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フリガナタチバナ ヒロシ
ローマ字TACHIBANA Hiroshi
氏名橘 広司
学位M.A. in TESL 英語教育学修士 
所属文学部 / 外国語コミュニケーション学科
職名准教授
所属学会日英言語文化学会 日本言語政策学会 日本島嶼学会 日本言語学会 ニュージーランド学会 日本ツバル交流協会 
専門分野言語学 教育学   
研究課題言語多様性と英語教育 ツバル語の文化語彙研究 ニュージーランドにおける島嶼系移民の言語問題 

学会及び社会における活動等

開始年月 活動内容 終了年月
2008年 4月 日本言語政策学会会員 現在に至る
2017年 4月 日本言語学会会員 現在に至る
2017年 6月 ニュージーランド学会会員 現在に至る
2020年 4月 日英言語文化学会 常任理事、紀要委員長 現在に至る
2020年 4月 日本島嶼学会会員 現在に至る
2020年 4月 日本ツバル交流協会会員 現在に至る
2021年 1月 日本ツバル交流協会顧問 現在に至る
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受賞歴

該当データはありません

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著書

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
International Symposium Repot 2012:国際シンポジウム報告集「越境する人と英語」 共著 2013年 5月 東京外国語大学世界言語社会教育センター Practical Reportsの部「中学校における言語観教育としての英語教育」担当(pp.33~46)。2012年3月に行なわれた国際シンポジウムの報告集。コミュニケーション能力とともに、多様な言語および多様な英語変種を尊重する言語観を育む英語教育はいかにして可能かを論じ、学校英語教育における「国際補助語としての英語」の概念導入の必要性を主張した。森住衛、橘広司他、総著者数9名。全168頁。
日本の言語教育を問い直すー8つの異論をめぐって 共著 2015年 5月 三省堂書店 第6章(名前論・固有名詞論)「日本人の英語における苗字の重視-間人(かんじん)主義から〈日本英語〉を考える」を担当(pp.323~332)。自己と他者との連続性を「人間」の最小単位とする「間人主義」の視点から、一般的日本人の社会文化的特性を論じ、日本語母語話者の使用する英語における〈姓+名〉表現について論じた。井村誠、橘広司他、総著者数44名。全465頁。
英語のなぜ?101問-なぜ「完了形」が継続の意味になるの? 共著 2018年 5月 DHC 中・高・大の教育現場で生徒や学生たちから寄せられた質問も含めた英語に関する疑問を101問集め、それぞれの疑問に対して英語にまつわる社会文化史的背景を視野に入れた解説を試みた。今日の外国語教育は「実践力」を重視するあまり、「習うより慣れよ」の号令のもとに深い思考を伴わない作業に終始しがちである。本書では、英語学習を「深い思考を伴う知的な作業」として捉えなおし、学習者の疑問に答えている。森住衛、橘広司他、総著者数7名。全212ページ。編著者として全体の編集および約30ページ分の執筆を担当。
ニュージーランドTODAY 共著 2019年 4月 春風社 ニュージーランド学会が編纂した、自然、住民、政治、産業など12のカテゴリーからなる見開き1ページに1テーマを収めた書である。この中の①「南太平洋島嶼国からの移民」(pp.40-41)、②「マオリ語とはどんな言葉?」(pp.166-167)、③「ニュージーランド英語の特徴」(pp.218-219)を担当した。①では移民たちの言語文化やアイデンティティがいかに継承され、あるいは喪失されているかを論じた。②ではポリネシア諸語のひとつであるマオリ語の紹介と、マオリ語学習のコツについて述べた。③では、音声、表現、マオリ語からの借用語などを中心にニュージーランド英語の特徴を述べた。青柳まちこ、橘広司他、総著者数35名。全237頁。
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学術論文

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
中学校英語教育における母語話者志向と多民族尊重の二重性ー異文化理解の新たな範型へ 単著 2011年 3月 『言語文化教育研究』第5号 言語文化教育学会 今日の英語教科書には、異文化理解教育の視点から、日本人をはじめさまざまな民族が登場する。しかし、登場人物たちが使用する英語変種にはさほど配慮がなく、母語話者規範に則った英語が使われている場合が多い。より本質的な異文化理解教育のために、教科書の題材・言語材料には、言語・文化・価値観の多様性を反映させるべきである。このような観点から現在の教科書の問題点を指摘し、異文化理解教育としての英語教育の新たなパラダイムを提示した。(pp.4~18)
日本人における「苗字の重視」と英語教科書に見る呼称の問題ー「初対面」の場を中心に 単著 2011年 3月 『言語教育研究』創刊号 桜美林大学大学院言語教育研究科 中学校英語教科書において、日本人登場人物が日本社会を舞台にした外国人との初対面の際に「苗字」ではなく「下の名前」を用いる傾向にあることを、教科書の実例を分析し、提示した。さらに、一般的な日本社会における苗字の使用状況を社会的・歴史的な観点から論じた上で、英語が多様化する多言語文化共生社会においては、国際英語の観点から苗字を中心としたコミュニケーションの仕方を、日本人の使う英語の特徴のひとつとすることができると提案した。(pp.67~78)
中学1年生に伝えるEnglishesー生徒の言語観・英語観を変える授業の試み 単著 2012年 1月 『新英語教育』2012年1月号 三友社 国際補助語としての英語教育の6つの留意点を(1)世界における言語の多様性、(2)様々な地域の英語の独自性、(3)共通語としての英語の有用性、(4)権力としての英語の支配性、(5)人間にとっての母語の重要性、(6)ことばの意味の価値負荷性とし、中学1年生を対象に行ったEnglishesに関する授業実践報告。授業では、特に(1)~(3)を中心的テーマとして扱い、「外国語=英語」「英語は英米のもの」という生徒の言語観・英語観を揺さぶる試みをした。(pp.7~9)
日本の英語教育が拠るべきEIALの言語観・英語観ー中学1年生の実態をふまえた6つの留意点 単著 2012年 2月 『国際教育研究所紀要』第18号 国際教育研究所 英語教育の究極の目的を「人格形成」と「恒久平和」とし、言語の多様性・英語の多様性を重んじるEIALの理念をまとめるとともに、前論文で論じたEIALの言語観を基盤に据えた英語教育の6つの留意点についてそれぞれより詳細に論じた。また、中学1年生を対象とした言語観アンケートの結果を分析・考察し、EIALの理念を英語教育に導入することで、生徒の言語観の偏り(例えば1国1言語という考え方や道具的言語観)を改善できると主張した。(pp.55~72)
中学校英語教科書における〈神話作用〉ー日本人の名前に関する英語母語話者志向の問題を中心に 単著 2012年 3月 『言語文化教育研究』 第2号 東京言語文化教育研究会 ロラン・バルト(1967)による「神話作用(mythology)」論を理論的枠組みとし、中学校英語教科書における英語母語話者志向のイデオロギー、とりわけ日本人登場人物の名前や呼び方(呼ばれ方)が内包する暗示的な意味体系を検証した。英語教科書に見る日本人名の音節数を分析し、国語教科書と比較分析することで日本人名のニックネーム化・短音節化傾向を明らかにした。また、考察として、この現象と戦後日本社会のアメリカニゼーションの共通性を論じた。(pp.109~120)
KachruのWorld Englishesにおける〈権力〉の問題ー英語教育の言語観・英語観を再考するために 単著 2012年 6月 『アジア英語研究』第14号 日本「アジア英語」学会 KachruのWorld Englishes論が、英語の脱英米化・多様化の新たなモデルを提示した点を評価しつつ、同論がなおも抱える英語における〈権力〉の問題を追究した。論点は「英語ーその他の言語」間の権力の問題、「標準的な英語ーその他の英語」間の権力の問題の2点である。フーコーの権力論に立脚し、国際英語論を見直すとともにWE論の問題点を明らかにし、日本の英語教育は言語の多様性と英語変種の多様性に開かれた視点を持ち合わせるべきだと主張した。(pp. 65~84)
国際補助語としての英語における「日本英語」の構築ー「凹型文化」をいかに表現するか 単著 2012年 6月 『日英言語文化研究』第3号 日英言語文化学会 国際補助語としての英語とは、話者の多様な文化を盛り込むことができる器である。この観点から、一般的な日本人にみられる「控えめな」文化を「凹型文化」(芳賀2004)とし、日本人の会話形態として特徴的な「謙遜表現」、「過去への負い目・感謝」、「うなぎ文」、「結論の後述」の4項目を中心に、いかに「日本英語」を構築するかを論じた。また、「凹型文化を積極的に発信する」というときの「日本英語」の概念そのものの逆説性にもふれている。(pp.111~122)
英語教科書における日本語からの語彙借用ー「日本英語」研究の資料として 単著 2013年 3月 『言語教育研究』第3号 桜美林大学大学院言語教育研究科 「国際補助語としての英語」における「日本英語」の研究。中学校英語教科書(平成24年度)に見られるアルファベット表記の日本語を語彙借用の観点から分析・考察した。分析は(1)「採用度」(2)「類型 (追加/代用)」、(3)「範疇」、(4)「辞書掲載の有無」の4つの観点から行なった。全149語の借用語のうち「追加」が131語、「代用」が18語、「食」の範疇に属する語が最も多く、英英辞典への掲載は最も多い辞書で26語(17%)という結果となった。(pp. 97~107)
言語相対説再考ーラングとパロールの捉え方を中心に 単著 2013年 4月 『言語文化教育研究』第3号 東京言語文化教育研究会 「国際英語」コミュニケーションの研究には実用性の追究のみならず、ことばに関する根源的な問いが必要である。本論文ではメルロ=ポンティによるラングとパロールの捉え方を拠りどころに、言語相対説を再考した。ラング=国語とする認識に柔軟性を与え、ラングを変えうるパロールの重要性を論じた。「国際英語」の視点からみると、様々な地域での実践的な使用によって英語は変容するのであり、この変化を容認することが他者理解につながると主張した。(pp. 121~132)
諸英語に学ぶ〈日本英語〉実践化の試み 単著 2014年 3月 『英語教育』2014年3月号 大修館書店 これまでの国際英語論における「日本英語」の研究は、理念を提示するにとどまる傾向にあった。そこで、本稿ではアジア諸英語の特徴を参考に、(1)語彙の借用、(2)表現様式の保持、(3)和製英語の容認、(4)慣用句の英訳という4つの項目を立て、「日本英語」の実践化に向けた具体案を提示した。加えて、「日本英語」は日本人の英語コミュニケーション能力を低下させるのではなく、むしろ英語による説明力を身につけることに役立つと主張した。(pp. 60~62)
英語教育におけるEIALおよび「日本英語」の4つの意義ー英語教育政策提言への異論として 単著 2014年 7月 『日英言語文化研究』第4号 日英言語文化学会 今日の英語教育の英語母語話者志向・道具技能志向の問題を改善するために、国際補助語としての英語の理念の導入が必要であると論じ、同理念を英語教育に導入することの4つの意義を提示した。その意義とは、(1)言語人類学的意義、(2)社会言語学的意義、(3)異文化交流的意義、(4)異言語学習的意義である。それぞれの意義は「人間」、「集団」、「対人」、「個人」というレベルに分かれており、ことばや言語学習の4つの機能(認識、関係、伝達、啓発)とも対応している。(pp. 11~12)
Lexical Borrowing from Japanese Seen in English Textbooks in Japan:As a reference for studies of Japanese English as an EIAL 単著 2015年 3月 『国際教育研究所紀要』第21号 国際教育研究所 「英語教科書における日本語からの語彙借用」(橘2013)に加筆した英文論考。lexical borrowingを4つのカテゴリーに分類し、英語教科書における日本語からの借用語の調査をした。とりわけsubstitutionの借用語を、日本語母語話者の文化伝達手段としてJapanese Englishに積極的に取り入れることを提案した。また、英語教育における異文化間リテラシー(自分の文化・価値観を的確に伝え、相手のそれを的確に理解する能力)の育成の重要性を主張した。(pp. 59~70)
複言語主義にもとづく「国際英語+1言語」教育ー関東国際高等学校における言語文化交流会の報告 単著 2015年12月 『複言語・多言語教育研究』第3号 一般社団法人日本外国語教育推進機構 英語+アジア諸国6言語の外国語コースを持ち、トライリンガル教育を推進する関東国際高等学校での、「国際英語+1言語」教育に関する実践報告である。とりわけ筆者が企画・立案・運営に携わった高大接続を視野に入れた言語文化交流会の様子を報告した。交流会の主たる活動となった「インタビュー+プレゼンテーション」のコンビネーションがいかにグローバル人材の育成に有用かを、モデルを提示して説いた。(pp. 91~103)
諸英語および「日本英語」の通用性を考えるー米国学生への「日本英語」理解度調査から見えるもの 単著 2017年 3月 『国際教育研究所紀要』22・23合併号 「日本英語」を、日本語を基盤とした文化・慣習・価値観を表現しうる英語であり、日本語母語話者ができる限り母語使用時と変わらない精神と身体の状態で英語を使用するために、自らデザインする英語の形と定義づけ、「日本英語」における慣用表現の可能性を追究した。諸英語における「通用性」の捉え方について論じた上で、アメリカの高校生を対象に実施した「日本英語」理解度調査の結果を報告し、慣用表現は互いの文化的表現を通じた異文化の学び合いになりうると主張した。
ツバル語における認識機能と自然環境-文化語彙研究の基盤づくりのために 単著 2019年 9月 金城学院大学論集(人文科学編)第16巻1号 長期的な研究課題として、ツバル語の文化語彙の分類体系を明らかにすることで、ツバル人の環境世界のありようを読み解くということを設定し、本稿では、その第一歩として、2018年、2019年のフィールド調査におけるココヤシに関する語彙研究の成果をまとめた。また、「言語と環境」の理論的枠組みをよりどころに、言語の認識機能のありようについて論じた。
ツバルの英語教育における言語教育観-母語教育との関連を考慮に入れて 単著 2020年 3月 『日英言語文化研究』第7号 ツバルの学校教育のカリキュラムと指導書をもとに英語教育と母語教育の授業時数、および英語教育の言語教育観を調査し、同国の言語教育の問題点を指摘した。英語教育と母語教育の時数を比較すると、母語教育の時数がきわめて少なく、とりわけセカンダリースクールでは、いわゆる「国語」の授業が皆無であることがわかった。英語教育の言語教育観としては、教育目的から実用性に重きをおくものであることが明らかになった。そこには、将来国内にとどまるとは限らない子どもたちが自信にあふれる英語話者になることを願う政府の意思が読み取れた。一方で、ニュージーランドへの移住やツバル自身の都市化がすすむなかで、母語教育の見直しがツバル語の存続にとって急務であることを主張した。
ツバル語におけるココヤシの文化語彙-言語に表れた民族のくらし 単著 2021年 2月 『島嶼研究』22-1号、日本島嶼学会 本稿では,「言語は話者を取りまく環境を映し出す」,「語彙は民族の知の宝庫である」という立脚点に立ち,過酷な環境下でくらしを営むツバル人のココヤシへの依存がいかにココヤシに関する文化語彙の豊富さに反映されているかをみてきた。果実の成長段階,樹木・葉・果実の部位,用途,利用過程の観点から語彙を分析するとともに,先行研究をもとに参与観察と聞き取り調査により蒐集したココヤシにまつわる文化語彙152語を語彙集にまとめた。語彙集においては,各語がツバル人の生活とどのようにかかわっているかという観点から,既存の辞書に掲載された129語およびその他の文献に見られた3語に関しては必要に応じて加筆・編集し,調査から新たに得た20語には,定義づけと説明を試みた。
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学会発表

題目/演目名等 発表年月 発表学会名等 概要
中学校英語教科書に見る日本人像のアメリカニゼーション 2009年11月 外国語教育学会第13回研究報告大会 本発表では英語教科書に見るアメリカニゼーションのイデオロギー分析を行った。今日の中学校英語教科書の題材は、異文化理解教育のもとに脱アメリカ化し、多様な登場人物で構成されるようになった、との見方がされがちである。しかし、多国籍の登場人物の言動にはアメリカニゼーションのイデオロギーが内包されていることを指摘した。とりわけ日本人のセリフの分析により日本人像のアメリカニゼーションについて論じた。
中学校英語教科書における英語母語話者志向の問題-EIALとしての日本英語の可能性を探る 2010年 8月 東京言語文化教育研究会第33回定例研究会 桜美林大学大学院における修士論文の中間報告という位置づけで、中学校英語教科書の英語母語話者志向について論じた。日本人英語学習者が異文化間リテラシーをもって、主体的に英語コミュニケーションをはかるために、EIAL(国際補助語としての英語)の理念の英語教育への導入を提案した。
英語教科書における「神話作用」-日本人名に表れた母語話者志向の問題を中心に 2010年12月 日英言語文化教育学会第30回定例会 ロラン・バルトの「神話作用」論を理論的枠組みとし、英語教科書のイデオロギー分析を行った。具体的には、日本人登場人物の名前の短音節化および「下の名前の重視」の傾向からその暗示的意味を読み取り、英語教科書の母語話者志向性を分析・考察した。より柔軟な言語観と異文化理解の心を育む英語教育のために、偏狭なナショナリズムに陥ることなくアメリカニズムを超えるべきと主張し、そのために「国際補助語としての英語」の理念の導入を提案した。
中学校英語教科書における日本語からの語彙借用-言語政策としての「日本英語」を考える 2012年 6月 日本言語政策学会2012年全国大会 言語政策とは、「諸言語と社会生活との関係に関する意識的な選択」である。日本語から英語への語彙借用を言語政策の観点から捉え、英語を使用しながらも日本人のアイデンティティを表明するためにはどのような語彙借用の仕方が有効かを、中学校英語教科書の中の語彙借用を分析しつつ考察した。
英語教科書のなかの日本語 2012年 7月 東京言語文化教育研究会2012年7月定例研究会 平成24年度版中学校英語教科書に見られるアルファベット表記の日本語を調査し、どの範疇の語彙がどの程度採用されているかを分析・考察した。分析では、1.頻度、2.類型、3.種類、4.浸透度というカテゴリーを設けた。
諸英語に学ぶ「日本英語」の4つの実践項目 2013年 8月 東京言語文化教育研究会2013年8月定例研究会 世界のEnglishes(とりわけフィリピン、インド、香港、中国、シンガポール、マレーシアなどのアジア諸英語)にみられる特徴から、日本語母語話者のための「日本英語」をどう捉え、構築すべきかについて論じた。これまで理念の提示に終始する傾向にあった「日本英語」だが、本発表では4つの実践項目、すなわち、1.語彙の借用、2.表現様式の保持、3.和製英語の容認、4.慣用句の英訳を提示し、「日本英語」実践化の可能性を論じた。
諸英語のひとつとしての「日本英語」試案-積極的な創造・選択へ 2013年12月 日本「アジア英語」学会第33回全国大会 世界のさまざまな英語には、日本人が聞いたことのないような独特な表現が多く使われている。このようなEnglishesのうちアジア、オセアニア、南アフリカの諸地域を中心とした例を参考にして、日本人の使う英語すなわち「日本英語」の創造を試み、具体案を提示した。また、日本人英語学習者が他者理解を深めるとともにより主体的に英語コミュニケーションを行うためにEnglishesの概念の教育的意義を論じた。
英語教育におけるEIALおよび「日本英語」の意義-4つの観点から提示する重層モデル 2014年 6月 日本「アジア英語」学会第34回全国大会 EIAL(国際補助語としての英語)および「日本英語」の理念の英語教育への導入における4つの意義について、「EIALの重層モデル」を提示しつつ論じた。4つの意義とは、言語人類学的意義、社会言語学的意義、異文化交流的意義、異言語学習的意義であり、ことばと人間の関係を根拠とした深層的なものから個人の言語学習に関する表層的なものにまでわたる。
Englishesの通用性問題と異文化間リテラシー-米国学生への「日本英語」アンケートから見えるもの 2015年 4月 日英言語文化教育学会第50回定例会 日本語慣用句の英訳が米国学生にどの程度通じるかという観点から「日本英語」の通用性を検証した。米国ネブラスカ州の学生にアンケートを実施し、その結果を分析・考察した。通用性は慣用句が用いられた文脈や類似した英語慣用句の有無に大きく左右された。諸英語変種の多様性を保持しつつ国際的通用性をたかめるために、「英語コミュニケーションにおける〈通用性-多様性モデル〉」を提示し、異文化間リテラシーの重要性を論じた。
英語教育におけるモデルとしての諸英語・目標としての「日本英語」 2015年 6月 日本言語政策学会第17回大会 「英語教育のモデルは英米の英語である」、「日本英語なるものは英米英語に至るまでの中間言語に過ぎない」という言語観に異論を呈し、諸英語変種をモデルとし異文化間リテラシーを育成すること、自分らしい英語としての「日本英語」を構築し、自己表現ができるようになることの重要性を英語教育政策の視点から論じた。英語が国際補助語として機能する時代にあって、英語教育における評価の仕方も自己発信・他者理解の視点から改善が必要であると述べた。
ツバル語の民俗語彙から見た「ことばと環境」-英語社会のツバル人移民と言語変化(序説)- 2018年12月 日英言語文化学会第68回定例研究会 少数言語調査からことばの認識機能を考察する研究。フィールド調査により蒐集したツバル語の民俗語彙を分析した。特に今回は、ココヤシに関する語彙に焦点をしぼり、その民俗分類のあり方を調査した。日本語の出世魚のように、ツバル語のココナツの名称は成長過程によって変化するが、これは南太平洋島嶼言語であるツバル語固有の民俗分類によるものである。調査では、ココヤシに関する名詞96語、動詞17語、形容詞3語の合計116語を集め、「ツバル海洋民俗語彙集」編纂に向けたデータとした。
ツバル語におけるココヤシ・ココナツの民俗分類と文化語彙 2019年12月 日本エドワード・サピア協会第34回研究発表会 ポリネシア諸語のひとつであるツバル語におけるココヤシ・ココナツに関する文化語彙を蒐集し、「ことばと環境」の観点から民俗分類のありようを分析・考察することを目的として2018~2019年の実施したフィールド調査の成果を発表した。既存の辞書の定義があいまい・不十分であな語に加筆修正、新たな定義づけをし、新たに発見した辞書に未掲載の語も加えてココヤシ文化語彙一覧を作成した。単語のほとんどは名詞であり、そのなかにはココヤシ・ココナツの部位別・発達段階別・用途別・状態別名称が含まれる。また、数は少ないが、動詞に関しても、「ココヤシに登る」「ココナツの皮を剥ぐ」「ココナツの胚乳を削る」などココヤシ・ココナツにしか用いられない語を一覧にまとめた。
ツバル語におけるココナツの成長段階名-ツバル語民俗語彙研究の一環として 2020年 8月 日本島嶼学会2020年次大会(予稿集) ※年次大会は開催中止 ツバル語におけるココヤシ・ココナツに関する文化語彙研究のなかから、ココヤシの成長段階名を取りあげて論じた。植物が成長段階名をもつことはまれであるが、ツバル語ではココナツの成長段階が6つに分けられ命名されている。さらに、それぞれの成長段階において「外果皮をむく」「中果皮を割る」「胚乳を取り出す」などのプロセスを経た状態に対して細かく名称がつけられており、これらを体系化しモデルで示した。新型コロナウィルスの影響で予稿集のみ作成、大会は中止。
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高校教科書編著

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
文部科学省検定済高等学校英語教科書MY WAY English Communication, MAY WAY English Expression 共著 三省堂
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講演

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
「近代」を超える英語教育-言語・文化・民族の多様性をどう伝えるか 単著 2011年11月 国際教育研究所 異文化理解教育としての英語教育のために、英語とその他の言語の関係、標準的な英語と変種としての英語の関係を相対化することで言語的近代を超える試みはいかにして可能か、を論じた。英語教育が踏まえたい6項目として、①世界における言語の多様性、②様々な地域の英語の独自性、③共通語としての英語の有用性、④権力としての英語の支配性、⑤人間にとっての母語の重要性、⑥ことばの意味の価値負荷性を挙げ、これらに沿って論を進めた。
「中学校における言語観教育としての英語教育」ELT as Education of Linguistic Perception in a Junior High School 単著 2012年 3月 東京外国語大学世界言語社会教育センター 国際シンポジウム「越境する人と英語-日本人のための国際英語を考える」にて講演。2011年入学の中学校新1年生(157人)を対象に実施したアンケートにより生徒たちの言語観・英語観を確認し、同年7月に実施した言語観教育としての英語教育の授業実践を紹介した。授業実践の目的は、生徒たちに言語と英語の多様性を伝え、広く深い言語観・を身につけさせることであった。
英語教育が育成すべきグローバル人材とは誰か―異文化トレーニングで気づく言語・文化の多様性とEnglishes 単著 2016年 9月 国際教育研究所 「グローバル人材育成」なる言葉を批判的にとらえ、言語多様性を軸とした恒久平和を志向する英語教育はいかにして可能かを論じた。「危機言語と支配言語」「支配言語としての英語から多文化共生のための英語へ」、「複言語教育 +国際英語教育」という小テーマに沿って論を進めた。
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エッセイ

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
ツバル人とココヤシ-ことばが映し出すくらしと環境 単著 2020年10月 NPO日本ツバル交流協会 「語彙は民族の環境を映し出すものであり、考え方や関心事を貯蔵する知の宝庫である」という言語学者サピアのことばどおり、ツバル語のココヤシに関する語彙はツバルの環境を映し出し、ツバル人の生活の知恵を貯蔵している。ツバル語におけるココヤシの文化語彙研究のなかから、特にココナツの成長段階名とそれぞれの段階の実の利用価値について論じた。
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ウェブサイト・オンライン辞典

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
オンライン版「ツバル言語文化辞典」 単著 2021年 2月 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所附属情報資源利用研究センター 30のカテゴリー、131のサブカテゴリーに分類した語彙集と、12のコラムからなる辞典。言語資料としてのみならず、国外移民二世、三世の子どもたちのツバル語学習にも役に立つよう、また一般の日本人のユーザーにも親しんでもらえるよう日本語版と英語版を作成した。主なカテゴリーは人間,住文化、食文化、漁・猟、陸の動物、海の動物、植物、自然、時間などで、コラムとしては「ツバルとは」「縄紐づくり」「動物の分類」「植物の分類」などがある。多岐にわたる領域の文化語彙を掲載し、各語の解説欄には写真やイラストを可能なかぎり使用しながら、ことばが人々のくらしとどのように関連しているのかを説明している。随時更新。URL: https://tuvalu.aa-ken.jp/index.php(2月8日公開)。
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