金城学院大学 学術研究データベース
HOME > 検索結果

検索結果

フリガナヤマモト カズアキ
ローマ字YAMAMOTO Kazuaki
氏名山元 一晃
学位神田外語大学 学士(文学) 筑波大学 修士(言語学) 筑波大学 博士(言語学) 
所属文学部 / 外国語コミュニケーション学科
職名講師
所属学会日本語教育学会 社会言語科学会 語用論学会 専門日本語教育学会 日本語/日本語教育研究会 看護と介護の日本語教育研究会 
専門分野言語学   
研究課題専門日本語教育 談話分析 コーパス言語学 

学会及び社会における活動等

開始年月 活動内容 終了年月
2020年 6月 日本語教育学会 審査・運営協力員 現在に至る
2020年10月 第77回 e医学教育セミナーとワークショップ 「外国人患者とも「やさしい日本語」でコミュニケーション」 ファシリテーター 0000年迄
2020年11月 医療関係者のための「やさしい日本語」研修 ファシリテーター(計3回) 2021年 2月迄
Top of page

受賞歴

該当データはありません

Top of page

著書

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
医療にかかわる人のための漢字ワークブック 共著 2020年 7月 国書刊行会 医師国家試験6回分(第 106 回~第 111 回)から、漢字800 字を抽出し、医療系分野を学ぶ際に必要な漢字と、読み、語彙を厳選したテキストであり、初級~中級レベルに関しては、別の教材と連係していて、効果的な学習が可能である。「読み問題」「書き問題」の練習問題のほか、医師国家試験過去問題を練習問題に採用している。(共同研究に基づくものであり、本人担当部分抽出不可能、貢献度60%程度、全263ページ)
Top of page

学術論文

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
教室談話における教師の「ハイ」の機能—話題の完成という観点から 単著 2008年11月 『筑波応用言語学研究』15 教室談話において頻繁に用いられる標識である「ハイ」について、授業で扱われる話題とその切れ目との関係から、実際の授業の観察をもとに分析した。その結果「ハイ」は教室において、ひとまとまりの話題を区切るために、教師によって用いられていることを指摘された。また、「ハイ」を用いて区切ることで、指示へとスムーズに移行している様子が観察され、話している内容を一度区切り指示をするためにも用いられていることが指摘された。(12ページ、総文字数 10309字)
日本の理科教科書との比較からみるブラジルの理科教科書の談話的特徴 : 小学校理科教科書を対象に 単著 2011年12月 『筑波応用言語学研究』18 日本の日本語で書かれた理科教科書と、ブラジルのポルトガル語で書かれた理科教科書を比較し、その構造と言語的な特徴の分析を試みた。ブラジルの教科書は、写真や絵を見せたり文章を読ませ、それについての質問に答える形で進む。一方、日本の教科書はまず質問があり、その後、読み進めていく過程で、その質問の答えが分かる。また、言語的な違いとしては、日本の理科教科書は読者を引き込むような表現があげられた。(15ページ、総文字数 10204字)
教室談話における境界マーカー「はい」と教室外での使用ーその使用制約に着目して 単著 2013年 6月 『日本語/日本語教育研究』4 日本語の教室談話において用いられる標識である「はい」の教室での使用を概観し、それが教室外で用いられるときには、どのような制約の下で用いられるのかを示した。教室において「はい」は、その談話構造の切れ目を示すために用いられていた。また、教室外で用いられた場合には、原則として談話の進行を管理する者が用いることができることが指摘された。そうでない場合には、「はい」を用いることで、話者自身が、そのような役割を担うことができる。(16ページ、総文字数 9137字)
「医師国家試験の名詞語彙の対数尤度比に基づく分析と教材開発の可能性」 共著 2018年 9月 『日本語/日本語教育研究』9 本稿では、医師国家試験に出現する名詞の分析、および、教材開発の可能性について述べた。医師国家試験に特徴的な語を示すため、「現代書き言葉均衡コーパス」を参照コーパスとして、対数尤度比を基にした特徴度を算出し、高、中、低特徴度語に分類した。また、分類した語が上級の日本語学習にとって既知であるのかを知るため、「日本語教育語彙表 Ver. 1.0」と対照させ、レベルに応じた分類を行った。その結果、低特徴度語は95%以上が一般的な日本語教育で扱われる一方、高特徴度語は30%以下しか一般的な日本語教育で扱われないことが示唆された。(16ページ、共同研究につき本人担当部分抽出不可能、貢献度85%程度、総文字数 10163字)
動詞に見る医学用語の特徴 -BCCWJとの比較から見えること- 共著 2019年12月 『専門日本語教育研究』21 本研究では、医学書に使われる動詞の用法を、一般的な書き言葉における用法と比較することによって、その特徴を検討した。医学書における動詞の頻度を見たところ、上位には「する」「ある」「いる」などの一般的な語が現れたが、日本語能力試験の旧出題基準には出てこない動詞もあった。そこで、医学書上位30位までの高頻度動詞で、BCCWJの頻度を明らかに上回る8動詞について個別に検討した。その結果、医学書の高頻度動詞には、BCCWJとは異なる意味や、より限定された意味で使われる動詞、BCCWJとは用法が異なる動詞が認められた。(8ページ、共同研究につき本人担当部分抽出不可能、貢献度20%程度、総文字数 8365字)
看護系留学生のためのライティング教材開発 -電子カルテ等からの情報収集による課題遂行を中心に- 共著 2019年12月 『早稲田日本語教育学』27 看護の留学生の学びの過程における日本語教育の在り方については、未だ十分な知見や実践があるとは言えない。このような問題意識に立脚し、大学の看護学部で学ぶ留学生を対象に、看護実習におけるライティング活動をサポートするための教材を作成した。本稿ではその中の「患者情報を記録する」ことを目的とした課の教材作成実践を報告するとともに、留学生に対する専門職教育における、その過程という状況を見つめなおすことの重要性と、そのための分野横断的な協力体制の重要性について述べた。(5ページ、共同研究につき本人担当部分抽出不可能、貢献度30%程度、総文字数 3980字)
日本語教育で扱うべき語の選定のための医学用語と一般語のはざまの語彙の分析 共著 2020年 4月 『日本語教育』175 日本語教育で扱うべき語を選定することを目的として、医学用語と一般語のはざまにあたる語彙を医師国家試験を対象として分析した。はざまの語彙は、異なりで全体の12.5% (273語) あり一定数あることが確認された。これらの語のうち頻度が5以上ある語について用例にあたった。その結果、「体の部位や位置を表す語」、「患者の状態を表す語」「医療・福祉分野以外では使わないような語」などに分類できた。また、このような語の中には医療分野以外では用いられず、かつ、推測の難しいと考えられる語があった。(8ページ、共同研究につき本人担当部分抽出不可能、貢献度80%程度、総文字数 7358字)
医学用語の収集と分類 共著 2020年 8月 『日本語教育』176 本研究では,医学用語の体系的な語彙リストを作成する準備段階として,医学書のテキストから医学書コーパスを構築し,27種類の診療分野に分けて,そこに含まれる語を収集・分類した。その上で,高頻度の助詞,接辞,動詞や,領域特徴度の高い名詞について,医学テキスト固有の特徴という観点から分析を行った。その結果,接辞や動詞において医学分野特有の語がみられた。また,名詞に関しては診療分野ごとに頻出語が異なることから,診療分野別に語彙リストを構築することが重要であることがわかった。(15ページ、共同研究につき本人担当部分抽出不可能、貢献度20%程度、総文字数 12748字)
看護実習記録に用いられる語彙の特徴の分析 共著 2021年 3月 『社会言語科学』23(2) 留学生等の看護師を目指す外国人は、今後増加してくることが予想され、実習記録などのライティングに困難を覚える学生も増えてくると思われる。本稿では、まず、国内の調査および英語圏における複数の文献レビューを参照し、ライティング支援の必要性があることを示した。さらに、国内においては実習記録の言語面について扱った研究は少なく、その研究も、ライティングの支援には活かすことが難しいこと指摘した。それらのことを踏まえ、実習記録の言語面での特徴を探るため、その第一段階として、語彙についての分析を行った。看護学生が目指すべき実習記録の様相を知るため、国内において出版されている実習記録の書き方について扱った書籍の中から、完成形の手本が示されているものを収集し、その中でも複数の領域にまたがっているものを対象とした。分析対象とした書籍に含まれる「アセスメント」、「看護計画」、「実施・評価」「サマリー」の手本を分析し、4記録それぞれに含まれる語彙を頻度や対数尤度比を基にした特徴度を指標として、その様相を探った。その結果、記録の種類や、記入する項目により、品詞の分布が異なり、名詞の割合が高いものと、名詞・助詞・動詞や助動詞がまんべんなく使われている項目があることが分かった。また、用いられている語についても、記録の種類や項目ごとに特徴があることが分かった。(共同研究につき担当部分抽出不可、貢献度80%程度)
看護教員へのインタビューからみる看護留学生の学びにおける困難とは -看護留学生向けライティング教材開発を念頭に- 共著 2021年 3月 『日本国際看護学会誌』4(2) 本研究では、特に困難が予測されるライティング教材の開発を見据え、看護系大学において授業、演習、実習などで看護留学生が困難と感じていると思われる事象を、看護教員へのインタビューの分析を通じて明らかにすることを目的とする。実際に大学の看護学部において留学生の教育に当たっている看護教員4名を対象にしたインタビューを、日本語教員がインタビュアーとなり行った。そして、そこで看護教員が看護留学生に対する教育において困難だと感じる点について語った発話を抜き出し、Steps for Coding and Theorization (SCAT) の手法で分析した。その結果、「留学生に見られる問題点」「看護教育の特徴に起因する問題点」「教育制度・環境面の問題点」「看護教員自身の問題点」の四つの視点からストーリーラインが作成された。そして、それぞれを細分化することにより、看護教員が捉える看護留学生への教育上の困難点に関わる24の仮説を導くことができた。その仮説は、看護留学生向けライティング教材作成の有用性を示すものであった。また、教材の内容についても、ライティングの周辺的能力を取り入れる有用性が示唆された。そして、看護教員と日本語教員が協働で看護留学生の学びを支える重要さも示されていた。(共同研究につき担当箇所抽出不可、貢献度30%)
Top of page

学会発表

題目/演目名等 発表年月 発表学会名等 概要
「日本語の話しことばにおける談話標識「ほら」の談話展開における役割 2010年 8月 VIII Congresso Internacional de Estudos Japoneses 本発表では、談話内で用いられている「ほら」を観察し「知識を引き出す」以外にも、談話を円滑にする効果をもたらす機能があることを指摘した。話し手が「ほら」と言うことによって、共通にもつ知識や体験を話すということを聞き手に意識付けすることができることを述べた。そうすることで、聞き手は、その体験・知識を呼び起こして聞くことができると主張した。また、それによって会話の主導権を聞き手に移すことができる可能性も示唆した。
教室談話における「ハイ」の談話構成機能 2010年 8月 カナダ日本語教育振興会2010年年次大会 本発表は、「ハイ」が授業のさまざまな局面に現れ、それらが、教室談話の構造と密接に関わり、授業そのものから、授業内のやりとりまで、さまざまなレベルの構造をマークするために用いられていることを示した。その構造の大きさに応じて、「ハイ」だけが用いられたり、「じゃあ」が続いて用いられたりすることも指摘した。たとえば、教師と生徒の短いやりとりだけであれば「ハイ」のみが使われることが多かった。また、教師が「ハイ」を用いて話題の転換を効果的に行うことに役立っていることを示した。
談話標識「はい」の語用論的考察 2011年10月 日本語学会2011年秋季大会 本発表では、「はい」の教室外での用法を語用論的な観点から分析した。「はい」は、教室内と同じ用法で教室外でも用いようとすると、不自然になることがある。さまざまな状況での「はい」の使用を観察し、その記述を行った。その結果「はい」は指示と密接に関わっており、教室談話における教師と児童・生徒の関係のように、一定の制度的な役割を持った者によって用いられることを指摘した。
ポルトガル語のnéと日本語の終助詞「ね・よね」の対照研究 2012年 5月 日本語学会2012年春季大会 日本語の終助詞の「ね」とポルトガル語のnéは音声的にも機能的にも似ているとされる。本発表は、その交替可能性から、それぞれの違いを明らかにすることを目指した。いずれも、情報共有の度合いとかかわっており、néは、前者よりも、使用範囲が広い。そのため、néを「ね」に置き換える際には、一定の制約が現れる。「発話内容が話し手しか知らない知識や話し手自身のことである場合」、および、「発話内容を聞き手に確認するとき」の場合に、その制約が生じることを指摘した。
Funções de marcadores discursivos nas aulas 2012年 8月 IX Congresso Internacional de Estudos Japoneses no Brasil 本発表では、「はい」など教室で多用されるマーカーの教室談話での使用を分析した。教師の教室を構造化しようとする意識が、「はい」によって現れていることを指摘した。「はい」は、既に指摘されてきたように、教室の一定の位置でしか現れない。しかし、学習者にとっては、それを区別することは難しい。そのため、日本語教育の現場の教師は、学習者が不自然な用法で用いないように、その機能を意識する必要があることを指摘した。
「談話」からみるほらの機能 2012年 8月 2012年日本語教育国際研究大会 本発表は、実際の談話において用いられる「ほら」を分析した。先行研究では共通体験・共通知識がある場合に用いられるとされているが、情報を共有しているときに用いられるとされる終助詞の「ね」とは共起しにくい現象も観察される。そのため「ほら」の機能を改めて規定する必要がある。「ほら」は話者が見ているものに、聞き手を注目させるときに用いられ、実際に見ているものがないときにも、擬似的に話者と聞き手を(一時的にでも)同じ視点に立たせることができると主張した。(貢献度 80%)
教室談話における境界マーカー「はい」「じゃあ」と教師の指示 2012年 9月 日本語/日本語教育研究第4回大会 教室内で用いられる談話標識が、教師の授業運営に大きく関与していることを実際の教室談話を観察しながら考察した。教室談話で用いられる「はい」は、その構造を示すだけではなく、ある活動から別の活動へ移る際の指示に移行するマーカーになる。教室談話においては、自然であるこの用法は、日本語教育の現場においてもみられる。学習者が教室の外でのこの用法を用い、不自然な用法で使用してしまう可能性を指摘した。
接続表現の教室談話での使用―構造に着目して― 2014年10月 日本語学会2014年秋季大会 本発表では、教室談話で使われる接続表現に注目して分析した。教室談話においては、特に「じゃあ」などの転換型の接続表現が用いられ、これらは、先行研究などで、教室談話の構造と密接に関わっていると指摘された「はい」とともに用いられ、教室の構造を作り出したり、円滑に授業を進めたりするのに役立っている。また、その他、順接型などの接続表現の使用も目立った。たとえば、「で」は、様々な分類にあたる用法で用いられていたが、やりとりを開始したりする機能はなく、むしろ、現在進行中の活動などを続ける役割がある。
国際医療福祉大学医学部における日本語教育の現状と今後の展望 2017年 8月 国際医療福祉大学学会第7回学術大会 2017年に開設された国際医療福祉大学医学部における日本語教育の取り組みについて発表した。これまで、予備教育として総合的な日本語力を養うための授業を実施した。その結果、J-CATの成績は予備教育期間の3〜5ヶ月間において、97.4ポイント上昇し、医学部入学から7月までの間に24.7ポイント上昇した。また、今後の計画として、医学系科目と連携した専門的内容を重視した教育プログラムを用意する予定であることについても述べた。(貢献度20%程度)
医師国家試験コーパスの構築と語彙分析―対数尤度比に基づく特徴度の算出― 2017年10月 日本語/日本語教育研究会第9回大会 留学生が日本語で医学を学習するにあたって、もっとも障害になると予想されるのが、膨大な専門語彙の習得である。語彙習得のためのよりよいカリキュラム作りを目指すための第一歩として、本研究では、医師国家試験のコーパスを作成し、さらにそのコーパスから医師国家試験に特徴的な名詞語彙を抽出し、一般的な語彙との差を明らかにした。(貢献度80%程度)
医師国家試験に特徴的な表現の分析 -動詞を中心に- 2018年 3月 専門日本語教育学会第20回研究討論会 医師国家試験に特徴的であると考えられる表現を、日本語教師2名がそれぞれ目視により抽出し、そのうち日本語教育で扱うと考えられる表現を抽出した。これらについてBCCWJにおけるコロケーションを参照し、医師国家試験における使われ方と一般的な使われ方がどのように異なるかを記述した。その結果、医師国家試験に特徴的な表現は、一般的なものとは意味の違う表現、品詞が違う表現、動詞の自他が異なった場合に意味が変わる表現に大別されることが分かった。(貢献度30%程度)
医学部留学生への日本語教育における二年目の試み 2018年 8月 国際医療福祉大学学会第8回学術大会 2017年に開設された国際医療福祉大学医学部における日本語教育の取り組みについて発表した。1期生については、個別スキルの強化を目的とした授業を総合力の育成に加えて実施した。その結果、専門性の高い日本語学習へ向けた基盤を固めることができた。2期生については、入学前予備教育を実施し、クラス編成、カリキュラムにおいてきめ細やかな対応を行い、J-CATの成績は、来日時に比べ125.1ポイント上昇した。(貢献度20%程度)
医療系分野で学ぶ留学生のための漢字教科書の開発 2018年 8月 日本リメディアル教育学会第14回全国大会 本発表では、医療漢字に特化した漢字教材『医療の漢字ワークブック』の開発経緯、特徴、作業工程などについて述べた。また、制作上の困難点や課題について述べ、今後の作業への指針を示した。本教材の第一の特徴は、既刊の中級漢字教材との連係を考慮している点である。第二の特徴は、医師国家試験の受験に対応していることである。掲載漢字はすべて医師国家試験6年分のテキストデータから抽出し、例語や練習問題文も、そのほとんどを医師国家試験から採用している。(貢献度20%程度)
医療面接は初級日本語教科書でどのように扱われているか 2018年 8月 国際医療福祉大学学会第8回学術大会 日本語を学ぶ学習者が使う教科書において、医療面接場面がどのように取り上げられているのかを検討した。まず、入手可能な初級日本語総合教材のうち代表的であると考えられる14冊について、会話スクリプトとして医療機関における医療面接が取り上げられているかを調査した。その後、掲載されている医療面接会話について、談話構造に着目した分析を行った。その結果、およそ半数で医療面接場面が取り上げられ、それらには、顕著な構造的特徴があることが分かった。(貢献度30%程度)
学部留学生に対する日本語学習支援への取り組み -「ラーニングサポート」と「補習」を中心に― 2018年 8月 国際医療福祉大学学会第8回学術大会 国際医療福祉大学成田キャンパスに在籍するから留学生は1年次から専門教育を日本語で学ぶ学生が多い。しかし、日本語能力にばらつきがあり、一括して支援するのは難しい。そこで、「ラーニングサポート」という制度を創設し、留学生自身が困難を感じた際に支援している。その結果、学部教員と日本語教員が協働でサポートする体制が作れ、また、学生にもその効果が浸透してきていることを主張した。(貢献度20%程度)   
看護師・看護学生のためのライティングテキストの現状と課題:留学生のためのライティング教育への応用を視野に 2018年 9月 第10回日本ヘルスコミュニケーション学会学術集会 本発表では、看護学生および看護師のために出版されているライティングテキストをリストアップし、これらのテキストの現状と課題を整理した上で、留学生のためのライティング教材として応用可能かを検討した。看護師や学生が実習や実務のために書く「記録」とは異なるものを除外し、15点について検討した。その後、構成3条件、看護学3条件、日本語教育3条件の9つの条件を満たしているかを判定した。その結果、全てを満たしているものはなく、留学生に対して使用する場合には、工夫が必要であることが示唆された。(貢献度60%程度)
看護師を目指す留学生のための実習に即したライティング教材の開発 2018年11月 2018年度日本語教育学会秋季大会 本発表では、①実習を含む大学等での学びに即していること、②留学生の指導にも有用であること、を念頭においた看護学生向けライティング教材の開発について述べた。まず、看護学科で課される課題をリストアップし、そのうち実習で課される課題を中心に対象とするものを選んだ。課題ごとに1課とし、数課に分けた。各課は、悪い見本の提示、改善点の指摘、改善点についての解説、それぞれの改善点に関連する練習問題、手本となる見本、空白の様式に記入するまとめの課題、という内容とした。(貢献度70%)
電子カルテから情報を収集し課題を完成させるライティング教材 2019年 2月 「具体的な状況設定」から出発する日本語ライティング教材の開発第4回研究会 看護学生向けに開発しているライティング教材について、電子カルテやインタビューの情報を基に患者情報を記録することをテーマとした課を紹介した。教材内で学習者は、看護学科の教員が作成した架空の電子カルテやインタビューを基に、情報の取捨選択をしながら課題を完成させる。それに並行し、患者情報を記録する場合に必要な表現などの解説、その練習、さらに患者情報シートに実際に記入する課末課題を用意し、無理なく学習ができるよう工夫している。(貢献度50%)
医師国家試験に出現する特徴的な動詞の分析 ―教育への応用を視野に― 2019年 3月 第43回社会言語科学会研究大会 医師国家試験で用いられている動詞を対数尤度比に基づく特徴度により分析した結果について発表した。まず、医師国家試験6回分の形態素解析を行なった。さらにBCCWJ を対照コーパスとして特徴度を算出したところ、特徴度が有意に高く、かつ、頻度が5以上ある語が37語あった。それらの語を「日本語教育語彙表 Ver. 1.0」に対照したところ、日本語教育の文脈に組み込める可能性が示唆され、また、各語は、主訴・所見を示すために使われる動詞、状況説明に使われる動詞などに分類できることも分かった。
医療福祉系国家試験の漢字 はどの程度共通しているか 2019年 5月 2019年度日本語教育学会春季大会 本研究の目的は,医療福祉系分野の国家試験に出現する漢字の共通性を明らかにし,既存の漢字教材が他分野での漢字学習にどの程度利用できるかを検討した。8 つの医療福祉系国家試験の直近 3 回分の試験から出現漢字を抽出し,クラスター分析などを行った。その結果,看護師,医師,理学療法士国家試験は類似性があり,既存の看護師向け教材や,医師国家試験対応の漢字教材が,他の2試験の対策に利用できる可能性が示唆された。同様に,福祉分野では,介護福祉士向けの漢字教材が,社会福祉士国家試験に向けた漢字学習に利用できる可能性が示唆された。(貢献度30%程度)
専門語と一般語のはざま-医師国家試験の語彙からの一考察- 2019年 5月 2019年度日本語教育学会春季大会 本発表では,医師国家試験で用いられる語彙から,専門用語と,それ以外の語を分け,後者のうち日本語教育で扱われない語を抽出し分類を試みた。まず,医師国家試験から名詞を抽出し,日本語教育の過程で学習すると想定される語を除外した。その後,『医学用語辞典』を参照し,見出し語および見出し語の構成要素となっている語,その他の語(誤解析等)を除外し,諸相を把握した。上記の語は,(1) 「カタカナ語」,(2) 「専門用語ではないが医師国家試験で使われる語」,(3) 「医療系分野以外ではあまり使わない語(隠れた専門語)」に分けられた。(貢献度80%程度)
学習のしやすさを考慮した医療漢字の分類 2019年 8月 日本リメディアル教育学会第15回全国大会 本発表では、漢字教材『医療にかかわる人のための漢字ワークブック』の制作過程から得られた、学習のしやすさを考慮した医療語彙の分類方法を紹介し、その有効性について述べた。分類の対象とした漢字は800である。まず、対象漢字を含む語彙のリストを作成し、医療用語の分類番号であるMeSH番号を付した。この番号をもとに分類を進め、505の漢字を「解剖学」「疾患」などの19カテゴリーに分類した。それ以外については『分類語彙表』の番号を付した。これにより、「状態と変化」「食品」など11のカテゴリーを新たに作成し、295字を分類した。(貢献度30%程度)
医療専門職を目指す留学生のためのアカデミックライティング教材の開発 2019年 9月 第9回国際医療福祉大学学会学術大会 現在開発している看護学生向けのアカデミックライティング教材について、特に以下の工夫した点を発表した。ウェブサイト、友人との会話、電子カルテ、患者との会話等、様々な情報リソースから抽出し情報を整理できるようにしたこと、表現をピンポイントに学習し、その後、様式に記入するステップアップ式にしたこと、実習に行ったことがない学生が実習を疑似体験しながらライティングを学べるようにしたことがあげられる。(貢献度80%程度)
手本として示される実習記録の語彙の特徴の分析 2019年 9月 言語資源活用ワークショップ2019 本発表では、看護師を目指す学生のための実習記録教材に手本として示されている看護記録について、語彙の分析を行った。今回、分析対象とした書籍に共通して含まれている記録には、「アセスメント」、「看護計画」、「(看護計画の)実施・評価」「サマリー」があった。それらに含まれる語彙を「日本語教育語彙表 Ver.1.0」と対照し、日本語学習者にとっての語彙の難易度を示した。さらに、4記録それぞれに含まれる語彙を頻度や対数尤度比といった指標を使って分析した。その結果、1. 実習記録に記述のために必要な語彙、2. 実習記録を書く際に選択すべき語彙が明らかになった。(貢献度80%程度)
看護の実習記録の表現の分析−留学生への支援のために− 2019年11月 2019年度日本語教育学会秋季大会 本発表では,実習記録に用いられる表現の分析を行った。その結果、S(主観的)データ,O(客観的)データのそれぞれで書き方が異なり,O データにおいては,体言止めと述部を伴う文が併用されていた。「情報の解釈と分析」は,2 文以上の文章で記述されており,分析の根拠となる情報の解釈が示された後,最後の1 文で分析した解釈が示されていた。「看護計画」は「O-P」(観察計画)は体言止めで,「C-P」(ケア計画)および「E-P」(教育計画)は述部を伴う文になっており「E-P」では「指導する」「説明する」などで文末が終わることが多いことが明らかになった。(貢献度80%)
短単位n-gramを用いた看護実習記録の「情報収集」から「アセスメント」への展開における表現の分析 2020年 3月 第44回社会言語科学会研究大会 本発表では、看護の実習記録のうち「アセスメント」について、n-gramを用いて、高頻度に現れる表現を分析することにした。Sデータ(主観的データ)、Oデータ(客観的データ)およびそれに基づくAデータ(アセスメント)のそれぞれについて分析し、いずれにおいても「ている」のようなアスペクト表現が共通してみられることが分かった。また、Sデータ、Oデータ、Aデータのそれぞれに着目すると、頻度の高い表現が異なることが分かった。
What are the writing challenges faced by international nursing students in Japan? 2020年 7月 Transcultural Nursing Society Conference in Japan 2020 We conducted two semi-structured interviews with two teachers each who have tutored at least two international students. During the interviews, we asked five open-ended questions, such as "What are the contexts in which nursing students write, " and "What are the problems they face similar and different to non-international students". When needed, we asked one or more questions to clarify what the interviewees said. We recorded the interviews and noted their responses in detail, in order to list the challenges. In deciding upon the challenges, statements that at least two of the three study researchers thought would relate to the difficulties faced by JSL students were extracted and listed.As a result, we could extract 10 challenges such as "to write grammatically appropriate sentences" and "to use expressions appropriate to the context"(貢献度80%)
How broad should be the vocabulary knowledge to write effectively practice nursing records? 2020年12月 The 11th International Conference on Practical Linguistics of Japanese Considering nursing students have to write nursing records without referring to a dictionary, they should know a certain number of words used. The findings of this research suggest that students should learn essential 184 words before learning to write nursing practice records, then study the rest when they learn to write each format. Finally, we proposed the way instructors can integrate vocabulary learning into task-based language learning for nursing students. (貢献度80%程度)
看護実習記録における「Nがみられる」と「Nがある」の使い分けについて 2020年12月 語用論学会第23回大会 看護においては患者の主観的情報や客観的情報から解釈・判断をし、計画を立てることが重要とされる。そのため、看護系大学等で課される実習記録では、患者の症状や様子を的確に記述することが求められる。この患者の症状や様子を表す表現として、「Nがある」と「Nがみられる」の2種類が高頻度に観察される。これらが使い分けられているのかどうか、使い分けられているとしたら何らかのルールに基づくのかを、任ほか (2015) に手本として示されている実習記録を対照として分析した。その結果、「Nがある」は、「目視では確認することが難しいこと」に用いられ、「Nがみられる」は「目視で確認できること」に用いられているようであった。また、交替可能なものについては、目視で確認する場合も、患者の主観による場合もあると考えられるものであった。この知見は、看護師を目指す留学生に対する実習記録の記述の指導に活用できると考えられる。
日本語教育に活かすための看護師国家試験におけるカタカナ語の様相の分析 2021年 3月 社会言語科学会第45回大会 本発表では、看護師国家試験で、1) どのようなカタカナ語が特徴的に用いられているか、2) それらは日本語教育で扱われるのかを明らかにした。形態素解析を行った結果、延べで133, 805語、異なりで7, 290語であった。そのうちカタカナ語は、延べで4, 386語 (5.4%)、異なりで918語(12.6%)であった。延べ語数の割合に比して、多様なカタカナ語が使われることが伺える。カタカナ語のうち未知語として解析された語は延べで57語 (全体の0.04%、カタカナ語の1.2%)、異なりで44語 (全体の0.6%、カタカナ語の4.7%) あった。上記の異なり語のうち、看護師国家試験に有意に特徴的だとされる語(ただし、未知語を除く)は、1840語あった。そのうちカタカナ語は、270語 (14.6%) あった。また、カタカナ語のうち、587語 (63.9%) が「日本語教育語彙表」にない。さらに、国家試験に有意に特徴的なカタカナ語に限ると、210語 (77.8%) が「日本語教育語彙表」になく、日本語教育を受けるだけでは国家試験に出題されるカタカナ語は習得が難しいことが示唆される。看護師国家試験を理解するためには、カタカナ語の習得が不可欠であり、そのカタカナ語の大半が日本語教育で扱われないと考えられるものであることが分かった。今後は、複合語も含め、具体的な語を観察しながら、分析していく必要があるといえる。
Top of page

学位論文

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
『日本語の教室談話における談話標識の機能』(筑波大学博士(言語学)学位請求論文) 単著 2015年 3月 筑波大学 本論文は、教室談話を2側面から観察し、その一端をあきらかにした。まず、「はい」および、それに伴って用いられる「じゃあ」といった談話標識を糸口に教室談話の構造がマークされている様子を示した。「はい」などの談話標識は、教室談話の特定の場面で使われており、教室談話の構造と密接に関わっていることが示せた。また、教室談話での説明の一端を明らかにするという観点から、指示語や接続語句に焦点を当てて観察を行った。教師は、指示語や接続語句を使い分けて、授業運営を行っていることを垣間見ることができた。生徒の発話を繰り返して、さらに指示語を用いて話しを続けるなどの様子が観察できた。(149ページ、総文字数91708字)
Top of page

辞書

著書名 単著、
共著の別
出版年月 発行所・発表雑誌等 概要
『プログレッシブポルトガル語辞典』 共著 2015年11月 小学館 葡和辞典の定義・例文記述の分担執筆を行った。
Top of page