Households: A Case Study of a Rural Village in Siemreap Province, Cambodia” 単著 2006年 5月 Working Paper Series No.11, Afrasian Centre for Peace and Development Studies カンボジアの一農村におけるフィールド調査から女性世帯主世帯がいかなる就業選択を行い,生計を維持しているのかを明らかにした。年配の女性たちは主に村で就業が可能な農業や小規模な食品の小売業,食品製造業を選択し生計の維持を行っていた。これは食品に関する生業は主に女性の仕事として職域が確保されていることがその背景にある。また,年齢の若い層では積極的な都市部での観光サービス業への従事が見られ,そのような就業選択がより安定的な収入をもたらしていた。
「カンボジア農村における世帯の経済レベルをめぐる相互扶助機能―女性世帯と一般世帯との相違という視点から―」 共著 2007年 5月 『南九州短期大学研究紀要』13号 カンボジア農村における女性が世帯主である世帯の経済所得と彼女らの世帯をめぐる村内の相互扶助機能を他の世帯(一般世帯)との比較から検討した。本論では,現地調査により収集したデータをもとに,因子分析およびクロス集計を行った。著者:金湛,佐藤奈穂(共著)
「カンボジアにおける土地登記の進展と女性の権利」 単著 2007年10月 『アフラシア研究』No.4 龍谷大学アフラシア平和開発研究センター カンボジアにおいて現在進められつつある土地登記が,女性の土地権利にどのような影響を及ぼすものであるのか,人々の土地所有の認識と土地登記の内容との相違を分析・検討した。土地登記は登記者名義を「夫婦」を基本としており,カンボジアの人々の土地所有の認識に近いものであった。しかし,婚姻の解消により柔軟に変化する所有権の認識が登記を行うことで権利が固定され,主に女性にとって不利な状況が生じる可能性も指摘できる。
「カンボジア農村における子の世帯間移動の互助機能」 単著 2009年 9月 『東南アジア研究』第47巻 第2号 先行研究において,カンボジア農村は互助機能が弱く,個人主義的であると述べられてきた。しかし,筆者の農村における1年間の定着調査の結果,子が親族の世帯間を頻繁に移動し,数年間に渡って居住する事例も多く存在することが明らかになった。子の扶養規範は両親に限定されず,親族間で共有される。人々は金銭やモノを移動(贈与・賃借)するのではなく,人(子ども)を移動させることにより所得の平準化を図り,扶養負担や日常雑務の労働力の調整を行っているのである。
『カンボジア農村における死別・離別女性の研究‐親族ネットワークと生計維持戦略‐』 単著 2010年 3月 博士学位論文(京都大学) 本論文は,カンボジアの死別・離別女性を意味するメマーイが「いかに資産を確保」し,「いかに働き・いかに所得を得て」,「いかに子を育て・老親を扶養しているのか」を明かにした。一般的に女性世帯主世帯は所得貧困の割合が高いとされるが,カンボジアを含む東南アジアの国々ではその逆の結果が出ている。カンボジア農村に生きる女性たちの貧困回避とリスク対応を可能とするカンボジア社会の特徴とその限界を描き出すことを目的とし,所得貧困だけでなくより広い「人間貧困」への理解に迫った。
「物乞い」を生み出す社会・経済的要因—カンボジア シェムリアップ州中心部を事例として− 単著 2018年 3月 金城学院大学論集 社会科学編 カンボジア,シェムリアップ州都市部の「物乞い」に対する調査により,彼らが「物乞い」になった社会・経済的要因を明らかにする。そこから,農村社会の貧困を顕在化させない仕組みの限界と,「社会に埋め込まれた経済」行為として,物乞いがもつ意義について探求する。農村のコミュニティーから弾き出される要因は,親族と土地との断絶にあり,孤立無援となった人々にとって物乞いは生を支えるセイフティーネットとして機能していた。また,物乞いによって比較的容易に収入を確保できるため,農村部からの出稼ぎ労働と類似した形態で,生業の1つの選択肢として物乞いを行う者の存在が明らかになった。
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学会発表

題目/演目名等 発表年月 発表学会名等 概要
「女性世帯主世帯はより貧困か?」 2006年 6月 国際開発学会第7回春季大会 於 山口学院大学 女性が世帯主である世帯(女性世帯)は開発分野において,常に貧困な社会的弱者として扱われてきた。しかし,カンボジアの女性世帯の貧困割合は他の世帯よりも低いという結果が出ている。カンボジアの一農村におけるフィールド調査をもとに,女性世帯がいかに生計を維持しているのか,世帯構成と就業選択に焦点を当て,明らかにした。
「カンボジア農村における子の世帯間移動‐親族ネットワークの互助機能‐」 2008年10月 アジア政経学会2008年度全国大会 於 神戸学院大学 先行研究において,カンボジア農村は互助機能が弱く,個人主義的であると述べられてきた。しかし,筆者の農村における1年間の定着調査の結果,子が親族の世帯間を頻繁に移動し,数年間に渡って居住する事例も多く存在することが明らかになった。子の扶養規範は両親に限定されず,親族間で共有される。人々は金銭やモノを移動(贈与・賃借)するのではなく,人(子ども)を移動させることにより所得の平準化を図り,扶養負担や日常雑務の労働力の調整を行っているのである。
「カンボジアにおける施設型子ども支援と 農村の相互扶助-孤児・貧困世帯児童への支援をめぐる一考察-」 2009年 2月 東南アジア学会九州例会 於 立命館アジア太平洋大学 カンボジアにおけるNGOによる孤児や貧困世帯の子ども支援は,施設を建設し,子どもたちを収容する形がほとんどである。施設型支援が子どもたちの教育や就職に一定の機能を果たしている反面,農村における社会関係を断絶させ一部の子どもたちは農村での生活手段を喪失している。
「カンボジア農村における死別・離別女性の研究:親族ネットワークと生計維持戦略」 2010年 6月 東南アジア学会関西例会 於 京都大学 カンボジアの死別・離別女性を意味するメマーイが「いかに資産を確保」し,「いかに働き・いかに所得を得て」,「いかに子を育て・老親を扶養しているのか」を明かにした。一般的に女性世帯主世帯は所得貧困の割合が高いとされるが,カンボジアを含む東南アジアの国々ではその逆の結果が出ている。カンボジア農村に生きる女性たちの貧困回避とリスク対応を可能とするカンボジア社会の特徴とその限界を描き出すことを目的とし,所得貧困だけでなくより広い「人間貧困」への理解に迫った。
ポル・ポト時代後における女性たちの生計戦略-カンボジア・シェムリアップ州を事例として- 2018年 5月 東南アジア学会第99回大会 於 北九州市立大学 本研究の目的は以下の2点である。①カンボジア北西部シェムリアップ州を事例に,州の中心部とその近郊農村の内戦下およびポル・ポト時代の状況を解明する。②ポル・ポト時代後の世帯および地域の復興を女性たちがいかに担ってきたのか,女性たちの生計戦略とそれを生み出した社会および経済的背景を明らかにする。
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「カンボジアの土地集約化‐格差拡大の要因とその現状」

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
『アジ研ワールド・トレンド』 単著 2007年12月 日本貿易振興会アジア経済研究所 土地所有の格差が広まりつつあるカンボジアにおいて,その要因について検討した。その主な要因は主に以下の3つの点を指摘できる。①地価の高騰と土地転がし②権力による土地の剥奪③経済的土地利用権の発行。カンボジアにおける土地の集約化は企業の投資を誘発する一方,農業の非効率化,貧富の差の拡大,環境破壊,汚職の蔓延,人権侵害を起こしている。
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“Why Did People Kill People? ”

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
Kyoto Review of Southeast Asia 単著 2013年 9月 Center for Southeast Asian Studies, Kyoto University クメール・ルージュ幹部らへのインタビューから「なぜ虐殺が起きたのか」という問いを分析した書籍,舟越美夏『人はなぜ人を殺したのか‐ポル・ポト派,語る‐』(毎日新聞社 2013.3)の書評。
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