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フリガナマツイ ヒロシ
ローマ字MATSUI Hiroshi
氏名松井 裕史
メールhrshmts@kinjo-u.ac.jp
学位博士(文学) 
所属文学部 / 外国語コミュニケーション学科
職名講師
所属学会Modern Language Association 
専門分野文学   
研究課題フランスおよびフランス語圏文学   

学会及び社会における活動等

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受賞歴

受賞年月 受賞名
2019年 公益財団法人フランス語教育振興会2018年度文部科学大臣賞団体賞
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著書

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
Images de guerres au XXe siècle, du cubisme au surréalisme 共著 2017年11月 Les Éditions du Net 2017年11月に名古屋大学にて行われた国際シンポジウムImages de guerres au xxe siècle, du cubisme au surréalismeの講演集。フランスのシュールレアリストであるブルトンが第2次世界大戦時にアメリカに亡命した際、途中停泊したカリブ海マルチニックにおいて、熱帯の現実に「超現実」を目の当たりにしたエピソードについて。言語や想像に内包される現実感が本来の場所から離れることで、異なる現実を「超現実」ととらえた点を指摘した。その上で、ブルトンがカリブ海詩人セゼールを超現実主義者だと誤認したこと、セゼールの詩がフランス語の「現実」の中では超自然になることを指摘した。掲載タイトル"Le réel français, la Caraïbe surréelle" P101-P107
Archipels Glissant 共著 2020年 3月 Presses universitaires de Vincennes フランス国立図書館にて2018年6月に参加したパネル"Édouard Glissant est-il un écrivain japonais?"が出版されたもの。「エドゥアール・グリッサンは日本人作家か?」をテーマにしたパネル。グリッサンにおける日本嫌いは「磁気的な関係」にある。同一な者同士は反発し、異なるもの同士は引かれあう。カリブ海とは地理的には対極でありながら、グリッサンの日本嫌いは日本を同一と見なしているからではないか示唆した。"Une liaison magnétique ou l'identité non généreuse d'Édouard Glissant"P245-P248
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学術論文

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
Paradoxe colonial dans le roman de voyage de Le Clézio 単著 2004年 3月 ICU比較文化36号 フランス現代作家ル・クレジオによる1980年代以降の旅行小説『黄金探索者』『オニチャ』『検疫期間』に共通し、女性登場人物に対してなされる「なまりのないフランス語をしゃべった」という言及を巡り、西洋を出自とする男性主人公の前に現れる言語・意疎通上で透明な非西洋系女性登場人物はひとつの矛盾であり、反植民地主義を掲げる作者が植民地主義的な設定で小説を構築している点を指摘した。P103-P120。
Caliban, Caraïbe, cannibale : un cannibalisme littéraire de La Tempête de Shakespeare par Aimé Césaire 単著 2009年 3月 ICU比較文化41号 シェイクスピアの戯曲『テンペスト』の書き換えとしてのセゼール『テンペスト』を文学的カニバリズムの観点から比較検討した。サイードによる対位法読解を援用し、プロスペロの支配を正当化する優位性や文明は先住のカリバンの劣等性や野蛮との照応関係によってのみ成立することを明らかにした。植民支配者の他律的構造を逆手に取り、いかにセゼールの書き換え版『テンペスト』のカリバンが主従関係を転覆させているかについて論じた。P183-P209。
Le passeport colonial, le commerce exclusif et la formation de la nation sous l’Ancien Régime 単著 2010年11月 Cahier multiculturel de la Maison du Japon, No.4 パリ国際大学都市にて発表したものが論文集として発行されたもの。コルベールによる17世紀独占商業体制の下、植民地における通商をフランス船籍に制限していた。その際に用いられたのが交易のためのパスポートであった。通常19世紀以降フランス革命後とされる国民国家の成立であるが、フランス国家が17世紀に自ら国民・国籍を作り出したのではないかという仮説をもとに、独占商業体制とパスポートにその原型があるのではないか問うた。79-90頁
Le marronnage reconsidéré dans L’esclave vieil homme et le molosse de Patrick Chamoiseau 単著 2011年 3月 ICU比較文化43号 奴隷逃亡をテーマにマルチニックの作家シャモワゾーの『老人奴隷と犬』を扱った。女性化あるいは小児化して表象されるマルチニックに反し、逃亡奴隷は黒人男性英雄化される。反動的逃亡奴隷像に対し、シャモワゾーは無為で老いた主人公が偶発的にプランテーションを逃れ、逃亡の末に先住民の残した岩に吸収される物語を書いた。そこに「白黒」二元論的な世界観からの脱却を試み、多元混交を標榜する作者の意図があることを論じた。P213-P238。
「克里奧化是過去,也是現在,更是未來。」 単著 2017年11月 文化研究季刊 第159期 Cultural Studies Quarterly no.159 台湾国立交通大学にて2016年6月に発表した"Creolization is what it was, what it is, what it will be"が中国語に翻訳され掲載。林士鈞訳(https://www.csat.org.tw/Journal.aspx?ID=22&ek=120&pg=1&d=1668)。「いかに哲学、概念、理論は移動するか?」をテーマにカリブ海の作家グリッサンの提唱するクレオール化の概念について発表。フランスの現代哲学者ドゥルーズとガタリの単一根/リゾームの概念を元に、文化の移動、土着化、混淆を意味するグリッサンのクレオール化を交え、東アジアの文化の歴史や社会のあり方についての考察を報告した。P21-P24
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学会発表

題目/演目名等 発表年月 発表学会名等 概要
Le passeport colonial, le commerce exclusif et la formation de la nation sous l’Ancien Régime 2010年 6月 Centre d’études multi- culturelles de la Maison du Japon パリ国際大学都市にて。コルベールによる17世紀独占商業体制の下、植民地における通商をフランス船籍に制限していた。その際に用いられたのが交易のためのパスポートであった。通常19世紀以降フランス革命後とされる国民国家の成立であるが、フランス国家が17世紀に自ら国民・国籍を作り出したのではないかという仮説をもとに、独占商業体制とパスポートにその原型があるのではないか問うた。
La réception créole d’Aimé Césaire 2012年12月 La journée d’hommage d’Aimé Césaire パリ第八大学にて。2008年に逝去したマルチニックの詩人セゼール生誕100年を記念して催された会において、日本におけるセゼールの受容について。1990年代に起きた日本でのクレオールブームはカリブ海を中心に1990年代に掲げられたクレオール性の枠組みの中で紹介され、ネグリチュードに辛辣なクレオール性の作家たちの立場を借りてセゼールが未消化のまま過去のものとして捉えられた問題についての報告を行った。
L’imaginaire d’isi-la : la conception franco-créolophone du Tout-monde chez Édouard Glissant 2013年 3月 Les journées doctorales « Et » パリ第八大学にて。東京大学共催。マルチニックの作家グリッサンが1990年代に提出した「全-世界」の概念形成を1980年代出版の小説の中に追った。「ここ」が世界に遍在し、世界が「ここ」に集約されるという全-世界Tout-mondeの概念は、クレオール語統辞法の上に成立し、「ここそこ」Ici-làの下にクレオール語表現 「まさにここ/ここそこ」isi-laがあることを報告した。
Histoire et anti-Histoire du marronnage 2014年12月 "Séminaire de l’Institut du Tout-monde 2014-2015 : Politique et anti-politique d’Edouard Glissant" Institut du Tout-monde/Maison de l’Amérique Latine à Paris パリのラテンアメリカ会館にて。グリッサンの作品におけるヘーゲル的なヨーロッパ中心の普遍を装った「歴史」に対し、植民地の視点から歴史を作り上げようとする意図を奴隷逃亡を例に報告を行った。通常歴史に現れない奴隷逃亡を描くことで植民地は隷属=服従の平地と逃亡=反抗の丘に二分されるが、奴隷解放後はその二分化自体が解消されてしまう。解放後の「逃亡」がどのような意味を持つのかについて小説『全-世界』を元に説明した。
隆起する大地の夢想―セゼールの詩学と政治 2016年 3月 『プレザンス・アフリケーヌ』研究 新たな政治=文化学のために、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 東京外国語大学にて。カリブ海マルチニックの詩人セゼールの詩法に関しての発表。ヨーロッパの詩学では大地は動かないもの、空および自由のイメージに対する墜落を喚起するものである一方、セゼールの詩においては大地は火山島であり、海から垂直に隆起するものとして現れる。垂直に持ち上がる大地は立ち上がる民衆のメタファーであり、詩的意図と政治的意図が混在している。言語にはイメージの前提となる原風景が含まれており、現在フランコフォニーと呼ばれるフランス語圏の文学がフランス語に新たな想像の領域を広げる分野である事を説明した。
Creolization is what it was, what it is, and what it will be 2016年 6月 "Critical Theories and Local Societies: How do philosophy, concepts and theories travel?” International Institute for Cultural Studies at National Chiao Tung University 台湾国立交通大学にて。「いかに哲学、概念、理論は移動するか?」をテーマに台湾の国立交通大学でカリブ海の作家グリッサンの提唱するクレオール化の概念について発表。フランスの現代哲学者ドゥルーズとガタリの単一根/リゾームの概念を元に、文化の移動、土着化、混淆を意味するグリッサンのクレオール化を交え、東アジアの文化の歴史や社会のあり方についての考察を報告した。
French Real, Surreal Caribbean 2016年11月 ”Images of the 20th Century Wars – from Cubism to Surrealism” 名古屋大学文学部研究科人類文化遺産テクスト学研究センターCHT 名古屋大学にて。フランスのシュールレアリストであるアンドレ・ブルトンが第2次世界大戦時にアメリカに亡命した際、停泊したカリブ海マルチニックにおいて、熱帯の現実に「超現実」を目の当たりにしたエピソードについて。言語や想像に内包される現実感が本来の場所から離れることで、異なる現実を「超現実」ととらえた点を指摘した。その上で、ブルトンがカリブ海詩人セゼールを超現実主義者だと誤認したこと、セゼールの詩がフランス語の「現実」の中では超自然になることについて発表した。
ウエストフォリア―植民地時代における狂気の歴史 2017年 7月 日仏会館人文社会系セミナー 東京の日仏会館にて。フーコーは『狂気の歴史』において、狂気の排除は1656年一般施療院設立に代表される「大いなる閉じ込め」として具現化すると主張する。しかし実際には植民地に向けた狂気の「大いなる追い出し」があったことを指摘し、西洋が理性を自認する過程において、西洋内部にあった狂気を西方植民地に排除していく側面を、ウエストフォリア(西方-狂気、West-folia)と名付け報告した。
Je est un nous autres : La rue Cases-Nègres de Joseph Zobel 2017年 8月 国際シンポジウム「『プレザンス・アフリケーヌ』研究ー超域的黒人文化運動の歴史、記憶、現在」 東京外国語大学にて。カリブ海作家第一世代ゾベルの自伝的小説『黒人小屋通り』を扱った。自伝で「わたし」は個人を指すという「自明の理」は西洋近代という地理歴史的な特殊状況に基づいた産物であり、その枠組みの外では自明ではなくなる。20世紀前半のカリブ海においては自伝作者の「わたし」の発話が個人にとどまらず集団に共鳴し集合的他者としての「わたし(個人)=われわれ(集団)」が成り立つことを報告した。
Edouard Glissant est-il un écrivain japonais? 2018年 6月 Archipels Glissant フランス国立図書館にて。カリブ海の作家グリッサンの3日間のシンポジウム2日目に「エドゥアール・グリッサンは日本人作家か?」をテーマにしたパネル。グリッサンにおける日本嫌いは「磁気的な関係」にある。同一な者同士は反発し、異なるもの同士は引かれあう。カリブ海とは地理的には対極でありながら、グリッサンの日本嫌いは日本を同一と見なしているからではないか示唆した。
Edouard Glissant's Sublimation and Sublimination 2019年 1月 MLA 2019 Chicago シカゴのシェラトングランドにて。スペシャルセッションTranscendence in Édouard Glissant’s Oeuvreでカリブ海作家エドゥアール・グリッサンにおける崇高と超越をテーマに、崇高Sublimeは語源が閾下Sub limineであり、グリッサンにおいては意識の閾下にある歴史に関わること、超越Transcendenceは同一、絶対、普遍などに結び付けられるため、多様性を掲げるグリッサンの考えとは逆であることについて発表した。
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翻訳

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
グリッサン『黒い塩』 共著 2011年 4月 『現代詩手帖』2011年4月号 同誌エドゥアール・グリッサン追悼号に寄せたグリッサンの詩集『黒い塩』の和訳。中村隆之との共訳 P78-P83。
黒人小屋通り 単著 2019年 3月 作品社 カリブ海マルチニック島出身の作家ジョゼフ・ゾベルが1950年に出版した自伝的小説La rue Cases-Negresの日本語訳。
朝露の主たち 単著 2020年 7月 作品社 ハイチの作家ジャック・ルーマンの1944年発表の小説Gouverneurs de la roséeの翻訳。
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博士論文

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
Deux cartographies de la Relation : Aimé Césaire, Kateb Yacine et Edouard Glissant 単著 2015年 1月 パリ第8大学 近代における国語、国民、国文学の三単一の上に成立する「国文学のパラダイム」を超えた「フランコフォニー」と呼ばれる文学を扱い、中央と周縁からなる同心円的な世界の関係が周縁から周縁へと繋がる間周縁的な世界への関係へと移行していく。このような変化を植民地主義、反植民地主義、脱植民地という歴史的流れに沿ってエメ・セゼール、カテブ・ヤシン、エドゥアール・グリッサンの文学作品を元に論じた。
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書評

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
カリブ海記憶の書ー謎のことばをめぐって、一家の家系をさかのぼっていく 単著 2017年 3月 図書新聞3293号 カリブ海マルチニックの作家グリッサンの小説、邦訳『痕跡』の書評。原文からして極度に難解である理由は、記憶の記述を試みたからであり、作者が記憶から生ずる誤認、錯綜、歪み、非連続性をそのまま書こうとしているためである、という一つ読み方を示唆した。P4
ラグビーワールドカップを機に考える 単著 2019年10月 『ふらんす』2019年11月号 パトリック・ヴェイユ『フランス人とは何か―国籍をめぐる包摂と排除のポリティクス』を2019年ワールドカップラグビー日本代表の「国籍」に関連づけて紹介。P65
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連載

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
対訳で楽しむカリブ海アンティル諸島の民話と伝説1 単著 2017年 9月 『ふらんす』2017年10月号 Therese Georgel, Contes et legendes des Antilles仏日対訳連載「老マルヴァンの伝説」。コラム「フランス植民地事始」P40-P43
対訳で楽しむカリブ海アンティル諸島の民話と伝説2 単著 2017年10月 『ふらんす』2017年11月号 Therese Georgel, Contes et legendes des Antilles日仏対訳連載「黒人は生まれながらに不幸」(1)。コラム「ムラートについて」P40-P43
対訳で楽しむカリブ海アンティル諸島の民話と伝説3 単著 2017年11月 『ふらんす』2017年12月号 Therese Georgel, Contes et legendes des Antilles日仏対訳連載「黒人は生まれながらに不幸」(2)。コラム「肌の色の細分化」P38-P41
対訳で楽しむカリブ海アンティル諸島の民話と伝説4 単著 2017年12月 『ふらんす』2018年1月号 Therese Georgel, Contes et legendes des Antilles日仏対訳連載「クビラ」(1)。コラム「先住民と黒人奴隷」P40-P43
対訳で楽しむカリブ海アンティル諸島の民話と伝説5 単著 2018年 1月 『ふらんす』2018年2月号 Therese Georgel, Contes et legendes des Antilles日仏対訳連載「クビラ」(2)。コラム「奴隷解放の矛盾」P40-P43
対訳で楽しむカリブ海アンティル諸島の民話と伝説6 単著 2018年 2月 『ふらんす』2018年3月号 Therese Georgel, Contes et legendes des Antilles日仏対訳連載「熱帯のクジラ」。コラム「世界文学としての民話」P40-P43
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